世界一の「映画人」クリント・イーストウッドについてまとめ記事です。毎日、少しずつ加筆と訂正を繰り返して制作していきます。
- クリント・イーストウッド全作品リスト(監督・出演・音楽・製作)
- 『ローハイド』『Rawhide』1959-1965
- 『荒野の用心棒』『A Fistful of Dollars』伊語『Per un pugno di Dollari』(1964年製作/96分/イタリア)
- 『夕陽のガンマン』『For a Few Dollars More』伊語版『 Per qualche Dollaro in più』』(1966年製作/イタリア)
- 『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』『The Good, The Bad and The Ugly』伊語版『 Il buono, il brutto, il cattivo』(1967年製作/イタリア)
- 『華やかな魔女たち』『Le Streghe segment “Una serata come le altre”』(1966年製作/111分/イタリア)
- 『奴らを高く吊るせ!』『Hang ‘em High』(1968年製作/114分/アメリカ)
- 『マンハッタン無宿』『Coogan’s Bluff』(1968年製作/93分/アメリカ)
- 『荒鷲の要塞』『Where Eagles Dare』(1968年製作/アメリカ)
- 『ペンチャー・ワゴン』『Paint Your Wagon』(1969年製作/164分/アメリカ)
- 『真昼の死闘』『Two Mules for Sister Sara』(1970年製作/114分/アメリカ・メキシコ合作)
- 『戦略大作戦』『Kelly’s Heroes』(1970年製作/144分/アメリカ)
- 『白い肌の異常な夜』『The Beguiled』(1971年製作/105分/アメリカ)
- 『恐怖のメロディ』『Play Misty for Me』(1971年製作/103分/アメリカ)
- 『ダーティハリー』『Dirty Harry』(1971年製作/102分/PG12/アメリカ)
- 『シノーラ』『Joe Kidd』(1972年製作/アメリカ)
- 『荒野のストレンジャー』『High Plains Drifter』(1972年製作/アメリカ)
- 『愛のそよ風』『Breezy』(1973年製作/108分/アメリカ)
- 『ダーティハリー2』『Magnum Force』(1973年製作/124分/アメリカ)
- 『サンダーボルト』『Thunderbolt and Lightfo』(1974年製作/115分/アメリカ)
- 『アイガー・サンクション』『The Eiger Sanction』(1975年製作/アメリカ)
- 『アウトロー』『The Outlaw Josey Wales』(1976年製作/137分/アメリカ)
- 『ダーティハリー3』『The Enforcer』(1976年製作/96分/アメリカ)
- 『ガントレット』『The Gauntlet』(1977年製作/アメリカ)
- 『ダーティファイター』『Every Which Way But Loose』(1978年製作/アメリカ)
- 『アルカトラズからの脱出』『Escape from Alcatraz』(1979年製作/112分/アメリカ)
- 『ダーティファイター 燃えよ鉄拳』『Any Which Way You Can』(1980年製作/アメリカ)
- 『ブロンコ・ビリー』『Bronco Billy』(1980年製作/アメリカ)
- 『ファイヤーフォックス』『Firefox』(1982年製作/アメリカ)
- 『センチメンタル・アドベンチャー』『Honkytonk Man』(1982年製作/アメリカ)
- 『ダーティハリー4』『Sudden Impact』(1984年製作/アメリカ)
- 『タイトロープ』『Tightrope』(1984年製作/アメリカ)
- 『シティヒート』『City Heat』(1984年製作/アメリカ)
- 『世にも不思議なアメージング・ストーリー』『Amazing Stories : segment “Vanessa in the Garden”』(1986年製作/アメリカ)
- 『ペイルライダー』『Pale Rider』(1985年製作/アメリカ)
- 『ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場』『Heartbreak Ridge』(1986年製作/アメリカ)
- 『ダーティハリー5』『The Dead Pool』(1988年製作/アメリカ)
- 『バード』『Bird』1988
- 『セロニアス・モンク ストレート・ノー・チェイサー』『Thelonious Monk: Straight, No Chaser』1988
- 『ピンク・キャデラック』『Pink Cadillac』(1989年製作/アメリカ)
- 『ホワイトハンター ブラックハート』『White Hunter Black Heart』(1990年製作/アメリカ)
