映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『ニュー・シネマ・パラダイス』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。
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『ニュー・シネマ・パラダイス』
(1989年製作/124分/PG12/イタリア・フランス合作)
原題『Nuovo Cinema Paradiso』
【監督】
ジュゼッペ・トルナトーレ
【製作】フランコ・クリスタルディ【脚本】ジュゼッペ・トルナトーレ【撮影】ブラスコ・ジュラート【美術】アンドレア・クリザンティ【編集】マリオ・モッラ【音楽】エンニオ・モリコーネ
【出演】
フィリップ・ノワレ
ジャック・ペラン
アントネラ・アッティーリ エンツォ・カナバレ イサ・ダニエリ レオ・グロッタ マルコ・レオナルディ プペラ・マッジオ レオポルド・トリエステ サルバトーレ・カシオ
【HPサイト】
映画『ニュー・シネマ・パラダイス』IMDbサイト
【予告映像】
映画『ニュー・シネマ・パラダイス』トレーラー
- 映画『ニュー・シネマ・パラダイス』NHK BSプレミアム放送 2021年4月29日(木)午後1時00分~3時04分
- 映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のオススメ度は?
- 映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の作品情報・概要
- 映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のあらすじ・ネタバレ
- 映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の感想・内容
- 【人生について考えさせられる映画】
- 【家族がテーマの映画】
- 映画『朝が来る』
- 映画『罪の声』
- 映画『めぐり逢えたら』
- 映画『空に住む』
- 映画『ミッドナイトスワン』
- 映画『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』
- 映画『オン・ザ・ロック』
- 映画『浅田家!』
- 映画『望み』
- 映画『となりのトトロ』
- 映画『WAVES ウェイブス』
- 映画『ゴッドファーザーPARTIII』
- 映画『リメンバー・ミー』
- 映画『家族にサルーテ!イスキア島は大騒動』
- 映画『ポルトガル、夏の終わり』
- 映画『フェアウェル』
- 映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』
- 映画『借りぐらしのアリエッティ』
- 映画『この世界の片隅に』
- 映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
- 映画『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』
- 映画『黒い司法 0%からの奇跡』
- 映画『ファイティング・ファミリー』
- 映画『人生の特等席』
映画『ニュー・シネマ・パラダイス』NHK BSプレミアム放送 2021年4月29日(木)午後1時00分~3時04分
4月29日(木)午後1時00分~3時04分
間違いなく「名作」です
好きな映画ランキングの上位に入ってきます
友情物語であり、恋愛物語です
でも一番は「映画愛」の物語です
映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のオススメ度は?
星4つです
名作です
映画愛に満ちています
「郷愁はお前をダメにする」
エンニオ・モリコーネのメロディが素晴らしい
映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の作品情報・概要
『ニュー・シネマ・パラダイス』原題『Nuovo Cinema Paradiso』1988年公開のイタリア映画。ジュゼッペ・トルナトーレ監督作品。ジャック・ペラン主演。音楽はエンニオ・モリコーネ(『続・夕陽のガンマン 地獄の決斗』や『ザ・シークレット・サービス』)。映画愛の満ちた名作。ローマで映画監督として成功した男が「映画へ導いてくれ男の葬儀」のために数十年ぶりに帰郷する。少年時代を回想しながら葬儀へと向かう年齢差を超えた友情と若かりし日々の苦い恋愛を回顧する。初恋の女性との再会に胸を焦がす。エンニオ・モリコーネの音楽が物語を牽引している。停滞していたイタリア映画をもう一度、「世界の檜舞台に戻した」作品である。1989年カンヌ国際映画祭審査員特別賞。1989年アカデミー外国語映画賞。
映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のあらすじ・ネタバレ
ローマで映画監督として活躍しているサルヴァトーレ(ジャック・ペラン) に母から一本の報せが届く。「アルフレード(フィリップ・ノワレ) が死んだ」と。サルヴァトーレは故郷を後にして数十年も帰っていない。それはアルフレードとの約束から。「郷愁はお前をダメにする。帰ってくるな」を守り通した。しかし、映画の道へ切り開いてくれたアルフレードが死んでしまい、葬儀のために帰郷することにする。そして、過去の自分を回想していく。
映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の感想・内容
「世界的な名作」です。この映画を観たのは確か1989年から90年の冬だったと思います。
「自分のベストムービーは?」と言う問いに対して、必ず上位にランクインする映画です。
わたしは当時、24歳の若者であり未来への夢と現実の狭間に揺れていた心情光景の中、この映画を観ました。
おそらくわたしの人生に於いて初めて映画観で泣いた映画と言ってもいいでしょう。
「ベニーニの才能に完落ち」するイタリア映画です
とにかく涙が止まらなかったのです。大学を卒業して社会人になったのは良いが一年足らずで退社し、しかも東京の彼女からサヨナラを告げられていたから尚更だったかもしれません。
この映画は海外公開用とディレクターズカットの完全版がありますが、わたしが最初に観たのは前者です。
前者はどちらかと言うとトトとアルフレッドとの友情をテーマに、後者はトトと恋人エレナとの恋愛感に重きを於いている作品とわたしは解釈しています。
よって彼女に振られたばかりの傷心のわたしを慰めてくれる友人の気持ちを鑑みて涙しながら観たのです。
