映画『狂猿』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『狂猿』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。
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『狂猿』
(2021年製作/107分/PG12/日本)
【監督】
川口潤
【企画】佐藤優子【撮影】川口潤 大矢大介 鳥居洋介 村尾照忠【録音】川口潤【編集】川口潤 築地亮佑【MA】三留雄也【写真撮影】岸田哲平 中河原理英
【出演】
葛西純
佐々木貴 藤田ミノル 本間朋晃 伊東竜二 ダニー・ハボック 武田誠志 杉浦透 佐久間俊行 登坂栄児 松永光弘
【HPサイト】
映画『狂猿』公式サイト
【予告映像】
映画『狂猿』トレーラー
- 映画『狂猿』のオススメ度は?
- 映画『狂猿』の作品情報・概要
- 映画『狂猿』のあらすじ・ネタバレ
- 映画『狂猿』の感想・内容
- 映画『狂猿』の考察・評価
- 映画『狂猿』の結末
- 映画『狂猿』のキャストについて
- まとめ 映画『狂猿』一言で言うと!
- 『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
- 合わせて観たい映画
- 【ドキュメンタリー映画オススメ】
- 映画『ボウリング・フォー・コロンバイン』
- 映画『行き止まりの世界に生まれて』
- 映画『ようこそ映画音響の世界へ』
- 映画『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』
- 映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』
- 映画『M 村西とおる狂熱の日々 完全版』
- 映画『キューブリックに魅せられた男』
- 映画『ドリーミング村上春樹』
- 映画『サウナのあるところ』
- 映画『ジョアン・ジルベルトを探して』
- 映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』
- 映画『アートのお値段』
- 映画『フリーソロ』
- 映画『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』
- 映画『イメージの本』
- 映画『シード 生命の糧』
- 映画『イル・ヴォーロ with プラシド・ドミンゴ 魅惑のライブ 3大テノールに捧ぐ』
- 映画『カーライル ニューヨークが恋したホテル』
- 映画『RBG 最強の85才』
- 映画『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』
- 『ホイットニー ~オールウエイズ・ラブ・ユー〜』
- 『私は、マリア・カラス』
- 『エリック・クラプトン~12小節の人生~』
- 映画『カニバ パリ人肉事件38年目の真実』
- 【夢に向かって頑張っている映画】
- 映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』
- 映画『行き止まりの世界に生まれて』
- 映画『ファヒム パリが見た奇跡』
- 映画『カセットテープ・ダイアリーズ』
- 映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
- 映画『ルース・エドガー』
- 映画『ハリエット』
- 映画『チアダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』
- 映画『マディソン郡の橋』
- 映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』
- 映画『キングダム』
- 映画『リメンバー・ミー』
- 映画『風をつかまえた少年』
- 映画『パリに見出されたピアニスト』
- 映画『レディ・マエストロ』
- 映画『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』
- 映画『さよなら くちびる』
- 映画『王様になれ』
- 映画『ブレス あの波の向こうへ』
- 映画『ガラスの城の約束』
- 映画『リアム16歳、はじめての学校』
- 映画『ビリーブ 未来への大逆転』
- 映画『旅のおわり世界のはじまり』
- 映画『トールキン 旅のはじまり』
- 映画『チワワちゃん』
- 映画『芳華-Youth-』
- 映画『翔んだカップル』
- 映画『WAVES ウェイブス』
- 【ドキュメンタリー映画オススメ】
- 映画『狂猿』の作品情報
映画『狂猿』のオススメ度は?
