映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』作品情報・ネタバレ・あらすじ・解説・感想。タランティーノ監督「ハリウッドとシャロン・テートへ愛を込めて」

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映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』公式サイトとYouTubeを参照ください。

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 | オフィシャルサイト| ソニー・ピクチャーズ | ブルーレイ&DVD&デジタル発売
レオナルド・ディカプリオ×ブラッド・ピット初共演!クエンティン・タランティーノ第9回監督作品『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』12.25(WED)デジタル先行配信 2020.1.10(WED)ブルーレイ&DVD発売
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』予告2 8月30日(金)公開

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』161/アメリカ/2019
原題『Once Upon a Time… in Hollywood

監督:クエンティン・タランティーノ
出演:レオナルド・ディカプリオ
   ブラッド・ピット
   マーゴット・ロビー
製作:デビッド・ハイマン、シャノン・マッキントッシュ 他

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  1. 映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のオススメ度は?
  2. 映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の作品概要
  3. 映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のあらすじ・ネタバレ
  4. 映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の感想・評価・内容・結末
    1. クエンティン・タランティーノ監督のハリウッド愛にあふれた映画
    2. 自分の価値が落ちていることに気が付いたテレビスター
    3. ダブル・スタンドがもっとハリウッドで重宝されなければいけない
    4. ポラン・ロマンスキー監督登場で新しい才能が弾け始めた
    5. 1969年のヒッピー文化とラブ&ピースの行方はどうなった
    6. 1969年の空気感を再現したクエンティン・タランティーノに脱帽
    7. レオナルド・ディカプリオはもうハンサムだけの俳優ではない
    8. ブラッド・ピットの動きは驚異的な速さだった
    9. 結末はあっぱれ!と言いたい
  5. 映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』まとめ 一言で言うと!
  6. 合わせて観たい映画
    1. 【1960年代のイタリア映画】
      1. 映画『荒野の用心棒』
    2. 映画『夕陽のガンマン』
      1. 『続・夕陽のガンマン』
    3. 【マーゴット・ロビー出演映画】
      1. 映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』
  7. 映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の作品情報

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のオススメ度は?

4

4つです。

ハリウッド感をエンジョイしたい人は是非ともください。

レオナルド・ディカプリオ好き、観に行ってください。

ブラッド・ピット好きももちろんです。

古き良きアメリカのなんか懐かしい感じのする映画です。

恋人、友だち、家族と観に行ってください。

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映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の作品概要

クエンティン・タランティーノ監督が幼少の頃、過ごしたハリウッドへの愛を込めた映画。1969年とはどんな時代だったのか、そしてハリウッドはどこへ、アメリカはどこへ向かっているのかをテーマに盛り込んでいる。

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映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のあらすじ・ネタバレ

かつてはテレビ俳優として人気を誇っていたリック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)は今や落ち目だ。ドラマのちょい役かテレビのゲストとして呼ばれるくらいしか仕事がない。テレビから映画へと進路を定めるがオーディションはことごとく落ちる。彼の友人はスタンド・ダブルのクリフ・ブース(ブラッド・ピット)。彼らは兄弟のように仲良く過ごし、苦楽を共に過ごした。ある日、隣に新進気鋭の映画監督ロマン・ポランスキーと彼の妻シャロン・テートが引っ越してきた。そして二人の人生が動き始める。

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映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の感想・評価・内容・結末

クエンティン・タランティーノ監督のハリウッド愛にあふれた映画

この映画はクエンティン・タランティーノのハリウッドに送る映画愛であると言えます。自らが幼少の頃、育ったハリウッドの懐かしき日々をスクリーンに投影し、その良き時代を今後も継承して欲しいと願っているのです。

タランティーノが過ごした時代のハリウッドは輝きと勃興の二つの局面を持っていたそうです。

1960年代の前半はまだハリウッドは光明が差していましたが、やがてヒッピー文化の訪れと共に光を失っていきました。

当時の映画製作者たちはヒッピー文化などのカウンターカルチャーに対して嫌悪感を持っており、そのような文化が蔓延するはずはないと思っていたそうです。

それはやはり年をとったハリウッドの古い人たちの考え方で、新しい潮流に気が付かなかったフィルムメーカーたちは職を失っていきます。そして新しい時代が確実にきました。

自分の価値が落ちていることに気が付いたテレビスター

この映画の中のリック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ) は正に自分の危機に気がついている方の人間です。

