映画『あいつと私(1961)』ネタバレ・あらすじ・感想・結末。石原裕次郎の魅力が「やっとわかった」まさに「太陽の笑顔」の男です。

映画『あいつと私(1961)』ネタバレ・あらすじ・感想・結末。石原裕次郎の魅力が「やっとわかった」まさに「太陽の笑顔」の男です。 お茶の間映画館
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映画『あいつと私(1961)』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。

映画『あいつと私(1961)』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。

YouTubeで予告映像もご覧ください。

『あいつと私(1961)』
(104分/日本/1961)
原題『That Guy and I』

【監督】
中平康
【脚色】
池田一朗 中平康
【原作】
石坂洋次郎
【企画】
坂上静翁
【撮影】
山崎善弘
【出演】
石原裕次郎
宮口精二
轟夕起子
芦川いづみ
清水将夫
高野由美
吉永小百合
細川ちか子
中原早苗
高田敏江
吉行和子
【HPサイト】
映画『あいつと私(1961)』IMDbサイト
【予告映像】
映画『あいつと私(1961)』トレーラー

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  1. 映画『あいつと私(1961)』NHK BSプレミアム放送 9月23日(水)午後1時00分〜2時46分
    1. 9月23日(水)午後1時00分〜2時46分
  2. 映画『あいつと私(1961)』のオススメ度は?
  3. 映画『あいつと私(1961)』の作品情報・概要
      1. 石原裕次郎は永遠なり!
  4. 映画『あいつと私(1961)』のあらすじ・ネタバレ
  5. 映画『あいつと私(1961)』の感想・内容
    1. 「石原裕次郎の魅力がわかった」作品
      1. とっても初々しい石原裕次郎
    2. 「もやは戦後でない」時代に選ばれた男こそ「石原裕次郎」
    3. 「素顔の裕次郎」が観られる映画なのでは!
      1. 暴れん坊です「母親に愛されたい」裕次郎
    4. 石原裕次郎が「ニコッと笑って」くれると気持ちが楽になる
    5. 女子学生がとにかく元気が良い映画
      1. 芦川いづみさんめっちゃ「綺麗」です
    6. お金持ちのお坊ちゃんであるが「出生」に秘密あり
      1. 高倉健さんも裕次郎と一緒に昭和を引っ張りました
    7. 三郎の“性処理”対応も母親が率先して手配する
      1. 山口百恵&三浦友和さんも昭和を代表するスターです
    8. 三郎が太陽のように明るいから救われた気持ちになる
  6. 映画『あいつと私(1961)』の結末・評価
    1. 「石原裕次郎に学生運動は似合いません」
      1. この後の二人は学生運動に身を投じたのでしょうか
    2. 頓挫した「全共闘」ってなんのためにやったのか意味がわかりません
    3. 女性の視点から描いている作品というのも評価が高い
      1. 三島由紀夫vs全共闘の知られざる真実
    4. 「処女伝説」とか「処女性の美」を女性側から
    5. 石坂洋次郎&中平康&石原裕次郎の傑作映画である
      1. 若者が「天下を取りたい」のはどこも同じなのでしょうか
  7. 映画『あいつと私(1961)』のキャストについて
    1. 黒川三郎(石原裕次郎)
    2. 黒川甲吉(宮口精二)
    3. モトコ・桜井(轟夕起子)
    4. 浅田けい子(芦川いづみ)
    5. 金沢正太(小沢昭一)
    6. 元村貞子(吉行和子)
    7. 浅田ゆみ子(吉永小百合)
  8. まとめ 映画『あいつと私(1961)』一言で言うと!
  9. 『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
  10. 合わせて観たい映画
    1. 【オススメ昭和を感じる映画】
      1. 映画『ルパン三世 カリオストロの城』
      2. 映画『風立ちぬ(1976)』
      3. 映画『太陽の季節』
      4. 映画『嵐を呼ぶ男』
      5. 映画『夜霧よ今夜も有難う』
      6. 映画『七人の侍』
      7. 映画『キューポラのある街』
      8. 『男はつらいよ お帰り 寅さん』
      9. 映画『居酒屋兆治』
      10. 映画『探偵物語(1983)』
      11. 映画『Wの悲劇』
      12. 映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』
      13. 映画『炎の舞』
      14. 映画『ホワイト・ラブ』
      15. 映画『若い人(1962)』
      16. 映画『となりのトトロ』
      17. 映画『父と暮せば』
      18. 映画『絶唱(1975)』
      19. 映画『潮騒 しおさい(1975)』
      20. 映画『七人の侍』
      21. 映画『カツベン!』
      22. 映画『エリカ38』
      23. 映画『ホタル』
  11. 映画『あいつと私(1961)』の作品情報

