映画『ダーティファイター 燃えよ鉄拳』男は酒と女とケンカ!って時代があった。クリント・イーストウッドとソンドラ・ロックのラブラブ映画

クリント・イーストウット作品

『ダーティファイター 燃えよ鉄拳』(116//1980

原題 Any which Way You can

映画『ダーティファイター 燃えよ鉄拳』のオススメ度は?

4

星4つです。

何も考えずに観ればスカッとします。

アメリカのトラック野郎の心意気はケンカ上等とでも言いましょうか。

若き日のイーストウッドの筋肉がすごいです。

必見、いや必聴はソンドラ・ロックの歌声です。

タイプは違いますが、マレーネ・ディートリヒを思い出しました。

映画『ダーティファイター 燃えよ鉄拳』の作品情報

【原題】
『Any which Way You can』
【製作年】
1980年
【製作国】
アメリカ合衆国
【上映時間】
116分
【日本公開】
1981年
【世界公開】
1980年
【原案】
ジェレミー・ジョー・クロンズバーグ
『ダーティファイター』(78)
【監督】
バディ・ヴァン・ホーン
『ピンク・キャデラック』(89)『ダーティハリー5』(88)
【脚本】
スタンフォード・シャーマン
『スペース・パイレーツ』(84)『銀河伝説クルール』(84)
【キャスト】
クリント・イーストウッド
『サッドヒルを掘り返せ』(19)『運び屋』(19)『15時17分、パリ行き』(18)『ハドソン川の奇跡』(16)『アメリカン・スナイパー』(15)『ジャージー・ボーイズ』(14)

ソンドラ・ロック
『ノック・ノック』(16)『ダーティハリー4』(84)『ダーティファイター 燃えよ鉄拳』(81)『ブロンコ・ビリー』(80)『メイクアップ』(79)『ダーティファイター』(78)『ガントレット』(77)『アウトロー』(76)『愛すれど心さびしく』(69)

ジェフリー・ルイス
『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』(06)『顔のない天使』(93)『ピンク・キャデラック』(89)『ブロンコ・ビリー』(80)『ダーティファイター』(78)『サンダーボルト』(74)『荒野のストレンジャー』(73)

ウィリアム・スミス
『地獄からの生還 プラトーン・リーダー』(90)『ランブルフィッシュ』(84)『コナン・ザ・グレート』(82)

ハリー・ガーディノ
ルース・ゴードン
マイケル・カバナー
バリー・コービン
ロイ・ジェンソン
ビル・マッキーニー
ウィリアム・オコンネル

映画『ダーティファイター 燃えよ鉄拳』の作品概要

前作の『ダーティーファイター』の続編。本作は日本映画のトラック野郎シリーズに影響を与えた作品と言える。

広いアメリカ大陸を縦横無尽に走るトラックには憧れを抱く人も多い。

ましては主人公は腕っ節が強いケンカ屋。スカッと爽やかな男の物語と言える

映画『ダーティファイター 燃えよ鉄拳』のあらすじ・ネタバレ

広大なアメリカ大陸をトラックで自由気ままに仕事をするファイロ。

相棒はオランウータン、そして何よりビールが好きだ。アメリカ男に必要なのはケンカが強いこと

女にモテる条件でもある。ある日、好きな女が誘拐される。助ける条件にケンカすること。つまり賭けのケンカだ。対するはケンカ自慢の男。果たして勝負の行方は、、、。

映画『ダーティファイター 燃えよ鉄拳』の感想・評価・内容・結末

トップカットはどんより曇った空撮

本作もトップカットは、もうイーストウッドお馴染みの空撮から入っている。映像は若干ブレている。霞んだ風景だ。

ただイーストウッドの作品の多くのトップカットの空撮は夜とか朝もやといったどこか物語の闇を表しているものが多いが、本作と前作はどちらかというと明るい。

イーストウッドがレイ・チャールズとデュエットしている

そしてイーストウッドが気持ち良く歌を歌っている。しかもレイ・チャールズとデュエットだ「ビールを飲みてえ」って感じだ。イーストウッドが唄を歌う映画はいくつかある。近作では『運び屋』だ。その他『センチメンタル・アドベンチャー』元々、ジャズミュージシャンであるがやはり歌ではパッとしない。

1980年のアメリカ映画で5位の興行収入を収めている

さて、映画は正直言ってバカバカしい物語だ。いや、これは批判しているわけではない。前作も本作もアメリカでヒットしている。

ちなみに本作は1980年のアメリカ映画で5位の興行収入を収めている。ということは当時のアメリカ社会ではこう言った破天荒な男に皆が憧れたのかなあと感じずにはいられない。

ベトナム戦争が終結して5年経っているから少しは重たい空気が晴れてきた時期かもしれない。

動物映画に挑戦したことの意義は大きい

そしてこの映画の登場するオランウータンが何とも愛らしい。よくもまあ、あんなに懐いたものだ。これは相当な調教が必要だろう。出演俳優たちも大変だっただろう。

今ではこういうキャスティングは無理だろう。オランウータンはマレーシアのボルネオに生息している希少な動物であり、WWF的にも動物虐待になってしまう可能性もあるだろう。

故に本作はとても貴重な作品と言えるのではないだろうか。動物映画の難しさもわかるし、以後、ハリウッド映画でも動物の扱いにも大きな影響を与えたはずだ。

アメリカ映画の常道の演出が笑える

さてさて、映画はクリント・イーストウッドとソンドラ・ロックの相変わらずのラブラブ映画だ。若干『ガントレット』からはラブ度は落ちている。

イーストウッドは自身が強いことを誇示するかのようにケンカしまくる。彼が訪れる場所すべてがケンカになる。アメリカ映画の常道だが、バーで一人が始めると連鎖的にすべての客が殴り合う。

