2019-03

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アイスランド映画『たちあがる女』ネタバレ、感想、評価。たった一人で地球を守るために戦う女性の物語。過激思想であるが絶対的に共感して応援したくなる女性だ。

ベネディクト・エルリングソン監督曰く「この映画は、我々の世界に差し迫っている脅威をテーマにした英雄物語です」しかもおとぎ話でありながらも、強いメッセージを持った構成になっている。我々は利便性を求めるばかり、失っていく大切なものがあるとこに気がつく必要がある。特に『自然』自然の存在を思考しなければ子どもたちの未来は守ることができない。
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アニメーションになった『スパイダーマン:スパイダーバース』感想

アメリカンヒーローの時代も変わってきたことが喜ばしい。従来のヒーローはターザン、スーパーマン、バットマンなどはほとんど白人であった。本作はアニメーション作品ではあるが、黒人少年がスパイダーマンを演じている。それが映画界にとってとても革新的であると言える。内容的には善と悪との対決という従来のモノと同じだが、この少年の成長物語が素晴らしい。
クリント・イーストウット作品

クリント・イーストウッド監督『センチメンタルアドベンチャー』映画は息子カイル・イーストウッドに父親として愛情を注ぐ涙溢れる映画だ。

『センチメンタルアドベンチャー』 原題 『Honkytonk Man』(122分/米/1982) イーストウッドにとってこの作品を作った意味を考えながら観ると感慨深い。 カイル・イーストウッドが父親から受けたもの この作品はイー...
映画

近日公開作品 2019 0325時点

ガス・ヴァン・サント監督最新作 監督・脚本ポール・シュレイダー×主演イーサン・ホーク 西島秀俊主演、潜水艦を舞台にした映画 『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』バリー・コーガン...
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スパイク・リー監督『ブラック・クランズマン』は人種差別問題をコメディータッチで描くことで痛烈なメッセージ送った。ネタバレ、あらすじ、感想。

スパイク・リー監督最新作『ブラック・クランズマン』はカンヌ国際映画祭でグランプリ獲得、さらにアカデミー脚色賞獲得した名作。ようやくアメリカ映画界もスパイク・リーの功績を評価し始めたと言える。遅すぎた春だ。本作は人種差別という重たいテーマをコミカルに描くことで痛烈なメッセージを投げかけてきた。このメッセージを未来に繋げたい。
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100年前の日本人女性とロシア人将校の秘められた恋物語『ソローキンの見た桜』ネタバレ、感想、評価

ロシア革命直前、日本の松山で繰り広げられた恋物語。公開前の触れ込みは日本女性とロシア将校の『ロミオとジュリエット』とあったからとても楽しみにしていた。戦争に翻弄された二人とあるが、そんなに翻弄されていないと思う。もっと翻弄された人は多いはず。しかも日本人女性をチープに描いているところに違和感を覚える。
クリント・イーストウット作品

クリント・イーストウッド実話作品シリーズ『ハドソン川の奇跡』は法廷物語である。ネタバレ、評価、結末。

クリント・イーストウッドの挑戦は終わらない。前作の『アメリカン・スナイパー』では反戦を訴えた。本作も実話であるが、一人のパイロットを取り巻く人間模様を如実に描いている。裁判もの。法廷ものとも言える。パイロットは英雄か悪魔か。なぜ有罪に導こうとするのかも見えてくる。しかしアメリカ国民全員が応援し、最良の結果を見出す。
クリント・イーストウット作品

クリント・イーストウッド監督『アメリカン・スナイパー』実話は映画史上最高傑作の反戦映画である。ネタバレ、感想、評価

クリント・イーストウッドは多くの戦争映画を制作している。西部劇作品も一貫して戦争映画だ。『許されざる者』『ミスティック・リバー』『ミリオンダラー・ベイビー』も戦争映画だ。そして本作はおそらくイーストウッド自身ストレートに描いた最高傑作の反戦映画であると言える。事実、アメリカの戦争映画の興行収入の記録を作った。そこに反戦の事実がある。
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ネメシュ・ラースロー監督作品。映画『サンセット』は難解であった。ネタバレなし、感想なし。

