映画『ばるぼら』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『ばるぼら』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『ばるぼら』
(100分/R15+/日本・ドイツ・イギリス合作/2019)
【監督】
手塚眞
【原作】
手塚治虫
【脚本】
黒沢久子
【プロデュース】
古賀俊輔
【製作】
古賀俊輔 姫田伸也 アダム・トレル
【共同プロデューサー】
湊谷恭史 ステファン・ホール アントワネット・コエステル
【撮影監督】
クリストファー・ドイル
【照明】
和田雄二
【出演】
稲垣吾郎
二階堂ふみ
渋川清彦 石橋静河 美波 大谷亮介
ISSAY 片山萌美 渡辺えり
【HPサイト】
映画『ばるぼら』公式サイト
【予告映像】
映画『ばるぼら』トレーラー
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映画『ばるぼら』のオススメ度は?
星5つです
絶対必見映画!
二階堂ふみ「全開」
日本の女優の頂点決定!
怪優・怪演・好演・妖艶
美乳と美尻
クリストファー・ドイルの映像美
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映画『ばるぼら』の作品情報・概要
『ばるぼら』は手塚治虫が『ビッグコミック』(小学館)で1973年(昭和48年)7月10日号から1974年(昭和49年)5月25日号まで描いた大人向けの漫画である。当時の手塚治虫の苦悩を投影したと言われている。手塚の実子でヴィジュアリストであり、映画監督の手塚眞が実写化し2020年11月20日に公開された。主演は稲垣吾郎と『人間失格 太宰治と3人の女たち』『糸』二階堂ふみ。共演は『37セカンズ』『閉鎖病棟 それぞれの朝』の渋川清彦、『人数の町』『楽園』石橋静河、美波、大谷亮介ら。撮影監督は『ある船頭の話』クリストファー・ドイル。
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映画『ばるぼら』のあらすじ・ネタバレ
有名作家の美倉洋介(稲垣吾郎) はある日、新宿の地下で寝転ぶホームレスのような女・ばるぼら(二階堂ふみ) を拾って自宅へ連れ帰る。「都会が何千万という飲み込んで消化し、たれ流した排泄物のような女。それがばるぼら」大酒呑みのアル中で、口が悪いばるぼらに美倉は惹かれていく。元々、創作意欲が高いがばるぼらと過ごすことでさらなる意欲が湧いてくる。しかし美倉には異常性欲という秘密があった。マネキンや犬との性交。そしてばるぼらとの結婚。さらに薬物、、、。そしてばるぼらを誘拐・監禁する。
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映画『ばるぼら』の感想・内容
「やっぱり二階堂ふみがすごい」のです「日本一の女優」です
この映画は「すごい」です。間違いなく邦画の歴史に残る問題作です。何がって「やっぱり二階堂ふみがすごい」のです。
本映画『ばるぼら』を観た人の多くは「二階堂ふみの裸を観られる」ことを期待して劇場に足を運んだことは事実でしょう。
もちろん二階堂ふみの美しい裸、バストトップを拝めたのは嬉しいです。しかしながらやっぱり演技が凄かったと痛感したのではないでしょうか。
ばるぼらも美倉も互いに“パラサイト”し合っているのでは?
『愛と青春の旅だち』のデブラ・ウィンガーの「バストトップ」は美しい
NHK連続テレビ小説『エール』に出演しながらの「全裸」出演は驚愕
二階堂ふみさんは、いま最もテレビで視聴率をとれる女優さんです。NHK連続テレビ小説『エール』での好演は日本国民の脳裏に深く刻まれました。
お堅いNHKのドラマに出演しながらの本映画『ばるぼら』で濃厚なラブシーンは前代未聞だと言われています。
NHKのドラマに出演した女優さんはあまり激しいラブシーンは演じることが少なくなるからです。
その点、二階堂ふみさんは他の女優とは違う意気込みを魅せてくれました。その女優魂に拍手喝采を送りたいのです。
“コロナ禍”で映画館へ足を運ぶ人が少なくなっています。
映画ファンとしては寂しい限りのタイミングで「二階堂ふみが脱いだ」ことを期待して映画館へ行くのは大歓迎です。
二階堂ふみさんはテレビでも映画でも大きな貢献をしていることに感謝せざるを得ません。
長澤まさみさんも美しい「バスト」を披露しています
父・
父・手塚治虫が「一番辛かった時期」の作品を映画化した手塚眞の真意は?