これは本当に笑える。実際にはこんなことにはならないだろうが、アメリカ映画の演出のお決まりにはなくてはならない

ソンドラ・ロックの歌唱力には心が揺れる

それとこの映画で改めて認識したのだが、ソンドラ・ロックの歌がとても心地良いのだ。低音でしっとりとしている声がいつまでも耳に残るのだ。カントリーミュージックの郷愁っぽさはなく、どこかドライな雰囲気満載でアメリカの乾いた大地にフィットしている。ソンドラ・ロックの歌の才能はクリント・イーストウッドよりあるように見える。

エンディングはひたすら殴り合ってる。これもアメリカンスタイルだ

まあ、映画は最後は男同士の一対一のケンカで幕を降ろす。これが長い。ひたすらケンカする。

演出的にも笑えてくる。倉庫で人知れず始めたケンカが口添えで街に伝わりみんなが見物に来る。さすがハリウッドと思えるのはセスナが地上を走って現れる場面だ。スケールが違う。

そして街中がケンカになっていく。決着は一応つくが勝った負けたにはそんなに意味はない。この映画を観ている人たちがスカッとすれば良いのだ。

こういう映画があった80年代は良い時代だったのかもしれない。

映画『ダーティファイター 燃えよ鉄拳』まとめ 一言で言うと!

男はビールと女と、そしてケンカだ!

男はやっぱり強くなければいけない、そういう時代だったのでしょう。

酒も飲み、ギャンブルもやり、仕事もできる、そして女にモテるためにはケンカが強いこと!と来た。

ある意味勘違いしていた時代ですね。私など恋人に求める条件はやっぱり礼儀とは知性になります。

酒飲み男は嫌いですし、暴力はもっての外。今これやったら嫌われますね。

以下、クリント・イーストウッドとソンドラ・ロック共演作品

 

映画『アウトロー』

映画『アウトロー』はクリント・イーストウッドが息子カイルと恋人ソンドラ・ロックと共演したが、彼自身のプライベートがアウトローだったのではないか。感想、ネタバレ。
クリント・イーストウッド監督第五弾作品である。アウトローと言うタイトル自体に何か因縁を感じる。当時のイーストウッドはプライベートに置いて問題を抱えていたと思われる。最初の妻との息子カイルとの共演と新恋人ソンドラ・ロックとの恋愛。彼自身がアウトローであったのではないだろうか。心中を想像しながら観るとこの映画も違って見える

映画『ガントレット』

映画『ガントレット』はクリント・イーストウッドとソンドラ・ロックの青春恋愛ロードムービーだ。燃え盛る恋の炎が激しい
1977年製作の映画。おそらくではあるが、この時期のクリント・イーストウッドが一番勢いがあったのではないだろうか。やりたい放題だ。企画も何でも通っていたのだろう。恋人ソンドラ・ロックを主演に迎え、車、バイク、拳銃を振り回し男としても魅力を全開している。映画を用いてソンドラ・ロックに愛する気持ちを伝えているようだ。青春映画です。

 

映画『ブロンコ・ビリー』

クリント・イーストウッドにとって『ブロンコ・ビリー』はあまりにも過小評価され、忸怩たる作品となった。本作はカウボーイの誇りと友情、反戦、そして愛を描いている
クリント・イーストウッド曰く「自分のキャリアの中で最も魅力的な作品の一つ」と言い切る。自身のキャラクターにも近いという。興行的に失敗だったかもしれないが思い入れが強い。最早、時代遅れの感のあったカウボーイに哀愁の念を抱き続ける男と世間知らずなじゃじゃ馬娘とのラブコメ感満載の物語。しかしベトナム戦争終結後の社会問題も提起している。

 

映画『ダーティーハリー4』

『ダーティーハリー4』はシリーズで一番のヒット作品。恋人ソンドラ・ロックとの最後の共演作品。ネタバレ、感想、評価
『ダーティハリー』シリーズの中で最も雰囲気が暗い作品と言っていい。テーマがレイプされた女性の復讐劇である。昼間より夜の場面を多用することで傷ついた女性心情を表すのと、暗闇で行われる殺意が映画全体にサスペンス感を作り出している。しかも犯人にソンドラ・ロックを応援したくなる効果も出している。ソンドラの静かなる微笑みも恐ろしい。

 

映画のことなら映画.comより引用
スタッフ
監督
バディ・バン・ホーン
脚本
スタンフォード・シャーマン
原案
ジェレミー・ジョー・クロンズバーグ
製作総指揮
ロバート・デイリー
製作
フリッツ・マーネイズ
撮影
デビッド・ワース
美術
ウィリアム・J・クレバー
音楽
スナッフ・ギャレット
スティーブ・ドーフ
編集
フェリス・ウェブスター
ロン・スパング
字幕
高瀬鎮夫
キャスト
クリント・イーストウッドPhilo_Beddoe
ソンドラ・ロックLynne_Halsey-Taylor
ジェフリー・ルイスOrville
ウィリアム・スミスJack_Wilson
ハリー・ガーディノJames
ルース・ゴードンMa
マイケル・カバナーPatrick
バリー・コービンFat_Zack
ロイ・ジェンソンMoody
ビル・マッキーニーDallas
ウィリアム・オコンネルElmo
作品データ
原題 Any which Way You can
製作年 1980年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画