映画『プリティ・ウーマン』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『プリティ・ウーマン』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。
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『プリティ・ウーマン』
(119分/アメリカ/1990)
原題『Pretty Woman』
【監督】
ゲイリー・マーシャル
【製作】
アーノン・ミルチャン スティーブン・ルーサー
【製作総指揮】
ローラ・ジスキン
【脚本】
J・F・ロートン
【撮影】
チャールズ・ミンスキー
【音楽】
ジェームズ・ニュートン・ハワード
【出演】
リチャード・ギア
ジュリア・ロバーツ
ローラ・サン・ジャコモ ラルフ・ベラミー ジェイソン・アレクサンダー ヘクター・エリゾンド
エリノア・ドナヒュー アレックス・ハイド=ホワイト エイミー・ヤスベック ジェイソン・ランダル ハンク・アザリア ナンシー・ロック
【HPサイト】
映画『プリティ・ウーマン』IMDbサイト
【予告映像】
映画『プリティ・ウーマン』トレーラー
- 映画『プリティ・ウーマン』NHK BSプレミアム放送 12月9日(水)午後1時00分~3時00分
- 映画『プリティ・ウーマン』のオススメ度は?
- 映画『プリティ・ウーマン』の作品情報・概要
- 映画『プリティ・ウーマン』のあらすじ・ネタバレ
- 映画『プリティ・ウーマン』の感想・内容
- 映画『プリティ・ウーマン』の結末・評価
- 映画『プリティ・ウーマン』のキャストについて
- まとめ 映画『プリティ・ウーマン』一言で言うと!
- 『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
- 合わせて観たい映画
- 映画『プリティ・ウーマン』の作品情報
映画『プリティ・ウーマン』NHK BSプレミアム放送 12月9日(水)午後1時00分~3時00分
12月9日(水)午後1時00分~3時00分
ジュリア・ロバーツは本作で「世界の女優」になりました
音楽が良いです
ロイ・オービソンのオー・プリティ・ウーマン」
娼婦がシンデレラになる物語です
リチャード・ギアは本当は冷酷な“乗っ取り屋”です
ちょっと「女性蔑視」「性差別」が見受けられます
映画『プリティ・ウーマン』のオススメ度は?
星3つです
とっても「可愛い」映画です
ジュリア・ロバーツの出世作です
リチャード・ギアが「優しすぎる」
娼婦のシンデレラ物語です
映画『プリティ・ウーマン』の作品情報・概要
『プリティ・ウーマン』原題『Pretty Woman』1990年公開のアメリカ映画。ゲイリー・マーシャル監督作品。『愛と青春の旅だち』や『嘘はフィクサーのはじまり』のリチャード・ギアと『ノッティングヒルの恋人』や『ベン・イズ・バック』のジュリア・ロバーツが主演するロマンティック・コメディ。オードリー・ヘプバーンの『マイ・フェア・レディ』を下敷きにしている。ロイ・オービソンが1964年に発表した「オー・プリティ・ウーマン」が主題歌に起用され、大ヒットした。ジュリア・ロバーツは本作でゴールデングローブ賞 主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞。ジュリア・ロバーツは、本作でゴールデングローブ賞 主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞した。
映画『プリティ・ウーマン』のあらすじ・ネタバレ
ニューヨークから出張でロサンゼルスへ来たエドワード・ルイス(リチャード・ギア)。彼は「ウォール街の狼」と呼ばれる乗っ取り専門の実業家。ビバリーヒルズで友人のパーティーに参加していたが抜け出すことします。その際、友人のフィリップ・スタッキー(ジェイソン・アレクサンダー) の高級車ロータス・エスプリを借ります。ミッションギアの車に不慣れなエドワードは辛うじてハリウッドに乗り付けます。そこでコールガール、つまり娼婦として働いているビビアン・ウォード(ジュリア・ロバーツ) を車に乗せます。二人はロスの夜をドライブします。そしてエドワードは一晩だけビビアンを買うことにします。そして翌朝、帰ろうとするビビアンにエドワードがある提案を出します。「1週間、雇いたい」です。ギャラは3000ドルです。それから二人の奇妙なホテルライフが始まります。
映画『プリティ・ウーマン』の感想・内容
ジュリア・ロバーツは『プリティ・ウーマン』で世界へ大躍進!