- 『ルーキー』『The Rookie』(1990年製作/アメリカ)
- 『許されざる者』『Unforgiven』(1992年製作/131分/アメリカ)
- 『ザ・シークレット・サービス』『In the Line of Fire』(1993年製作/128分/アメリカ)
- 『パーフェクト・ワールド』『A Perfect World』(1993年製作/138分/アメリカ)
- 『マディソン郡の橋』『The Bridges of Madison County』(1995年製作/アメリカ)
- 『ヘンリエッタに降る星』『The Stars Fell on Henrietta』1995
- 『真夜中のサバナ』『Midnight in the Garden of Good and Evil』(1997年製作/155分/アメリカ)
- 『目撃』『Absolute Power』(1997年製作/121分/アメリカ)
- 『トゥルー・クライム』『True Crime』(1999年製作/127分/アメリカ)
- 『スペース カウボーイ』『Space Cowboys』(2000年製作/130分/アメリカ)
- 『ブラッド・ワーク』『Blood Work』(2002年製作/105分/アメリカ)
- 『ミスティック・リバー』『Mystic River』(2003年製作/138分/アメリカ)
- 『ピアノ・ブルース』『Piano Blues』(2003年製作/92分/アメリカ)
- 『ミリオンダラー・ベイビー』『Million Dollar Baby』(2004年製作/133分/R15+/アメリカ)
- 『父親たちの星条旗』『Flags of Our Fathers』(2006年製作/132分/アメリカ)
- 『硫黄島からの手紙』『Letters from Iwo Jima』(2006年製作/141分/R/アメリカ)
- 『さよなら。いつかわかること』『Grace is Gone』(2007年製作/85分/アメリカ)
- 『チェンジリング』『Changeling』(2008年製作/142分/アメリカ)
- 『グラン・トリノ』『Gran Torino』(2008年製作/117分/アメリカ)
- 『インビクタス/負けざる者たち』『Invictus』(2009年製作/134分/G/アメリカ)
- 『ヒア アフター』『Hereafter』(2010年製作/129分/G/アメリカ)
- 『J・エドガー』『J. Edgar』(2011年製作/138分/G/アメリカ)
- 『人生の特等席』『Trouble with the Curve』(2012年製作/111分/G/アメリカ)
- 『ジャージー・ボーイズ』『Jersey Boys』(2014年製作/134分/G/アメリカ)
- 『アメリカン・スナイパー』『American Sniper』(2014年製作/132分/R15+/アメリカ)
- 『ハドソン川の奇跡』『Sully』(2016年製作/96分/G/アメリカ)
- 『15時17分、パリ行き』『The 15:17 to Paris』(2018年製作/94分/G/アメリカ)
- 『運び屋』『The Mule』(2018年製作/116分/G/アメリカ)
- 『リチャード・ジュエル』『Richard Jewell』(2019年製作/131分/G/アメリカ)
- 『クライ・マッチョ』(2021年製作/104分/アメリカ)原題:Cry Macho配給:ワーナー・ブラザース映画
- 『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
クリント・イーストウッド全作品リスト(監督・出演・音楽・製作)
アメリカ映画史のみならず、世界の映画史に燦然と輝く映画人と言ったらこの人しかいません。生きる伝説クリント・イーストウッドです。
1930年5月31日生まれですから、現在90歳です。彼の精力は留まることを知りません。今なお現役で映画製作に尽力しています。本当に頭が下がります。
クリント・イーストウッド関連作品はほとんど鑑賞していますが、まだ全ての記事は書けていません。クリント・イーストウッドが生きている限り、わたしも映画の評論を書き続けていきます。クリント・イーストウッドの活躍がわたしに大きなモチベーションを与えてくれます。実際、わたしはクリント・イーストウッド世代ではありませんが、彼の映画を愛する姿勢を見ていると「好きにならずにはいられなかったのです」また「クリント・イーストウッド作品を観れば世界が見えてくる」ので鑑賞しています。
『ローハイド』『Rawhide』1959-1965
『荒野の用心棒』『A Fistful of Dollars』伊語『Per un pugno di Dollari』(1964年製作/96分/イタリア)
『夕陽のガンマン』『For a Few Dollars More』伊語版『 Per qualche Dollaro in più』』(1966年製作/イタリア)
『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』『The Good, The Bad and The Ugly』伊語版『 Il buono, il brutto, il cattivo』(1967年製作/イタリア)
