映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『ファナティック ハリウッドの狂愛者』
(88分/PG12/アメリカ/2019)
原題『The Fanatic』
【監督】
フレッド・ダースト
【製作】
オスカー・ジェネラル ダニエル・グロドニック ビル・ケンライト
フレッド・ダースト ジョン・トラボルタ
【脚本】
デイブ・ビーカーマン フレッド・ダースト
【撮影】
コンラッド・W・ホール
【編集】
マルコム・クロウ ニック・ボイタス
【音楽】
ゲイリー・ヒクソン ジョン・スウィハート ブルブク・シーリング
【出演】
ジョン・トラボルタ
デボン・サワ
アナ・ゴーリャ
ジェイコブ・グロドニック
ジェームズ・パクストン
【HPサイト】
映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』公式サイト
【予告映像】
映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』トレーラー
- 映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』のオススメ度は?
- 映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』の作品情報・概要
- 映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』のあらすじ・ネタバレ
- 映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』の感想・内容
- 映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』の結末・評価
- 映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』のキャストについて
- まとめ 映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』一言で言うと!
- 『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
- 合わせて観たい映画
- 【ホラー&サスペンス映画オススメ】
- 【格差社会を描いた映画】
- 映画『MOTHER マザー』
- 映画『ミッドナイトスワン』
- 映画『ばるぼら』
- 映画『滑走路』
- 映画『絶唱(1975)』
- 映画『万引き家族』
- 映画『誰も知らない』
- 映画『存在のない子供たち』
- 映画『行き止まりの世界に生まれて』
- 映画『人数の町』
- 映画『天気の子』
- 映画『エリカ38』
- 映画『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』
- 映画『パブリック 図書館の奇跡』
- 映画『凪待ち』
- 映画『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』
- 映画『鵞鳥湖の夜』
- 映画『はちどり』
- 映画『レ・ミゼラブル』
- 映画『パラサイト 半地下の家族』
- 映画『ジョーカー』
- 映画『カイジ 人生逆転ゲーム』
- 映画『希望の灯り』
- 映画『タロウのバカ』
- 映画『存在のない子供たち』
- 映画『荒野にて』
- 映画『ドッグマン』
- 映画『マイ・フェア・レディ』
- 映画『ウエスト・サイド物語』
- 映画『愛と青春の旅だち』
- 映画『黒い司法 0%からの奇跡』
- 映画『わたしは金正男を殺してない』
- 映画『ボウリング・フォー・コロンバイン』
- 映画『朝が来る』
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- 映画『ミリオンダラー・ベイビー』
- 映画『道』
- 映画『楽園』
- 映画『第三夫人と髪飾り』
- 映画『グラン・トリノ』
- 映画『赤い雪 Red Snow』
- 映画『帰れない二人』
- 映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』の作品情報
映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』のオススメ度は?
星3つ半
ジョン・トラボルタ最狂です
かつてのセクシーさは皆無
奇妙です
イメチェン目指したが、、、
ラズベリー賞最低主演男優賞を受賞
映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』の作品情報・概要
『ファナティック ハリウッドの狂愛者』原題『The Fanatic』2019年制作のアメリカ合衆国のスリラー映画。 フレッド・ダースト監督作品。ジョン・トラボルタが狂気に満ちたストーカーを演じる。イメージチェンジを図るつもりだったかは定かではないがトラボルタは本映画『The Fanatic』と『ワイルド・レース』で第40回ゴールデンラズベリー賞最低主演男優賞を受賞するという結果になった。
映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』のあらすじ・ネタバレ