「リチャード・ギアが一番頂点」だった映画です。ジュリア・ロバーツは本作を持って大スターの仲間入りを果たします。
彼女は本映画『プリティ・ウーマン』で大勝負をかけたと言って良い作品でしょう。
当時、リチャード・ギアはテレンス・マリック『天国の日々』で演技派として認知され、『アメリカン・ジゴロ』ではハリウッドきってのプレーボーイのイメージを決定つけています。
もうセクシー、クール、さらにインテリジェンスを持った雰囲気でモテモテだったと思います。
『美女と野獣(1991)』もある意味「シンデレラ・ストーリー」か?
アメリカ・ハリウッドでは未だにベッドシーンに挑戦する女優は高い評価
そこに上り調子のジュリアはうまく乗ったと言って良いでしょう。劇中、体当たりの演技を魅せています。かなり濃厚なラブシーンに挑戦しています。(ただボディダブルだったと言われています)
実際、アメリカ・ハリウッドでは未だにベッドシーンに挑戦する女優は高い評価を得ます。そしてその後はステップアップすることが多いです。
ジュリア・ロバーツを見習ってかわかりませんが、アン・ハサウエイ然り。彼女は『アン・ハサウェイ/裸の天使』で体当たりの演技を披露し、その後『ブロークバック・マウンテン』そして『プラダを着た悪魔』で天下をとりました。
日本映画で例えるなら黒木瞳さん、そしていまは『ばるぼら』の二階堂ふみさんが堅調な例です。
レイはスカイウォーカー家?それとも「シンデレラ」だったのか?
男目線の「娼婦のシンデレラ・ストーリー」に異論があることも確か
さて、本映画『プリティ・ウーマン』を簡単に言ってしまうと「娼婦のシンデレラ・ストーリー」となります。
貧しく若く美しく、知性に乏しい女性がお金持ちの男と出会って、最後には結ばれるというとても単純な物語です。
でも、これを現在の感覚で考えてみるとひどく「女性をバカにしている」という意見があることも確かです。
未だに女性が貧乏になるとコールガール、つまり「娼婦の仕事をしなければいけないのか」というステレオタイプな男性目線側の映画だからです。
もしいま現在、同じような映画を作ろうものなら女性団体から「女性蔑視」「性差別」と糾弾されることでしょう。冷静に考えてみると確かにそうです。
男女の立場が逆転する「シンデレラ・ストーリー」も必見!
リチャード・ギアとこれから世界の頂点を目指す若きジュリア・ロバーツを合わせれば大ヒットというソロバン勘定
ビビアン・ウォード(ジュリア・ロバーツ) は田舎からロサンゼルスへ男を一緒に出てきて、捨てられて、“娼婦”になったのですが、他にも仕事があったはずなんです。
でも敢えて、娼婦を選んだのは「知性教養がなかった」からなんです。
本映画『プリティ・ウーマン』ではその辺りの描き方がちょっと雑です。
でも言ってみればハリウッドきってのセクシースターのリチャード・ギアとこれから世界の頂点を目指す若きジュリア・ロバーツを合わせれば大ヒットというソロバン勘定が出した物語ですから、とやかくいう必要はありません。
80年代を代表する「シンデレラ・ストーリー」間違いなし!
『プリティ・ウーマン』のオープニングで当時の世界が好景気なのがわかる
さてさて本映画『プリティ・ウーマン』のオープニングが面白いのです。
男が女性二人の手にコインをかざして、増やしたり、消したりしています。いわゆる「金転がし」です。
こっちにあるお金をこっちに移せば「ほら、こんなに儲かるよ」と言っています。一見、詐欺のような話ですが、当時の世界の景気状況を絶妙に表しています。
日本同様、本映画『プリティ・ウーマン』製作時はバブル絶頂の時代でした。まさかバブル崩壊を予想していたかわかりませんが、このオープニングは秀逸です。
そしてエドワード・ルイス(リチャード・ギア)が登場します。電話をかけています。
エドワードの身なりはいかにも成功したビジネスマンですが、どんな仕事をしているのかはわかりません。しばらくすると会社を安く買って、高く売る転売ビジネスをやっていることがわかります。
いわゆる“乗っ取り屋”ですね。
本当は憎まれ役なのですが、エドワードはとてもソフトなイメージを与えてきます。
それはニューヨークを舞台にした『ウォール街 』と違って、太陽の降り注ぐロサンゼルス舞台のロマンティック・コメディだからでしょう。
薬師丸ひろ子が描く「シンデレラ・ストーリー」の結末はいかに?