星4つです
勇気が出ます
命かけています
家族想いです
「諦めない」
映画『狂猿』の作品情報・概要
『狂猿』英題『KYO-EN The DOCUMENTARY OF A MAN WHO SHINES IN BLOOD』川口潤監督のドキュメンタリー映画。2021年5月28日公開。デスマッチのカリスマと呼ばれるプロレスラー葛西純を公私にわたって撮影し、葛西の人となり、そしてデスマッチというプロレスの魅力に迫った名作。
映画『狂猿』のあらすじ・ネタバレ
プロレスの中でも、キワモノと言われるデスマッチ。中でも葛西純は日本はおろか世界に知れ渡っているデスマッチプロレスのカリスマである。彼の生い立ち、そしてプロレスへの憧れ、挫折、挑戦を交えて展開していく。プライベートでは家族想いであり、やさしい父親の一面を見ることができる。
映画『狂猿』の感想・内容
「とてつもない映画」です。プロレスラーでも、デスマッチというジャンルでカリスマとして崇められる葛西純選手を追ったドキュメンタリー映画です。プロレスに興味がない人、あるいはデスマッチを毛嫌いしている人にとってはアレルギー反応を起こしそうな映画です。全編にわたって「血しぶき」が乱れ飛んでいます。わたしは熱狂的なプロレスファンではありませんが、やはりデスマッチは敬遠していました。でも、本映画『狂猿』を観て心底「良かった」と思えたのです。とにかく葛西純選手の人間性はもとより「生き様」が胸に沁みたのです。
本映画『狂猿』の主役である葛西純選手は体が小さいため、新日本プロレス、全日本プロレスという王道と言われる団体に入団ができなかったそうです。生まれは北海道の帯広。高校を卒業して東京へ出てきます。警備員の仕事をしていましたが、ある日エイズ感染疑惑で失意のどん底に落とされます。しかし陰性とわかり安堵。それを機に葛西選手は「なりたかったプロレスラーになろう」と一念発起しました。
1998年頃のプロレス団体はまさに群雄割拠状態で、葛西選手は大日本プロレスに入団します。当初はストロングスタイルのプロレスでしたが、徐々に過激路線へと歩を進めます。これは各プロレス団体が生き残りをかけるための企画もあり、大日本プロレスを応援するファン層は“デスマッチ”を求めており、葛西選手にとって願ったり叶ったりの結果となって行きます。葛西選手のデスマッチほど過激な試合はないと言っても良いでしょう。蛍光灯での殴り合い、カミソリを敷いたコンパネへ投げ飛ばす、さらに包丁なども使っています。観ているだけで、目を覆いたくなる試合ばかりです。
映画『狂猿』の考察・評価
本映画『狂猿』は血しぶきが吹き飛ぶ試合映像とプライベートでは家族思いの穏やかな葛西選手の二重人格的なキャラクターの対比が素晴らしい構成でなされています。これは川口潤監督の演出力もありますが、やっぱり葛西純という人間性に「虚飾はない」という証明からではないでしょうか。
本映画『狂猿』は、よくある程の「年老いたレスラーに悲哀」というイメージを完全に払拭して終わります。確かに途中までは葛西選手がプロレスラーとして引退を考える方向で進みます。理由は首と腰の怪我、そして気力の減退です。格闘を生業にしている者にとって、気力が減退するのは致命的です。もう一度、醸成させるのは難しいです。葛西選手のモチベーションを低下させた一因には、やはり“コロナ”がありました。本来ならアメリカへ遠征に行く予定でしたが中止となります。もちろん、国内の試合も全面中止。お客さんの眼前で試合を見てもらうことがプロレスラーの喜びです。それがまったく出来なくなってしまったのです。
葛西選手は長期欠場をします。彼を支えるのは家族です。支えるといっても「じっと見守る」という優しい眼差しです。次第に葛西選手は復帰へむけて体を作っていきます。その様子をカメラはじっと捉えています。ところどころ葛西選手の言葉が入りますが、彼はとても謙虚で、威張ったりしません。そこに共感を覚えるのです。
映画『狂猿』の結末
本映画『狂猿』を観ていると、身体中が震えてくるのです。自らの「体に傷をつけて戦うなんて愚か」だとか、「お金儲けにもならない」などと思う方もいるかもしれません。でも映画を最後まで観ると、「どんな困難でも、諦めてはいけない」「人間は乗り越えられる」という強いメッセージが確実に伝わってくるのです。本当に素晴らしい人間だと思いました。
映画『狂猿』のキャストについて
葛西純
佐々木貴
藤田ミノル
本間朋晃
伊東竜二
ダニー・ハボック
武田誠志
杉浦透
佐久間俊行
登坂栄児
松永光弘
まとめ 映画『狂猿』一言で言うと!
「戦う男ってやさしい」
命をかけて日夜戦う男ってカッコイイです。そしてとても優しいのです。
『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
合わせて観たい映画
【ドキュメンタリー映画オススメ】
映画『ボウリング・フォー・コロンバイン』
マイケル・ムーアのアポなし突撃取材を観るべし!
