映画『1917 命をかけた伝令』ネタバレ・あらすじ・感想。塹壕戦の恐怖。ワンカット風に撮影した戦争映画。アカデミー賞3冠。

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映画『1917 命をかけた伝令』ネタバレ・あらすじ・感想。塹壕戦の恐怖。ワンカット風に撮影した戦争映画。アカデミー賞3冠。2019年公開

映画『1917命をかけた伝令』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。

映画『1917命をかけた伝令』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。

YouTubeで予告映像もご覧ください。

https://1917-movie.jp
『1917 命をかけた伝令』予告

 

1917命をかけた伝令』(119分/G/イギリス・アメリカ合作/2019
原題『1917

【監督】
サム・メンデス
【製作】
サム・メンデス ピッパ・ハリス ジェイン=アン・テングレン
カラム・マクドゥガル ブライアン・オリバー
【出演】
ジョージ・マッケイ
ディーン=チャールズ・チャップマン
マーク・ストロング
アンドリュー・スコット
クレア・デュバーク
リチャード・マッデン
コリン・ファース
ベネディクト・カンバーバッチ

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映画『1917 命をかけた伝令』のオススメ度は?

3.5

3つ半

日本から遠い地なので、、、

塹壕戦は悲惨すぎる

イギリスもドイツも同じ人間

戦争で得るものはなし

ワンカット撮影ではなくワンカット風

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映画『1917 命をかけた伝令』の作品情報・概要

1917命をかけた伝令』原題『19172019年制作のイギリス・アメリカ合衆国の戦争映画。第一次世界大戦の塹壕戦を舞台に2人の若きイギリス兵が伝令を届ける一日を全編ワンカット風に撮影している。サム・メンデス監督。第92回(2020年)アカデミー賞では撮影賞、視覚効果賞、録音賞の3冠。

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映画『1917 命をかけた伝令』のあらすじ・ネタバレ

第一次世界大戦下、かつて馬車と剣を用いての戦争の姿はもはやない。銃、機関銃、砲撃といった新兵器の開発によって塹壕戦という新しい戦い方が主流になっている。通信技術も進歩していたが、インフラは完璧ではなく寸断されることが多かった。前線の味方に作戦を伝えるのは伝令兵の仕事だ。命がけで走らなくてはいけない。二人の若い兵士が選ばれた。彼らは前線の部隊へ向けて走り抜ける。

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映画『1917 命をかけた伝令』の感想・評価・内容・結末

アカデミー賞3冠!!(撮影賞、視覚効果賞、録音賞)

92回(2020年)アカデミー賞では作品賞を含め10部門でノミネートされましたが、作品賞は取れませんでした。

しかし撮影賞、視覚効果賞、録音賞の3を獲得しました。

事前の第77回ゴールデングローブ賞において、ドラマ部門の作品賞と監督賞の2冠を獲得しているだけに惜しい結果となりました。

本映画の醍醐味はやはりワンカット撮影にあります。いえ、正確にはワンカット風です。臨場感、没入感がハンパないという触れ込みでした。

さて、実際に観賞しましたが、それほどの没入感は得られなかったというのが本音です。確かに戦場にいるかのような気持ちにさせますが、やはり何かが違うのです。

キャメラが上から目線だったのが残念

わたし的に一番、違和感を覚えたのはキャメラの高さです。わたしは背が低い方なのでこの映画のキャメラの高さが合わなかったのです。

こういった戦闘モノはどちらかというと上からの目線ではなく下からの目線の方が伝わると思うのです。

なぜなら戦争での最大の犠牲者は弱き者、つまり女、子どもの目線から描いた方が説得力があるからです。その辺りが勿体無いと感じました。

ワンカット撮影ではなく“ワンカット風”に撮影しています

本映画『1917命をかけた伝令』は公開前から話題となっていました。大抵の宣伝文句は「ワンカットで撮影」となっています。でも実際はワンカットではありません。

何箇所かで繋げています。誤解のないように書きますがあくまでも「ワンカット風に撮影している」です。

ワンカット風に撮影している映画はたくさんあります。記憶に新しいのは『ウトヤ島、722日』、そしてアカデミー作品賞受賞作品『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』、少し古くて『エルミタージュ幻想』などです。

邦画では『カメラを止めるな!』もそうです。

戦争映画にワンカット風に撮影した意図は

それで本映画『1917命をかけた伝令』がこれほど注目されているのは戦争映画でワンカット風の撮影をしている点に挙げられます。

戦争という人間が作り出した最も醜悪で愚かな本能をワンカットで撮影することで、よりリアルな感覚に導くことに成功したからです。

没入感に浸れる世界を実現しています。確かに戦争は悲惨です。絶対に起きて欲しくないことです。そのメッセージはしっかりと伝わってきました。

撮影監督のロジャー・ディーキンスの手腕が大きい

さて、本映画の監督はサム・メンデスです。『アメリカン・ビューティー』(99)でアカデミー作品賞を獲得、『007スカイウォール』でも素晴らしい映像美を見せてくれました。

もう映画制作は手慣れた感がありますが、彼をサポートするメンバーがすごいのです。

まず撮影監督のロジャー・ディーキンス。アカデミー撮影賞で13度ノミネートされています。

うち受賞は『ブレードランナー 2049 2017年)と本作です。公式サイトで若干のメイキングが公開されていますが、撮影するにあたっての前準備が本当に大変なのがわかります。

あらゆる計算を入れて挑まないと成功しなかったのです。セットもセンチ単位から設計し、役者の体調、天候など全てが一挙手一投足にまとめあげないと難しい撮影とのことです。