映画オタクのムース(ジョン・トラボルタ) はロサンゼルのストリートで大道芸人として生計を立ている。風貌も奇妙、挙動もおかしいため仲間からバカにされ、いじめられている。ある日ムースが憧れる大スター・ハンター・ダンバー(デボン・サワ) のサイン会へ行く。しかしハンターから冷たくあしらわれたことに腹を立て「復讐」へ向かう。自身は「ストーカーではない」と叫びながら、ハンターの屋敷へ忍び込むが、、、。
映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』の感想・内容
トラボルタ「怪演」の末ゴールデンラズベリー賞最低主演男優賞を受賞
とても面白かったです。まさかあの「トラボルタが?」って映画なんです。本当にびっくりします。
かつて青春映画で歌って踊れる大スターを演じて世界中の女性の心を虜にしました。
その後、低迷しましたが・タランティーノの『パルプ・フィクション』で完全復活し、ギャングや刑事もの映画で、今度は若者の心を虜にした大スターです。
その大スターがここまでイメージチェンジすることに驚きを禁じえません。おそらくですが、トラボルタは“頭”つまり髪の毛にコンプレックスがあったと思います。
でも最近、カミングアウトしてスキンヘッド姿を披露しています。ですから心機一転を図っての出演だったと思います。
かつてジェームス・ボンドを演じたショーン・コネリーが同じようにカミングアウトして、新しいキャラクターで成功を図ったようにトラボルタも追随すると思われます。
しかし結果的に映画は大不評だっとそうです。しかもトラボルタは本映画『The Fanatic』と『ワイルド・レース』で第40回ゴールデンラズベリー賞最低主演男優賞を受賞するという結果になりました。
今年の邦画一番のヒット作はホラーです
「ストーキング映画」としては普通
本映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』は物語的にはイマひとつと言っていいでしょう。「ストーキング映画」です。
このジャンルの映画はたくさんあります。わたし的にはクリント・イーストウッド監督・出演の『恐怖のメロディ』です。1971年製作です。まさにストーカー映画の先駆けです。
その後は数多くのストーカー映画が作れています。多くはストーキングしていくる人間を徹底的に“変質者”扱いし、やっつけるという内容ばかりです。
逆にストーキングする人間の心の描写とか、改心していく内容の映画はあまり知りません。
長澤まさみちゃんも怖いです
トラボルタの容姿と仕草が独特
本映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』の然り。
ムース(ジョン・トラボルタ) は大道芸人として生計を立ています。しかし全く面白くありません。稼ぎも少ないことがわかります。
容姿と仕草が独特です。おデブちゃんで、髪型の奇妙、そしていつも挙動不審な動きをするのです。前後に体を忙しく震わせています(映画内でハンター・ダンバー(デボン・サワ) が「ADHD野郎」と言い放つ場面があります)
仲間の大道芸人からもバカにされ、いじめられています。ムースの良いところと言われると“映画オタク”と言うしかありません。映画への造詣がとにかく深いのす。
冷たくされたことで「ストーカー」へと豹変
ムースには憧れの大スターがいます。アクション俳優のハンター・ダンバー(デボン・サワ)です。ムースの部屋はハンターのポスターで埋め尽くされています。
さらに仲の良い書店でハンターが映画で使用した皮のベストを買って、ハンターの真似事をします。
そして、ハンターのサイン会があると知り、緊張しながらも足を運びます。でもそのサイン会でハンターに冷たくされたことが発端となって「ストーカー行為」へと向かうのです。
ストーカー映画の多くは「冷たくされた」とか「雑に扱われた」と言う理由からのものが多いです。
人間というの生き物は進化して思考する能力を身につけたから起こる現象だと思います。つまり「プライドを傷つけられた」復讐なのです。
今までこんなに応援して、愛していた存在である人間からr冷酷に扱われたり、罵倒されたことでプライドが傷つけられ、なおかつ「お前はそんなひどい奴じゃない」と歪んだ正義感を持って行動に移すのです。
本映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』の中でもムースがハンターの行いを諌める場面があります。
死体をネタにしたブラックコメディーだけど、、、
SNSの普及によって「スターへの誹謗中傷」「距離感が縮まったファンへの対応」についても描写している
本映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』はSNSの普及によって「スターへの誹謗中傷」「距離感が縮まったファンへの対応」など、人々が考えるべき現代ならではの問題にも言及していると書かれています。
これは対象がスターだけではなく一般人でも同様にストーキングされる時代ならではの現象です。それに拍車をかけているのは間違いなくSNSです。