さて本映画『ばるぼら』は昭和、いや世界の漫画界の絶対的な神様である手塚治虫原作をご子息の手塚眞さんが実写化した映画です。
手塚眞さんは決して親の七光りで映画を撮っているのではありません。“ヴィジュアリスト”として活躍してきました。
映画作品も独特の世界観で、日本より海外での評価が高いです。
今回、父・手塚治虫の漫画作品を映画化するに至った動機はパンフレットに書かれています。
その動機として父が『ばるぼら』を『ビッグコミック』(小学館)で連載していた時期は「父が一番辛かった時期」にも起因しているそうです。
手塚治虫は生涯休むことない多作な芸術家
手塚治虫の創作意欲は生涯にわたって続きました。作品の多くはオリジナルです。そしてほとんどが手塚治虫自身が描いています。
手塚治虫は漫画のみならずアニメーション制作にも熱心でした。
しかしながら経営者としては今一つであったのは事実です。
1973年、手塚治虫のアニメ制作会社である虫プロダクションと版権・出版を扱っていた虫プロ商事が倒産して多額の借金を背負うことになりました。
手塚治虫にとって大きな痛手であり、“挫折”と言っていいでしょう。
その苦悩する日々の中で本映画『ばるぼら』の連載が始まったのです。
綾瀬はるかさんの「バストトップ」あるのでしょうか
手塚も美倉も「本当の芸術とは何か」を追い求めている
本映画『ばるぼら』に登場する美倉洋介(稲垣吾郎) が手塚治虫自身だと言われています。
小説家の美倉はヒット作を連発し時代の寵児ともてはやされています。しかし「本当の芸術とは何か」を追い求めています。
美倉は異常性欲に駆られ、時に常軌を逸した行為に及んでしまう自分を持て余しています。
その異常性欲のエネルギーの向き先を「創作」として吐き出さなければ壊れてしまうからです。
これは手塚治虫自身にも言えることです。
手塚はとめどもなく沸き起こる「アイディア」を抑えることができなかったのです。
描いても描いても、いや、描けば描くほどどんどん新しいアイディアが浮かんでくる稀有な才能の持ち主が手塚治虫だったのです。
会社が倒産しても、その事実に意気消沈して溺死することなく漫画として浮上することでさらなるエネルギーとして生き続けたのです。
もし実際の手塚治虫にばるぼらのような女性がいたのなら彼の漫画人生、いや芸術家人生は違った形
もちろん本映画『ばるぼら』の美倉洋介(稲垣吾郎) に自身を投影していますが、ばるぼら(二階堂ふみ)は実際に存在していたのでしょうか?
おそらくばるぼらは手塚治虫の空想の産物だと思われます。「こんな女がいたら良い」と思って描いたのでしょう。
映画の中で美倉はばるぼらと出会ってからさらに創作意欲が高まり、休む間のなく小説を書いています。
ということは手塚治虫はばるぼらのように「創作意欲を高めてくれる人」を追い求めていたのではないでしょうか。
もしそうだとすれば驚愕します。こんなにも多作なのに手塚本人は満足していなかったということです。
「誰か俺にもっと面白い話を聞かせてくれよ」です。
もし実際の手塚治虫にばるぼらのような女性がいたのなら彼の漫画人生、いや芸術家人生は違った形になっていたのかもしれません。
小松菜奈さんの「バストアップ」はありませんが「美脚」全開です
映画『ばるぼら』の結末・評価
二階堂ふみと稲垣吾郎以外「考えられない」キャスティング
さてさて本映画『ばるぼら』ですが、やっぱり「二階堂ふみ一色」なのです。スクリーンを支配しています。
もちろん稲垣吾郎も良いのですが、二階堂ふみには及びません。
ただこのキャスティングは最高だと思うのです。もし二階堂ふみの相手役が稲垣吾郎さん以外だと、おそらくその俳優の魅力は発揮されないでしょう。
稲垣吾郎さんの陰鬱な表情が二階堂ふみさんの妖艶さと相まった相乗効果を生み出しているのは間違いありません。
