映画『Ribbon』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『Ribbon』公式サイト・IMDbサイト・ Rotten Tomatoesサイトにて作品情報・キャスト情報ならびにレビューをご確認ください。
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『Ribbon』
2021年製作/115分/G/日本
配給:イオンエンターテイメント
【監督】
のん
【脚本】のん【企画】のん【特撮】樋口真嗣【特撮プロデューサー】尾上克郎【製作統括】福田淳【エグゼクティブプロデューサー】宮川朋之【クリエイティブ スーパーバイザー】神崎将臣 滝沢充子【プロデューサー】中林千賀子【撮影】彦坂みさき【照明】岡元みゆき【録音】佐藤里佳 原川慎平【美術】福田宣 清田楓菜【装飾】田中智寿子【Ribbom Art】renamiyu【衣装】小磯和代【スタイリスト】町野泉美【メイク】渡辺順子【VFXスーパーバイザー】蟻坂歩美【VFXコンポジダー】護摩堂雅子【カラリスト】廣瀬亮一【音楽】ひぐちけい【主題歌】サンボマスター【スクリプター】押田智子【助監督】遠藤圭悟【スチール】菊池修【宣伝ビジュアルデザイン】直井忠英 松井亜里沙【メイク(宣伝ビジュアル)】菅野史絵【アシスタントプロデューサー】鈴木那奈【制作管理】福永真里【制作担当】村上麻里子
【出演】
のん 山下リオ 渡辺大知 小野花梨 春木みさよ 菅原大吉
(C)「Ribbon」フィルムパートナーズ
- 【オススメ女性活躍映画】
- 映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
- 映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』
- 映画『エデンの海(1976)』
- 映画『風の谷のナウシカ』
- 映画『空に住む』
- 映画『プラダを着た悪魔』
- 映画『鵞鳥湖の夜』
- 映画『ばるぼら』
- 映画『新聞記者』
- 映画『私をくいとめて』
- 映画『ノッティングヒルの恋人』
- 映画『ボディガード(1992)』
- 映画『オフィシャル・シークレット』
- 映画『フェアウェル』
- 映画『となりのトトロ』
- 映画『透明人間』
- 映画『スキャンダル』
- 映画『ミリオンダラー・ベイビー』
- 映画『キューポラのある街』
- 映画『コレット』
- 映画『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』
- 『天才作家の妻 40年目の真実』
- 映画『マリッジ・ストーリー』
- 映画『プライベート・ウォー』
- 映画『マイ・フェア・レディ』
- 映画『追憶(1973)』
映画『Ribbon』外部リンク
【HPサイト】
映画『Ribbon』公式サイト
【予告映像】
映画『Ribbon』トレーラー
【公式Twitter】
映画『Ribbon』
【IMDbサイト】
映画『Ribbon』
【 Rotten Tomatoesサイト】
映画『Ribbon』
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映画『Ribbon』のオススメ度は?
星3つ半です
のんちゃんを観るべし
脚本・監督・主演をやるなんて!
「頑張れ!」と叫ぶ映画
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映画『Ribbon』の作品情報・概要
『Ribbon』2022年2月25日に公開された日本映画。監督・脚本・主演は本作が劇場公開用の長編映画初監督作となるのん(映画『この世界の片隅に』や映画『私をくいとめて』)。コロナ禍の2020年において美術大学の卒業制作展が中止となる。美大生・浅川いつか(のん) の暗澹たる気持ちは、家族や親友との衝突を招くことに。すべてはコロナが元凶と決めつけている。コロナに対して、過剰になっていく世界に格闘しながら、美大生いつかは希望を見出していく。山下リオ(映画『あのこは貴族』や映画『朝が来る』)、渡辺大知(映画『ノイズ』や映画『見えない目撃者』)、小野花梨(映画『Bittersand』)、春木みさよ、菅原大吉(映画『189』や映画『もののけ姫』)らが出演。岩井俊二(映画『ラストレター』)、樋口真嗣もサポートしている。
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映画『Ribbon』の受賞歴
無し(2022年3月現在)
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映画『Ribbon』のあらすじ・ネタバレ