製作意図の背景はここにあります。また本映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』ハンターは大スターとして最悪の対応をとっており、敢えてスターやセレブたちの反面教師的な表現をしているとのことです。
映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』の結末・評価
大スターの態度も褒められてものではありません
もちろんストーキングは悪いのですが、やっぱり大スター・ハンター・ダンバーの態度も褒められてものではありません。「謙虚さがない」のです。
大スターとなれば鼻が高くなるものです。いつも皆から祭り上げられて神輿の上状態が心地よいのでしょう。
不思議なもので人間は立場が上になればなるほど下の立場の人を見ようとしません。これはおそらくですが、「地に足がついていない」からだと思います。
宙に浮かんでいるからです。例えばですが、山登りって上を上を目指して歩くじゃなあいですか。
そして上へ着いたら今度は下の景色を見ると思います。この時って実際「地に足がついている」状態なのです。
だから下を見ることが可能となるのです。でも大スターのようにイメージ上で担がれると地から離れますから下を見ることが出来ないのです。これは誰もが陥りやすいトラップだと思います。
ムラ社会って怖いと感じてしまった映画
最終的にストーキングされたスターが警察に捕まる
さて本映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』は最終的にストーキングされたハンターが警察に捕まるという結末を迎えます。
その点は他の作品とはちょっと違います。でももう少し捻って欲しかったというのが本音です。
監督のフレッド・ダーストは奇をてらった展開を考えたと思いますが、急ぎすぎましたね。ツッコミどころ満載でした。
あの場面で「ムースを警察に突き出しておけば」とか「なんでトドメを刺さない」などです。ちょっと勿体無い結末でしたね。
ジョン・トラボルタを楽しむ映画
さて本映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』はある意味ジョン・トラボルタを楽しむ映画と言っていいです。
かつて世界中の女の子を失神させたあのセクシーさが全くありません。そしてクールなギャングスターも想像できません。
めっちゃカッコ悪いです。おデブ、ハゲ、挙動不審、弱い、、、、。いやあ、俳優ってすごいですね。というより大変ですね。
容姿がビジネスとなるのは若い時で、年老いていくと俳優って本当に大変です。これを機にトラボルタが新しい表現を描けることを祈るしかありません。トラボルタだけを観るべし!
巨大権力ってやっぱり怖い存在です
映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』のキャストについて
ジョン・トラボルタ
デボン・サワ
アナ・ゴーリャ
ジェイコブ・グロドニック
ジェームズ・パクストン
まとめ 映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』一言で言うと!
「誰もがストーカーになったり、されたりする時代」
正直、人間というのはある日突然、豹変することってあります。本当にわかりません。。昨日まで無神論者だった人が今日から新興宗教に入信したり、、、。ストーキング問題も同様で、普段真面目な人が突然ストーキングを始めることもあります。何がそうさせるのかは多くの原因はあると思いますが、やはり「恨み」を抱かせるような行いをしないように心がけています。それと「謙虚」でいること。
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映画『行き止まりの世界に生まれて』
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映画『黒い司法 0%からの奇跡』
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映画『わたしは金正男を殺してない』
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映画『ファナティック ハリウッドの狂愛者』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
フレッド・ダースト
製作
オスカー・ジェネラル ダニエル・グロドニック ビル・ケンライト フレッド・ダースト ジョン・トラボルタ
製作総指揮
ネブ・チュピン デビッド・ギルベリー チャールズ・ドーフマン カーク・ショウ ブレット・サクソン ジェフ・ボウラー
原案
フレッド・ダースト
脚本
デイブ・ビーカーマン フレッド・ダースト
撮影
コンラッド・W・ホール
美術
ジョー・レモン
衣装
タミカ・ジャクソン
編集
マルコム・クロウ ニック・ボイタス
音楽
ゲイリー・ヒクソン ジョン・スウィハート ブルブク・シーリング
ムース(ジョン・トラボルタ)
ハンター・ダンバー(デボン・サワ)
リア(アナ・ゴーリャ)
ジェイコブ・グロドニック
ジェームズ・パクストン
2019年製作/88分/PG12/アメリカ
原題:The Fanatic
配給:イオンエンターテイメント