映画『女王陛下のお気に入り』は豪華絢爛なセットと衣装に大英帝国と言う時代が見える。エマ・ストーンが美しい。感想とネタバレあり。

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2019年製作
映画『女王陛下のお気に入り』公式サイト
映画『女王陛下のお気に入り』オフィシャルサイト。2019年5月15日(水)先行デジタル配信。2019年5月24日(金)ブルーレイ&DVDリリース。第91回アカデミー賞主演女優賞受賞!豪華絢爛な王室に、愛と野望が渦巻く英国版”大奥”。最後に勝つのは私。

『女王陛下のお気に入り』

原題 The Favourite』(120/アイルランド・イギリス・アメリカ合作/2018

監督 ヨルゴス・ランティモス

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イギリス王室を舞台にした映画が多い。やはり高貴な人たちへの憧れがあるのだろう

日本の皇室を舞台にした映画を観たい気がするが、難しいだろう。

 イギリス王室を舞台にした映画が多い。近年、特に多い気がする。『ヴィクトリア女王 最期の秘密』『エリザベス』『英国王のスピーチ』『ダイアナ』など。そして『ふたりの女王メアリーとエリザベス』もまもなく公開予定だ。

日本の皇室は神聖なままでいて欲しい。

 これだけ多いと言う事はそれなりにファンがついているのだろう。日本の皇室を舞台にした映画はあまり見ない。私としては観たいような観たくないような複雑な気持ちになる。日本の皇室は神聖な存在と言うイメージがある。だから観てはいけないと自ずとストップがかかる。

 ミステリアスな方が良いこともあるのだ。もちろん作るのは自由であるし、宮内庁からもお許しは出るだろう。でもやはり日本人はこの皇室に対してとても大きな敬意を持っている証拠で、無闇に皇室に触れたはいけないと心得ている。

全く可愛げのない王女。権力がここまで醜くさせたのか

 さてこの映画はアン王女の人間性をこれでもかと言うくらい描いている。いや暴いている。めちゃくちゃな人間だ。高慢でヒステリック、そして嫉妬深い。もちろん権力者であるから絶対的な独裁者だ。イギリス王室を扱う映画では多少は女王の可愛げのある性格や心優しい姿を見せているが、この映画のアン王女にはそう言った面が一切無いと言っていい。だから糖尿病で苦しんでいても同情できない。

心を許すと弱みを握られてしまう危険性がある

 ただし、侍女のサラの言うことは聞く。なぜか聞く。彼女の前ではまるで奴隷だ。その理由が次第にわかる。それは当時としては信じられないことだ。弱みだ。

 この映画は女同士の戦いだ。静かにだが、激しい憎悪が渦巻く。如何に女王の心を操るかを争っている。女王の信頼を得るために虚言や策略を企てたり、密告や嘘、デマを流したりする。なぜそこまで女王に気に入られたいのか。それはやはりこのイギリスの階級社会に起因すると言える。とにかくひとつでも上の階級に属していたいのだ。

 エマ・ストーン演じるアブゲイルはかつて上流階級に属していたが、親の失態によって没落した。その生活は惨めだった。だからもう二度と戻りたく無い。自分の身分が安泰であれば国家などどうでもいいという考えまで浮かんで来そうで恐ろしい。

権力とは他人を強制し服従させる力。抑えつけるエネルギーが無駄に感じるられるが

 当時のイギリスはフランスと戦争をしていた。それを知ってか知らずかあいも変わらず、豪華絢爛な調度品と衣装、パーティーなどで散財している。宮殿の維持費もバカにならないだろう。この映画で残念なのは少しだけで良いから、一般の人々の暮らしを見せて欲しかった。対比させて浮き彫りにすることで映画に入っていけるからだ。

 権力とは何だろうか。辞書によると他人を強制し服従させる力とある。改めて読むと背中がゾクッとするほど恐ろしい。自由がなくなる気がする。一度、抑えつけられるもう逃げられない。では抑えつける方はどうなのだろうか。こちらはこちらで苦しいだろう。何人もいや何万人も抑えているのだから、相当エネルギーが必要だ。抑えが外れると混乱や騒乱になってしまう。蜂の巣状態だ、、、。そう考えると何かしらの権力を振るう人も必要なのかもしれない。難しいところだ。

