『荒野の用心棒』でクリント・イーストウッドは世界に羽ばたいた。セルジオ・レオーネ監督と黒澤明監督への尊敬の念は消えない

クリント・イーストウット作品
スポンサーリンク

原題 PER UN PUGNO DI DOLLARI』(96/イタリア/1964

監督 セルジオ・レオーネ

スポンサーリンク

黒澤明監督の『用心棒』のリメイク、いや盗作だ。侍をガンマンに置き換えて大ヒット!

 これはご存知の通り黒澤明監督の『用心棒』のリメイクである。しかも無断でリメイクしたため黒澤プロダクションが激怒し、しばらくアメリカでは公開できなかった作品だ。しかしイーストウッドとってはこの作品が彼の後の人生を左右する大きな映画となった。何と言っても劇場映画2作目である。内容は西部劇のそのままであるが、マカロニウエスタン(欧米ではスパゲッティー・ウエスタンと呼ばれている)という新しい映画のジャンルを確立した。

セルジオ・レオーネの出会いはその後のクリント・イーストウッドの映画人生を決めた

 監督はセルジオ・レオーネ。イーストウッドにとっては後のドン・シーゲルと共に映画の師匠と言える。多くのことを学んだに違いない。この作品がヒットしたことでそれまでB級俳優だったイーストウッドを世界的なスターに押し上げていった。後にカンヌ映画祭で黒澤明と対面してイーストウッドが黒澤に跪いて「あなたのお陰で私はスターになった」と言う逸話があるが、本当だろう。黒澤は決してこの作品を観なかったそうだ。そりゃ、そうだろう、何と言っても盗作だから。そう言った意味でもイーストウッドは負い目もあったが、黒澤に感謝していたに違いない。

名前がないヒーロー像を確立した作品の中で一際輝く作品。

 流れ者のガンマンがある街にたどり着いたら二大勢力が敵対していた。敵対する2つの勢力を行ったり来たりしながら主人公のクリントイーストウッドはお金を稼ごうとする。ちなみに名前は最後まで明かされない。

オープニングのデザインがカッコいい。さすがおしゃれなイタリア人監督

 オープニングがカッコいい。赤黒白のアニメーションで始まり、砂煙の中からイーストウッドの後ろ姿が現れる。そして酒屋へ入る。必ずと言って良いほど、この時代のガンマンは昼間から酒を飲む。イーストウッドは実生活ではタバコを吸わないけれど、映画ではよくタバコを吸う。バーの親父が「情報を制する者が世界を左右する」と言う。いつの時代も同じだ。情報を早く入手したものが何事にも勝つ。

音楽は巨匠、エンニオ・モリコーネ。哀愁たっぷりに物語に引き込んでいく

 物語は敵対する勢力が自分たちの利権を取ろうと殺し合いをするのだが、イーストウッド演じるガンマンはインディオの親子助けたりする。心がある人間を演じている。もちろんイーストウッドは自分のやっていることがバレてボコボコに半殺しにされる。半殺しにされた跡は必ず半殺しにすると言うお決まりの予定調和がある。まぁこれはこれで良い。最終的には砂煙の中に去って行く。それがまたカッコいい。音楽がいいエンニオ・モリコーネだ。西部劇に何とも言えない哀愁のメロディーを添えている素晴らしいと思う。本作と『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』はドル箱三部作として世界中にスパゲッティー・ウエスタンブームを巻き起こしていく。撮影はスペイン。

 

ウイキペディアより引用

監督 セルジオ・レオーネ
脚本 ヴィクトル・アンドレス・カテナ ハイメ・コマス・ギル セルジオ・レオーネ
製作 アリゴ・コロンボ ジョルジオ・パピ
出演者 クリント・イーストウッド マリアンネ・コッホ ジャン・マリア・ヴォロテ
音楽  エンニオ・モリコーネ
配給  日本  東和
   アメリカ合衆国 ユナイテッド・アーティスツ
公開 イタリア  1964916
    日本 19651225
   アメリカ合衆国 1967118
上映時間 96
100分(完全版)
製作国 イタリア
言語 イタリア語
製作費 $200,000
興行収入 アメリカ合衆国  $11,000,000
次作 夕陽のガンマン