映画『コレット』ネタバレ、あらすじ。女流作家シドニー=ガブリエル・コレットを演じるキーラ・ナイトレイの演技は絶品。女性の挑戦、勇気、希望の映画です。

上映中
映画『コレット』公式サイト
映画『コレット』公式サイト。5月17日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館 ほか全国ロードショー

『コレット』(111分/英・米/2018)

原題『Colette』

映画『コレット』の作品情報

【原題】
『Colette』
【製作年】
2018年
【製作国】
イギリス・アメリカ合作
【上映時間】
111分
【世界公開】
2018年
【日本公開】
2018
【原案】
リチャード・グラツァー
【監督】
ウォッシュ・ウエストモアランド
『アリスのままで』『ラスト・スキャンダル あるハリウッドスターの禁じられた情事』
【脚本】
リチャード・グラツァー
ウォッシュ・ウエストモアランド
レベッカ・レンキェビチ
【キャスト】
キーラ・ナイト
『ベッカムに恋して』『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』『わたしを離さないで』
ドミニク・ウェストウィリー
『ザ・スクエア 思いやりの聖域』『トゥームレイダー ファースト・ミッション』
フィオナ・ショウ
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』『ツリー・オブ・ライフ』
デニース・ゴフ
エレノア・トムリンソン
ロバート・パフ
レイ・パンサキ

映画『コレット』の作品概要

女性の社会進出も人権も軽んじられていた時代を背景にダメ夫からのDV(経済的)を乗り越えて奮闘しながら女流作家として大成していく物語。

世界的な女流作家の成功の陰にはダメ夫の存在があった。ダメ夫とわかっていても心惹かれてしまうのは何故だったのだろう。

それは打算的だったのか。

いずれにしてもコレットが成功した源泉にはウイリーの存在が欠かせない。この映画は成功するために筆を走らせ続けた女性作家の物語です。

映画『コレット』のあらすじとネタバレ

田舎娘にとってはパリ男は魅力的に映ったに違いない

田舎娘にとってパリで活躍しているらしい?夫の求婚はとても魅力的だった。しかしいざ結婚してみると夫の浪費ぶり、酒癖と女癖の悪さに絶望的な気分になる。

しかも夫には文才がない。ダメ夫は物書き希望の若者に低価格で作品を書かせて出版社に自分の名義で売っていた。卑しい奴だった。

夫には文才はないが、編集者としての才はあった

しかし唯一、編集者としても才能だけはあった。

やがて誰にも相手にされなくなり妻であるコレットに書かせてみる、、、、。これが意外や意外、素晴らしい文章を書いた。

ダメ夫はここぞとばかりにコレットに作品を書かせる。二人は自らの性癖を曝け出し次々と作品をヒットさせていく。しかし、世間では陰の存在であるコレットの気持ちが揺れ出す。

映画『コレット』の感想と評価

コレットの才能を開花させたのはダメ夫であることは否定できない

フランスを代表する女流作家が大成する源泉には“ダメ夫”の存在があった。コレットがもしダメ夫と出会っていなかったらフランス文学は今のように成熟し得なかっただろう。

あの世界的大女優、オードリー・ヘップバーンも生まれていたのかさえ疑問だ(コレットが自身の作品にオードリーを選んだ)

劇中にキーラ・ナイトレイのコレットの優美さとダメ夫のウイリー演じるドミニク・ウェストの絡み合う演技が素晴らしい。

コレットがウイリーに惚れたのはまだ十代で、世間はおろか男性のことなど全く知らない時期だった。しかも相手は14歳も年上でパリで作家として活躍しているから心も惹かれたのだろう。