映画『あいつと私(1961)』NHK BSプレミアム放送 9月23日(水)午後1時00分〜2時46分

9月23日(水)午後1時00分〜2時46分

「太陽の男」石原裕次郎です

この人の笑顔を見ればどんな困難でも乗り越えられるような気がします

昭和という時代に現れた一筋の光だったのでしょう

いやとっても太い光だったのでしょう

石原裕次郎は昭和という「時代の太陽」だったのです

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映画『あいつと私(1961)』のオススメ度は?

4.0

4つです

石原裕次郎の魅力が「わかる」映画です

社会問題より「自分の生き方」が大事

女性の社会進出を歓迎しています

サッパリした青春映画です

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映画『あいつと私(1961)』の作品情報・概要

『あいつと私』(あいつとわたし)石坂洋次郎の同名小説を映画化。監督は『狂った果実』の中平康。主演は『嵐を呼ぶ男』などの石原裕次郎。共演は『愛と死の記録』芦川いづみ、吉永小百合ら。出生と育ちが複雑な青年を太陽のように明るく演じる裕次郎が魅力。60年代当時の若者を「安保反対」と「興味なし」2種類に分けて描いているのも秀逸。

石原裕次郎は永遠なり!

映画『太陽の季節』ネタバレ・あらすじ・結末。石原慎太郎衝撃のデビュー作で芥川賞受賞作品。若者のエネルギーの爆発と新時代の生き方を表現。
石原慎太郎の短編小説を映画化。(湘南あたりの)裕福な家庭に育った若者の無軌道な生活を通して、暴走化する感情が物質化する新世代・新時代を描いた作品。文學界新人賞を受賞。翌年1956年(昭和31年)1月23日には、第34回(1955年下半期)芥川賞を受賞。その後フランスのヌーヴェルバーグのゴダール、トリフォーに影響を与えたと言われている。
映画『嵐を呼ぶ男』ネタバレ・あらすじ・結末。時代が石原裕次郎だった。昔から芸能界は恐ろしかった。
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映画『夜霧よ今夜も有難う』ネタバレ・あらすじ・感想。裕次郎も良いが浅丘ルリ子さんがめっちゃチャーミング。
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映画『あいつと私(1961)』のあらすじ・ネタバレ

大学の講義室。高野教授(浜村純)の講義は独特だ。学生たちに「君たちの小遣いはいくら?」と質問し議論が展開される。元気な女子学生は女性蔑視をする社会は男子せ学生に激しく論戦を挑み畳み掛ける。お金持ちの息子・黒川三郎(石原裕次郎)は「女を買う」発言をし顰蹙を浴びるが、なぜか女学生たちの人気者となる。昼休みプールサイドで休んでいる時に女学生に突き落とされ、浅田けい子(芦川いづみ)の家で着替えを用意してもらうことに、、、。三郎の母のモトコ・桜井(轟夕起子)は美容師として成功している有名人であった。しかしその家族には秘密があった、、、、。



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映画『あいつと私(1961)』の感想・内容

「石原裕次郎の魅力がわかった」作品

本映画『あいつと私(1961)』を観て、「石原裕次郎の魅力がわかった」作品です。「やっとわかった」のです。

というのもわたしたち世代にとって石原裕次郎さんはすでに他界されており、映像作品で観ても「今ではスターになれないのでは?」と思ってしまう容姿だからです。

こういうことを書くと熱狂的な裕次郎ファンからのクレームが届きそうですが、本当に石原裕次郎さんのどこが魅力的なのかわからないのです。いや、「わからなかった」のです。

顔もそれほどハンサムではありませんし、背もそんなに高くないし、演技もイマイチだし、男らしさっていうのもイマイチな、、、。正直、どうしてこれほどまでに神格化されているのか全くわかりませんでした。

