映画『おしゃれ泥棒』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『おしゃれ泥棒』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『おしゃれ泥棒』
(123分/アメリカ/1966)
原題『How to Steal a Milion』
【監督】
ウィリアム・ワイラー
【脚色】
ハリー・カーニッツ
【原作】
ジョージ・ブラッドショウ
【製作】
フレッド・コールマー
【撮影】
チャールズ・ラング
【音楽】
ジョン・ウィリアムズ
【出演】
オードリー・ヘプバーン
ピーター・オトゥール
イーライ・ウォラック
ヒュー・グリフィス
シャルル・ボワイエ
フェルナン・グラベ
マルセル・ダリオ
ジャック・マラン
【HPサイト】
映画『おしゃれ泥棒』IMDbサイト
【予告映像】
映画『おしゃれ泥棒』トレーラー
映画『おしゃれ泥棒』NHK BSプレミアム放送 10月6日(火)午後1時00分~3時04分
10月6日(火)午後1時00分~3時04分
『ローマの休日』のウィリアム・ワイラーと再びコンビを組みます
オードリー・ヘプバーン「 細すぎ」ます
パリの街を闊歩します
衣装も車も小物もおしゃれ感満載です
映画『おしゃれ泥棒』のオススメ度は?
星3つ半です
オードリー・ヘップバーン
可愛すぎるが、、、
細すぎる、、、
こんなおしゃれな泥棒がいたら、、、
映画『おしゃれ泥棒』の作品情報・概要
『おしゃれ泥棒』原題『How to Steal a Million』1966年のアメリカ映画。ウィリアム・ワイラー監督のロマンティックコメディ。映画『ティファニーで朝食を』映画『昼下りの情事』映画『パリの恋人』のオードリー・ヘプバーン主演。共演はピーター・オトゥール、ヒュー・グリフィス、シャルル・ボワイエ、『続・夕陽のガンマン』のイーライ・ウォラック。パリを舞台に贋作作家の娘が美術品泥棒と恋に落ちる。衣装、車、小物などのデザインが素晴らしい。
映画『おしゃれ泥棒』のあらすじ・ネタバレ
パリを拠点に画商として美術品を収集販売しているシャルル・ボネ (ヒュー・グリフィス)は美しい娘ニコル・ボネ( オードリー・ヘプバーン)と優雅に暮らしている。しかしボネの本当に姿は贋作作家であり、ニコルは心を痛めていた。美術館からの要請で彫刻のビーナスを貸し出すことに。保険にかけるために鑑定を受けることになり、、、。偽物をバレたら親娘にとっては死活問題。なんとか取り戻す方法を考えるが、、、。以前、自宅に泥棒に入ったサイモン・デルモット(ピーター・オトゥール)に「ビーナスを盗んで」とお願いするも、、、
映画『おしゃれ泥棒』の感想・内容
オードリー・ヘップバーン主演の映画です。「とてもかわいい映画」です。
原題は撮影中は”How To Steal A Million Dollars And Live Happily Ever After(100万ドルを盗んで幸せに暮らす方法)“だったそうだが、あまりも長いため、アメリカ公開前現在のように短くなった。邦題はとてもいいと思います。
NHK BSプレミアム一番のハンサム俳優です
オードリー・ヘプバーン主演、ウィリアムワイラー監督のロマンティックコメディーです。
オードリー・ヘプバーンめちゃくちゃ細いです。バンビちゃんのようです。でも動きはとても軽やかなので、体調は問題ないのかも。
本作は1965年撮影です。オードリー・ヘプバーンには5歳の息子がいます。この体で子どもを産んだのかと心配になる位細いです。
腕などはニンジンくらいの太さなのではないでしょうか。顔もすごく小さくて痩せているから頬もコケちゃっています。
しかも髪はショートなので、女性らしさがあまり見られません。ユニセックスを意識しているのでしょうか。
しかも本冊から2年後に発表する暗くなるまで待ってはなんと体重を5.8キロ落としています。いくら過去作とは言え心配になってしまいます。しかもこの時、離婚寸前だったのです。
山口百恵さんはオードリー・ヘプバーンを好きだったのでしょうか
さて映画はお金持ちの娘のニコルのはちゃめちゃな恋愛コメディーかと思われますか、父親の有名な画商は、実は天下逸品の贋作作りの名人なのです。
ゴッホやセザンヌの名画を模倣して本物だと言って売りさばいている詐欺師なのです。ニコルはいつ父が捕まるか気が気ではありません。
でもこういう贋作作りの娘であったのなら、もう少し陰日向で生きるような女性が似合っていると思うのです。自身の父が違法なことをしていると言うコンプレックスがあると思うのです。