お金持ちの男が娼婦と出会って、、、何が起きる、、、
エドワードは友人のフィリップ・スタッキー(ジェイソン・アレクサンダー) から借りた高級車ロータスでダウンタウンへ繰り出します。
ミッション車をうまく運転できない、エドワードに声をかけるのが娼婦のビビアン・ウォード(ジュリア・ロバーツ)です。
一目見て娼婦だとわかります。
エドワードはビビアンに運転してもらってロサンゼルスの高級ホテルであるビバリーウィルシャー フォーシーズンズ ホテルに戻ります。
二人は一旦、別れる雰囲気ですが、やはりエドワードが疼いたのでしょう。「君に先約がなければ1時間100ドル払う」と言います。そこから二人の一週間が始まります。
エル・ファニングは可愛すぎの「シンデレラ」は歌姫になる
ジュリア・ロバーツの好感度を上げる演出がたくさんある
本映画『プリティ・ウーマン』を観ていると本当にジュリア・ロバーツの好感度を上げる演出がたくさんあることに気が付きます。
一番は娼婦の格好の服装から高級セレブのエレガントな衣装にチェンジする“メタモルフォーゼ”がなされているところです。
その他はビビアンが高級ホテル内を歩く際に、他のお金持ちであろうお客が奇異な目線を投げかける場面で、わたしたちは三者三様の気持ちも理解できる演出をしています。
エドワード、お客、そしてビビアンの三人です。
自分と一緒にいる人物が娼婦であったのなら「とても恥ずかしいから離れて歩け」あるいは「気にせず一緒にいて」他の客であったなら「娼婦が来るところではない」と思うかもしれません。
そしてビビアンは「とっても恥ずかしい」「いいえ、堂々としていよう」などと思ったのは間違いないと思います。
監督のゲイリー・マーシャルはうまくお客さんを映画に引き込むことに成功したと思います。
この場面のどれをとっても全部ビビアン演じるジュリア・ロバーツの好感度アップへと繋がるのです。
もうひとつ、付け加えるなら本映画『プリティ・ウーマン』はビバリーウィルシャー フォーシーズンズ ホテルとのタイアップのなされている気がします。
ホテルの支配人(ヘクター・エリゾンド) の対応がとても紳士的なのです。
娼婦とわかっているのに邪険にしません。人は見た目で判断してはいけないということでしょうか。
宗教が絡むと「シンデレラ」になるのは難しいようです
映画『プリティ・ウーマン』の結末・評価
ビビアンに惹かれていく自分が抑えず「1週間買う」エドワード
さてさてエドワードは一夜だけのつもりでした、ビビアンに惹かれていく自分が抑えきれません。
さらに「1週間買う」のです。娼婦としてではなく仕事のパートナーとして雇います。
3000ドルです。そしてクレジットカードを渡して、好きなだけ買い物をしてこいと言います(これってお金で女性を意のままにしているという見方もあります)
ここが見どころという人も多いです。高武者な店員の態度に一矢報いるビビアンを応援したくなります。
ただですね、これはビビアンの力ではなくエドワードとヘクターの力なのですよ。
高級店の多くの店員は多分にもれず「品格」を大事にしていますから、あのような態度をとるのは当然なのですよ。
そりゃ、悔しいでしょうが、そうなった原因はどこにあるのかを考えれば「自分の無知性」に行き着くのです。
そして大量に買った紙袋を引っさげて意地悪したお店へ言って「大損害だね」などという辺りはちょっと恥ずかしく思います。
バカな女性を露呈しています。ここが時代を感じる演出ですね。
レディー・ガガが演じる「シンデレラ」は恋人はたまったもんじゃあない
エドワードとビビアンの恋愛物語だけではなくサイドストーリーも用意されている
さてさて本映画『プリティ・ウーマン』はエドワードとビビアンの単なる恋愛物語だけではなく、ちゃんとしたサイドストーリも用意されています。
エドワードの生い立ちが紹介されて、どうして“乗っ取り屋”になったかの背景も描かれています。父親との確執です。母を捨てた大金持ちでした。
そして成長した父の会社を乗っ取り、バラバラにして売り飛ばします。父への復讐が達成されました。
ビビアンはカッコつけている男ばかりに興味を持って生きてきました。そして三番目の男と一緒にロスへ来ましたが、捨てられました。
行き場がなくて娼婦になりました。でも彼女は悩んでいることがわかります。
本当は「こんな暮らしから抜け出したい」と。印象的な言葉があります。「噂だけで世間は人に烙印を押すのよ。人間の中身を見ようとしないのよ」です。
音楽界に舞い降りた彼女に「シンデレラ・ストーリー」は用意されていたのでしょうか?