ヨーロッパ人にとって第一次世界大戦は忘れられない

この映画の舞台はヨーロッパです。第一次世界大戦の話です。日本は第一次世界大戦はそれほど深く関わっていませんからパッと来ません。

でもヨーロッパの人たちにとって第一次世界大戦はとても重要な戦争だったそうです。映画にもありましたが塹壕戦が繰り広げられたからです。

それまでの戦争は馬車を引いて、突撃して早期に決着するものでしたが、その戦法が通用しなくなります。

原因は兵器の開発が急ピッチに進んだことです。まず銃が連射が可能となります。

そして空には戦闘機が飛び交うようになりました。さらに地雷の敷設も大きいと言われています。

兵士たちの危険を回避する最も有効な手段が塹壕を掘ることだったのです。この塹壕でも戦いは実に残酷なものです。

体力、気力を徹底的に消耗させます。長期化するということは精神的なダメージを与えます。

サム・メンデス監督自身が脚本を書く理由があった

ヨーロッパの人たちにとって塹壕戦を用いた第一次世界大戦はいまだに忌まわしい記憶なのです。

第二次世界大戦になると戦闘機が戦争の主力になりますから塹壕戦は少なくなっていきました。

監督のサム・メンデスは本作を作るにあたって初めて脚本を書いています。なぜならメンデスの祖父が体験した実話をモチーフにしているからです。

祖父は伝令兵だったそうです。当時の通信は無線や電話もありましたが、まだインフラ的に不安定であり、一番有効なのはやはり人間が直接伝える手段だったそうです。

この映画ではドイツ人のことをかなり悪どく描いています。罠を仕掛けたり、残虐だったりと。

まあ、それは勝てば官軍の国であるイギリスから見た映画なので仕方ありません。映画で伝えたいことは友との約束を果たす友情の大切さや名も無き英雄が多数の命を救ったことです。

主演のスコフィールド上等兵(ジョージ・マッケイ) はとにかく走ります。その様子を観ているとなぜか、太宰治著の『走れ!メロス』を思い出してしまいました。

彼も約束を果たすために走りました。

冒頭の静けさと戦乱の落差が恐怖を増長させている

映画の構成も良かったです。まず冒頭ですが、綺麗な草原に色とりどりのお花が映し出されます。とても戦地とは思えないような穏やかな雰囲気です。

でもそこから空気が一変していきます。戦地の状況が刻々とスクリーンに映し出されていきます。

この落差が絶妙なエッセンスとして後半まで効いてきます。もちろんワンカット風に展開されて行きます。

でも途中でガラリと音を立てるように雰囲気が変わります。夜の場面になりますが、それまでは死と隣り合わせだったのにの描写が出てきます。

戦地で赤子を抱く女性との交流です。この演出には驚きを禁じえませんでした。

絶望の果ての戦地でも新しい命が誕生しており、心を折りそうになっているスコフィールドが再び力を振り絞って走り出していく糧となっているからです。

ここに次世代の若者たちには戦争の犠牲者になって欲しくないという希望を感じました。

伝令を届けたけれど満足感に浸れない

最終的にスコフィールドは伝令を伝えます。しかしその顔には満足感などありません。

また再び戦闘が始まるという不安気な顔です。しかも伝令兵としての任務が続くのです。

確かに1600人の命を救いましたが、明日は失うかもしれません。

この時代は通信網がそれほど発達していなかったから犠牲者が増えたと言われていますが、発達したら今度はそれを上回る犠牲者を出すこともあるのだということを忘れてはいけません。

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映画『1917 命をかけた伝令』のキャストについて

スコフィールド上等兵(ジョージ・マッケイ)

トムと一緒に伝令を持って戦場を走り抜けます。一見、頼りない表情です。本作はワンカットで撮影されたと言われていますから、大変だっと思います。走る、走るが演技の醍醐味になっています。

ブレイク上等兵(ディーン=チャールズ・チャップマン)

前線に兄がいます。伝令を届けないと兄たちの部隊は全滅する可能性があります。優しい性格が裏目に出ました。こちらも不安気な顔で走り続けています。ワンカット撮影というプレッシャーが演技に良い方向に向かったのではないでしょうか。

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まとめ 映画『1917 命をかけた伝令』一言で言うと!

「戦争ほど若者に似合わない歴史はない」

いつも犠牲者は戦地で戦う若い兵士。次は女、子ども。人間が誕生してからずっと続いている。昨年、ある昆虫論文でアリの戦い方について読んだ。アリは集団生活する中で女王蟻、働きアリ、兵隊アリなどの役割分担を持っている。そして外敵からの攻撃に対して戦場に立つのは、なんと老兵の兵隊アリとのこと。この事実を知って感動した。何でも若いアリに死なれてしまうと巣を守る力が衰退して、全滅を招くからだそうだ。人間も見習いたいくらいであ。

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映画『1917 命をかけた伝令』の作品情報

映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
サム・メンデス
製作
サム・メンデス ピッパ・ハリス ジェイン=アン・テングレン カラム・マクドゥガル ブライアン・オリバー
脚本
サム・メンデス クリスティ・ウィルソン=ケアンズ
撮影
ロジャー・ディーキンス
美術
デニス・ガスナー
衣装
ジャクリーン・デュラン デビッド・クロスマン
編集
リー・スミス
音楽
トーマス・ニューマン
スコフィールド上等兵(ジョージ・マッケイ)
ブレイク上等兵(ディーン=チャールズ・チャップマン)
スミス大尉(マーク・ストロング)
レスリー中尉(アンドリュー・スコット)
クレア・デュバーク
ブレイク中尉(リチャード・マッデン)
エリンモア将軍(コリン・ファース)
マッケンジー大佐(ベネディクト・カンバーバッチ)
2019年製作/119分/G/イギリス・アメリカ合作
原題:1917
配給:東宝東和

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