映画『ドリームランド』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
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『ドリームランド』
(2019年製作/101分/PG12/アメリカ)
原題『Dreamland』
【監督】
マイルズ・ジョリス=ペイラフィット
【製作】
ブライアン・カバナー=ジョーンズ リアン・ケイヒル マーゴット・ロビー ジョージー・マクナマラ トム・アッカーリー ブラッド・ファインスタイン【製作総指揮】ジョセフ・F・イングラシア クウェク・マンデラ イムラン・シディック フレッド・バーガー ウィル・グリーンフィールド ブラッドリー・ピルツ デビッド・ジェンドロン アリ・ジャザイェリ【脚本】ニコラス・ズワルト【撮影】ライル・ビンセント【美術】メレディス・リッピンコット【衣装】レイチェル・デイナー=ベスト【編集】アビー・ユコウィッツ ブレット・M・リード マイケル・バーレンバウム【音楽】パトリック・ヒギンズ マイルズ・ジョリス=ペイラフィット【ナレーション】ローラ・カーク
【出演】
フィン・コール
マーゴット・ロビー
トラビス・フィメル ケリー・コンドン ダービー・キャンプ ギャレット・ヘドランド
【HPサイト】
映画『ドリームランド』公式サイト
【予告映像】
映画『ドリームランド』トレーラー
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- 【夢に向かって頑張っている映画】
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- 映画『行き止まりの世界に生まれて』
- 映画『ファヒム パリが見た奇跡』
- 映画『カセットテープ・ダイアリーズ』
- 映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
- 映画『ルース・エドガー』
- 映画『ハリエット』
- 映画『チアダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』
- 映画『マディソン郡の橋』
- 映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』
- 映画『キングダム』
- 映画『リメンバー・ミー』
- 映画『風をつかまえた少年』
- 映画『パリに見出されたピアニスト』
- 映画『レディ・マエストロ』
- 映画『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』
- 映画『さよなら くちびる』
- 映画『王様になれ』
- 映画『ブレス あの波の向こうへ』
- 映画『ガラスの城の約束』
- 映画『リアム16歳、はじめての学校』
- 映画『ビリーブ 未来への大逆転』
- 映画『旅のおわり世界のはじまり』
- 映画『トールキン 旅のはじまり』
- 映画『チワワちゃん』
- 映画『芳華-Youth-』
- 映画『翔んだカップル』
- 映画『WAVES ウェイブス』
- 【“障害”と戦う恋愛映画オススメ】
映画『ドリームランド』のオススメ度は?
星3つです
マーゴット・ロビーの「体当たり演技」はオッケー
『Bonnie and Clyde』の後塗り感が否めない
アンチヒーローになって欲しかった
物語が描けていません
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映画『ドリームランド』の作品情報・概要
『ドリームランド』原題『Dreamland』2019年に公開されたアメリカ合衆国のスリラー映画。マイルズ・ジョリス=ペイラフィット監督作品。主演はマーゴット・ロビー(映画『スキャンダル』や映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』や映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』)。フィン・コール 、トラビス・フィメル 、ケリー・コンドン 、ダービー・キャンプ 、ギャレット・ヘドランドらが共演。アメリカン・ニューシネマの名作『俺たちに明日はない』原題『Bonnie and Clyde』にインスパイアされている。登場人物に良心を持たせたことが不評の原因につながったと分析している。
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映画『ドリームランド』のあらすじ・ネタバレ
