映画『引っ越し大名!』ネタバレ・あらすじ。星野源vs高橋一生vs高畑充希のキャスト最高・作品情報。姫路城に残りたかった侍。

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映画『引っ越し大名!』公式サイトにて作品情報・上映館・お時間もご確認ください。YouTubeで予告映像もご覧ください。

映画『引っ越し大名!』 公式サイト
引っ越しは戦でござる!
映画『引っ越し大名!』予告90秒 8月30日(金)荷造り開始!

『引っ越し大名!』120/日本/2019

監督:犬童一心
出演:星野源
   高橋一生
   高畑充希

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映画『引っ越し大名!』のオススメ度は?

3

3つ半です。

とっても楽しい映画です。

安心感のある映画です。

星野源さんの人間成長物語が絶品です。

今までにない高橋一生さんが観られます。

高畑充希さんの頭の良さが画面に出ています。

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映画『引っ越し大名!』の作品概要

本映画は江戸幕府によって管理された江戸時代は、実は武士の不遇な時代であったことが描かれています。藩の主君に仕えることで武士の地位を保つことができるが、主君が幕府から切られると武士たちも浪人になってしまいます。これは現代にも通じることです。会社に所属することで存在価値があり、生きていられるのです。映画では引っ越しをする過程で巻き起こる人間関係を現代的にわかりやすく描いています。

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映画『引っ越し大名!』のあらすじ・ネタバレ

徳川幕府の命令は絶対であった江戸時代。些細なミスで国替えを命ぜられることも多々あった。松平直矩は豊後(大分県)の日田への国替を言い渡されたが、その費用もノウハウもない。家来に引っ越しを命ずるが誰もできないという。そこで藩一番の読書家の片桐春之介(星野源)なら出来るだろうと引っ越し奉行に指名する。なんの知識もない片桐だが、試行錯誤の末、引っ越しに成功するが、、、。

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映画『引っ越し大名!』の感想・評価・内容・結末

最初から最後まで楽しい映画です

この映画はとても楽しい映画です。安心して笑えるのです。表現的におかしいかもしれませんが、映画を観ている間ずっと微笑ましい気持ちでいられるのです。

もっと早く観ておけばよかったと思います。ちょっと後悔しています。この映画の予告はもう春ごろからやっていました。

星野源さんが主演ということも知っていました。ただ何となくテレビっぽくて観に行くのを躊躇していました。でも実際に観てびっくり。本当によくできた映画だと思いました。

星野源さんの弱々しさにウルウルします

まず星野源さんの演技が良いです。気が弱く虚弱で、挙動不審で決断力のない、情けない男を演じています。

顔の表情からヨタヨタ歩きまでとにかく様になっているのです。本当にこの人は武士なのか?って思うほど、頼りないのです。

誰からもバカにされています。でも、でも最後には本当に立派になるのです。シャキーンと背筋を伸ばす男になります。そこがとても良いのです。

星野源さんは見事に人間の成長を演じています。

高橋一生さんの新たな一面を見ました

そして星野源を取り巻く高橋一生さんがまたいいのです。高橋さんの出演した映画はたくさん観ています。『億男』のキワモノは別として、割と静かな役柄が多かったイメージがあります。

それだけに本作の豪放磊落で体育会系の演技には正直驚きました。あんなに大きな声で笑う高橋さんもまた良い味を出しています。

高橋さんのこういったデリカシーのない役がとってもあっているように感じられました。殺陣もかなり練習したと思います。迫力がありました。次回作がとても楽しみです。

高畑充希さんの頭の良さが際立っています

そして高畑充希さん。実は彼女のことはあまり知りませんでした。確かNHKの朝の連ドラにみた程度です。

でも本作を観て「なんて頭の良い女優さんなのだろう」と感じました。演技を見ていると、高畑さんは勉強熱心なのが伝わってきます。

脚本をしっかりと読み込んで、さらには歴史書を読んで研究しているのではないかと想像してしまいました。

手足の動かし方、凛とした雰囲気、そしてセリフの間のとり方に気品と知性を感じるのです。全く嫌味がないのです。

でもスクリーンではちゃんと主張しています。冒頭で安心と書きましたが、ひょっとしたらこの安心感は高畑さんによって作り出されているのかもしれません。とても素晴らしい女優さんです。

江戸時代の武士は大変な“サラリー稼業”と言える

さて映画を観てけっこう驚きました。それはわたし自身が歴史の事に無知だと気がつかさえれたからです。参勤交代は知っていました。

でも国替えについては知りませんでした。歴史の授業で習った記憶がありません。ですからこの映画を観て、江戸時代の武士とはとても厳しいというか、現代のサラリーマンと同じようなイメージを持ちました。

何かミスをすると左遷、もしくは遠方に飛ばされるのと同じです。しかも主君と運命共同体です。江戸、つまりお上が全ての世界ですから命令は絶対です。

主君はもちろんのこと、家来たちは主君を守ることが仕事ですから必死だったのでしょう。忠義がなければ勤まりません。

人間関係の調整はいつの世も大変だ

引っ越しには現在も多額の費用を有します。江戸時代とて同じです。予算の出し方は今も昔も同じですね。

荷造り、荷運び等の人件費が一番かかります。その際に経費削減のために断捨離、さらにリストラです。

ただ本作のリストラは一旦、武士から百姓に位を落とすのですが、復活の機会をちゃんと約束するところが良いです。

この引っ越しの手配をする大名役の片桐春之介(星野源 )が一番大変だったのはやはり人間関係の調節だったのでしょう。それも現代と全く同じです。

人間の悩みというのは太古からずっと同じようなものだとわかります。わかっていても悩み苦しむのが、人生をいうモノでしょう。

さりげなくLGBTについても描いています

この映画では、なぜ主君が国替えを命ぜられたかについてさりげなく描かれています。藩主松平直矩は美少年が好きであり、幕府の年長の人の誘いを断ったため引っ越し三昧の運命になったそうです。

真相はわかりませんが、日本では昔から男色、今でいうホモセクシャルな人は相当いました。しかも堂々と公言していたそうです。

とてもおおらかな時代だと感じます。今でもそうですが、日本人独特の師弟愛などは正にホモセクシャルの原型のような気がします。

リストラされて百姓になった武士たちは戻るか否か

さて、松平はその後もあちこちに国替えを命ぜれれます。そして最後には大きな領土を与えれれます。

この時になってようやくかつてリストラした侍を呼び戻すことができます。これがまた師弟愛に満ちていてとても日本的です。

しかし中には侍に戻らず百姓で生きていく侍もいます。一度、自らの手で土地を開墾し作物を育て、収穫する喜びを知ってしまうと、それ以上の喜びはないと映画では言っています。これも現代においても同じです。

何年も会社員をやっている人がちょっとした気心で家庭菜園をやったらその魅力にとりつかれ、農業へと走る人もいます。映画の中では百姓になる決意を語る場面で土を握りしめる場面が印象的でした。

君に仕えることで守らなければいけないことがあるのだ

この映画は江戸時代の封建制度から徒弟制度、さらには天下泰平へ向かう平和な時代の麗らかな様子がうまく描かれています。

温故知新というのでしょうか(違うな)古き良き時代とでもいうのでしょうか(違うな)忠義を大事にする日本人の美しさが散りばめられています。

もっというなら主君に忠誠を誓いコツコツと一生懸命やることで出世の道が開けるとか、波風立てずに過ごそうとか、はたまた空気を読んで生きろ的なニュアンスも感じます。

日本人は昔も今も変わっていないと感じます。

主君に永遠に仕えるなんて、、、無理だ

でもこう言った仏教的(儒教的)な縦社会は果たして現代において必要なのかどうか考えるには刺激のある映画でした。

主君にずっと支えていることで得るのは仁義や忠義がある人物というお褒めの言葉だけです。

そんなのに巻き込まれた家族はひとたまりもありません。しかも子孫もずっとその主君に仕えなければいけないという悪しき階級社会です。

さすがに現代社会では通用しません。以上のことを念頭に入れてわたしなりに考察すれば、この映画は「自由に生きた方が良い」との強いメッセージをくれた良い映画と言えます。でも本当に楽しい映画でした。

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映画『引っ越し大名!』まとめ 一言で言うと!

師弟愛は大事だが、自己犠牲の精神だけでは報われない

日本独特の師弟関係は一見、美しい精神性に感じますが、今現代では通用しなくなっています。それはひとつ間違えるとパワハラ、セクハラの部類に入ります。会社を引退して、かつても上司の言うことは聞く必要ありません。時として親の言うことも時代にあっていないのではと疑問を持つことも大事です。

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映画『引っ越し大名!』の作品情報

映画.comより一部引用
監督
犬童一心
原作
土橋章宏
脚本
土橋章宏
製作代表
大角正 福田一平 木下直哉 大西繁 有馬一昭 堀義貴 井田寛 坂本敏明 宮崎伸夫 松本篤信 井口佳和 室橋義隆
エグゼクティブプロデューサー
吉田繁暁
企画
矢島孝
プロデュース
矢島孝
プロデューサー
秋田周平
ラインプロデューサー
阿曽芳則 相場貴和
撮影
江原祥二
照明
杉本崇
美術
原田哲男 倉田智子
装飾
郷原慶太 中込秀志
サウンドデザイン
志満順一
編集
上野聡一
音響効果
岡瀬晶彦
音楽
上野耕路
主題歌
ユニコーン
「引っ越し唄」振付・監修
野村萬斎
ナレーション
立川志らく
助監督
石田和彦
スクリプター
天池芳美
VFXプロデューサー
浅野秀二
アクションコーディネーター
諸鍛冶裕太
音楽プロデューサー
小野寺重之 木村学
製作担当
丹羽邦夫 山田康博
演技事務
小林勝絵
ラインプロデューサー補
石塚紘太

キャスト
片桐春之介星野源
鷹村源右衛門高橋一生
於蘭高畑充希
松平直矩及川光博
山里一郎太小澤征悦
中西監物濱田岳
本村三右衛門松重豊
藤原修三西村まさ彦
仲田小兵衛山内圭哉
高橋四郎飯尾和樹
佐島竜五郎正名僕蔵
波津富田靖子
大野の妾丘みどり
柳沢吉保向井理
和泉屋新吉岡山天音
北尾俊蔵ピエール瀧
田中衆三郎和田聰宏
綾瀬主水松岡広大
蛭田源右衛門中村靖日
戸田采女矢野聖人
小野田真之斉藤暁
音松鳥越壮真
2019年製作/120分/G/日本
配給:松竹