『サンセット』(142分/ハンガリー・フランス/2018) 原題『Napszallta』 監督 ネメシュ・ラースロー トップカットの油絵の印象がとても強く、ここから悲劇的な物語が始まると予見されるが、物語を理解するのが難しかった。...
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アルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA/ローマ』は巨匠、フェリーニ、ビスコンティーを彷彿される芸術映画だ。ネタバレ、感想、評価

アルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA/ローマ』はネットフレックス製作作品で世界中で映画賞を獲得してきた。白黒の映像美が世界の映画人を虜にした。物語は悲劇性の中に希望を見出す人間が力強く成長していく様を伝えている。この2018年にこのテーマで白黒でそしてネット配信で発表されたことに大きな意味を持つと言える。
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映画『シンプル・フェーバー』ラブコメディーとミステリーがうまく融合されている。ネタバレ、感想、結末

この映画は一見、ラブコメディーかと勘違いしそうなほど、軽快に進んでいく。アメリカの割と裕福な場所に住む二人の女性にスポットを当てている。一人は夫と死別して息子を育てるブロガー。もう一人は有名作家を夫に持ちながら華やかなファッション業界で広報として活躍する女性。しかしその二人が接近することである殺人事件が起きる。それから、、、。
映画

2018年映画を振り返ると何が印象に残ったかを考えてみました

2018に映画を振り返ります。2018年は戌年でした。戌年と映画が何が関係あるかと問われたら、答えられません。すみません。戌年はどんな年になるのかと検索すると実に様々な意見がみられます。“繁栄と滅亡”とかあります。でもそれはどの干支でも起こ...
クリント・イーストウット作品

クリント・イーストウッド監督『J・エドガー』は実話。米大統領を操った男である。ケネディーの死にも関与している。ネタバレ、感想、評価。

『J・エドガー』(138分/米/2011) 原題『J. Edgar』 アメリカの近代史はJ・エドガー無しには語れない。功績も大きいが非難の声もある。 約50年、FBI長官を務める。情報収集に全力をかけた人生。 ジョン...
クリント・イーストウット作品

『ダーティーハリー4』はシリーズで一番のヒット作品。恋人ソンドラ・ロックとの最後の共演作品。ネタバレ、感想、評価

『ダーティハリー』シリーズの中で最も雰囲気が暗い作品と言っていい。テーマがレイプされた女性の復讐劇である。昼間より夜の場面を多用することで傷ついた女性心情を表すのと、暗闇で行われる殺意が映画全体にサスペンス感を作り出している。しかも犯人にソンドラ・ロックを応援したくなる効果も出している。ソンドラの静かなる微笑みも恐ろしい。
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映画『ギルティー』のグスタフ・モーラー監督は音から映像を見せる天才だ

『ギルティー』(88分/デンマーク/2018) 原題 『Den skyldige』 88分間、ほぼヤコブ・セーダーグレンの顔のアップと音声だけで進んでいく映画。これは面白い構成だと思う。まずこの音声のやりとりだけで誘拐事件を解決して...
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ノルウェーで起きた史上最悪の悲劇『ウトヤ島、7月22日』は何を伝えるのか。感想、評価。

全く罪もない若者が狂信的な人間によって命を奪われてしまった。2011年7月22日夕刻。サマーキャンプを楽しむ若者たちに突然鳴り響いた銃声。その音はだんだんと近くなる。わけもわからぬまま逃げ惑う若者たち。警察の助けは来るのか?犯人の目的は何か?その姿さえ見えない。見えないモノほど恐ろしいものはない。未来にこの悲劇を伝える責任がある
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映画『運び屋』実話、ネタバレ、感想、評価。クリント・イーストウッドの仕事人間を実演しているようだ