1900年前半のアメリカ・テキサス州の小さな村が舞台。ヨーロッパやアメリカ各地から夢と希望を持った貧しい人たちが移住してきます。しかしその地は雨が少なく、度々砂嵐が人々を襲います。ユージン一家は懸命に働きますが生活は楽になりません。それどころか、父はアルコール依存症になり、母に暴力をふるいます。やがて父は出ていきました。母オリヴィア(ケリー・コンドン)は警官であるジョージ(トラヴィス・フィメル)と再婚し、フィービー(ダービー・キャンプ)という義理の妹ができます。
ユージンは父から一度だけ手紙をもらいます。母の話によると父はメキシコにいるらしいとのことです。1935年、17歳に成長したのユージン(フィン・コール)は、小説を読み空想の世界に浸ります。ある日、町を揺るがす銀行強盗事件が起きました。逃亡犯はなんと女性。名前はアリソン(マーゴット・ロビー)と言います。逃亡犯を捕まえれば多額の懸賞金が手に入ります。ユージンも懸賞金目当てに逃亡犯探しを行います。何気なく納屋にはいるとそこには負傷したアリソンと遭遇してしまいます。しかもアリソンの美しさに目がくらみます。
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映画『ドリームランド』の感想・内容
「アメリカン・ニューシネマを彷彿させてくれた映画」となります。マーゴット・ロビーの体当たり演技が印象に残りました。
「脱いでいます」小さいけれど、形の綺麗なバストを全開しています。
最近のロビーは製作にも積極的で、本映画『ドリームランド』の脚本を抑えて、監督としてはキャリアの浅いマイルズ・ジョリス=ペイラフィットを抜擢しています。
]気合いの入り方が演技に出ています。しかしながら全米での評価はいまひとつとなっています。
批評家の見解の要約は「『ドリームランド』のストーリーは“締まり”がない。主演のマーゴット・ロビーの好演がその欠点を相殺している」とのこと。
つまり、物語で明示されるべきメッセージが伝わらない理由はマーゴット・ロビーの演技にあると言うことです。
端的に言えば「演技が良すぎる」のです。
良すぎるあまり、観客の視点がロビーに向かってしまい、物語が置き去りにされてしまったということでしょう。
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わたし的にはとても面白かったです。多くの人がそうだろうと思いますが、やはり『俺たちに明日はない』原題『Bonnie and Clyde』を思い出したのではないでしょうか。
アメリカン・ニューシネマの名作です。実際に起きた事件をモチーフに製作されて世界中で大ヒットしました。
製作年が1967年だからヒットしたとも言えます。アメリカにとっては暗黒の60年代です。
終わらないベトナム戦争、公民権運動、経済的疲弊がボニー&クライドが生きた1930年代を彷彿させています。
荒廃状態となったアメリカ社会に突如現れた二人はアンチヒーローとなって、若者から老人までの心を掴みました。
二人が犯罪者とわかっていても「応援したくなった」理由は自分たちが信じて来たアメリカという国がインチキで嘘っぱちであったとわかったからでしょう。
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人間というのは自分が心を寄せていたことが否定される怒りの感情が湧き上がるものです。
それは大きな反動となって襲いかかってくるものです。
恋愛などはその代表的な事例で、愛していた人の裏切りを知った瞬間に「死んで欲しい」と願うことは多々あります。
ですから、60年代のアメリカン・ニューシネマがヒットした要因にはアメリカ国家への不信感があったことは否めません。
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映画『ドリームランド』の考察・評価
これらのことを踏まえて本映画『ドリームランド』がアメリカで苦戦したいる理由を分析してみます。
いま現在、世界中を恐怖のどん底に陥れている存在は“コロナ”です。全世界が荒廃して、夢も希望の芽も摘み取ってしまいました。
これは世界同時ですから、不入りには繋がりません。いまのアメリカ社会の一番の問題は「差別」と「分断」になると思われます。
トランプ大統領だった時よりは、現バイデン大統領になってからの方が若干和らいだ感がありますが、未だ収集の目処がたっていないのが現状です。
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本来なら60年代のように、疲弊して社会にとっては本映画『ドリームランド』のユージン・エバンズ(フィン・コール)と アリソン・ウェルズ(マーゴット・ロビー)の二人がアンチヒーローとなってもおかしくなかったのです。
そうならなかった理由は彼らの犯罪が手ぬるかったからです。
確かに銀行強盗を働きますが、 そこには「思慮ふかさ」が存在するのです。弱者に向ける眼差しが優しいのです。
特にアリソンは14歳の少女を撃ち殺してしまったことを後悔しています。