『華やかな魔女たち』『Le Streghe segment “Una serata come le altre”』(1966年製作/111分/イタリア)
『奴らを高く吊るせ!』『Hang ‘em High』(1968年製作/114分/アメリカ)
『マンハッタン無宿』『Coogan’s Bluff』(1968年製作/93分/アメリカ)
『荒鷲の要塞』『Where Eagles Dare』(1968年製作/アメリカ)
『ペンチャー・ワゴン』『Paint Your Wagon』(1969年製作/164分/アメリカ)
『真昼の死闘』『Two Mules for Sister Sara』(1970年製作/114分/アメリカ・メキシコ合作)
『戦略大作戦』『Kelly’s Heroes』(1970年製作/144分/アメリカ)
『白い肌の異常な夜』『The Beguiled』(1971年製作/105分/アメリカ)
『恐怖のメロディ』『Play Misty for Me』(1971年製作/103分/アメリカ)
『ダーティハリー』『Dirty Harry』(1971年製作/102分/PG12/アメリカ)
『シノーラ』『Joe Kidd』(1972年製作/アメリカ)
『荒野のストレンジャー』『High Plains Drifter』(1972年製作/アメリカ)
『愛のそよ風』『Breezy』(1973年製作/108分/アメリカ)
『ダーティハリー2』『Magnum Force』(1973年製作/124分/アメリカ)
『サンダーボルト』『Thunderbolt and Lightfo』(1974年製作/115分/アメリカ)
『アイガー・サンクション』『The Eiger Sanction』(1975年製作/アメリカ)
『アウトロー』『The Outlaw Josey Wales』(1976年製作/137分/アメリカ)
『ダーティハリー3』『The Enforcer』(1976年製作/96分/アメリカ)
『ガントレット』『The Gauntlet』(1977年製作/アメリカ)
『ダーティファイター』『Every Which Way But Loose』(1978年製作/アメリカ)
『アルカトラズからの脱出』『Escape from Alcatraz』(1979年製作/112分/アメリカ)
『アルカトラズからの脱出』解説・感想
師匠・ドン・シーゲル監督とクリント・イーストウッドが組んだ最後の作品です。オープニングからヒリヒリとした緊迫感に包まれています。この殺気は何だろうと思います。おそらく時代がそうさせているのは間違いないでしょう。製作は1979年です。ベトナム戦争終結から5年後です。「アメリカン・ニューシネマ」も終焉を迎えていますが、当時のアメリカ社会は疲弊していたのが伝わってきます。
本映画『アルカトラズからの脱出』のクリント・イーストウッドはいつになく“クール”です。まったく笑いません。本当に笑いません。それは囚人という役柄もありますが、先にあげたアメリカ社会全体が重たかったことにも起因しているのではないでしょうか。そんな重たい社会から脱獄ならぬ「脱出」の願いを込めて製作されたと思って鑑賞してみるのも良いと思います。
『ダーティファイター 燃えよ鉄拳』『Any Which Way You Can』(1980年製作/アメリカ)
『ブロンコ・ビリー』『Bronco Billy』(1980年製作/アメリカ)
『ファイヤーフォックス』『Firefox』(1982年製作/アメリカ)
『センチメンタル・アドベンチャー』『Honkytonk Man』(1982年製作/アメリカ)
『ダーティハリー4』『Sudden Impact』(1984年製作/アメリカ)
『タイトロープ』『Tightrope』(1984年製作/アメリカ)
『シティヒート』『City Heat』(1984年製作/アメリカ)
『世にも不思議なアメージング・ストーリー』『Amazing Stories : segment “Vanessa in the Garden”』(1986年製作/アメリカ)
『ペイルライダー』『Pale Rider』(1985年製作/アメリカ)
『ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場』『Heartbreak Ridge』(1986年製作/アメリカ)
『ダーティハリー5』『The Dead Pool』(1988年製作/アメリカ)
『バード』『Bird』1988
『セロニアス・モンク ストレート・ノー・チェイサー』『Thelonious Monk: Straight, No Chaser』1988
『ピンク・キャデラック』『Pink Cadillac』(1989年製作/アメリカ)
『ホワイトハンター ブラックハート』『White Hunter Black Heart』(1990年製作/アメリカ)
『ルーキー』『The Rookie』(1990年製作/アメリカ)
