映画『サウナのあるところ』ネタバレ・あらすじ・作品情報・感想。フィンランドのサウナは人生の涙を流すところ。

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映画『サウナのあるところ』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。

YouTubeで予告映像もご覧ください。

サウナのあるところ
サウナの本場・フィンランドで1年以上のロングランとなった本格サウナ・ドキュメンタリー。フィンランドの男たちが、身も心も裸になったサウナの中では自然と人生の悩みや苦しみを吐露し次々と号泣する。“サウナのあるところ” には、「なにか」がある?
映画『サウナのあるところ』予告編(2019年9月14日より公開)

『サウナのあるところ』(81/フィンランド/2010
原題『Miesten vuoro

【監督】
ヨーナス・バリヘル ミカ・ホタカイネン
【製作】
ヨーナス・バリヘル
【出演】
カリ・テンフネン
ミッコ・リッサネン
ペルッティ・パロカンガス
スロ・カルヤライネン
ミカ・ワッリウス

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映画『サウナのあるところ』のオススメ度は?

3

3つです。

フィンランドに興味ある人は観ると良いでしょう。

ほんわかムービーではありません。

フィンランド社会での苦悩も見ることができます。

フィンランドの男性は静かですね。

色んなデザインのサウナがあります。

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映画『サウナのあるところ』の作品概要

北欧フィンランドに憧れる日本女子は多いと思います。デザイン、サンタクロース、オーロラ、そしてサウナ。日本にいると良い点ばかりが目に付きますが、実際にフィンランドで暮らすと結構シビアな面がたくさんあるようです。本映画に登場する男たちはサウナに入って汗も流しますが、を流してスッキリして帰っていきます。

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映画『サウナのあるところ』のあらすじ・ネタバレ

人口550万人に対してサウナの数は250個。フィンランド人にとってサウナは生活になくてはならない物です。日本のお風呂に似ています。彼らは自宅でも街の公衆サウナでも、あるいは湖畔のサウナでも初めて会った人にも日常の悩みを吐露します。その様子をカメラはじっくりと捉えていきます。

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映画『サウナのあるところ』の感想・評価・内容・結末

この映画の予告を観た人の中でわたしと同じような印象を持った人はい多いと思います。「すごくアットホームでほんわかする映画」と。でもその期待は一気に壊れます。とてもしんみりというか、切実というか、胸が痛くなるようなお話です。フィンランドのイメージは白夜とかデザインが綺麗とか、オーロラなどがあげる人もいるかと思います。教養の高い人はロシアからの脅威とか、ナチスと共闘していたと答える人もいるかもしれません。でも、やっぱりサウナというイメージが強いのではないでしょうか。

日本のサウナとは随分違います。わたしたちが銭湯などで入るサウナは本当に高温で、みんなが黙ってまるで我慢比べをするように入っています。でもフィンランドサウナは定温で湿度が高く、リラックスして入ります。そしてサウナ内では友人同士も初めて知り合った人でも、自然と会話が展開されて行きます。この映画は男たちのサウナ物語を基本にしていますが、話す内容がとても重いのです。

今は真面目であるが、過去において犯罪歴のあるかつての自分について話したり、虐待された話、離れ離れになってしまった娘への思い、職場での事故、先に旅立った妻や幼い娘の思い出などを語ります。男たちはボソボソと話します。決して大仰な身振りや手ぶりはありません。アキ・カリウスマキの映画に出てくるような本当に物静かな男たちです。そして彼らが涙を流すのです。フィンランドではサウナは汗を流すところではなく、涙を流す場所だったのです。人生の涙です。

もちろん辛い話ばかりではありません。楽しかった日々、愛する女性とも話も盛り込んできます。そして彼らは再び日常に帰っていくのですが、このサウナが日々のストレスを発散させるリセットになっていることはいうまでもありません。もちろん、秘密の内容を他言するような野暮な人はいないでしょう。みんながサウナで話をしてロウリュと言われる蒸気を浴びます。室内に熱せられた石があり、それに水をかけるのです。そのジャーと焼ける音が気持ちよく、おそらく男たちにとって一つのカーテンコールになっているのではないでしょうか。

わたしはこの映画を観ながら「フィンランドはそんなにストレス社会なのか」と考えてしまいました。人口は550万人です。それでサウナの数は250万個あるそうです。夏はずっと太陽がのぼっていますが、冬はほとんど太陽はのぼりません。北緯にある国では自殺者が多いと統計で出ています。フィンランドも然り。そしてフィンランドの人々をずっと苦しめてきたのは隣のロシアの威力です。いつ侵略されるかわからない歴史を乗り越えてきました。それは今でも彼らのDNAに刻まれているそうです。

映画の中ではフィンランドにある面白いサウナの紹介もあります。自動車型、トラクター型、テント型、電話ボックス型などなど。その発想は素晴らしいと思います。映画はこれといった盛り上がりはありません。ただ淡々と始まって淡々と終わります。サウナと日本の銭湯文化はちょっと似ている点もあり、好感を持てました。ユーラシア大陸を隔てて「裸の付き合いがある」ということでとても親近感を覚えた映画でした。

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まとめ 映画『サウナのあるところ』一言で言うと!

「裸の付き合いって大事だけど、あまり親密になるのは面倒くさい」

裸の付き合いはまさに日本を代表する文化だと思います。これは別に裸になってお風呂に入るという意味ではなく、心から悩みを打ち明けて信頼関係を築こうというものです。その場所で銭湯やお風呂があったのです。でもわたしの場合あまり人を親密にはなりたくないのです。親密になりすぎると返って相手を避けたくなります。あまり気を遣って欲しくないし、気も遣いたくないのです。ある程度の距離感が安心できます。ですからフィンランドのサウナはわたしには合わないと思います。

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映画『サウナのあるところ』の作品情報

映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
ヨーナス・バリヘル ミカ・ホタカイネン
製作
ヨーナス・バリヘル
脚本
ヨーナス・バリヘル ミカ・ホタカイネン
撮影
へイッキ・ファルム ヤニ・クンプライネン
編集
ティモ・ペルトラ
音楽
ヨーナス・ボーリン
カリ・テンフネン
ミッコ・リッサネン
ペルッティ・パロカンガス
スロ・カルヤライネン
ミカ・ワッリウス
ヤンネ・プトゥコネン
エンシオ・マントゥカンガス
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2010年製作/81分/R15+/フィンランド
原題:Miesten vuoro
配給:アップリンク、 kinologue