映画『行き止まりの世界に生まれて』
この映画はダントツで素晴らしい「少年の叫び」を聞いてください
映画『ようこそ映画音響の世界へ』
映画をより高い芸術へと導く人たちの物語
映画『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』
愛する人と農業だけで暮らせたら本当に幸せ
映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』
三島由紀夫がたった一人で全共闘と対峙します
映画『M 村西とおる狂熱の日々 完全版』
村西とおるさんはすごい「嘘が全くありません」
映画『キューブリックに魅せられた男』
キューブリック捧げ過ぎてこんな姿に、、、
映画『ドリーミング村上春樹』
村上春樹が好き過ぎて翻訳家になった女性がいます
映画『サウナのあるところ』
フィンランドではサウナに入れば誰もが「平等」です
映画『ジョアン・ジルベルトを探して』
最後の最後にジルベルトが登場、、、
映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』
図書館とは人なんです
映画『アートのお値段』
アート作品の値段はこうして決定されます。
映画『フリーソロ』
命をかけて岩山を登る男アレックス
映画『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』
芸術はいつの世も戦争に翻弄される運命にある
映画『イメージの本』
神さま、仏さま、ゴダールさま。
映画『シード 生命の糧』
タネを消滅させて人間は何を得るのだろうか?
映画『イル・ヴォーロ with プラシド・ドミンゴ 魅惑のライブ 3大テノールに捧ぐ』
イタリアの地で実際の歌声を聴けるなら本望です
映画『カーライル ニューヨークが恋したホテル』
確かにニューヨークの代表のホテルですが、、、
映画『RBG 最強の85才』
アメリカ最強の女性弁護士はほっこりバアさんだった
映画『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』
永遠にエレガンスでいてください
『ホイットニー ~オールウエイズ・ラブ・ユー〜』
ホイットニー、なぜ「ヘルプ!」と叫ばなかったのだ
『私は、マリア・カラス』
あなたの一途な生き方が世界に響いてます
『エリック・クラプトン~12小節の人生~』
とにかく死ななくて良かったね
映画『カニバ パリ人肉事件38年目の真実』
佐川くんはなぜ殺人を犯したのか、その真実
【夢に向かって頑張っている映画】
映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』
大学生活は思いっきり遊んで勉強もするぞ!
映画『行き止まりの世界に生まれて』
苦しかった日々を乗り越えて「挑戦」するのだ!
映画『ファヒム パリが見た奇跡』
移民の僕でもチャンスがある国フランス
映画『カセットテープ・ダイアリーズ』
大学へ行って「絶対に作家になるんだ!」夢と勇気がもらえる映画
映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
男女差別があった時代の女流作家の生き方が描かている
映画『ルース・エドガー』
両親には感謝しているけど「良い子」でいるのもキツイ
映画『ハリエット』
人を助けるのがわたしの使命
映画『チアダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』
目指すは全米制覇!
映画『マディソン郡の橋』
夢見た人とひと時の恋
映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』
この国の行方をタクシーに乗せて
映画『キングダム』
目指すは天下の大将軍
映画『リメンバー・ミー』
父の夢は僕の夢
映画『風をつかまえた少年』
貧しくても夢があれば生きていける
映画『パリに見出されたピアニスト』
夢の叶え方がわからない少年に手を差し伸べる人
映画『レディ・マエストロ』
女性指揮者のパイオニアが困難を乗り越えて夢を実現する物語
映画『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』
ソ連から亡命してまで自身の夢を掴んだ
映画『さよなら くちびる』
音楽をやりたい!その夢を果たすために何が必要か?
映画『王様になれ』
カメラマンになりたいんだ!と叫びが聞こえる映画
映画『ブレス あの波の向こうへ』
どんな時も頭の中はサーフィンの事ばかり
映画『ガラスの城の約束』
毒親の妨害を振り切って夢はまっしぐら
映画『リアム16歳、はじめての学校』
名門大学目指して母と息子で目指す受験
映画『ビリーブ 未来への大逆転』
女という事で笑われようがやりたいことがあるから気にしない
映画『旅のおわり世界のはじまり』
異国の地で歌手になることを決意した女の子
映画『トールキン 旅のはじまり』
仲間と未来の夢を語り合う青年たち
映画『チワワちゃん』
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映画『芳華-Youth-』
戦争に青春を取られてしまう悲劇
映画『翔んだカップル』
薬師丸ひろ子が時代を築いた理由がわかります
映画『WAVES ウェイブス』
アメリカの高校生の青春は残酷な運命に、、、
映画『狂猿』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
川口潤
企画
佐藤優子
撮影
川口潤 大矢大介 鳥居洋介 村尾照忠
録音
川口潤
編集
川口潤 築地亮佑
MA
三留雄也
写真撮影
岸田哲平 中河原理英
葛西純
佐々木貴
藤田ミノル
本間朋晃
伊東竜二
ダニー・ハボック
武田誠志
杉浦透
佐久間俊行
登坂栄児
松永光弘
2021年製作/107分/PG12/日本
配給:SPACE SHOWER FILMS