でもニコルはとてもきらびやかで華やかで、おしゃれで社交的な人間なのです。それをオードリー・ヘプバーンが演じると、さらに人目を引くのです。
誰もが振り返ってしまうほどの魅力です。逆に言うとこういう犯罪者の背景を隠すためにわざと面では華やかにした方が、バレないと言う防御効果もある効果があるという設定なのでしょう。
この時代の女優さんはみんなオードリーのように細い
父親のシャルル・ボネはとにかく腕が良い贋作作家なんです。しかもめちゃくちゃいい陽気なんです。人がいいんです。優しいんです。そして娘思いなんです。
日陰で暮らすような人間ではなく太陽の前で堂々として振る舞うのです。ここが面白いですね。本物よりも本物と贋作をつくりあげる場面で印象に残っているのはゴッホの作品を作るときにゴッホの生きた時代のほこりを再現するところです。
この場面にはうならしていただきました。ここなんです、ここに贋作作りの職人たるプライドの偏見が見えるのです。
悪いことをしていると言う意識はありません。それよりも良い仕事をすると言う意識が高いのです。
吉永小百合さんて結構「激しい」演技をするんですね
ですからパリの一等地に住んでいると言うプライドの高さが伺えます。ウィリアムワイラーのこういった演出は冴えていますね。1
960年代のパリの町並みの映像も頻繁に出てきます。とてもきれいです。歩く人々にも気品を感じます。遠くにエッフェル塔や凱旋門が見えたりします。
パリを走る車がとてもかっこいいのです。カーマニアが見たら垂涎の気持ちになるのではないでしょうか。オープンカーに乗るオードリーもまたおしゃれな服装なんです。
オードリーはこの映画で何回もコスチュームを変えます。その度に「あー、この人はやっぱり大スターなのだ」と思わざるをえません。清掃婦の衣装も様になっているのです。
間違いなく選ばれた「大スター」の薬師丸ひろ子
さてオードリーの映画と言えば必ず恋人役が出てきます。今回の恋人は泥棒です。サイモンはボネの贋作を盗もうとしてオードリー見つかってしまいます。
ちょっと間抜けなんです。オードリーは警察に通報しようとしましたが止めます。警察が絵画を調べたら贋作だとばれてしまうからです。
オードリーとサイモンはいわゆる相互フォローして一見落着になります。しかしですね、恋の行方はここからが始まるんですね。オードリーの父が美術館に預けていたチェルニーのビーナスと言う彫刻が保険にかけられることになるのです。
保険にかけられる前に本物か偽物かを専門家に頼んで鑑定してもらうことになるのです。もし鑑定されたら偽物だと分かってしまいます。ボネとニコルにとっては死活問題です。
なんとしてでも美術館に展示されているビーナスを取り戻さなくてはいけません。しかしビーナスが展示されている警備は完璧です。
当時としては最先端の赤外線センサーが張り巡らされており、もし誰かが手を差し伸べいようものなら、警報音が鳴り響き、警備員が殺到します。が鳴り警備員が殺到します。ニコルは絶望しています。
オードリー・ヘプバーンがイタリア映画に出ていたらと勝手に想像してしまう
でもニコルは閃きます。泥棒に入ったサイモンにビーナスを盗んでもらおうと思案するのです。この展開はいいですね、非常に面白いです。
昔の映画ならではの展開だと思います。良い脚本だと思います。相談されたサイモンは断ります。そりゃそうでしょう。
自分には何もメリットがないのです。危険を犯してビーナスを手に入れても、ニコラに渡しておしまいです。失敗したらお縄頂戴です。
しかしここで心が動くんですよね。あまりにも可憐なニコラに惚れてしまうのです。いえ正確には出会ったあの夜にもう好きになっています。
好きになってしまったら彼女の思いを成し遂げてあげるのが男です。成し遂げられたら彼女の心を自分のものにできると思うのです。男ってそういうもんです。
そして2人は夜の美術館に忍び込んでビーナスを盗み取るのです。
映画『おしゃれ泥棒』の結末・評価
本映画を観ると確かにセキュリティーがしょぼいなぁって思います。警備員も訓練が行き届いているとは思いません。しかも勤務中にワインを飲んだりしています。
また使う道具も実にアナログなんです。特に物置に閉じ込められて表にある鍵を磁石で引っ張る場面とか、ヒモを使って鍵を開ける場面などは少し笑ってしまいます。
でも、でもですね、やっぱり1960年代の映画と言うのはワクワクさせるのですよ。本映画はロマンティックコメディーなのですが、緊迫感も孕んだ構成となっています。
おそらくですがこの時代はフィルムノワールの影響もあって、若干サスペンス映画を意識したのではないでしょうか。