かつてテレビでは大スターであったが、今じゃドラマのちょい役かゲスト出演だけしか仕事がありません。

そこへマーヴィン・シュワーズ(アル・パチーノ)がイタリア映画への出演の話を持ってきます。リックはそれだけは嫌だと断ります。

でもこの1969年、もうすでにイタリア映画でスターになった俳優がいます。そうです、我らがクリント・イーストウッドです。

彼がスパゲッティー・ウエスタンに初めて出演したのは1964年の『荒野の用心棒』ですから、彼は先見の明があったと言えるでしょう。

実際、イーストウッドは時代の波をうまく読んで70年代は怒涛の活躍を見せます。

ダブル・スタンドがもっとハリウッドで重宝されなければいけない

そしてこの映画の中で リックのスタンド・ダブルとしてクリフ・ブース(ブラッド・ピット) という男が独特の存在感を放っています。

彼はリックほど名声欲がなく、どちらかといえば穏やかに暮らせれば良いというタイプです。

リックに遠慮することなく一緒に酒を飲み、笑い、そして仕事もする。普通だったら大スターに気兼ねするのですが、本作にはそういった場面は一つもありません。

というのはクエンティン・タランティーノはこの二人の関係をスティーブ・マックイーンと彼のダブルのバド・イーギンス、バート・レイノルズのダブルのハル・ニーダムのようなコンビを理想に描いているそうです。

彼らはお互いが一蓮托生と知っており尊敬の念を持って仕事をしていたそうです。ですから本作でもスターとダブル・スタンドという格差は設けていないのです。

ポラン・ロマンスキー監督登場で新しい才能が弾け始めた

映画を観ているとタランティーノの思い出探しなの?って感じがしますが、そこにちゃんとしたサブジェクトが仕込まれています。

最大はポラン・ロマンスキー監督とシャロン・テートでしょう。遠くポーランドから来た天才監督。

この監督の意味するところは「もうハリウッドスタイルは古いよ」というメッセージもあります。映画はニューシネマ時代に向かっています。

従来のハリウッドではもう世界には通用しない、そして全く新しい感覚を持った映画作家の誕生も祝していると思います。

『俺たちに明日はない』(67)『イージー・ライダー』(69)『明日に向って撃て!』(69)などを観ると、若者の刹那的な心情をうまく描いています。

更にそれを重たく表現させる原因は長引くベトナム戦争だったのでしょう。

映画の中ではベトナム戦争については触れていませんが、1969年以降ドロ沼にはまります。そしてこの年の最大のイベントはウッドストックだったのではないでしょうか。ヒッピー文化最大の祭りです。

1969年のヒッピー文化とラブ&ピースの行方はどうなった

映画にもでてきますが、当時のアメリカはヒッピーにあふれていました

誰も戦争なんか行きたくないですよね。働かず、自由に、生きたいようにその日暮らし、、、。というイメージですが、元々、彼らは平和を追求する理想主義者たちでモットーはラブ&ピースなのです。

それは大事なことですが、映画の中に登場するチャールズ・マンソンがラブ&ピースのムーブメントに水を差してしまうといったオチがつきます。

それ以降、ヒッピー文化は衰退していきます。タランティーノ監督はその辺りには言及していませんが、1969年という年がハリウッドにとっても、アメリカにとっても非常に重要な過渡期であったと語っています。

1969年の空気感を再現したクエンティン・タランティーノに脱帽

わたしたちは日本に暮らしているのでアメリカのそういった時代背景とか雰囲気を分かち合うことは難しいですが、本作を観ているだけで郷愁を感じる気持ちにさせてくれるタランティーノには脱帽せざる得ません。

空気感が伝わってきます。69年当時のハリウッド通りを再現したり、スパーン牧場の砂塵とか、セレブの大豪邸やパーティーの様子、そしてサイモン&ガーファンクルやアレサ・フランクリン、ディープ・パープル、ザ・ママス&ザ・パパスの歌などが全編に流れ心地よい。