酒癖、女癖も悪いダメ夫 出版ブローカー いつもゴーストライターを探している

田舎を出て、パリでの新婚生活を送ることになっがコレットは夫の女グセと浪費ぐせに頭を悩まされる。

しかし好きになってしまったから許すしかないのだ。

時代とは言え、妻が夫に経済的にも支配されている弱気存在であったことがわかる。

このダメ夫が本当にいい味を出している。人を人と思わない。ある程度は文才はあるかもしれない、でも自身では書かない。

人に書かせてそれを出版社に持ち込み収入を得ている。ブローカーだ。しかも原稿は自身の名前で記す。最悪だ。

コレットがゴーストライターになった瞬間、全てが変わった

でもウイリーには編集者としての才能があったことは認めなければいけない。コレットに書かせたのだ。

でもコレット文章には訂正する箇所が多くあり、登場人物の設定や文章表現の方法などを教えていく。そしてコレットを立派な作家に育て上げるのだ。

それだけでも大したものだ。しかし人間とはやっぱり自己顕示欲が優ってしまうのだ。

時代もあるが、女が書いた作品は売れないとか、自身の見栄や立場や面子を守り誇示したいと思ってしまうものだ。

つまり自己顕示欲が生んだ“保身”からゴーストライターを生み出してしまったのだ。気がつけば後の祭りってやつだ。

自作の小説が他人の名前で出版されていることへの葛藤 でも夫を愛している矛盾

一方、コレットは納得がいかないだろう。

自身が書いた小説が大ヒットしているのに誰からも賞賛されないし、金銭的にも苦しい。

だからこそ女が陰の存在であることへの抵抗を始めたのだ。

コレットは一応は夫ウイリーに仁義を斬っている。

最初から小説は書かず新しい試みの戯曲を書いて方々で発表するのだ。

しかし、相変わらずダメ夫はコレットにお金の無心を繰り返し、挙げ句の果てに今まで書いた作品の版権を売り払ってしまった。これには流石のコレットも切れた。当然だ。

「作品は私たちの子どもだ。それを夫は殺した。許せない」ダメ夫との決別から世界へ羽ばたいた

コレットは「作品は私たちの子どもだ。それを夫は殺した。許せない」だ。

至極まともだと思う。その後のコレットはやはり才能があったのだろう。フランスを代表する世界的な作家となる。

一方、夫はどん底に落ちたそうだ。冒頭でも書いたが、コレットの陰にこのダメ夫がいたからこそ彼女は羽ばたけたのだ。それは間違いないと思う。

そして虐げられてきた女性が社会に打って出る勇気と希望を示したのがなんとも嬉しい。

コレットとウイリーの性生活も特殊 異性あり同性あり、複数プレイありと様々

映画の中のコレットとウイリー夫妻の夫婦生活も特殊だったのだろう。

コレットが作品を書くに当たってとても刺激的な経験であったに違いない。

バイセクシャルなウイリーの影響かコレットも男女問わず恋愛した。また愛人や義理の息子などとも恋愛し、作品に残している。

コレットにとっては自身の周りで起こりうる“経験する全てが作品”だったのである。言い方を変えればウイリーとの恋愛も利用したのだ。

もちろんいい意味で。悪女と言われても作品がヒットすれば世間は認めるのである。

女性ゴーストライターを描いた下記の作品もヒットしたが、コレットほどの強かさがなかった。もっと男を利用すれば良かったのだ。

https://undazeart.com/ten-tsuma/

映画『コレット』まとめ 一言で言うと!

「利用されてるフリせよ!」書けば書くほど“才能が蓄積”されるから。
耐え忍んだ経験が成功を生んだ。やがて全て自分のモノになる。

コレットは亀のようにじっと頭を甲羅に埋めて耐えていたのかもしれない。ダメ夫との生活は無毛ではなく、かなりスリリングであったはずだ。そしてダメ夫から得るものが何もなくなった瞬間に甲羅から頭を出して世間に打って出た。これで良かったのだ。

映画のことなら映画.comより引用

スタッフ
監督
ウォッシュ・ウエストモアランド
製作
エリザベス・カールセン スティーブン・ウーリー パメラ・コフラー クリスティーン・ベイコン ミシェル・リトバク ゲイリー・マイケル・ウォルターズ

製作総指揮
スベトラーナ・メトキナ ノーマン・メリー メアリー・バーク
原案
リチャード・グラツァー
脚本
リチャード・グラツァー ウォッシュ・ウエストモアランド レベッカ・レンキェビチ
撮影
ジャイルズ・ナットジェンズ

美術
マイケル・カーリン
衣装
アンドレア・フレッシュ
編集
ルシア・ズケッティ
音楽
トーマス・アデス
音楽監修
カレン・エリオット

キャスト
キーラ・ナイトレイコレット
ドミニク・ウェストウィリー
デニース・ゴフミッシー
フィオナ・ショウシド
エレノア・トムリンソンジョージー・ラオール=デュバル
ロバート・パフジュール
レイ・パンサキバベール

作品データ
原題 Colette
製作年 2018年
製作国 イギリス・アメリカ合作
配給 東北新社、STAR CHANNEL MOVIES
上映時間 111分
映倫区分 PG12