オリビア・コールマン、レイチェル・ワイズ、エマ・ストーン、それぞれが仕事を尊重している。

 さて、アン王女を演じたオリビア・コールマンは本当に見事な嫌われ者役を演じきっている。しかも醜い。目の焦点が独特に感じた。もちろんオスカー女優レイチェル・ワイズの悪女っぷりも素晴らしい。胸、呼吸で感情を表す女優だ。そしてエマ・ストーンは衝撃の『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』変身からまたしても、我々の期待を裏切ってくれた。本当にノリに乗っている女優だ。

ヨルゴス・ランティモス 監督の何とも言えない世界観。胃が重たくなる感じが良い。

 最後にヨルゴス・ランティモス 監督の世界は本当に深い(または不快)と感じた。前作の『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』は本当に恐ろしかった。本作も違った恐ろしさだった。特にエンディングのアン王女とアビゲイルの顔の切り替えショットに身震いを覚えた。あと原題を『The Favourite』としたのも、何か性的な趣向、つまり人をモノとして連想させる辺りにもゾクッとする。

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映画『永遠に僕のもの』実話はロレンソ・フェロ&チノ・ダリンの純愛ゲイ物語。作品情報・ネタバレ・あらすじ・感想・評価。ペドロ・アルモドバル製作
1971年、アルゼンチンで起きた凶悪事件をモチーフに描かれています。犯人は若く美しい少年であった。残虐な手口ががさらに神秘性を高めた。本作はペドロ・アルモドバルが製作し、主演に新鋭ロレンソ・フェロを迎えて作られました。すでにアルゼンチンでは大ヒットしています。本作のテーマにはLGBTQへの理解も込められています。

映画『ロケットマン』

性について悩むエルトン・ジョンの魂の叫びが聞こえます。

エルトン・ジョン伝記映画『ロケットマン』はカミングアウトする勇気&愛の尊さを世界に歌う。作品情報・ネタバレ・あらすじ・感想・評価
エルトン・ジョンは世界的に有名なミュージシャンである。彼の人生は波乱万丈であるが、命が救われたのは彼が真の愛を諦めずに探したからだろう。ゲイであることを世界にカミングアウトした勇気。ドラッグ、アルコール依存症からの復活。そして結婚、更に子どもをもうけるなど今ではとても幸せだ。本映画はミュージカルとなっておりとても楽しく観ることができる。

映画『ゴッズ・オウン・カントリー』

本当に美しい若い二人の恋物語です

美しきゲイ映画『ゴッズ・オウン・カントリー』LGBTの差別・偏見なき世界を願う名作。作品情報・ネタバレ・あらすじ・感想・評価・内容
イギリス、ヨークシャーで家業の牧場で日々働く青年ジョニーは毎日鬱屈した日々を過ごしている。時折街出て、男を買う。ある日、ルーマニアから来た青年と出会い、恋に落ちる。彼との出会いで鬱屈した生活から抜け出し、仕事にも人生にも前向きに生きていくことを決意する。愛があれば恋愛は異性であろうと同姓であろうと関係ない。

映画『さよなら くちびる』

主人公のハルは自身の性に悩みながら音楽活動をしている、彼女が思いを寄せる女性はすでに、、、、。

映画『さよなら くちびる』青春エネルギー濃厚 ネタバレ・あらすじ・評価・成田凌 門脇麦 小松菜奈の演技が最高潮 音楽映画
ハルとレオ。二人はアルバイト先で出会い、音楽ユニットを結成する。ハルはレオにギターを教えて路上で歌う。評判となり全国へライブ活動に出かける。マネージャーとしてシマが加わる。しかし二人の関係は悪化し、解散の決意をする。3人は最後のツアーをするが、ハルレオの人気が火がついてしまう。解散するか継続か、3人は悩む。青春音楽物語。

