『アマンダと僕』(107分/仏/2018)
原題 『Amanda』
映画『アマンダと僕』のオススメ度は?
星4つです。
バンサン・ラコストの滲み出る優しさとイゾール・ミュルトリエの素朴な眼差しを観て欲しい。
とっても可愛らしい映画です。
胸がキュンキュンする映画です。
応援したくなる映画です。
絶対に観ておくべき映画です。
超オススメです。
恋人や家族と一緒に観に行ってください。
映画『アマンダと僕』の作品情報
【原題】
『Amanda』
【製作年】
2018年
【製作国】
フランス
【上映時間】
107分
【日本公開】
2019年
【世界公開】
2018年
【監督】
ミカエル・アース
『サマーフィーリング』(19)
【脚本】
ミカエル・アース
モード・アメリーヌ
【キャスト】
バンサン・ラコスト
『ヒポクラテス』(17)『EDEN エデン』(15)『Sorry Angel』(18)『アステリックスの冒険 秘薬を守る戦い』(12)
イゾール・ミュルトリエ
ステイシー・マーティン
『ボックス・ルクス(原題)』(19)『グッバイ・ゴダール!』(18)『五日物語 3つの王国と3人の女』(16)『ニンフォマニアック Vol.2』(14)
オフェリア・コルブ
マリアンヌ・バスレール
『イヴ・サンローラン』(14)『恋ごころ』(02)
ジョナタン・コエン
『バツイチは恋のはじまり』(14)
グレタ・スカッキ
『ナポリの隣人』(19)『ヒンデンブルグ 第三帝国の陰謀』(13)『そして、デブノーの森へ』(07)『ビヨンド the シー 夢見るように歌えば』(05)
映画『アマンダと僕』の作品概要
東京国際映画祭でグランプリを獲得し作品。子どもが演じる映画は当たり外れが激しい。当たれば名作になるが外れると本当に駄作になってしまうから難しい。でも本作は大当たりです。本作はパリで起きたテロ事件を背景に大切な人を失うと人はどうやって立ち直るかを丁寧に描いている。主演の子役のイゾールがとても素晴らしい。応援したくなる映画です。
映画『アマンダと僕』のあらすじ・ネタバレ
パリで便利屋稼業で生計を立てているダヴィット。英語教師の姉のサンドリーヌの娘のアマンダの送り迎えをしている。3人はとても仲がいい。しかし、ある昼下がりサンドリーヌはテロに巻き込まれて死んでしまう。残されたアマンダとダヴィットはどうやって死を受け入れて立ち直って生きていくのだろうか、、、。ダヴィットは父親になれるだろうか。仕事はどうする、恋人との関係はどうなる、、、、。アマンダは母の死を受け入れるか、一人で生きていけるか、ダヴィットが父親になって欲しいか、、、
映画『アマンダと僕』の感想・評価・内容・結末
映画の最後の最後に「頑張れ!」と叫んでしまった
まずこの映画の感想を述べます。「とっても可愛い映画です」「胸がキュンキュンする映画です」「応援したくなる映画です」
こう感じさせる力は出演している俳優が素晴らしいからです。ダヴィッド演じるバンサン・ラコストの滲み出るような優しさとアマンダ演じるイゾール・ミュルトリエの素朴な眼差しが全てを表している。
映画の最後の場面は本当に可愛らしく、胸が締め付けられ、「頑張れ!」と叫んでしまったのだ。これから先、生き抜いてほしいものだ。同時にわたし自身も勇気をもらった。
肉親の“死”は辛い別れであるが、どうやって立ち直るか
さて、映画のテーマは大切な人を失った時に人はどうやって立ち直るか、またその人にどのように接するかについてが描かれている。
失うというのは喧嘩別れしたり、一時的に距離があって会えない時間のこと指すのではなく、“死”という別れのことである。人が死ぬと中々会うことはできないだろう。
宗教的に天国で会えるとかあるが、それは慰めでしかない。でも死んだら会えるという錯覚をもたらす希望を生む。これに関してはあまり語りたくない。ただ夢の中では会える。これは肯定します。