ましてやオードリーはその後サスペンス映画にも出ています。効果音もドキドキさせます。先に見たようこそ音響の世界にもありましたがハリウッドでは音に対する研鑽がなされようとしていた時代だったと言うこともわかっています。
オードリーのような美女は詐欺師が似合います「浅田美代子」も似合う
ですから一概に笑ってはいけない映画だと思うのです。アナログを使ってのアイディアが思う存分見えるのです。
例えばブーメランを飛ばす場面などは、当時監視カメラがなかったことを表していますし、警備員が警報機を切るために鍵を何度も挿入して開ける場面はまるでスパイ映画を見ているような気にさせてくれます。凸凹のボタンも良いですね。
日本一の詐欺師はやっぱり長澤まさみちゃんです
もちろん美術館を掃除する場面は手磨きです。女性が膝をついて一生懸命磨いています。モップではないんです。
ましてや自動掃除機でもありません。こういった人間が自ら動く演技を見ているとほっとします。全部が全部デジタルのコンピューターでやらせる作業では無いからです。
今だったらチャーリーズエンジェルのようにすべてスマホひとつで解決するような問題でしょう。とことん頭を使ってアイデアを出し、研究し、実験し、創造された時代の映画はとても素晴らしいと思います。
男を騙すために生きるニューヨーカー
さてさてニコラとサイモンは念願を果たしてビーナスを盗み出します。いや取り戻します。
そしてサイモンは自分の素性を明かすのです。実は泥棒ではなく美術専門の探偵であったのです。
かねてよりボネの贋作疑いがあり、遠くロンドンから調査に来ていたそうです。誰もいないと思って忍び込んだあの晩にニコラに見つかってしまったのです。
狙いはゴッホの絵絵具を削りとって検査にかけるものでした。でもニコラと恋に落ちてしまいました。
物語はハッピーエンドへと向かいます。贋作職人のボネは逮捕されません。
サイモンは取引します。一切贋作作りをやめろと。そして新倉との結婚を認めてくれた。これで一見落着です。サイモンは報告しません。
つまり職務放棄する代わりにニコラとの結婚は許されます。
芸術の秋ですから美術館へ行くば気持ちがいい
まあ映画ですから仕方ないのですが、もしこれ依頼した方のクライアントが知ったら激怒するでしょう。職務怠慢です。
贋作が贋作ではないかを調査するのに報告しません。しかも詐欺師の娘が美しいので「報告しないから、娘と結婚させてくれ」です。取引ですね。
まぁまぁいいでしょう、このような美しい女性だったら誰もが欲しくなってしまうのです。最後はサイモンがニコラの心を泥棒すると言う形で終わった映画でした。
映画『おしゃれ泥棒』のキャストについて
Nicoleオードリー・ヘプバーン
Simon_Dermottピーター・オトゥール
David_Lelandイーライ・ウォラック
Bonnetヒュー・グリフィス
De_solnayシャルル・ボワイエ
Grammontフェルナン・グラベ
Senop_Paravideoマルセル・ダリオ
Chief_Guardジャック・マラン
Guardムスタシュ
Auctioneerロジェ・トレビレ
Insurance_Clerkエディー・メイリン
Marcelバート・バートラム
まとめ 映画『おしゃれ泥棒』一言で言うと!
「面白いです」
この時代のアメリカ映画って面白いです。でも実際のアメリカ社会はベトナム戦争が泥沼化して暗澹たる日々だったと思います。オードリー・ヘプバーン、とても細いです。元々、痩せているかと思いますが、今ではちょっと出演が難しいくらいではないでしょうか。
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映画『おしゃれ泥棒』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
ウィリアム・ワイラー
脚色
ハリー・カーニッツ
原作
ジョージ・ブラッドショウ
製作
フレッド・コールマー
撮影
チャールズ・ラング
音楽
ジョン・ウィリアムズ
衣装デザイン
ジヴァンシー
Nicoleオードリー・ヘプバーン
Simon_Dermottピーター・オトゥール
David_Lelandイーライ・ウォラック
Bonnetヒュー・グリフィス
De_solnayシャルル・ボワイエ
Grammontフェルナン・グラベ
Senop_Paravideoマルセル・ダリオ
Chief_Guardジャック・マラン
Guardムスタシュ
Auctioneerロジェ・トレビレ
Insurance_Clerkエディー・メイリン
Marcelバート・バートラム
1966年製作/アメリカ
原題:How to Steal a Milion
配給:20世紀フォックス