映画『コレット』

フランスの女流作家の波乱万丈の人生を描いている。半世紀前に勇気を出して同性愛を告白した女性。

映画『コレット』ネタバレ、あらすじ。女流作家シドニー=ガブリエル・コレットを演じるキーラ・ナイトレイの演技は絶品。女性の挑戦、勇気、希望の映画です。
今だに女性の社会進出を歓迎しない男は多い。世界的な女性作家シドニー=ガブリエル・コレットでさえも夫の強制により社会に出る機会を長く待った。この物語は文才のないダメ夫に嫁いだばかりに、作家としての才能を開花する女性の物語である。同時に女性の権利を広く訴えることでフランス女性たちに勇気と希望を与えた人生をつぶさに描いている。

映画『ある少年の告白』

同性愛を矯正する学校に入れらた少年たち。しかし本当の性を見つけて生きていく決意をする。

映画『ある少年の告白』LGBTへ理解を深めてくれます。ネタバレ、評価、あらすじ。
近年LGBTに関する映画が多く公開されている。今まで差別されてきた歴史もあるが、なぜこれほど多作されているのかを考えてみる。特にアメリカでは性的マイノリティーへの差別意識が高いことに改めて驚いた。その背景にはキリスト教プロテスタントの一派であるバプティスト教会の影響が大きい。本作を観ることでトランプ大統領とアメリカが観えてくる。

映画『グリーンブック』

有名な黒人ピアニストが人種差別を戦う過程で自身のセクシャリティーを告白している。

2019年アカデミー賞 三部門受賞!納得『グリーンブック』は実話の男の友情物語。感想、評価、ネタバレ
この映画は天才黒人ピアニストが危険を承知の上で南部アメリカを旅することで人種差別撤廃を訴えている。共に旅するのが、陽気なイタリア人の用心棒。凸凹コンビが織りなすドラマに涙する。喜怒哀楽は元より、差別と言う醜い人間の感情を撤廃しなければ幸せな未来は訪れないと痛感させる映画である。人間は本音で話し合えば仲良くなれるのだ。

映画『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』

アメリカ女子テニスのスーパースターが性差別撤廃に向けて戦う。自身も同性愛者とカミングアウトする。

世紀の対決『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』この一戦から女性の地位が向上した
『バトル・オブ・ザ・セクシーズ 』(122分/米/2017) 原題  『Battle of the Sexes』 女性の地位向上と男女差別是正を目指したテニス選手の物語でもあるが、LGBTへの理解を世界に示した勇...

映画『J・エドガー』

長年FBIを務めたエドガーの半生

クリント・イーストウッド監督『J・エドガー』は実話。米大統領を操った男である。ケネディーの死にも関与している。ネタバレ、感想、評価。
『J・エドガー』(138分/米/2011) 原題『J. Edgar』 アメリカの近代史はJ・エドガー無しには語れない。功績も大きいが非難の声もある。 約50年、FBI長官を務める。情報収集に全力をかけた人生。 ジョン...

 

映画のことなら映画.comより引用

スタッフ
監督 ヨルゴス・ランティモス
製作 セシ・デンプシー エド・ギニー リー・マジデイ ヨルゴス・ランティモス
脚本 デボラ・デイビス トニー・マクナマラ
撮影 ロビー・ライアン
美術 フィオナ・クロンビー
衣装 サンディ・パウエル
編集ヨルゴス・モブロプサリディス

キャスト
オリビア・コールマン  アン女王
エマ・ストーン     アビゲイル・ヒル
レイチェル・ワイズ   レディ・サラ(サラ・チャーチル)
ニコラス・ホルト    ロバート・ハーリー
ジョー・アルウィン   サミュエル・マシャム
ジェームズ・スミス   ゴドルフィン
マーク・ゲイティス   モールバラ卿(ジョン・チャーチル)
ジェニー・レイン    スフォードメイ

作品データ

原題 The Favourite
製作年 2018
製作国 アイルランド・イギリス・アメリカ合作
配給 20世紀フォックス映画
上映時間 120
映倫区分 PG12

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