アマンダ演じるイゾールの素朴な魅力に心打たれる
ダヴィットとアマンダは叔父と姪の関係だ。ダヴィットの姉サンドリーヌの娘がアマンダである。そのサンドリーヌがテロに巻き込まれ亡くなってしまう。
大人のダヴィットは怒りと悲しみで混乱するが姉の死を受け入れていく。幼いアマンダは死というモノがどういうものがわからない。
でも少しずつ受け入れていく過程でもアマンダの姿に胸が締め付けられる。その眼差しが素朴なのだ。
監督のミカエル・アースはオーディションを通してイゾールを選んだそうだが、一見、映画で見るとちょびっと太って見える。近年ではあまり見ない子役だ。
それが功を奏したようだ。子役志望の役者は完全に作られたプラスティックのようなモノで魅力がなく、たまたま小学校の近くを歩いていた時にイゾールを見つけてスカウトしたそうだ。
20年後、彼女はダイヤモンドのような輝きを放つ女優になるかもしれない。
突然アマンダの父親にはなれない、でも離れたくない
さて、二人はどう生きていくのか。ダヴィットは姪っ子と一緒に暮らすのか、それとも施設に預けるのかについて悩む。
アマンダは出来ればダヴィットといたいが、中々気持ちが伝えられない。子供ながらダヴィットに迷惑をかけたくないという気持ちが画面から伝わってきて、それが更に胸をキュンキュンさせてくる。
もちろん、アマンダも応援するが、同時にダヴィットも応援したくなるのだ。今は便利屋という不安定な仕事しているが、アマンダを養うのであればその仕事だけでは難しいだろう。
でもやっぱり可愛い姪っ子と一緒に暮らして欲しいと願ってしまうのだ。
3人で見るウインブルドン、エルビスはまだいるよ
結果的に二人は一緒に暮らす人生を選ぶ。最後のウインブルドンは生前、サンドリーヌとダヴィット、アマンダの3人で行く予定だった。
空いた席に確かにサンドリーヌはいた。3人でお気に入りの選手を応援している。
アマンダは泣きながら呟く「エルビスは建物から出て行った」するとダヴィットが「まだ終わっていないよ。これからさ」という。負けていた選手がポイント稼ぎ挽回していく。
アマンダの顔に笑顔が戻る。その顔に光が差しこむ。希望の光だ。
可愛い、胸キュン、応援したくなる映画
大切な人を失って立ち直るのは簡単ではない。でも本当に信頼できる人と時間を共有することで少しずつ立ち直っていくのだろう。
そして人生は山あり谷ありかもしれないが、頑張っている人には必ず誰かが応援してくれると思う。
そして希望の光が人生を包み込んでくれると信じて生きていきたい。
冒頭で書いた「とっても可愛い映画です」「胸がキュンキュンする映画です」「応援したくなる映画です」そのものでした。
映画『アマンダと僕』まとめ 一言で言うと!
人生の時間は未来へしか進まない。
「生き抜いて欲しい!
使い古された言葉かもしれないが、どんなに辛くても時間だけは平等です。そして時間は悲しみを癒してくれます。未来に悲観ばかりしてはいけません。この映画のように必ず希望の光が差し込んできます。安心して!
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スタッフ
監督
ミカエル・アース
製作
ピエール・ガイヤール
製作総指揮
エーブ・フランソワ=マシュエル
脚本
ミカエル・アース
モード・アメリーヌ
撮影
セバスティアン・ビュシュマン
美術
シャルロット・ドゥ・カドビル
編集
マリオン・モニエ
音楽
アントン・サンコー
エンディング曲
ジャービス・コッカー
キャスト
バンサン・ラコストダヴィッド
イゾール・ミュルトリエアマンダ
ステイシー・マーティンレナ
オフェリア・コルブサンドリーヌ
マリアンヌ・バスレールモード
ジョナタン・コエンアクセル
グレタ・スカッキアリソン
作品データ
原題 Amanda
製作年 2018年
製作国 フランス
配給 ビターズ・エンド
上映時間 107分
映倫区分 PG12