ユージンも同じく、初めて銀行強盗をした際に、誤って人を撃ち殺したことを嘆きます。でも『Bonnie and Clyde』にはそれがありません。
しかも彼らは大きな権力に対して、俄然と立ち向かっていきます。銀行にも警察にもです。ここです。ここが重要なんです。
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本映画『ドリームランド』がアメリカでヒットしなかった理由はここにあると思うのです。
荒廃されたアメリカの大地に舞い降りた悪魔が権力を握る奴らに鉄槌を食らわせる物語であったのなら大ヒットしていたでしょう。
それをすでにやっていたのが映画『ジョーカー』です。今更、講じても始まりませんが、ユージン・エバンズ(フィン・コール)と アリソン・ウェルズ(マーゴット・ロビー)が非人間的な破滅野郎で、大企業や国家権力に対しての暴力を働いていたのなら、観衆は熱狂したでしょう。
映画と言うのは“水物”です。
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映画『ドリームランド』の結末
さて、それでは本映画『ドリームランド』の感想をまとめます。
若い二人が自由を求めてメキシコへ向かうという在り来たりの物語を下敷きにしています。
そこに移民問題を強引にオーバーラップさせています。先に観た映画『ミナリ』にも通じます。農地を手に入れて生業を立たせようとするのです。
でも、自然はそんなに甘くありません。
『ミナリ』では深刻な水不足に見舞われ、本映画『ドリームランド』では砂嵐に襲われます。
両作品とも自然をコントロールしようとしますが、所詮は無理です。
それに対して映画『ノマドランド』は自然を神として敬いことで、所有という概念から抜け出します。
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本映画『ドリームランド』の二人は“所有”という概念からは抜け出してはいません。
お金という価値観に縛られているから銀行強盗を働きます。
でも、ユージンは閉鎖的な田舎の人間関係からは抜け出すことに成功しました。
アリソンは「死して自由になった」とでも言いましょうか。ここにも疑問を感じます。
『Bonnie and Clyde』は劇場型犯罪を楽しむ愉快犯です。でもアリソンが銀行強盗を働く目的がわかりませんでした。
観終われば「マーゴット・ロビー のおっぱいが綺麗だった」という印象しか残らない映画なのです。
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映画『ドリームランド』のキャストについて
ユージン・エバンズ(フィン・コール)
アリソン・ウェルズ(マーゴット・ロビー)
ジョージ・エバンズ(トラビス・フィメル)
オリビア・エバンズ(ケリー・コンドン)
フィービー・エバンズ(ダービー・キャンプ)
ペリー・モントロイ(ギャレット・ヘドランド)
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まとめ 映画『ドリームランド』一言で言うと!
「アメリカ人のドリームランドはメキシコ。日本人にとってはどこ?」
日本人のとってのドリームランドってどこか考えてみましたが、思い浮かびませんでした。
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映画『COLD WAR あの歌、2つの心』
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映画『ドリームランド』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
マイルズ・ジョリス=ペイラフィット
製作
ブライアン・カバナー=ジョーンズ リアン・ケイヒル マーゴット・ロビー ジョージー・マクナマラ トム・アッカーリー ブラッド・ファインスタイン
製作総指揮
ジョセフ・F・イングラシア クウェク・マンデラ イムラン・シディック フレッド・バーガー ウィル・グリーンフィールド ブラッドリー・ピルツ デビッド・ジェンドロン アリ・ジャザイェリ
脚本
ニコラス・ズワルト
撮影
ライル・ビンセント
美術
メレディス・リッピンコット
衣装
レイチェル・デイナー=ベスト
編集
アビー・ユコウィッツ ブレット・M・リード マイケル・バーレンバウム
音楽
パトリック・ヒギンズ マイルズ・ジョリス=ペイラフィット
ナレーション
ローラ・カーク
ユージン・エバンズ(フィン・コール)
アリソン・ウェルズ(マーゴット・ロビー)
ジョージ・エバンズ(トラビス・フィメル)
オリビア・エバンズ(ケリー・コンドン)
フィービー・エバンズ(ダービー・キャンプ)
ペリー・モントロイ(ギャレット・ヘドランド)
2019年製作/101分/PG12/アメリカ
原題:Dreamland
配給:ハピネット