映画『シティヒート』はイーストウッドはソンドラ・ロックと別れて疲れていたのか 全く迫力がありません

クリント・イーストウッド作品
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『シティヒート』98//1985

原題『CITY HEAT

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映画『シティヒート』のオススメ度は?

2.0

星2つです。

うーん、何だろう、イーストウッドが映画に打ち込んでいないように見える。

どこか集中力に欠けているようにさえ見えます。

バート・レイノルズとの共演はオッケーですが、今ひとつな感じです。

迫力がないんです。“ソンドラ疲れか”

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映画『シティヒート』の作品概要

アメリカ映画の常道、ギャング物をアクションとコメディー色を一層強めた珍しい作品と言える。ギャングを取り巻くのは探偵屋、刑事で、彼らの目的はになる。1930年代を舞台に設定されているが、悲壮感はなく、フィルムからはどことなく暖色なイメージが伝わってくるのが特徴だ。

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映画『シティヒート』のあらすじ・ネタバレ

かつて刑事として苦楽を共にした二人。一人は現役を続け、一人は独立して探偵業を始めた。ひょんなことから町のギャングの隠し帳簿をマイク(レイノルズ)が手に入れたことから騒動が始まる。その帳簿を巡って町のもう一つのギャングと三つ巴の戦いになる。命を狙われるマイクを助けるのが、かつての同僚で犬猿の仲だったスフィア(イーストウッド)だ。軽快なジョークとアクション、そしてコメディー要素盛り沢山で話は展開していく。

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映画『シティヒート』の感想・評価・内容・結末

新しい監督と組んだ理由は?

本作はイーストウッドは監督していない。先の『タイトロープ』と同様、一旦、監督業を休んでいるというか、他の監督の演出を今一度、見ているような感じがする。

イーストウッドの生涯最も影響を受けたセルジオ・レオーネ、ドン・シーゲルの二大監督だ。彼らからは多くのことを学んだはずだ。

しかし、このままこの二人の監督しか知らなかったら、映画人として、大きく羽ばたけないと感じたのではないか。

だから『タイトロープ』と本作『シティーヒート』では敢えて、出演だけにとどまって違う監督の演出を見ていたのではないだろうか

ソンドラ・ロックとの関係も大きく影響しているのでは

それとプライベートでも大きな出来事があったと思う。たぶん、ソンドラ・ロックとの別れたのだろう。

ソンドラ・ロックとの最後の共演作品は『ダーティーハリー4』この作品は『タイトロープ』同様に暗い。とても陰惨だ。

ソンドラ・ロックとの別れという重たい清算とトラブルの影響もあり、とても監督までやれる余裕もなかったのではないだろうか。もちろん、これは私の勝手な想像である。

見よ、二人のラブラブ映画の数々を!映画で愛を語り合ってる

『アウトロー 』(76)『ガントレット 』(77)『ダーティファイター 』(78)『ブロンコ・ビリー 』(80)『ダーティファイター 燃えよ鉄拳 』(80)『ダーティハリー4 』(83)年表を見ると如実にわかる。

出会ってから毎年、二人は共演している。2作目の『ガントレット』なんてラブラブである。もしイーストウッドがソンドラとうまく行っていたのなら毎年、共演していたはずだ。下世話であるが、これは映画人クリント・イーストウッドを語る上で外せないのだ。

クリント・イーストウッドが面白くない、迫力がない作品

さて、肝心の映画の方だが、はっきり言って面白いとは言えない。バート・レイノルズと共演することで話題性はあっただろう。でもこれと言った面白さはない。イーストウッドは刑事役、レイノルズは元刑事で探偵屋の役で出ている。

二人は元々、同じ警察署で働いた仲であり、一見仲が悪いように見えるがそれは「ケンカするほど仲が良い」状態だ。互いが悪口を言い合うが、実は相手のことを思いやっている。よくある凸凹コンビの映画を踏襲している。

映画で唯一、面白いのはイーストウッドがレイノルズの「ヘイ、ショーティー」と何度も言ってからかう。ショーティーは日本語でチビっていう意味だ。イーストウッドは192センチくらいの長身だがレイノルズも182センチくらいある。日本人から見ると実に羨ましいチビになる。

宇宙モノ映画の時代が来たのも一理ある

またこの映画が公開された年のヒット作の順位は『ビバリーヒルズ・コップ』『ゴーストバスターズ』『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』『グレムリン』『ベスト・キッド』『ポリスアカデミー』『フットルース』『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』『スタートレックIII ミスター・スポックを探せ!』『スプラッシュ』となる。

これらを見ると確実に時代は変わってきているのがわかる。俗にいう宇宙モノが幅を利かせてくる。しかも新しい刑事のスタイルでエディー・マフィーの登場も新鮮だ。ここの打って出るのはイーストウッドにとって得策ではなかったと思われるのだ。だから監督をやらなかったのも頷ける。

1930年代の雰囲気をポップ調に表した映画

話は脱線したが、映画の設定は1930年代となっているが、雰囲気的にその時代の古さを感じない。ギャングものによくあるセピア色を彷彿させる色調はない。それはそれでオッケーだ。

まあ、それはこの映画はアクションコメディーになるから仕方ない。なぜかこの映画はクリント・イーストウッド作品としては落ち着いて観ることができるのだ。安心感があるのも不思議だ。つまり迫力がないということ。

まあ、映画は予定調和よろしくで、悪を退治して終わる。わざわざ98分も引っ張らなくも良い。この『シティーヒート』はイーストウッドにとってちょっとした骨休みのような作品ではないだろうか。

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映画『シティヒート』まとめ 一言で言うと!

世界共通か、雨に濡れる男はやっぱりカッコいい。

イーストウッドもレイノルズもとにかくカッコイイ。クールなイーストウッドとおしゃべりなレイノルズの対比は最高だ。お互いが知っているからこそ、カッコいいのだ。特に雨の中の二人は格別だ。

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映画のことなら映画.comより一部引用

【原題】
『CITY HEAT』
【製作年】
1984年
【製作国】
アメリカ合衆国
【上映時間】
98分
【日本公開】
【世界公開】
【原作】
サム・O・ブラウン
【監督】
リチャード・ベンジャミン
『地球は女で回ってる』(98)『くちづけはタンゴの後で』(96)『ミルク・マネー』(95)『メイド・イン・アメリカ(1993)』(93)

【脚本】
サム・O・ブラウン
【キャスト】
クリント・イーストウッド
『運び屋』(19)『15時17分、パリ行き』(18)『ハドソン川の奇跡』(16)『アメリカン・スナイパー』(15)『ジャージー・ボーイズ』(14)

バート・レイノルズ
『ラスト・ムービースター』(19)『エンドゲーム 大統領最期の日』(07)『ロンゲスト・ヤード』(06)『マイアミ・ガイズ 俺たちはギャングだ』(01)『ブギーナイツ』(98)

ジェーン・アレクサンダー
『ドリームハウス』(12)『ターミネーター4』(09)『サイダーハウス・ルール』(00)『スクエアダンス』(88)

アイリーン・キャラ
『D.C.キャブ』(84)『フェーム』(80)

マデリーン・カーン
『バグズ・ライフ』(99)『殺人ゲームへの招待』(86)『メル・ブルックス珍説世界史PARTI』(84)

リップ・トーン
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