映画『男と女 人生最良の日々』ネタバレ・あらすじ・感想。痴呆、消えゆく記憶。でも愛した人だけは鮮明なのだ。

映画『男と女 人生最良の日々』ネタバレ・あらすじ・感想。痴呆、消えゆく記憶。でも愛した人だけは鮮明なのだ。 2019年製作
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映画『男と女 人生最良の日々』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。

映画『男と女 人生最良の日々』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。

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『男と女 人生最良の日々』(90分/G/フランス/2019
原題『Les plus belles annees d’une vie

【監督】
クロード・ルルーシュ
【製作】
サミュエル・ハディダ ビクター・ハディダ クロード・ルルーシュ
【出演】
アヌーク・エーメ
ジャン=ルイ・トランティニャン
モニカ・ベルッチ

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映画『男と女 人生最良の日々』のオススメ度は?

2.0

2つです

昔を懐かしむ映画です

若き日の恋を思い出しても、、、

女はキッパリと生きる

男は未練がましい

世界共通でしょうか

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映画『男と女 人生最良の日々』の作品概要

クロード・ルルーシュ監督が1966年に発表しカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した『男と女』原題『 Un homme et une femme』主人公二人、アンヌとジャン・ルイの53年後の物語。タイトルは『男と女 人生最良の日々』主演はアヌーク・エーメとジャン=ルイ・トランティニャン。音楽はフランシス・レイ。

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映画『男と女 人生最良の日々』のあらすじ・ネタバレ

かつてはレーサーとして一世風靡したジャン・ルイは痴呆症のため施設に入所している。過去と現在の記憶が混濁している。しかしかつて愛した女性アンヌのことだけは鮮明に覚えていた。ジャンの息子はアンヌを探し出し父親に会ってくれとお願いする。そしてアンヌはジャンの元を訪れる。ジャンは混濁する記憶の中からアンヌの姿だけを取り出すが、、、。

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映画『男と女 人生最良の日々』の感想・評価・内容・結末

原題『Les plus belles annees d'une vie』

何とも言えない映画です。もちろん恋愛映画です。過去を懐かしむ人たちがこぞって劇場に足を運んでいました。公開翌日であったからかもしれませんが、ほぼ満席でした。しかもお客さんの顔ぶれを見るとかなりの年配の方で占められていました。7080歳くらいでしょうか。それだけ往年の映画ファンが多いということでしょう。この映画『男と女 人生最良の日々』は1966年発表された『男と女』の続編にあたります。監督はクロード・ルルーシュです。名作です。若者の荒れ狂う情熱を描いた画期的な作品です。カンヌ映画祭でパルムドールを獲得しています。

原題『Les plus belles annees d'une vie』

さて映画は54年前の恋愛に思いを寄せて人生の終焉をどう過ごすかについて説いている物語です。色んな想いが押し寄せます。哀れ”“虚しい”“残酷”“懐かしい等々。誰もが若かりし頃は美しかったでしょう。エネルギーも満ち溢れていたでしょう。それはもう戻ってきません。人間にとって恋をしている時が一番美しい輝きを放っていると思います。あれほど力強いエネルギーはありません。10代、20代の前半の恋はもう遠い昔ですが、たまに思い出します。でもわたしは「あの日に帰りたい」とは思いません。ただ懐かしむだけです。

原題『Les plus belles annees d'une vie』kuruma

そしてこの映画。主人公のジャン・ルイは終始、過去の恋愛を忘れられません。ずっと一人の女を愛していたと語っています。痴呆症になっているせいかわかりませんが、若い頃の強烈な体験が脳裏に焼き付いていて、それだけを思い出すのかもしれません。人間の脳とは不思議な現象を起こすことも描いているのかもしれません。

この映画『男と女 人生最良の日々』ですが、主演のジャン・ルイ(ジャン=ルイ・トランティニャン) のアップがとても気になりました。冒頭から語りますが、どうも鼻毛らしき物が見えるのです。いや、ヒゲかもしれませんが区別がつかないのです。それが気になってしまったのです。おそらく映画のクランクインと同時に撮影したと思われます。なぜかと行くと後輩のアップでは鼻毛らしき物は無くなっています。出来ることならメイクさんがちゃんと気遣って欲しいと思いました。今は老いたとはいえ、往年の大スターです。

原題『Les plus belles annees d'une vie』paris

アンヌ(アヌーク・エーメ) は相も変わらず颯爽という言葉が似合いました。美しいのですが、髪をかきあげる仕草、歩く仕草、そして横顔がとても素晴らしかったです。アンヌは呆けていません。ですからかつての恋人が呆けていく様を見るのはどんな気持ちだったのかを考えてみました。アンヌはジャンと別れてからおそらく彼のことを思い出すことはほとんど無かったと思います。今回はジャンの息子の頼みで会うことになったのですが、もしアンヌのご主人が存命であったならどうしたのでしょうか。まあ、フランス人ですからその辺は大目にみるのかもしれません。

この映画を観ていてなんとなく悲しい気持ちに包まれたわたしは冷めているのかもしれません。わたしは過去を振り返るのが嫌いです。小中高の友だちとの付き合いもありません。同窓会などは絶対に行きません。人それぞれですが中学3年間の栄光を語る人が気持ち悪いのです。いまだに思い出に浸っている人が嫌なのです。また数年ぶりに再会した男女のの焼けボックリっていうのが、なんか気持ち悪くて、、、、。

原題『Les plus belles annees d'une vie』sea

ただこの映画は単なるノスタルジーに浸る映画ではないことはわかりました。呆けていく男、そんな彼を愛した女は後悔などありませんし、逆に彼の面倒をみるアンヌの美しさが再び輝いていくようでした。何かの役に立ちたい、誰かを助けたい、という気持ちが溢れた映画でした。

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映画『男と女 人生最良の日々』のキャストについて

アンヌ(アヌーク・エーメ)

歳をとれど颯爽とした雰囲気は相変わらずでした。とても88歳には見えません。笑顔も綺麗です。歯並びは若い頃の方が綺麗でした。歯列矯正は行なっていないようです。ナチュラルに生きてきたのでしょう。

ジャン・ルイ(ジャン=ルイ・トランティニャン)

年老いて痴呆症の老人を演じています。哀れな雰囲気がとてもうまく出ていました。

エレナ(モニカ・ベルッチ)

イタリアの宝石です。

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まとめ 映画『男と女 人生最良の日々』一言で言うと!

「人の記憶は楽しいことだけを思い出したい」

人生の終焉になると脳も衰えるのでしょう。嫌な記憶、辛い記憶、苦しい記憶は絶対に思い出したくありません。もう余命いくばくもない状態でなら、楽しい記憶、幸せな記憶だけを思い出したいものです。この映画はそれを伝えているのかもしれません。

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映画『男と女 人生最良の日々』の作品情報

映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
クロード・ルルーシュ
製作
サミュエル・ハディダ ビクター・ハディダ クロード・ルルーシュ
製作総指揮
ジャン=ポール・ドゥ・ビダ
脚本
クロード・ルルーシュ バレリー・ペリン
撮影
ロベール・アラズラキ
編集
ステファヌ・マザレグ
音楽
フランシス・レイ カロジェロ
アンヌ(アヌーク・エーメ)
ジャン・ルイ(ジャン=ルイ・トランティニャン)
エレナ(モニカ・ベルッチ)
スアド・アミドゥ
アントワーヌ・シレ
2019年製作/90分/G/フランス
原題:Les plus belles annees d’une vie
配給:ツイン

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