『運び屋』(116分/米/2018) 原題『The Mule』 『運び屋』を演じるイーストウッドは自らの映画人生を運んでいるように見えた。  さて、前回はちょっとセンチメンタルになってしまってあまり良い原稿を書けなかっ...
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クリント・イーストウッド映画『運び屋』実話、ネタバレ、感想、評価。アメリカ国家の終焉を描いている。

クリント・イーストウッドの最新作『運び屋』は麻薬を車で運ぶ老人の物語だ。かつてビジネスで大成功したが時代に乗り切れず破産した。破産して失った家族の大切さに気が付いた。しかしお金がない。運転技術だけはある。アールは必要とされる喜びかそれとも金にためか、何かを求めて数千キロの道をひたすら走る。男にとって仕事とは、家族とは何か?
クリント・イーストウット作品

映画『ダーティーハリー』のクリント・イーストウッドは70年代疲弊していたアメリカ社会の正義のヒーローであった。ネタバレ、感想、内容、評価。

映画『ダーティーハリー』のクリント・イーストウッドは西部劇の役柄をそのまま移した現代のカウボーイに重なる。ただ過去作品はとてもじゃあないがヒーローとは程遠い。けれど本作は間違いなくヒーローだ。正義のヒーローだ。これはアメリカ社会が疲弊していたからこそ生まれたヒーローであると言える。『ダーティーハリー』?がアメリカ社会の縮図でもあった。
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映画『天国でまた会おう』は芸術感満載のファンタジーである。しかし反戦映画でもある。

冒頭の戦争シーンは凄まじい映像で展開されているが、どことなくファンタジー感が溢れていて、悲劇性に欠けるような気がした。美しいすぎるのだ。監督の感性だろう。命からがら生き残った二人は戦争への憎しみから世紀の詐欺を企てる。これが中々面白い。なぜ騙すのかを考えると物語が一層理解できる。それと映画全般の美術が素晴らしい。仮面も素晴らしい。
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『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』感想、評価、ネタバレ

息子のとって母親はこの世と同じくらい大切な存在と言える。母親を失うこと、つまり亡くすことは世界の終わりが来たことを意味する。本作の原作者の宮川サトシさんは独特の表現でこのタイトルを付けたと思う。とても共感できます。死に対する負のイメージがありますが、死にゆく人を見ていると意外とネガティブではないのかもしれません。
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近日公開作品 2019 0301時点

『PRINCE OF LEGEND/プリンスオブレジェンド』 『君は月夜に光り輝く』 『九月の恋と出会うまで』 『バンブルビー』 『ソローキンの見た桜』 『まく子』 ...
クリント・イーストウット作品

クリント・イーストウッドにとって『ブロンコ・ビリー』はあまりにも過小評価され、忸怩たる作品となった。本作はカウボーイの誇りと友情、反戦、そして愛を描いている

クリント・イーストウッド曰く「自分のキャリアの中で最も魅力的な作品の一つ」と言い切る。自身のキャラクターにも近いという。興行的に失敗だったかもしれないが思い入れが強い。最早、時代遅れの感のあったカウボーイに哀愁の念を抱き続ける男と世間知らずなじゃじゃ馬娘とのラブコメ感満載の物語。しかしベトナム戦争終結後の社会問題も提起している。
クリント・イーストウット作品

クリント・イーストウッド監督デビュー作品『恐怖のメロディ』ストーカー映画の先駆けである。ネタバレ、あらすじ

ストーキングは日本でも世界でも今や社会的な問題、いや犯罪となっている。最初は好きな人に対して好意的と受け止められるが、限度を越すと強いストレスを与える。そのことを理解せずにいつの間にかストーキングしてしまう。クリント・イーストウッドは50年前にいち早くストーカーに着目して本作を監督した。本作の成功で自信をつけ、邁進する