映画『ジョアン・ジルベルトを探して』作品情報・ネタバレ・あらすじ・評価。ボサノバの巨匠は気まぐれ姿見せず

2019年製作
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映画『ジョアン・ジルベルトを探して』公式サイトとYouTubeを参照ください。

http://joao-movie.com

『ジョアン・ジルベルトを探して』111/スイス・ドイツ・フランス合作/2018

原題『Where Are You, Joao Gilberto?

監督:ジョルジュ・ガショ

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映画『ジョアン・ジルベルトを探して』のオススメ度は?

3.0

3つです。

もう一つです。

音楽ドキュメンタリーとして成立しているのか疑問です。

ドキュメンタリーにも脚本が必要です。

設定をもう少し考えるべきでした。

恋人と行ってください。

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映画『ジョアン・ジルベルトを探して』の作品概要

ボサノバの生みの親であるジョアン・ジルベルト。2008年以降、公の場には現れていない。隠居したのか充電しているのかさえわからない。全編、ボサノバのメロディーが流れる音楽ドキュメンタリー。ロードムービーとしては今ひとつか、、、。

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映画『ジョアン・ジルベルトを探して』のあらすじ・ネタバレ

ジョアン・ジルベルトを探す旅に出たマーク・フィッシャーは結局会えずに自ら命を絶つ。生前、出版された本を読んだフランス人映画監督ジョルジュ・ガショがマークの意思を継いでジルベルトを探す旅に出るロードムービー。

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映画『ジョアン・ジルベルトを探して』の感想・評価・内容・結末

ジョアン・ジルベルトが確実に存在すると感じさせて欲しかった

果たしてこの映画は音楽ドキュメンタリーとして成立しているのでしょうか?いささか疑問に感じた映画でした。

確かにボサノバの生みの親であるジョアン・ジルベルトに会いたいでしょう。わたしたちもスクリーンで観たいです。

2008年以降、隠居生活なのか、それとも充電なのかわかりませんが、姿を見せていません。それには理由があるはずです。

その秘密の理由を暴くようなドキュメンタリーであれば成立はしません。かと言ってタイトルが示すように探し当てたという結果を見せて欲しいのも本音です。

その探すというは姿や歌声に触れるというより、「存在する」を感じさせて欲しいのです。残念ですが、わたしにはいまひとつの作品でした。感じられなかったのです。

企画をもっと練りこむべきだったのでは、監督の自己満足の素材として扱われている

本作の設定はジルベルトのファンであった作家のマーク・フィッシャーがジルベルトに会おうとブラジルへ訪れたが結局は会えずじまいで、しかもマークはそのブラジル紀行の出版前に自殺してしまった。

それに衝撃を受けた映画監督のジョルジュ・ガショがマークの足跡をなぞりながら彼の夢を叶えてあげようとする話です。

うーん、ちょっと無理やりこじつけているというか、もしマークにも焦点を向けるのなら監督は影に徹して出演しない方が良いし、監督が出演するのであれば、マークの話は一切持ち出さない方が良いとい思いました。焦点が鈍ってしまいます。

言うなればマークの死とジルベルトを足して「さあ、映画になるぞ、出資も集まるぞ!」スタートだ、と聞こえてきます。

マーク側の友人、家族の話も聞きたかった

監督のジョルジュ・ガショとマークが親しい友人であるのなら成り立ったと思います。でも生前の交流はなかったようです。

であるならマークの家族、奥さんもしくは恋人がマークの志を引き継いてジルベルトを探しに行く様をドキュメントにすれば成り立ったと思います。

マークの生前中にはどうしても会えなかったジルベルトを親しい人が必死になって探しだす、、、、。これぞロードムービーの醍醐味ではないでしょうか

監督がただノラリクラリと汗もかかずに歩き回るだけでは心に響きません。それだけに残念な作品です。

劇中に流れるボサノバもなぜかイマひとつなのです。なぜか理由がわかりません。

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映画『ジョアン・ジルベルトを探して』まとめ 一言で言うと!

「ジルベルトは人を垂らしよ。あの声で何人も虜にした」

普段喋っている言葉じたいがボサノバだったそうだ。確かにあの囁くような、バニラクリームのような甘い声で囁かれると女性はノックアウトされるかもしれない。

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映画『ジョアン・ジルベルトを探して』の作品情報

映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
ジョルジュ・ガショ
製作
ジョルジュ・ガショ ピエール=オリビエ・バルデ クリストフ・メナルディ アンドレアス・アツワンガー
原作
マーク・フィッシャー
脚本
ジョルジュ・ガショ パオロ・ポローニ
撮影
ステファン・クッツィー
編集
ジュリー・ピラット
音楽
ジョアン・ドナート
ミウシャ
ジョアン・ドナート
ホベルト・メネスカル
マルコス・バーリ
ジョルジュ・ガショ
マーク・フィッシャーの声マクシミリアン・ジモニシック
2018年製作/111分/G/スイス・ドイツ・フランス合作
原題:Where Are You, Joao Gilberto?
配給:ミモザフィルムズ

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