『許されざる者』『Unforgiven』(1992年製作/131分/アメリカ)
『許されざる者』解説・感想
間違いなくクリント・イーストウッド最高傑作と言っても良いでしょう。いや、アメリカ映画史を代表する作品です。アカデミー賞を獲得していま。そして本映画『許されざる者』を最後にクリント・イーストウッドは西部劇を撮っていません。
この映画は日本人にはわかり辛いと思います。アメリカ人からみると、アメリカ開拓史は「略奪」と「殺人」と「支配」の基で発展してきたと認識していると思います。一番の犠牲者はネイティブ・アメリカンの人たちです。いわゆるインディアンです。彼らの犠牲の上にアメリカは成り立っています。
しかしながら本映画『許されざる者』ではネイティブ・アメリカンの描写はごくわずかに留めています。モーガン・フリーマン演じるネッドの妻役の女性がネイティブ・アメリカンです。クリント・イーストウッドは西部劇に必要不可欠だった彼らを物語に絡ませないことは、ひょっとして「贖罪の意味」もあったのではないでしょうか。
『ザ・シークレット・サービス』『In the Line of Fire』(1993年製作/128分/アメリカ)
『パーフェクト・ワールド』『A Perfect World』(1993年製作/138分/アメリカ)
『マディソン郡の橋』『The Bridges of Madison County』(1995年製作/アメリカ)
『ヘンリエッタに降る星』『The Stars Fell on Henrietta』1995
『真夜中のサバナ』『Midnight in the Garden of Good and Evil』(1997年製作/155分/アメリカ)
『目撃』『Absolute Power』(1997年製作/121分/アメリカ)
『トゥルー・クライム』『True Crime』(1999年製作/127分/アメリカ)
『スペース カウボーイ』『Space Cowboys』(2000年製作/130分/アメリカ)
『ブラッド・ワーク』『Blood Work』(2002年製作/105分/アメリカ)
『ミスティック・リバー』『Mystic River』(2003年製作/138分/アメリカ)
『ピアノ・ブルース』『Piano Blues』(2003年製作/92分/アメリカ)
『ミリオンダラー・ベイビー』『Million Dollar Baby』(2004年製作/133分/R15+/アメリカ)
『父親たちの星条旗』『Flags of Our Fathers』(2006年製作/132分/アメリカ)
『硫黄島からの手紙』『Letters from Iwo Jima』(2006年製作/141分/R/アメリカ)
『さよなら。いつかわかること』『Grace is Gone』(2007年製作/85分/アメリカ)
『チェンジリング』『Changeling』(2008年製作/142分/アメリカ)
『グラン・トリノ』『Gran Torino』(2008年製作/117分/アメリカ)
『インビクタス/負けざる者たち』『Invictus』(2009年製作/134分/G/アメリカ)
『ヒア アフター』『Hereafter』(2010年製作/129分/G/アメリカ)
『J・エドガー』『J. Edgar』(2011年製作/138分/G/アメリカ)
『人生の特等席』『Trouble with the Curve』(2012年製作/111分/G/アメリカ)
『ジャージー・ボーイズ』『Jersey Boys』(2014年製作/134分/G/アメリカ)
『アメリカン・スナイパー』『American Sniper』(2014年製作/132分/R15+/アメリカ)
『ハドソン川の奇跡』『Sully』(2016年製作/96分/G/アメリカ)
『15時17分、パリ行き』『The 15:17 to Paris』(2018年製作/94分/G/アメリカ)
『運び屋』『The Mule』(2018年製作/116分/G/アメリカ)
『運び屋』解説・感想
クリント・イーストウッドは一度は俳優人生に「引退」を宣言しました。理由は「演じる役がない」つまり年齢にあった役柄がないとのことです。
でも本映画『運び屋』は2012年の『人生の特等席』以来の出演で世界中のファンを驚愕させました。自身の監督作品での出演は2008年の『グラン・トリノ』以来となります。
なぜ驚愕したかと言うと演じる役の老人がマフィア御用達の“運び屋”であり、年齢が80歳を超えていたからです。この話を聞いて飛びつかないはずがありません。
わたしは映画人クリント・イーストウッドが好きですし、彼の今後の映画製作(まだまだ製作してほしい。100歳まで)にも興味がありますから、トータル4回映画館に足を運びました。
以下、数本の記事をアップしましたが、観るたびに新しい発見がある喜びがあります。
『リチャード・ジュエル』『Richard Jewell』(2019年製作/131分/G/アメリカ)
『クライ・マッチョ』(2021年製作/104分/アメリカ)原題:Cry Macho配給:ワーナー・ブラザース映画
『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング