映画『ボディガード(1992)』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『ボディガード(1992)』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。
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『ボディガード(1992)』
(129分/アメリカ/1992)
原題『The Bodyguard』
【監督】
ミック・ジャクソン
【脚本】ローレンス・カスダン【製作】ローレンス・カスダン ジム・ウィルソン ケビン・コスナー【撮影】アンドリュー・ダン【美術】ジェフリー・ビークロフト【音楽】アラン・シルベストリ【編集】リチャード・A・ハリス
【出演】
ケビン・コスナー
ホイットニー・ヒューストン
ゲイリー・ケンプ ビル・コッブス ラルフ・ウェイト ミシェル・ラマー・リチャーズ
【HPサイト】
映画『ボディガード(1992)』IMDbサイト
【予告映像】
映画『ボディガード(1992)』トレーラー
- 映画『ボディガード(1992)』NHK BSプレミアム放送 2021年7月19日(月)午後1時00分〜3時10分
- 映画『ボディガード(1992)』のオススメ度は?
- 映画『ボディガード(1992)』の作品情報・概要
- 映画『ボディガード(1992)』のあらすじ・ネタバレ
- 映画『ボディガード(1992)』の感想・内容
- 映画『ボディガード(1992)』の結末・評価
- 映画『ボディガード(1992)』のキャストについて
- まとめ 映画『ボディガード(1992)』一言で言うと!
- 『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
- 合わせて観たい映画
- 映画『ボディガード(1992)』の作品情報
映画『ボディガード(1992)』NHK BSプレミアム放送 2021年7月19日(月)午後1時00分〜3時10分
7月19日(月)午後1時00分〜3時10分
ホイットニー・ヒューストンの歌声を聴きましょう
スピーカーも全開にして聴きましょう
秋の夜長に「オールウェイズ・ラヴ・ユー」です
ケビン・コスナーは「頑張った」
お姫様抱っこは重たかったと思います
映画『ボディガード(1992)』のオススメ度は?
星2つです
ホイットニー・ヒューストンの歌声を聴きましょう
白人と黒人のキスシーンは珍しいです
当時としては画期的だと思います
映画『ボディガード(1992)』の作品情報・概要
『ボディガード』原題『The Bodyguard』1992年製作のアメリカのロマンティック・サスペンス映画映画。映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』のケビン・コスナーと世界的なディーバ(歌姫)ホイットニー・ヒューストンが共演し世界中で大ヒット。大スターを殺害から守る身のボディガードが公私を越えた禁断の愛に葛藤しながら身を呈して大スターを守る任務を実行する。ホイットニー・ヒューストン全盛の歌声が絶品。
映画『ボディガード(1992)』のあらすじ・ネタバレ
元シークレットサービスのフランク・ファーマー(ケビン・コスナー)はレーガン暗殺未遂の際、プライベートを優先して非番をとっていた。その責任をとって退職し、今は個人でボディガード業を生業としている。評判は上々である日、世界的な歌手・女優であるレイチェル・マロン(ホイットニー・ヒューストン)の警備を依頼される。当初は躊躇したが報酬が高いため快諾。しかしレイチェルやその取り巻きの危機感のなさに呆れる。警護態勢を徹底的に見直すことに反発される始末。そしてライブコンサートでレイチェルが襲われることに。その一件から二人は立場を越えて急速に親密になるが、、、
映画『ボディガード(1992)』の感想・内容
在りし日のホイットニー・ヒューストンを偲んで「歌を聴く」映画
今は亡き「世界最高のディーバ」です。もうこの世にはいません。「ドラッグに殺された」と言っても良いでしょう。残念です。
ですから本映画『ボディガード(1992)』は在りし日のホイットニー・ヒューストンを偲んで、「歌を聴く」映画となります。
この時点のホイットニー・ヒューストンは「まだ唄えます」声も出ています。映画はライブ感が出ていますが、おそらくスタジオ収録の口パク歌唱です。音質も良いです。
テレビのスピーカーをマックスにして楽しめます。
ちなみに映画『ホイットニー ~オールウエイズ・ラブ・ユー~』でヒューストンが幼少時にディーディー・ワーウイックからの性的虐待に衝撃を受けました。
さらに夫・ボビー・ブラウンのクソっぷりに怒りを感じました。
アメリカの大スタージュディ・ガーランドの悲惨
大スター・レイチェル(ホイットニー・ヒューストン) とボディガード・フランク(ケビン・コスナー)
さて本映画『ボディガード(1992)』はレイチェル(ホイットニー・ヒューストン) とフランク(ケビン・コスナー) の恋物語です。
でもこれだけでは物語として成立しません。「障害が必要」です。そこでレイチェルを世界的な大スターの歌手と女優に設定しています。
守るボディガードはかつてレーガン大統領の警護をしていたが、その時のミスを心に抱える男という設定です。
身分も立場も違う二人が恋に落ちるということは実際にはあり得ません。あってはいけないことです。
特にフランクは顧客と恋愛関係になることは絶対に許されないのです。そこをあえて本映画『ボディガード(1992)』では二人に恋愛させています。
もちろん、映画の興行収入をあげたい製作会社の意図は丸見えです。
ナタリー・ポートマン「大失敗」映画でしょう
ホイットニー・ヒューストンの向かう所敵なしの「行け行け」状態に乗ろう映画
1992年当時のホイットニー・ヒューストンはまさに向かう所敵なしの「行け行け」状態ですから、スターのまま映画で演じてもらった方が都合がいいのです。
それとホイットニー・ヒューストンの演技が下手すぎるから、感情の機微を表す作品系あるいは芸術性の高い映画のキャラクターは無理だったでしょう。
物語は世界的な歌手・女優となっておりアカデミー賞で主演女優賞を獲得する皮肉な内容になっています。
演技は期待できないので製作会社のワーナー・ブラザースは「そのまんまのホイットニーで行こう!」となったと思います。
綾瀬はるかさんは間違いなく「大スター」です
ケビン・コスナーは「シークレットサービスを演じてみたかった」のか
かたやケビン・コスナーはもう世界的な映画スターです。監督もやっています。『ダンス・ウィズ・ウルブズ』『JFK』と向かうところ敵なしです(『パーフェクト・ワールド』でクリント・イーストウッドに潰されますが)
どうして本映画『ボディガード(1992)』に出演したのか全くもって不思議です。コスナーはもう大成功しているのです。
前作『JFK』でケネディ大統領のことを取り上げていますが、こちらでは大統領を守るシークレットサービスを演じていません。
ですから一度シークレットサービスを演じてみたかったのではないでしょうか。
薬師丸ひろ子が「大女優」に身代わりになってスターへ
お決まりパターン連発&すぐに「犯人が誰かわかってしまう」のが勿体無い
さて世界的大スター・レイチェルはわがままです。何人もの取り巻きがいて、レイチェルは上から目線で命令を出しています。この手の映画のお決まりパターンです。
警備を担当するフランクも違和感を覚える横暴ぶりのレイチェルです。しかも白人であるフランクをバカにしています。これもお決まりです。
レイチェルを狙う人物が誰か気になります。異常者であることはわかります。でもすぐにその犯人がわかってしまうのが残念なのです。
小出しにするのが勿体ないのです。であるなら最初から犯人を出しておくべきです。
後述しますがクリント・イーストウッド出演の『ザ・シークレット・サービス』がありますが、こちらは最初から大統領を狙うサイコパスを出しています。
また映画『ダーティーハリー』でも同様です。最初から異常者を登場させる方がより一層サスペンス色が強くなるのです。
でも本映画『ボディガード(1992)』では出来るだけ犯人を明かさないように引っ張るのです。引っ張ることで「この中に犯人いるんだな」とわかってしまう逆効果になっています。
バート・レイノルズは間違いなく世界の「大スター」でした
禁断の愛の物語にあるが「男女関係になるのが早い」
もちろん映画のテーマが大スターとボディーガードの禁断の愛の物語にあると思いますが、もっと緊迫感を演出する必要があったと思うのです。
映画を観ていて「中だるみ」のような気持ちになってしまったのです。特にレイチェルとフランクがあっさりと体を重ねてしまったところです。
「早っ」「軽っ」って感じた人も多いのではないでしょうか。
最初に一夜を過ごす数分前はバーで酒を飲んでいます。これだけの大スターとです。周囲の人は気がつきますよね。
だから警護しないといけないのに「無警備」です。
そして二人は愛し合いましたが、翌朝目覚めたフランクがレイチェルを突き放します「間違いだった」「顧客と寝てはいけない」「俺はプロ失格だ」です。
これって「やり逃げ男」のセリフですよね。そりゃあ、レイチェル怒るよ。当たり前じゃあないですか。「わたし、魅力ないのかしら?」「わたし、そんなに下手だった?」です。
映画『ボディガード(1992)』の結末・評価
“個人的感情による警護”か“公共的な警護”かを葛藤を描いて欲しい
フランクが顧客のレイチェルと寝てしまった後悔を表すなら「世界的なスター」と寝たことの責任感を強く表す必要があると思うのです。
故にそれからの警護はより一層厳しく、さらに“個人的感情による警護”か、それともアメリカを代表する世界全体の宝物である大スターを守る“公共的な警護”の狭間の感情を観たかったのが本音です。
公私混同をしてしまった人物として描かないと面白くありません。しかもフランクはレーガン狙撃事件の日にプライベートな用事を優先したばかりに警護しませんでした。
その件があるのにまたまたプライベートで“事を起こして”しまったから尚更、葛藤しなければいけません。それが観たかった。
と言っても本映画『ボディガード(1992)』は興行的には大ヒットを約束された作品ですから、世界中の人にホイットニー・ヒューストンのステージを観てもらわなければいけません。
それにおいては成功しています。正直、もっと歌唱の場面を増やしてもよかったと思います。
ホイットニー・ヒューストンの演技が下手すぎるからです。
皮肉なことに本映画『ボディガード(1992)』の中のレイチェルはアカデミー賞で主演女優賞を獲得していますが、実際では無理でしょう。
レオナルド・ディカプリオ&ブラッド・ピット「大スター」共演
クリント・イーストウッドとケビン・コスナー
ただですね。ここでケビン・コスナーのフィルモグラフィーを見て思うところがあるのです。
ケビン・コスナーは『パーフェクト・ワールド』を頂点に勢いを失います。クリント・イーストウッド監督と組んでからです。
クリント・イーストウッドにとってケビン・コスナーは「若くて元気のいい奴」程度か「ここで潰しておくか」はわかりませんが、『パーフェクト・ワールド』でのキャスティングは二人にとって運命だったのかもしれません。
まず西部劇で名を馳せたクリント・イーストウッドより先にコスナーは『ダンス・ウィズ・ウルブズ』でアカデミー賞を獲得しています。90年です。
クリント・イーストウッドはその2年後に『許されざる者』でようやくアカデミー賞をとります。
これはマカロニ・ウエスタンから始まり、骨太な西部劇を撮ってきたクリント・イーストウッドは「とっても面白くない」出来事だと思うのです。
初めての西部劇でケビン・コスナーは取っちゃうわけですから。
さらに93年に『ザ・シークレット・サービス』でクリント・イーストウッド自ら大統領を守る役をやっています。
これは91年の『JFK』と92年の『ボディガード』に出演したけれど、本音はケネディ大統領のシークレットサービスを演じたかったコスナーへの当てつけにも見えるのです。
そして迎えた93年の『パーフェクト・ワールド』で二人の勝負に決着が付きます。クリント・イーストウッド圧勝です。
「大スター」の悩みは名曲を生み出すのか?
白人と黒人の熱烈なキスーシーンに挑戦した画期的な映画であることは間違いない
ただですね、本映画『ボディガード(1992)』の画期的なことがあるのです。それは白人と黒人のラブシーンです。
本映画『ボディガード(1992)』は間違いなくホイットニー・ヒューストンの歌声を聴く映画です。それだけの映画です。
いわゆる白人のケビン・コスナーと黒人のホイットニー・ヒューストンが熱烈なキスを行なっていますが、これは非常に珍しいのです。
映画でキスと言ったら白人と白人の時代です。今でもです。
白人と黒人のキス、あるいは白人とアジア系(黄色)のキスの名画ってほとんどありません。
映画『ラスト・クリスマス (2019年の映画)』 でヘンリー・ゴールディングとエミリア・クラークが熱烈なキスをしていますが、有色人種とのラブシーンで有名な作品は知りません。
そう言った意味ではケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストンは果敢にチャレンジした映画と評価できます。
映画『ボディガード(1992)』のキャストについて
フランク・ファーマー(ケビン・コスナー)
レーガン大統領のシークレットサービスの経験あり。非番の日に狙撃される。責任をとって退職。今はフリーのボディガード。ケビン・コスナーは動きは良かったです、特に大きいホイットニー・ヒューストンを抱える場面は良かった。ラブシーンも良かった。
レイチェル・マロン(ホイットニー・ヒューストン)
世界的な歌手・女優。わがまま。ホイットニー・ヒューストンの演技は下手だと思う。喜怒哀楽でいうと“怒り”の表現は良かったです。あとは、、、。歌声は絶品。
サイ・スペクター(ゲイリー・ケンプ)
ビル・デヴァニー(ビル・コッブス)
ハーブ・ファーマー(ラルフ・ウェイト)
グレッグ・ポートマン(トーマス・アラナ)
ハーブ・ファーマー(ラルフ・ウェイト)
ニッキー・マロン(ミシェル・ラマー・リチャーズ)
トニー・シペリ(マイク・スター)
まとめ 映画『ボディガード(1992)』一言で言うと!
「恋愛とは身分も立場も越えて燃え上がる時がある」
若い時ってよくあります。恋をしたら周りが見えなくなります。相手に惹かれる理由は容姿もありますが、優しさに尽きるような気がします。横暴な人には惹かれません。あと知性教養が高い人がいいですね。
『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
合わせて観たい映画
【クリント・イーストウッドオススメ西部劇】
映画『荒野の用心棒』
世界へ羽ばたくきっかけとなった映画
映画『夕陽のガンマン』
いぶし銀リー・ヴァン・クリーフの存在は大きい
映画『続・夕陽のガンマン』
セルジオ・レオーネ監督との最高傑作!
映画『アウトロー(1976)』
ソンドラ・ロックと共演でそく「恋愛」に発展
映画『ペイルライダー』
『シェーン』と『荒野のストレンジャー』の合わせ技
映画『許されざる者』
クリント・イーストウッド最後の西部劇で最高傑作完成!
【クリント・イーストウッド作品人気ランキング】
映画『硫黄島からの手紙』
日米から見た太平洋戦争の日本側から
映画『パーフェクト ワールド』
ケビン・コスナーが停滞するきっかけとなった映画
映画『父親たちの星条旗』
太平洋戦争をアメリカ側から描く
映画『ダーティハリー2』
これは現代の「西部劇」との呼び声が高いシリーズ
映画『ダーティハリー4』
シリーズ最高傑作は愛人ソンドラ・ロックとの共演
映画『タイトロープ』
性犯罪に没入する異様なクリント・イーストウッド
映画『人生の特等席』
年老いた父親と娘の心温まる交流
映画『ファイヤーフォックス』
若きクリント・イーストウッドがソビエトで大強盗をします
【障害を乗り越える恋愛映画】
映画『ロミオとジュリエット』
映画『伊豆の踊子(1974)』
映画『潮騒 しおさい(1975)』
映画『絶唱(1975)』
映画『マディソン郡の橋』
映画『美女と野獣(1991)』
映画『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』
映画『ラストレター』
映画『アパートの鍵貸します』
映画『マチネの終わりに』
映画『ボーダー 二つの世界』
映画『あなたの名前を呼べたなら』
映画『秒速5センチメートル』
映画『マーウェン』
映画『ほしのこえ』
映画『COLD WAR あの歌、2つの心』
映画『リヴァプール、最後の恋』
映画『ボディガード(1992)』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
ミック・ジャクソン
脚本
ローレンス・カスダン
製作
ローレンス・カスダン ジム・ウィルソン ケビン・コスナー
撮影
アンドリュー・ダン
美術
ジェフリー・ビークロフト
音楽
アラン・シルベストリ
編集
リチャード・A・ハリス
字幕
太田直子
フランク・ファーマー(ケビン・コスナー)
レイチェル・マロン(ホイットニー・ヒューストン)
サイ・スペクター(ゲイリー・ケンプ)
ビル・デヴァニー(ビル・コッブス)
ハーブ・ファーマー(ラルフ・ウェイト)
グレッグ・ポートマン(トーマス・アラナ)
ハーブ・ファーマー(ラルフ・ウェイト)
ニッキー・マロン(ミシェル・ラマー・リチャーズ)
トニー・シペリ(マイク・スター)
1992年製作/129分/アメリカ
原題:The Bodyguard
配給:ワーナー・ブラザース映画