とっても初々しい石原裕次郎

「もやは戦後でない」時代に選ばれた男こそ「石原裕次郎」

でもそれは時代の影響が大きかったと思います。石原裕次郎が世に出てきた時は「もはや戦後ではない」雰囲気に包まれており復興の真っ最中です。

しかも都会的な若者の生き方、つまりカッコ良さと自由を謳歌する姿がそれまでの重たい戦後を払拭したのでしょう。

これは並大抵の努力では出来ません。選ばれた者が果たす役割だ思うのです。その役割を担ったのが「裕次郎」だったのでしょう。時代の太陽だったのです。

あの屈託のない笑顔が日本国民を虜にした理由が本映画『あいつと私(1961)』を観てやっとわかりました。本映画『あいつと私(1961)』を観て石原裕次郎のファンになりました。

「素顔の裕次郎」が観られる映画なのでは!

わたし的に石原裕次郎主演映画を何本か観てきましたが、本映画『あいつと私(1961)』が一番好きな作品です。これが「素顔の裕次郎」なのではないでしょうか。

映画『夜霧よ今夜も有難う』のようなあハードボイルドでもなく、映画『嵐を呼ぶ男』のように破天荒でもありません。

本映画の裕次郎は本当の姿に見えて、わたしは共感してしまったのです。気持ちの良い若者なんです。

お金持ちの息子で、外車を乗り回し、女の子好き、出生に秘密はあるが、クヨクヨしない、本当にさっぱりした気持ちの良い青年なのです。

『夜霧よ今夜も有難う』のようにいつまでも過去の女を思い出すこともありません。

暴れん坊です「母親に愛されたい」裕次郎

石原裕次郎が「ニコッと笑って」くれると気持ちが楽になる

本映画『あいつと私(1961)』は作家・石坂洋次郎の原作小説を映画化した作品です。60年代の日本社会も描かれています。

当時の学生運動の盛り上がりも用意されています。「安保反対!」と絶叫する女子学生がいます。

でも映画全体の色調が明るいので、国家ならびに権力へ挑戦する若者の映画ではありません。

友情、恋愛、勉学、性、家庭環境、女性の活躍、革命、夢、結婚などの要素をバランス良く取り入れている名作だと思います。

一見するとかなり複雑な内容に思われますが、暗くならないように導いているのが石原裕次郎なんです。

あの笑顔は「無敵」です。どんなに深刻な出来事や悲惨な状況に置かれた時に石原裕次郎が「ニコッと笑って」くれると気持ちが楽になりそうなそんな存在だとわかりました。

60年代当時、学生運動に没頭する若者と全く興味のない若者の両者を描いていますが、裕次郎は間違いなく後者です。

女子学生がとにかく元気が良い映画

さて物語は大学の講義から始まります。女子学生がとにかく元気が良いです。男子生徒をやっつけます。

しかも話す内容がとても素晴らしいのです。「女性蔑視」や「女性の権利」「女性の性」などについて積極的に意見を出します。

男性陣は古いしきたりに囚われている者も多く、まだまだ女性を下に見る傾向もあります。

でも黒川三郎(石原裕次郎) は男女同権として女性と対応します。鼻っ柱の高い女子学生に「夜の女たちをバカにする君たちってなんだ?」とか言います。

後々、恋人になる浅田けい子(芦川いづみ) も相当プライドが高いのですが、三郎に惹かれていきます。

芦川いづみさんめっちゃ「綺麗」です

お金持ちのお坊ちゃんであるが「出生」に秘密あり

三郎はお金持ちの息子で何不自由なく育ってきました。母親のモトコ・桜井(轟夕起子) は有名な美容師です。父親の黒川甲吉(宮口精二) がマネージメントをやっています。

しかもモトコの恋愛観が当時としては「ぶっ飛んで」います。今でいうオープン・マレッジです(ブラッド・ピットの交際相手がそうみたい)夫の甲吉も公認です。

若い恋人を次々と作って仕事への情熱を保つことで、収入も安定し、家族も養えると言っています。モトコと甲吉は頻繁に夫婦喧嘩をします。

それは漫才のような物です。吉本新喜劇の伝統芸能に通じるところがあります。

甲吉が「わたしはもう耐えられない、ずっと日陰の身分で生きてきた。なんの意味も持たない人生だった」などと言いながら、荷物をまとめて出て行こうとするのです。

するとモトコが「あなたがいなければわたしたちはダメになるの。あなたがいるからこそ、三郎もわたしも幸せなのよ」と引き留めます。

すると甲吉が「そうか、そこまで言うなら」と言って引き返すのです。お約束です。

甲吉にも「一寸の虫にも五分の魂」があるのです。それをわかった上で成り立っている家族像があります。

しかもこの家族は現代にあるような虚飾の家族ではなく、心の通った家族なんです。60年代にこう言う家族像を作り上げた石坂洋次郎さんはすごいと思います。

高倉健さんも裕次郎と一緒に昭和を引っ張りました

三郎の“性処理”対応も母親が率先して手配する

さて父親に特に威厳がなく「髪結いの亭主」状態の中で育った三郎はそれを受け入れて、父親のことが大好きです。

この時代であったなら「男児働くべし!」で、額に汗水垂らして働かない男はバカにされたり、追い出されたりすると思います。

でも本映画『あいつと私(1961)』にはそういった描写は全くありません。それも素晴らしい設定です。

そして母親が若い男と次々と恋愛する様を見て育っていますが、母親のことを嫌いになりません。

さらにモトコは三郎が16歳の時に変な女に引っかからないように弟子の松本みち子(渡辺美佐子) に面倒を見させます。

いわゆる三郎の性処理対応です。この設定も当時としては革新的だったのではないでしょうか。今では幼児虐待になりかねません。

山口百恵&三浦友和さんも昭和を代表するスターです

三郎が太陽のように明るいから救われた気持ちになる

そんな複雑な家庭に育った三郎がとにかく明るいです。影がありません。

太陽のように明るいし、優しいのです。

しかも後半、思いも寄らない事実が発覚します。三郎の血縁上の父親が現れるのです。

父・甲吉はおそらく知っていたと思います。

三郎はショックを受けますが、やけくそになったりしません。

静かに受け入れます。もしここで三郎が大爆発したら普通のありきたりの若者の映画になってしまいます。

まさに映画『嵐を呼ぶ男』状態です。

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映画『あいつと私(1961)』の結末・評価

「石原裕次郎に学生運動は似合いません」

さて本映画『あいつと私(1961)』では学生運動の様子が描かれています。「安保反対!」と言う言葉が頻繁に登場しますし、三郎たちもデモに参加します。

60年代の若者映画の多くに、こういった学生のエネルギーを発散させている作品が多いです。

でも本映画『あいつと私(1961)』はそちらに重点を置いていないのも良いと思います。

石原裕次郎に学生運動は似合いません」そう思います。

一時の政治思想や流行に乗るような人間ではないでしょう。おそらく実生活の石原裕次郎は学生運動については冷静な、いや、覚めた目線で見ていたのではないでしょうか。

かなり都会的で先進的で、先鋭的かつ合理的な感性を持っていたと思います。もっとはっきり言えば学生運動に身を投じている連中って「バッカじゃねーの」って感じです。わたしも同感です。

この後の二人は学生運動に身を投じたのでしょうか

頓挫した「全共闘」ってなんのためにやったのか意味がわかりません

そもそも全共闘ってなんだったのか理解できません。古いニュース映像を見ると「めっちゃ楽しそう」「クラブで踊るのと同じじゃん」って思っちゃいます。

毎日がお祭りじゃあないですか。学校へ行かずデモすることで自分たちの正義を主張している、そして憂さ晴らしのように暴れて、警察の厄介になって釈放されるとそれが勲章になると言う、、、。

まるでヤクザが刑務所に入って箔を付けて帰ってきて威張るのと同じです。「革命!革命!」「安保反対!」を一生涯渡って続けるのであれば認めますが、ほとんどの学生はやめて普通のサラリーマンになって行くんですよね。

そう考えると「学生運動ってストレス発散には最高!」だったと思えてくるのです。

ですから黒川三郎演じる石原裕次郎が学生運動へ身を投じなったのが本当に良かったと思います。

三郎たち大学生の年齢設定は21、2歳と思われます。団塊の世代の前の若者です。その数年後、団塊の世代の若者が学生運動の中心となりますが、結果的には惨めな敗走という幕切れにつながります。

