映画『どん底作家の人生に幸あれ!』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『どん底作家の人生に幸あれ!』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『どん底作家の人生に幸あれ!』
(2019年製作/120分/G/イギリス・アメリカ合作)
原題『The Personal History of David Copperfield』
【監督】
アーマンド・イアヌッチ
【脚本】
アーマンド・イアヌッチ サイモン・ブラックウェル
【製作】ケビン・ローダー アーマンド・イアヌッチ【製作総指揮】ダニエル・バトセック オリー・マッデン サイモン・ブラックウェル ベン・ブラウニング グレン・バスナー クリストス・V・コンスタンタコプーロス【原作】チャールズ・ディケンズ【撮影】ザック・ニコルソン【美術】クリスティーナ・カサリ【衣装】スージー・ハーマン ロバート・ウォーリー【編集】ミック・オーズリー ピーター・ランバート【音楽】クリストファー・ウィリス
【出演】
デブ・パテル
アナイリン・バーナード ピーター・キャパルディ モーフィッド・クラーク デイジー・メイ・クーパー ロザリンド・エリーザー ヒュー・ローリー ティルダ・スウィントン
ベン・ウィショー ポール・ホワイトハウス ベネディクト・ウォン
【HPサイト】
映画『どん底作家の人生に幸あれ!』公式サイト
【予告映像】
映画『どん底作家の人生に幸あれ!』トレーラー
- 映画『どん底作家の人生に幸あれ!』のオススメ度は?
- 映画『どん底作家の人生に幸あれ!』の作品情報・概要
- 映画『どん底作家の人生に幸あれ!』のあらすじ・ネタバレ
- 映画『どん底作家の人生に幸あれ!』の感想・内容
- 映画『どん底作家の人生に幸あれ!』の結末・評価
- 映画『どん底作家の人生に幸あれ!』のキャストについて
- まとめ 映画『どん底作家の人生に幸あれ!』一言で言うと!
- 『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
- 合わせて観たい映画
- 小説家を主人公にした映画
- 【毒親が登場する映画】
- 映画『行き止まりの世界に生まれて』
- 映画『ハニーボーイ』
- 映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』
- 映画『MOTHER マザー』
- 映画『誰も知らない』
- 映画『万引き家族』
- 映画『塔の上のラプンツェル』
- 映画『絶唱(1975)』
- 映画『ワイルドライフ』
- 映画『存在のない子供たち』
- 映画『ガラスの城の約束』
- 映画『荒野にて』
- 『ホイットニー ~オールウエイズ・ラブ・ユー〜』
- 映画『赤い雪 Red Snow』
- 映画『J・エドガー』
- 映画『ある少年の告白』
- 映画『タロウのバカ』
- 映画『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』
- 映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』
- 映画『コクリコ坂から』
- 映画『はちどり』
- 映画『WAVES ウェイブス』
- 映画『カセットテープ・ダイアリーズ』
- 映画『絶唱(1975)』
- 映画『サイコ (1960年の映画)』
- 映画『ロケットマン』
- 映画『存在のない子供たち』
- 【子ども可愛がり映画】
- 【ある意味、毒親である気がする映画】
- 映画『どん底作家の人生に幸あれ!』の作品情報
映画『どん底作家の人生に幸あれ!』のオススメ度は?
星3つ半です
面白いと思います
人種差別が全くありません
多様性を意識した映画です
どん底でも「這い上がれる」勇気
本作を観てチャールズ・ディケンズは何を想う?
映画『どん底作家の人生に幸あれ!』の作品情報・概要
『どん底作家の人生に幸あれ!』原題『The Personal History of David Copperfield』2019年の英米合作のコメディドラマ映画。映画『スターリンの葬送狂騒曲』のアーマンド・イアヌッチ監督作品。主演は映画『 ホテル・ムンバイ』 のデーヴ・パテール。共演は映画『デッド・ドント・ダイ』や『サスペリア』のティルダ・スウィントン、ヒュー・ローリー、ピーター・カパルディ、映画『リトル・ジョー』のベン・ウィショー、ポール・ホワイトハウス、映画『やっぱり契約破棄していいですか!?』のアナイリン・バーナード、デイジー・メイ・クーパー、モーフィド・クラーク、ベネディクト・ウォン、グェンドリン・クリスティーら。
映画『どん底作家の人生に幸あれ!』のあらすじ・ネタバレ
裕福な家で生まれて、なに不自由なく暮らしていたデイヴィッド・コパフィールド(デブ・パテル)が、どん底へ落とされるきっかけは、母の再婚相手だった。デイヴィッドはロンドンの下町の工場に送られ、奴隷のように働かされて過ごす。イジメ、過酷労働を我慢してたくましく成長したディヴィッドは工場でリーダー的存在となる。ある日、継父が訪ねてきた。そして「母が死んだ」と告げた。ショックのあまりディヴィッドは工場を脱走して叔母のベッツイ・トロットウッド(ティルダ・スウィントン)を訪ねる。そこから運命は好転し始めるかに見えたが、、、。
映画『どん底作家の人生に幸あれ!』の感想・内容
「とても知性的な映画」です。原作がイギリスの文豪チャールズ・ディケンズです。ディケンズ自身が「わたしの作品の中で一番好きな物語」と言っています。原題の『The Personal History of David Copperfield』を直訳すると「デビット・カッパーフィールドの人物史」となります。ちょっと硬いので、邦題の『どん底作家の人生に幸あれ!』は賛成です。
物語はお坊ちゃん育ちでなに不自由なく育ったデイヴィッド・コパフィールド(デブ・パテル) が、母の再婚によって家を追い出されて、ロンドンの工場で働かされます。生活は困窮し、勉強もできません。最初は工場でイジメられますが、持ち前のガッツを持って乗り越えていきます。やがて工場のリーダー的な存在になります。数年経ったある日、継父が突然、工場にやってきます。その報せは「母の死」でした。ショックのあまり工場を脱走したデイヴィッドが向かった先は叔母のベッツイ・トロットウッド(ティルダ・スウィントン) のところです。
そしてここからデイヴィッドの人生は好転していきます。どん底で、学校にも通えなかった悔しさから懸命に勉強します。しかし人生はそんなに甘くないのです。
映画『どん底作家の人生に幸あれ!』の結末・評価
本映画『どん底作家の人生に幸あれ!』はチャールズ・ディケンズの半自伝的作品としてイギリスではヒットしたそうです。わたしたちにとって、ディケンズはそれほど身近ではありませんが、英語を国語とする国や地域では今でも読み継がれている作家です。日本の作家に例えると夏目漱石クラスになるのではないでしょうか。本映画『どん底作家の人生に幸あれ!』の特徴は何と言っても「悲劇をコメディに仕上げている」という点でしょう。アーマンド・イアヌッチ監督が映画『スターリンの葬送狂騒曲』で見せた「何とも言えない笑いのツボ」がそのまま体現できます。悲劇を描く映画の場合、究極なまでに悲惨かつ陰湿で、恐怖と絶望の真っ暗な世界の演出も良いのですが、やっぱり「貧乏を笑い飛ばす」くらいの明るさと陽気なキャラクター、そしてユーモアがあった方が面白いと思います。特にジョークが大好きなイギリス人にとっては本映画『どん底作家の人生に幸あれ!』は納得の行く作品になっているようです。
さて、わたし自身が本映画『どん底作家の人生に幸あれ!』を鑑賞して感じたのは「とても多様性を重んじている映画」だということです。映画には白人、インド人、黒人、アジア人と多種多様の人種が登場します。まずデイヴィッドの母は白人であるのに演じているのはインド系のデブ・パテルです。そして従来の映画表現なら、工場で奴隷のように働く人種は大抵が有色人種になっていますが、そこには白人の子どももいます。さらにセレブ婦人に黒人女性、大金持ちにアジア系の役者を配しているなど、とても新しい試みをしているのが特徴です。世界的にもはや、性別の区分さえ無意味になりつつありますから、こういった人種に関係なく映画が作られていく流れには大賛成です。
さて、映画の結末はハッピーエンドとなっています。わたし的にとても勉強になったのはチャールズ・ディケンズが「周囲の“変わり者”たちのことを書き留めては、空想して遊んでいた」という事実。ディケンズが偉大な作家になった源泉がこういう癖にあったのです。ディケンズを描いた『Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~』で描かれていた、創作光景と重ねて観ると「やはり努力の天才が天才になる」と思わざるを得ません。良い映画だと思います。
映画『どん底作家の人生に幸あれ!』のキャストについて
デイヴィッド・コパフィールド(デブ・パテル)
スティアフォース(アナイリン・バーナード)
ミスター・ミコーバー(ピーター・キャパルディ)
クララ・コパフィールド/トーラ・スペンロー(モーフィッド・クラーク)
ベゴティ(デイジー・メイ・クーパー)
アグネス(ロザリンド・エリーザー)
ミスター・ディック(ヒュー・ローリー)
ベッツイ・トロットウッド(ティルダ・スウィントン)
ユライア・ヒープ(ベン・ウィショー)
ポール・ホワイトハウス
ミスター・ウィックフィールド(ベネディクト・ウォン)
まとめ 映画『どん底作家の人生に幸あれ!』一言で言うと!
「映画は世界の多様性をリードしている」
時代の風俗、世俗、流行、思考、その他において映画は敏感に写し撮っています。LGBTQなどの性差別を是正する運動を盛り上げたのは間違いなく映画でした。今後は人種差別撤廃に対しての運動が盛り上げる映画製作が行われることを願っています。
『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
合わせて観たい映画
小説家を主人公にした映画
映画『ばるぼら』
手塚治虫も恐ろしいが手塚眞監督も恐ろしい!
『天才作家の妻 40年目の真実』
女性の能力の方が高い
映画『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』
ローラという女流作家の才能が飛び抜けている
映画『コレット』
フランスにこの人がいたから良かった
映画『ドリーミング村上春樹』
村上春樹を愛してやまない翻訳家
映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』
ダメダメ人間と言われてもやっぱり太宰は偉大です
映画『トールキン 旅のはじまり』
『ロード・オブ・ザ・リング』の影に友情あり
映画『ガーンジー島の読書会の秘密』
リリー・ジェームズが綺麗すぎます
映画『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』
やっぱりサリンジャーはいつまでも少年
『Merry Christmas!〜ロンドンに奇跡を起こした男〜』
ディケンズの創作スタイルが釘付けになる
【毒親が登場する映画】
映画『行き止まりの世界に生まれて』
幼少の頃受けた虐待が人生を壊している
映画『ハニーボーイ』
父親は酒、ドラッグ、そして暴力ばかり、、、
映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』
ネグレクトされた幼少時代が、、、
映画『MOTHER マザー』
長澤まさみが演じる“毒親”最強物語
映画『誰も知らない』
我らが是枝監督が描く毒親は一味違う
映画『万引き家族』
毒親から救出「楽しければ良いじゃん」でも捕まる
映画『塔の上のラプンツェル』
ディズニー史上最悪の毒親でしょう
映画『絶唱(1975)』
封建制が残る時代とはいえ子どもの自由を奪う権利はない
映画『ワイルドライフ』
子どもの前で夫以外の男性と情事を見せたら、、、
映画『存在のない子供たち』
これがレバノンの現状なのだろうか。出生証明書もない子供たち
映画『ガラスの城の約束』
両親揃って社会から逸脱していて働きません。父親はアル中でDV野郎です。
映画『荒野にて』
父親は働いていますが、子どもの教育に無関心です。
『ホイットニー ~オールウエイズ・ラブ・ユー〜』
娘が薬物に溺れているのを救えませんでした。
映画『赤い雪 Red Snow』
我が子を押入れに押し込めて男との情事を楽しみます。
映画『J・エドガー』
息子が可愛くて仕方ありません。徹底的な教育を施します。
映画『ある少年の告白』
宗教的な観念で息子の自由を束縛します。
映画『タロウのバカ』
現代ニッポンにバカと叫ぶ!
映画『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』
親の教育が悪かったからこんな男になったのか、、、
映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』
毒親で育って「アーサー」と出会うのは不運?
映画『コクリコ坂から』
子どもを置き去りに海外留学するのは毒親?
映画『はちどり』
娘に無関心すぎる韓国の親たちは一般的か?
映画『WAVES ウェイブス』
知らぬ間に子どもを支配している親
映画『カセットテープ・ダイアリーズ』
宗教の教義と“毒親”の境界は不鮮明だ
映画『絶唱(1975)』
子どもの恋愛を邪魔する親は毒そのものだ
映画『サイコ (1960年の映画)』
“毒親”への歪んだ愛情の裏返し
映画『ロケットマン』
父親からの愛情は、、、、
映画『存在のない子供たち』
“毒親”を裁判で訴えてやる!
【子ども可愛がり映画】
映画『リアム16歳、はじめての学校』
気持ち悪いくらいに息子に干渉します。息子と恋人気分です。
『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』
こちらは母親依存です。
映画『パパは奮闘中』
蒸発した妻の代わりに子育てします。
【ある意味、毒親である気がする映画】
映画『ビューティフル・ボーイ』
薬物依存になった息子を助けるために奮闘しますが、それが重荷になります。
映画『ベン・イズ・バック』
薬物施設を無断で出てきた息子を可愛がります。
映画『37セカンズ』
お母さんはちょっと過干渉すぎます
映画『燃えよスーリヤ!!』
インド的な教育方法?
映画『ジョーカー』
アーサーの母親は間違いなく狂っていました
映画『どん底作家の人生に幸あれ!』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
アーマンド・イアヌッチ
製作
ケビン・ローダー アーマンド・イアヌッチ
製作総指揮
ダニエル・バトセック オリー・マッデン サイモン・ブラックウェル ベン・ブラウニング グレン・バスナー クリストス・V・コンスタンタコプーロス
原作
チャールズ・ディケンズ
脚本
アーマンド・イアヌッチ サイモン・ブラックウェル
撮影
ザック・ニコルソン
美術
クリスティーナ・カサリ
衣装
スージー・ハーマン ロバート・ウォーリー
編集
ミック・オーズリー ピーター・ランバート
音楽
クリストファー・ウィリス
デイヴィッド・コパフィールド(デブ・パテル)
スティアフォース(アナイリン・バーナード)
ミスター・ミコーバー(ピーター・キャパルディ)
クララ・コパフィールド/トーラ・スペンロー(モーフィッド・クラーク)
ベゴティ(デイジー・メイ・クーパー)
アグネス(ロザリンド・エリーザー)
ミスター・ディック(ヒュー・ローリー)
ベッツイ・トロットウッド(ティルダ・スウィントン)
ユライア・ヒープ(ベン・ウィショー)
ポール・ホワイトハウス
ミスター・ウィックフィールド(ベネディクト・ウォン)
2019年製作/120分/G/イギリス・アメリカ合作
原題:The Personal History of David Copperfield
配給:ギャガ