ノルウェーで起きた史上最悪の悲劇『ウトヤ島、7月22日』は何を伝えるのか。感想、評価。

2019年製作
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Cinema
Utoya 0722

『ウトヤ島、7月22日』(97分/ノルウェー/2018)

原題 Utoya 22. juli

予告でこの映画の悲劇を何度も繰り返し観た。北欧ノルウェーで若者を中心に77名の命が白人至上主義の男に殺された痛ましい事件だ。全く罪のない人たちだ。この犯人は短時間でもっとも人を殺した人物として記録されている。

夏のある日、ウトヤ島でキャンプをする少年少女たち。突然、銃声響き渡り逃げ惑う。犯人がどこにいるかも、何人かもわからず逃げ惑うが、どこへ行けば安全かさえわからない。ただ銃声が鳴り響く。

カメラは最初のオスロの爆破映像を除いてワンカットで撮られている。手持ちカメラだ。臨場感を出すためである。72分続く。一人の女の子カヤを主軸に展開していく。妹と共にキャンプに参加している最中に起きた乱射事件。逃げながらも妹探すが見つからない。森の中で死にゆく仲間。

北欧の夏の森はどことなく湿っぽいが響き渡る銃声はパンパンと乾いている。

これは悲劇の事件である。映画のコンセプトは72分間で起きたことを如実に表すためにワンカット、手持ちで撮っていると思われるが、今ひとつ悲劇が伝わってこない。多分、手持ち映像のブレがキツイのも原因かと思うわれる。実際、途中から吐き気がして来た。ブレるのとピントが合わないのが辛い。勿体無い。それとこれはワンカット撮影にこだわる必要があったのだろうか。カット割りとして撮った方が伝わったような気がする。

映画は難しい。十人十色である。この試みを良いと感じる人もいれば私のように酔ってしまい入り込めない人もいる。そういった意味では映画への好みを確認できるので良かったとしたい。

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映画のことなら映画.comより引用

スタッフ
監督 エリック・ポッペ
製作 フィン・イェンドルム スタイン・B・クワエ
製作総指揮 スタイン・B・クワエ フィン・イェンドルム エリック・ポッペ
脚本 シブ・ラジェンドラム・エリアセン  アンナ・バッヘ=ビーク
撮影 マルティン・オッテルベック
美術 ハロル・エゲーデ=ニッセン
衣装 リッケ・シモンセン
キャスト
アンドレア・バーンツェンカヤ
エリ・リアノン・ミュラー・オズボーンエミリエ
ジェニ・スベネビクオーダ
アレクサンデル・ホルメンマグヌス
インゲボルグ・エネスクリスティーネ
ソロシュ・サダットイッサ
ブレーデ・フリスタットペッテル
アーダ・アイドカロリーネ
カロリーヌ・シャウシグリ
タマンナ・アグニホートリハリマ
トルケル・ドンマースネス・ソルダルヘルマン
マグヌス・モエントビアス
マリアンヌ・グジェルスバックシリエ
ダニエル・サン・トランエーベン
ソルベイ・コルエン・ビルクランスカード・イエント
作品データ
原題 Utoya 22. juli
製作年 2018
製作国 ノルウェー
配給 東京テアトル
上映時間 97
映倫区分 G

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