時代はこれから“バブル経済崩壊”へ真っしぐらでした。世の中は一種の拝金主義的な雰囲気が醸し出されていました。
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映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の考察・評価
友人の一人は証券会社に就職しており、お金も無い私に株式、先物投資を勧めて来る程日本全体に勢いがありました。
しかしわたしはそんな事には全く興味はなく、海外放浪の旅に出るためのアルバイトに精を出していました。映画は週に一度の安らぎのひと時を与えてくれる宝物でした。
そんな時勢もありわたしがこの映画を観た時「友情とは最高の情熱であり、捨てるにしても最後に捨てるべき情熱である」と言うボナールの言葉を思い出したのです。
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人生で最も大切にしなけれ成らない事は“友人”である、と学んだ映画でした。年齢差はともかく男同士の友情とは永遠に続くものだと思いました。
私はこの映画を観た数ヶ月後、単身ニューヨークへ旅立つことになります。
奇遇ですが、初めて乗った飛行機の映画のラインナップにこの映画『ニュー・シネマ・パラダイス』がありました。
そしてニューヨークでアパート暮らしをした時、日本からの差出人不明の手紙の中にわたしがお金に困っているのを案じたのか毎月一万円送られて来ました。
それが当時は誰なのかはわかりませんでしたが、下手くそな宛名を見てだんだんわかってきました。
中高を共に過ごした友人からでした。彼は真面目に働くサラリーマンでした。それほど多くの給料を貰っていないのに、送金してくれた気持ちに心が震えました。
わたしが“住所不定”の放浪の旅に出るのは、彼に負担をかけたくないという思いもありました。
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本映画『ニュー・シネマ・パラダイス』この映画は良く若き日の恋愛に引きずられた女々ししい男の物語ととられがちですが、私はどちらかと言うと世代も時代も関係なく人間とは友情を大切に生きて行かなければならない、と享受してくれた映画と思っています。
わたしにはほとんど友人はいません。
特に小中高の友人などなんの役に立たないと考える人間です。でも、わたしに送金してくれた彼だけはずっと繋がっているような気がします。滅多に会いません。
3、4年に一度くらいです。会うと「元気?」「何とか生きてるよ」くらいの会話しかしません。
大抵、二人で喫茶店へ行き、各々で漫画や新聞を読んだりして数時間過ごします。会話はほとんどありません。それだけで良いと思っています。
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映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の結末
本映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の中で最も印象的な言葉はアルフレッドが「ここには帰ってくるな。郷愁はお前をダメにする」です。
わたしもそう思います。
過去ばかりに囚われている人間は大成しないでしょう。もし、トトが毎年のように故郷へ帰っていたら映画製作者としての成功はなかったことを暗に描いています。
もちろん、故郷は大切な存在ですが、どこか「弛緩的」な気分にさせてしまいます。安心・安堵で心地よいものです。
でも、その心地よさって自らの可能性を封印してしまう恐ろしさがあることも理解する必要があります。
本映画『ニュー・シネマ・パラダイス』は名作です。
でも違う観点から観ると「郷愁に囚われていると成功できない」というメッセージもあります。
また「過去の恋愛探しほど不毛」であることも伝わってくる映画だと思いました。
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映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のキャストについて
アルフレード(フィリップ・ノワレ)
サルヴァトーレ(ジャック・ペラン)
アントネラ・アッティーリ
エンツォ・カナバレ
イサ・ダニエリ
レオ・グロッタ
サルヴァトーレ(青年時代)マルコ・レオナルディ
プペラ・マッジオ
レオポルド・トリエステ
トト(サルヴァトーレ・少年時代)サルバトーレ・カシオ
まとめ 映画『ニュー・シネマ・パラダイス』一言で言うと!
「故郷に錦を飾るなんて考える必要なし!」
わたしがちょっと捻くれているのでしょうか。故郷に帰りたいとか、家族に会いたいという気持ちが希薄な人間です。もちろん、家族のことは忘れません。わたしの故郷は日本のどこの田舎にもある“閉鎖的”で窮屈な場所というイメージがずっとあります。若者にとって伸びしろも限られています。今さら、戻れませんが、たとえ戻っても今度はよそ者扱いされる気がするので、やぶ蛇ですね。
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映画『罪の声』
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映画『めぐり逢えたら』
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映画『空に住む』
ネコだけが家族?
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映画『リメンバー・ミー』
死んでしまった父を呼び戻すのだ!
映画『家族にサルーテ!イスキア島は大騒動』
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映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
ジュゼッペ・トルナトーレ
製作
フランコ・クリスタルディ
脚本
ジュゼッペ・トルナトーレ
撮影
ブラスコ・ジュラート
美術
アンドレア・クリザンティ
編集
マリオ・モッラ
音楽
エンニオ・モリコーネ
アルフレード(フィリップ・ノワレ)
サルヴァトーレ(ジャック・ペラン)
アントネラ・アッティーリ
エンツォ・カナバレ
イサ・ダニエリ
レオ・グロッタ
サルヴァトーレ(青年時代)マルコ・レオナルディ
プペラ・マッジオ
レオポルド・トリエステ
トト(サルヴァトーレ・少年時代)サルバトーレ・カシオ
1989年製作/124分/PG12/イタリア・フランス合作
原題:Nuovo Cinema Paradiso