冒頭からスクリーンへ吸引します。タイトルが良いです。オリーブのツタを彷彿させるようなアニメーションが流れます。
生えて生えて、伸びて伸びてを繰り返します。そして次の瞬間、東京の新宿が映し出されます。新宿駅の片隅で、酔っ払ったホームレスのような少女が現れます。
そしてナレーションで「都会が何千万という飲み込んで消化し、たれ流したような女。それがばるぼら」と言います。なんとも意味深です。
「バストトップ」と言えばペネロペ・クルスです
ばるぼらは美倉にとって芸術家を守る“ミューズ”だったのか
ばるぼらの姿はホームレスそのものです。汚いし臭いも伝わってきます。
美倉洋介は興味半分だったのでしょう。ばるぼらを連れ帰ります。
ばるぼらは大酒呑みで口も悪いです。有名小説家である美倉に毒吐きます。「先生、もっとマシな話書きなよ」とか「きれいごとばかりじゃあないか」などと。
しかしながら美倉はばるぼらと一緒に暮らし始めます。
すると美倉の創作意欲がますます高くなっていくのです。ほとんど眠らずに執筆します。美倉にとって芸術家を守る“ミューズ”になるのです。
イザベル・ユペールは作品性が高いければ「バストトップ」で出演
更なる創作意欲が湧き上がり「異常性欲」も高まる
本映画『ばるぼら』の美倉洋介(稲垣吾郎) はすでに成功しているのにばるぼら(二階堂ふみ) を芸術のミューズにするところが秀逸です。
ばるぼらといると更なる創作意欲が湧き上がるのです。美倉は異常性欲に悩まされているのも当時としては画期的です。
マネキンとの性交、犬との性交など。
さらに美倉は結婚願望はなかったのですが、ばるぼらと結婚することになります。
その結婚式の光景たるや黒魔術の世界そのものです。黒ミサ式の結婚式です。
黒ミサとはローマ・カトリック教会に反対するサタン崇拝者の儀式のことです。悪魔ですね。
神を冒涜することを目的として行います。
ここの描写は数年後、日本で起きる新興宗教の事件を彷彿させるような展開です。
オリヴィア・ハッセーの「バストアップ」もはや伝説
美倉はばるぼらの出会いで究極の小説を書き上げる
本映画『ばるぼら』はあまりにも幻想的かつ非現実的なので、「一体、何が起きているのか」とか「ばるぼらは存在しているのか」などと考えてしまいます。
しかもエンディングもバッドエンド(いやハッピーエンドかもしれません)と言っても良いでしょう。美倉がばるぼらを誘拐して山小屋に潜伏します。
しかしばるぼらは途中で頭を痛打しており、死んでいるのです。
美倉は死んでいるばるぼらと性交します。“死姦”です。もう異常性欲の骨頂にたどり着きました。美倉にとってばるぼらが永遠のミューズになった証拠でしょうか。
そして美倉は究極の小説を出版して消えます。
撮影監督・クリストファー・ドイルの映像美に圧巻
さて本映画『ばるぼら』の映像美に圧倒されて人も多いでしょう。それもそのはずです。撮影監督はクリストファー・ドイルなんです。
彼の名前を聞いてすぐにウォン・カーウァイ、チェン・カイコー、チャン・イーモウ、そしてジム・ジャームッシュを思い浮かべる人はかなりの映画通です。
特にウォン・カーウァイとの『欲望の翼 』『恋する惑星 』は世界に衝撃を与えました。
ドイルの“手持ち感”の映像が気持ち良いのです。そして独特の色彩感覚と陰影がノスタルジックでありながらも、未来的なのです。
これは中々、真似できないでしょう。
本映画『ばるぼら』の中でばるぼら演じる二階堂ふみさんが新宿を漂うように歩く場面が印象に残っています。オレンジ色の傘を持っています。
ドイルの“手持ち感”が遺憾無く発揮されています。
ばるぼらがフレームから出てしまうかしまわないかの追いかけ方が絶妙です。
クリストファー・ドイルが日本人の映画監督と仕事をするのはオダギリー・ジョーの『ある船頭の話』も良い作品です。
レベッカ・ファーガソンも体当たりで「バストトップ」に挑戦か?