2020年冬、新型コロナウイルスが流行し全世界を恐怖のどん底へといざなった。日本はおろか、世界中で飲食店の休業、そしてイベントも中止に追い込まれた。美大生のいつか(のん)が通う大学も同様で、は卒業制作展が中止になってしまう。魂を込めて作り上げた作品をお披露目できない悲しみが襲いかかる。いつかはアパートに篭り悶々とした日々を過ごす。彼女は作品を持ち帰ったもののさまざまな感情が入り乱れて落ち着かず、心配してくれる両親ともけんかしてしまう。妹のまいもウイルスに過剰に反応し、いつもは冷静な親友の平井まで機嫌が悪い。いつかはこのままではいけないと考え始める。母(春木みさよ)とも喧嘩し気まずくなる。妹・まい(小野花梨)はコロナに対する過剰に反応している。そんな時、公園で謎の男(渡辺大知)と出会う。マスクをしているから顔全体はわからない。
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映画『Ribbon』の感想・内容
「のんちゃんが戦っている映画」「のんちゃんの心の叫びを受け止める映画」となります。
ここ数年ののんちゃん芸能活動における見えない圧力に対して、彼女の本音を垣間見たような映画です。
それゆえに観ていて、本当に涙腺が決壊しそうでした。改めて「のんちゃん頑張れ!」を応援の気持ちを強く持ちました。
わたしは個人的にのんちゃんの大ファンですから、映画評論を書くとどうしても贔屓目になってしまいます。
良いことだけを書くのは評論家としては失格です。でも、これだけは言えます。「これほどの才能を持ったフィルムメーカーはいない」と。
まず、映画に出演して、演技をすること自体がどれほど難しいことか。
そして脚本を書くという作業は高い知性と教養を要していなければ不可能であり、まとめあげるための労力が尋常ではないのです。
さらに監督を行うなんて、普通の俳優ですら難しいことなのです。それをのんちゃんはやってのけたのです。
しかも「編集まで」やっています。編集って、客観的に見る作業ですから、“映像愛”を捨てる勇気も必要なのです。
カットできないため尺が長くなるのですが、キッチリ115分でまとめあげています。すごいです。
これほどまでの才能と美貌を見ることができなかった日々がとても残念です。
ただ、いまこうして活躍する姿を見ることができる喜びを享受しよう思っています。
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さて、本映画『Ribbon』は先にも書きました通り、のんちゃんが脚本・監督・主演、そして編集をやっています。
今現在、世界を見渡して、ここまでやっているフィルムメーカーは見当たりません。
確かに女性監督の台頭は目まぐるしいのですが、主演を張っている人っていないと思うのです。
日本では河瀬直美監督(映画『朝が来る』や『Vision』)、西川美和監督(映画『すばらしき世界』)などは脚本は書きますが、主演まではやっていません。
海外ではジェーン・カンピオン、グレタ・ガーウィグ(映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』)、クロエ・ジャオ監督(映画『ノマドランド』や映画『エターナルズ』)などが思い浮かびますが、さすがに主演は演じていません。
男性の場合はウディ・アレン(映画『ミッドナイト・イン・パリ』や映画『マッチポイント』)、クリント・イーストウッド(クリント・イーストウッド全作品リスト)、ブラッドリー・クーパー(『アメリカン・スナイパー』や映画『運び屋』や映画『アリー/スター誕生』)、ケネス・ブラナー(映画『ナイル殺人事件』)などは監督と主演を演じています。
ですから、のんちゃんがとてつもない大仕事をしたと感じているのです。
追記として書きますが、日本の女性映画監督で期待しているのは映画『夏、至るころ』で監督デビューしたがデビュー池田エライザさんと映画『幕が下りたら会いましょう』の前田聖来さんです。
お二人の活躍も期待できます。
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映画『Ribbon』の考察・評価
さて、それでは本映画『Ribbon』の評論を遠慮なくさせて頂きます。正直言って「惜しい」となります。
のんちゃんの雄叫びは受け止めました。苦しかった思いも受け止めました。悔しかった日々についても伝わりました。
自身の心情を全国のスクリーンで吐露する必要もあったことでしょう。
これらが負の遺産であったのなら、映画では「明るい未来」を描いて結末を迎えたいと思ったのです。
人によっては「不平不満ばかり言ってる子だなあ」とか「もっと協調性を持たないからだ」と言う人もいるでしょう。