娼婦の女は口にキスをしないはずが熱い抱擁でエドワードに「愛を告げる」
エドワードとビビアンの終わりが近づいています。観ているわたしたちも追い詰められている感じがします。
エドワードはビビアンを連れ立ってサンフランシスコへ行きます。オペラ鑑賞です。
演目は『椿姫』です。初めてオペラを鑑賞するビビアンは大喜びです。
内容はお金持ちの男性が娼婦を恋に落ちて結婚するというものでした。
その夜から二人はもう離れられない存在だと気がつきます。
そして二人は熱い抱擁を交わします。
娼婦の女は口にキスをしないと言っていたのにビビアンはエドワードに唇を許します。
それは「愛している」と告げるには十分なキスでした。しかし独身貴族を気取るエドワードは悩みます。
門脇麦さんと小松菜奈さんは日本映画の永遠の「シンデレラ」であって欲しい
エドワードもビビアンの「人間成長物語」がちゃんとある映画
エドワードの仕事への向き合いかたも変わってきます。
本来であれば冷酷な乗っ取り屋ですが、ビビアンと過ごす日々で優しさが芽生えてきました。
乗っ取りを画策していた会社の人間を「共同経営しよう」と持ちかけるのです。
ここに本映画『プリティ・ウーマン』の人間成長物語が達成されます。
出来ることなら最初のリチャード・ギアが冷酷であった方が、より際立ったと思います。終始、柔和でした。
本映画『プリティ・ウーマン』の結末も予想通りです。
「たぶん、くっつくんだろうな」って思うのですが、やっぱり胸を打ちます。
アパートに帰って娼婦を止めて、学校へ行って勉強すると決意するビビアン。
エドワードはニューヨークへ旅立つ用意をしていますが、ビビアンのことが忘れられません。
そしてビビアンのアパートへ行きます。
ここで援護射撃したのがホテル支配人のヘクターです。「この運転手が昨日ビビアン様をお送りしました」です。
なんかありがちなんですが、ホテルマンの心配りに熱くなりました。
もっと評価されて欲しい「シンデレラ」はアメリカ女性に自由と平等をもたらした
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エドワード「話の続きを聞かせてくれ」ビビアン「王女もナイトを救うの」のラスト
ビビアンのアパートに到着したエドワードは花を買ってビビアンのアパートの階段を登って「話の続きを聞かせてくれ、ナイトは塔に登って王女を救った」と言います。
するとビビアンは「王女もナイトを救うの」と言って熱いキスを交わします。
現代に『椿姫』の誕生です。とても面白いロマンティックコメディ映画でした。まるでおとぎ話のようなシンデレラストーリーでした。
ばるぼらは「シンデレラ」ではなく「ミューズ」だった
映画『プリティ・ウーマン』のキャストについて
エドワード・ルイス(リチャード・ギア)
ビビアン・ウォード(ジュリア・ロバーツ)
キット・ド・ルカ(ローラ・サン・ジャコモ)
ジェームス・モース(ラルフ・ベラミー)
フィリップ・スタッキー(ジェイソン・アレクサンダー)
ホテルの支配人(ヘクター・エリゾンド)
ブリジット(エリノア・ドナヒュー)
まとめ 映画『プリティ・ウーマン』一言で言うと!
「人生、一度は大勝負」
長いようで短い人生。誰でも一度は「成功したい」と思うのでしょうか。「静かでいたい」と思う人もいますから一概には言えませんが、何か目の前に訪れた好機ってあります。その時に対応できるかどうかでその後の人生が決まることがあります。本映画『プリティ・ウーマン』ではビビアンに一世一代のチャンス到来、そして演じるジュリア・ロバーツにとってもその後の活躍を見れば、大チャンスであったことは言うまでもありません。
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映画『プリティ・ウーマン』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
ゲイリー・マーシャル
製作
アーノン・ミルチャン スティーブン・ルーサー
製作総指揮
ローラ・ジスキン
脚本
J・F・ロートン
撮影
チャールズ・ミンスキー
音楽
ジェームズ・ニュートン・ハワード
エドワード・ルイス(リチャード・ギア)
ビビアン・ウォード(ジュリア・ロバーツ)
キット・ド・ルカ(ローラ・サン・ジャコモ)
ジェームス・モース(ラルフ・ベラミー)
フィリップ・スタッキー(ジェイソン・アレクサンダー)
ホテルの支配人(ヘクター・エリゾンド)
ブリジット(エリノア・ドナヒュー)
ディビッド・モース(アレックス・ハイド=ホワイト)
エリザベス・スタッキー(エイミー・ヤスベック)
ジェイソン・ランダル
ハンク・アザリア
ナンシー・ロック
1990年製作/119分/アメリカ
原題:Pretty Woman