甲斐加奈子(石橋静河) と里見志賀子(美波)という女性との対比も素晴らしい
もうひとつ。甲斐加奈子(石橋静河) と里見志賀子(美波)という女性との対比も素晴らしいと思いました。
前者の甲斐は出版社に勤める編集者で美倉に思いを寄せています。美倉の世話を焼いています。
こちらは女性らしさを存分にアピールします。掃除、洗濯も率先して行なっています。「やってる感」を思いっきり出しています。美倉への愛は深いです。
そして後者の里見は政治家の娘です。有名人である美倉と結婚することでさらなるブランドを手に入れようと考えています。でも美倉への愛は薄いです。
この二人の女性と比べてばるぼらの存在は奇妙であり、魅力が引き立ってくるのです。
それはばるぼらが「打算的な女ではない」からです。生きたいように生きる女であり、「排泄物のような女だから」でしょう。
しかし視聴率怪優・二階堂ふみは映画でも頂点に君臨する女優だと証明した映画でした。
テレビで活躍する女優が映画に出ると本当につまらないのです。
でも二階堂ふみさんは元々は映画出身ですから、実力が違います。
二階堂ふみさんと並べて視聴率女優として比肩されるのは波瑠さんですが、最新作『ホテルローヤル』は思いっきり「クソ作品」でした。生き方が出ていません。
何をしたかったのか伝わってきませんでした。それは日常生活に迷いがあるからでしょう。
しかしながら二階堂ふみさんは公私ともに「女優道」を歩いている生き様が出ています。その差が歴然たるものでした。
ジュリエット・ビノシュの「バストトップ」に男は沈没してしまう
映画『ばるぼら』のキャストについて
美倉洋介(稲垣吾郎)
有名な小説家。売れっ子。しかし異常性欲に悩まされている。普通の女性には興奮しない。マネキンや動物などへの性を求めている。ばるぼらと会ってから何かが弾けた。稲垣吾郎さんは適役だったと思います。漫画に出てくるキャラそのものでした。暗い影を引きずっているのも良いと思います。実際、スマップを解散して辛酸を舐めた数年間だっただけに光と闇の演技の幅が素晴らしかったです。
ばるぼら(二階堂ふみ)
謎の女。芸術の女神・ミューズか。新宿の地下道の階段で酔っ払っているところを美倉に拾われる。着ている服もボロで、体臭が鼻を突く。しかも大酒飲みで口が悪い。性のテクニックは素晴らしい。「二階堂ふみさん、最高でした」本当に二階堂さんの演技から目が離せませんでした。ずっと観ていたいです。全身ヌードにも挑戦していますが、とても美しいです。芸術でした。
甲斐加奈子(石橋静河)
美倉の秘書。美倉の才能を高く評価している。身の回りの世話を甲斐甲斐しくやっている。真面目、几帳面、清潔感があり、ばるぼらとは正反対。石橋静河さん、難しかったと思います。ばるぼらが引き立つような演技を求められたと思います。大仰な演技をすると返って不審な人物になります。石橋さんの凛とした姿が印象的でした。
里見志賀子(美波)
政治家・里見権八郎の娘。有名作家と結婚することでさらに自己顕示欲を満たしたい女性。美倉への愛はあるのか不明。美波さんの演技も良かったです。心が美倉にあるのかないのかわからい演技が良かったです。
四谷弘行(渋川清彦)
里見権八郎(大谷亮介)
紫藤一成(ISSAY)
須方まなめ(片山萌美)
ムネーモシュネー(渡辺えり)
まとめ 映画『ばるぼら』一言で言うと!
「ミューズは魔女でもある」
芸術の女神・ミューズは創作を生業にする者にとってはまさに救いの存在だと言えるでしょう。アイデアが枯渇した時に出現してくれるのであれば。でも美倉は元々、創作意欲が旺盛であったところに出現したミューズは果たして女神だったのでしょうか。ばるぼらの出現によって自身が崩壊していく結果になろうとは、、、。彼、つまり手塚治虫が求めた「究極の芸術とは」万人には分かり得ない世界だということは確かです。
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映画『ばるぼら』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
手塚眞
原作
手塚治虫
脚本
黒沢久子
プロデュース
古賀俊輔
プロデューサー
古賀俊輔 姫田伸也 アダム・トレル
共同プロデューサー
湊谷恭史 ステファン・ホール アントワネット・コエステル
撮影監督
クリストファー・ドイル
照明
和田雄二
録音
深田晃
美術統括
磯見俊裕
美術
露木恵美子
扮装統括
柘植伊佐夫
編集
手塚眞
音楽
橋本一子
キャスティング
杉野剛
助監督
吉田聡
制作担当
奥泰典
美倉洋介(稲垣吾郎)
ばるぼら(二階堂ふみ)
四谷弘行(渋川清彦)
甲斐加奈子(石橋静河)
里見志賀子(美波)
里見権八郎(大谷亮介)
紫藤一成(ISSAY)
須方まなめ(片山萌美)
ムネーモシュネー(渡辺えり)
2019年製作/100分/R15+/日本・ドイツ・イギリス合作
配給:イオンエンターテイメント