前半の暗澹として雰囲気をぶっ飛ばすくらいの「物語の転調」が欲しかったです。
つまりは「コロナをぶっ飛ばす」何かの仕掛けですね。観客が腰を抜かすような何かです。
でも、映画のオープニングからエンディングまで、ほとんどのんちゃんが出ていたことは大歓迎です。
これだけスクリーンを占有しても、まったく飽きないのです。ずっと観ていたいのです。
本当に綺麗だし、どんな表情をしても惹きつけるのは、天から贈られた宝物だと思うのです。
人口的に作られた宝石とは夜景って、数分で飽きるのです。でも、自然の風景や光景って、いつまでも見ていられるのは同じ表情がないからです。
つまりのんちゃんをずっと見ていられる、あるいは「観ていたい」は自然体だからなのです。
いやいや、わたしののんちゃん愛がさらに深くなりました。
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映画『Ribbon』の結末
すみません。さて、本映画『Ribbon』の物語はコロナ禍における美大生の葛藤と再生をテーマにしていると思います。
ただ、これは美大生だけの問題ではありません。一般の学生も同様です。
もし芸術関係を土台にするのであれば、学生でなくても良かったと思うのです。
美大を卒業して、貧しいながらもアーチスト活動をしている新進気鋭の画家とか。
美大の学生にすると、やっぱり観ている方も「まだ学生だよね」「アマちゃんだよね」とちょっと上から目線になってしまいがちです。
でも、もうすがる場所がない卒業したてのアーチストなら、観ているわたしたちの心は彼らに同情もしますし、同調をしやすくなっていきます。
最後には「頑張れ!」と応援することで、自身の置かれた現状についても「鼓舞」することができるからです。
ですからキャラクター設定をもう一工夫するともっと素晴らしい映画になったような気がします。
しかしながら、本映画『Ribbon』の映像は綺麗でした。のんちゃんの映像センスに驚きました。
長いショット、短いショット、さらには手持ちのステディカムも違和感がありませんでした。
記憶としてドローンの映像がなかったことに安堵しています。個人的にドローン映像は飽きましたから。
のんちゃんの次回作に大きな期待です。でも、監督だけに専念するのは止めて欲しいです。
岩井俊二監督、樋口真嗣監督が協力していることに、邦画界の約束された明るい未来を感じました。
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映画『Ribbon』のキャストについて
浅川いつか(のん)
平井(山下リオ)
園で出会う男(渡辺大知)
いつかの妹・まい(小野花梨)
いつかの母(春木みさよ)
いつかの父(菅原大吉)
まとめ 映画『Ribbon』一言で言うと!
「胸が締め付けれた映画」
いやあ、本当に胸が引き締められたというのも事実です。大変失礼ですが、映画の物語よりものんちゃんの「頑張り」にです。挫けずに頑張っている姿に涙が出ました。
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映画『マリッジ・ストーリー』
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映画『プライベート・ウォー』
戦争がわたしを呼んでいる
映画『マイ・フェア・レディ』
レディになることが果たして「正しいのか」
映画『追憶(1973)』
バーブラ・ストライサンド「キレッキレッ」の演技です
映画『Ribbon』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
のん
脚本
のん
企画
のん
特撮
樋口真嗣
特撮プロデューサー
尾上克郎
製作統括
福田淳
エグゼクティブプロデューサー
宮川朋之
クリエイティブ スーパーバイザー
神崎将臣 滝沢充子
プロデューサー
中林千賀子
撮影
彦坂みさき
照明
岡元みゆき
録音
佐藤里佳 原川慎平
美術
福田宣 清田楓菜
装飾
田中智寿子
Ribbom Art
renamiyu
衣装
小磯和代
スタイリスト
町野泉美
メイク
渡辺順子
VFXスーパーバイザー
蟻坂歩美
VFXコンポジダー
護摩堂雅子
カラリスト
廣瀬亮一
音楽
ひぐちけい
主題歌
サンボマスター
スクリプター
押田智子
助監督
遠藤圭悟
スチール
菊池修
宣伝ビジュアルデザイン
直井忠英 松井亜里沙
メイク(宣伝ビジュアル)
菅野史絵
アシスタントプロデューサー
鈴木那奈
制作管理
福永真里
制作担当
村上麻里子
浅川いつか(のん)
平井(山下リオ)
園で出会う男(渡辺大知)
いつかの妹・まい(小野花梨)
いつかの母(春木みさよ)
いつかの父(菅原大吉)
2021年製作/115分/G/日本
配給:イオンエンターテイメント