レオナルド・ディカプリオはもうハンサムだけの俳優ではない

レオナルド・ディカプリオの演技はもう何も言えないくらい人を惹きつける。素晴らしい。

ただのハンサム俳優ではない。すごい集中力だ。

特に映画の中でセリフをテープレコーダーに録音して覚える場面があったが、あれは実際にレオが行っている方法だとか。

レオ曰く、繰り返し何度も録音することで良い演技にたどりつけるとか。

そしてそれを繰り返し聞いて磨きをかける。なんとも凄まじい役者魂なのだろうか。

ブラッド・ピットの動きは驚異的な速さだった

ブラッド・ピットも負けていません。あの不良少年の眼差しは優しげで憂いを持った中年のオジサマになっています。

でもやっぱりワイルド感が突出していますね。そしてセクシーさも益々磨きがかかっています。

この人の魅力はやっぱり横顔でしょう。画角にして45度くらいでしょうか。目元から鼻筋、そして美しいフェイスラインがたまりませんね。

もう56歳ですか。あの体の動き、ブルース・リーと戦った場面ですが、キレがありますね。

結末はあっぱれ!と言いたい

さて、映画の結末は予想とはちょっと違っていました。実際はシャロン・テートは殺害されますが、それでは芸がありません。

タランティーノならでは手法でテートに対して敬意を評しています。

その心遣いに頭が下がります。やっぱりタランティーノは映画の申し子と言っても良い作品だと思います。

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映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』まとめ 一言で言うと!

故郷に錦を飾れ!
本映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』はタランティーノの郷愁愛に満ちた作品だと感じました。彼はハリウッドで育ち、大人になり、映画監督になりました。ずっとハリウッドにいるわけですから郷愁はないか?ということはいまだに住んでいて、「昔むかしハリウッドは~~~」を描いたことになります。故郷ではなく永住地に絶対に倒されない錦を飾った、ということか。ただ人間、郷愁的な思いにとらわれ始めるとツマラナイ人間の始まりになると言われているがタランティーノは、、、。難しいところです。

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合わせて観たい映画

【1960年代のイタリア映画】

映画『荒野の用心棒』

クリント・イーストウッドはいち早くイタリアへ行った

『荒野の用心棒』でクリント・イーストウッドは世界に羽ばたいた。セルジオ・レオーネ監督と黒澤明監督への尊敬の念は消えない
本作の『荒野の用心棒』でクリント・イーストウッドは世界のスターの仲間入りすることになる。セルジオ・レオーネの手腕に寄るところが大きい。しかし本作は黒澤明監督の『用心棒』のリメイク、いや盗作だったのだ。以後、2作『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』はドル箱三部作となり世界にマカロニ・ウエスタンブームを巻き起こす。

映画『夕陽のガンマン』

クリント・イーストウッドは世界的なスターになった

映画『夕陽のガンマン』クリント・イーストウッドもカッコいいが、いぶし銀リー・ヴァン・クリーフには痺れてしまう
セルジオ・レオーネとクリント・イーストウッドが組んだドル箱三部作の第二弾。西部劇お決まりの物語進行。流れ者、いや賞金稼ぎがふらっと街へ訪れる。そしてひと稼ぎ。しかしそこには同じく賞金稼ぎを生業にするガンマンが登場する。二人は意気投合し共闘することになる。しかし敵は手強い。レオーネの独特の演出に心踊り、汗をかく。

『続・夕陽のガンマン』

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【マーゴット・ロビー出演映画】

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映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』ネタバレ、評価、感想。イギリス王室の王位継承権争いの物語
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映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の作品情報

映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
クエンティン・タランティーノ
製作
デビッド・ハイマン シャノン・マッキントッシュ クエンティン・タランティーノ
製作総指揮
ジョージア・カカンデス ユー・ドン ジェフリー・チャン
脚本
クエンティン・タランティーノ
撮影
ロバート・リチャードソン
美術
バーバラ・リン
衣装
アリアンヌ・フィリップス
編集
フレッド・ラスキン
視覚効果デザイン
ジョン・ダイクストラ
リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)
クリフ・ブース(ブラッド・ピット)
シャロン・テート(マーゴット・ロビー)
ジェイ・シブリング(エミール・ハーシュ)
プッシーキャット(マーガレット・クアリー )
ジェームズ・ステイシー(ティモシー・オリファント)
トルーディ(ジュリア・バターズ )
テックス(オースティン・バトラー)
スクィーキー・フロム(ダコタ・ファニング)
ジョージ・スパーン(ブルース・ダーン)
ブルース・リー(マイク・モー )
ウェイン・モウンダー(ルーク・ペリー)
スティーブ・マックィーン(ダミアン・ルイス)
マーヴィン・シュワーズ(アル・パチーノ)
ランディ(カート・ラッセル )
ジャネット(ゾーイ・ベル)
ハケット保安官(マイケル・マドセン)
2019年製作/161分/PG12/アメリカ
原題:Once Upon a Time… in Hollywood
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント