映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』下記サイトにて作品情報・キャスト等をご確認ください。
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『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(181分/アメリカ/1990)
原題『Dances with Wolves』
【監督】
ケビン・コスナー
【製作】
ジム・ウィルソン ケビン・コスナー
【出演】
ケビン・コスナー
メアリー・マクドネル
グレアム・グリーン
映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』のオススメ度は?
星4つです。
アメリカ先住民に敬意を評しています。
従来の西部劇とは違います。
アメリカの雄大な大地に圧倒されます。
音楽が良い。
ケビン・コスナーが一番輝いていた作品です。
動物を虐待していません。
映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』の作品概要
ケビン・コスナー、製作・監督・主演の最高傑作です。アメリカ先住民との交流を見事に描いています。先住民を善として描いています。人権も動物も大事にして映画製作されているのも評価されている理由でしょう。
映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』のあらすじ・ネタバレ
南北戦争の最中、北軍の中尉であったジョン・デンバーは足を負傷し切断の危機に瀕していた。しかし、切断から逃れようと馬に乗り、南軍を揺さぶる囮となって前線を駆け抜ける。混乱した南軍の隙をついて北軍が一気に攻め立て勝利する。デンバーは英雄となり自身が希望する地へ自由に任務できる特権をもらう。そして自給自足的な生活を目指しサウスダコタ州のセッジウィック砦に向かう。その地でアメリカ先住民と出会うが、、、。
映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』の感想・評価・内容・結末
ケビン・コスナーの映画人生で最も輝いていた時期に作られた映画です。製作・監督・主演を見事にこなしていると思います。物語も壮大で面白いです。コスナーはこの後、『JFK』(91)『ボディガード』(92)とキャリアを重ねますが、『パーフェクト・ワールド』(93)から下降線を辿っていきます。あの作品の監督はクリント・イーストウッドです。イーストウッドと組んで潰されてしまった俳優は結構します。『サンダーボルト』でのジェフ・ブリッジス、『シティヒート』(84)でのバート・レイノルズなどなど。これは偶然かもしれませんが、なぜか落ちていくのです。それだけイーストウッドの映画製作に圧倒されてしまったのでは、と想像せざる得ません。
さて、本映画を西部劇のジャンルに無理やり入れるととても素晴らしい映画です。まず従来のハリウッドの西部劇に見られるステレオタイプ的な物語とは違います。インディアン、アメリカ先住民との交流を描いています。ちゃんと描いています。従来は先住民を悪として描いた作品がほとんどでした。これはこれで問題になりました。なぜなら、彼の土地に勝手に現れたのが白人で、略奪の限りを尽くしているのに悪党を先住民に設定しているのは誤った歴史認識だからです。
本映画にも先住民に対する差別的な表現はありますが、それは敢えて逆説として入れ込んでいます。ですから映画を観ていると白人の極悪ぶりが如実にわかります。もちろん過去にも先住民の人たちに敬意を評した映画はありましたが、本映画のように劇中の言葉もちゃんと用いる作品はあまり観られませんでした。そういった意味でもケビン・コスナーの挑戦は成功し、先住民の人権を守ることにも繋がっています。本映画は第63回アカデミー賞
作品賞・監督賞・脚色賞・撮影賞・作曲賞・録音賞などを受賞します。まさにケビン・コスナーが栄華を誇った日々でした。
映画の内容に話も戻します。まずアメリカの広大な大地に圧倒されます。デッカいのです。果てしなく続く世界観があります。これだけの大きさに立った人たちが野望を持つのもわかるような気がします。当時の白人たちの開拓精神に火がついたのかもしれません。でもそれと略奪と人殺しは結びつきません。音楽も素晴らしいのです。動物も登場します。とても大切に動物を扱っています。バッファローを狩る場面がありますが、実際には殺していないそうです。今、映画の中で動物を使うと必ずクレジットに「動物に危害を加えていません」などの注釈が出てきます。本映画は割と早くから動物に対しての気遣いがあったということも評価されているのでしょう。
わたしが最も興味を持ったのは先住民たちの文化です。体につける装飾物もそうですが、どんな人に対しても尊敬の気持ちを持っている優しさです。例えば名前の付け方が素晴らしいのです。「蹴る鳥」「拳を握って立つ女」「風になびく髪」「10頭の熊」「石の子牛」「馬の背」など。「拳を握って立つ女」は白人の女性に名付けられています。彼女は小さい頃に拾われて先住民たちと暮らしていました。毎日、イジメられていたそうです。でもある日、さすがに我慢できずイジメる女性を殴ったそうです。それでこの名前が付けられました。ケビン・コスナーは狼と戯れる姿から「狼と踊る男」と名付けられます。タイトルの『ダンス・ウィズ・ウルブズ』です。狼にも名前があります「トゥー・ソックス(2つの靴下)」です。
こういった先住民の文化、風習、慣習や生活様式に対して敬意を示していることが後々、名作と言われる所以でしょう。
まとめ 映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』一言で言うと!
「郷に入れば剛に従え」
これはもう当たり前だと思いますが、本映画で改めて感じました。住んでいる小さな町にも、隣の町にも、東京でも、あるいはニューヨークでも、さらにはアマゾンの奥地にもちゃんと生活様式があります。その土地の文化、慣習、風習、習慣、しきたりを尊重することで良好な人間関係が築けます。そのことはつまり自身の成長にも繋がります。
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映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
ケビン・コスナー
脚本
マイケル・ブレイク
原作
マイケル・ブレイク
製作総指揮
ジェイク・エバーツ
製作
ジム・ウィルソン ケビン・コスナー
撮影
ディーン・セムラー
美術
ジェフリー・ビークロフト
音楽
ジョン・バリー
編集
ニール・トラビス
字幕
戸田奈津子
Lieutenant_Dunbar_Dances_with_Wolvesケビン・コスナー
Stands_with_Fistメアリー・マクドネル
Kicking_Birdグレアム・グリーン
Wind_in_His_Hairロドニー・A・グラント
Ten_BearsFloyd Red Crow Westerman
Timmonsロバート・パストレッリ
1990年製作/181分/アメリカ
原題:Dances with Wolves
配給:東宝東和