裕次郎の惨めな姿は見たくありません。

女性の視点から描いている作品というのも評価が高い

本映画『あいつと私(1961)』は女性の視点から描いている作品であることも忘れてはいけません。

「あいつ」は三郎で「わたし」は浅田けい子(芦川いづみ) です。けい子から見ています。

けい子は清楚な女学生です。良家のお嬢さんという感じです。四人姉妹の長女です。

ちなみに妹のゆみ子は若き日の吉永小百合さんが演じています。16歳くらいでしょうか。初々しいです。

けい子は積極的に女性の権利について発言します。友人たちも同様です。でも性についてはとても保守的です。

女性が性に関して奔放であることは好ましくない考えを持っています。「処女で嫁ぐこと」が美しい女性像であるような考えを持っています。

三島由紀夫vs全共闘の知られざる真実

「処女伝説」とか「処女性の美」を女性側から

けい子は性は神聖な行いと考えているらしく、複数の性体験がある三郎や松本を「不潔だ、汚い」と罵ります。

さらに三郎が松本と性的な関係があったことを知り、ショックを受けて、心配して駆け寄った三郎に対して「この雨で綺麗にしなさい、全部流しなさい」と泣き叫びます。ここは面白い演出です。

豪雨の中、泣きじゃくるけい子に三郎がキスをします。するとけい子はまるで観念したかのように三郎を受け入れます。なんとも意味深な演出です。

乱暴な言い方をすれば「キスすればこっちのもんよ!」になっちゃいます。

このようにけい子は女性の権利や社会進出を歓迎しながら、古い価値観を主張して、一見矛盾を感じさせます。

でもこれは決して矛盾ではなく、むしろ温故知新の精神に行き着くのだと思うのです。

もう少し書かせてもらいと、男という生き物は「処女伝説」とか「処女性の美」を描きがちです。

でも本映画『あいつと私(1961)』のけい子という女性がそれを持っています。さらにけい子は男性に対しても同様に純潔を求めているのです。好きになった三郎に対して。

石坂洋次郎&中平康&石原裕次郎の傑作映画である

本映画『あいつと私(1961)』は原作者の石坂洋次郎の卓越された感性で描かれていることは間違いありません

男性である石坂さんが女性の「私」の目線で「あいつ」を分析しています。若干、男性目線もありますが当時の女性の心の機微をうまく表しているのではないでしょうか。

監督の中平康は「日本軽佻浮薄派」を自任し、テーマ性や社会性がある題材よりも娯楽映画を好んだそうで、それが本映画『あいつと私(1961)』でみてとれます。

「安保反対!」はまるでシャレのように入れただけのようです。何れにしても、石原裕次郎と中平監督が石坂洋次郎作品に意気投合して作られた映画であることは間違いないようです。

若者が「天下を取りたい」のはどこも同じなのでしょうか

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映画『あいつと私(1961)』のキャストについて

黒川三郎(石原裕次郎)

カリスマ美容師の母と欲のない父親の間に生まれたお坊ちゃん。大学生。明るく爽やかで、くよくよしない性格。男気もある。石原裕次郎の演技は素顔のままなのではないでしょうか。育ちの良さが出ています。特に食事の場面でわかります。外車の運転も様になっています。

黒川甲吉(宮口精二)

自ら“髪結いの亭主”と呼んでいます。妻のモトコ・桜井を陰で支えています。心が広い夫であり父親です。モトコの浮気も公認しています。宮口精二の演技は素晴らしいです。飾らず威張らず、でもちゃんとした父親像を作っています。応援したくなるキャラクターです。

モトコ・桜井(轟夕起子)

カリスマ美容師。奔放な性格。男女の差などもろともせずビジネスで大成功。子どもは仕事に邪魔が入ると思っていたが、計画的に妊娠して三郎を生む。子育ては夫任せ。轟夕起子も全く嫌味がない美容師を演じていました。華やかな女優さんです。

浅田けい子(芦川いづみ)

お嬢様の女子大生。4姉妹の長女。三郎の同級生。プレイボーイの三郎に想いを寄せ始めている。性に対して潔癖。芦川いづみさんはとにかく美しいです。演技も上品ですね。バンビちゃんって感じです。瞳が良いですね。

金沢正太(小沢昭一)

三郎の友人。いつも学生服を着ている。学生運動に興味あり。「安保反対」デモで大怪我をする。小沢昭一さんがこんな演技をするとはびっくり。体が小さいので、動きのある演技が特徴か。

元村貞子(吉行和子)

女子大生で学生運動に熱心。「安保反対」に積極的。吉行和子さんの演技は初々しかったです。しかも結構激しいやりとりに驚きました。

浅田ゆみ子(吉永小百合)

けい子の妹で15歳くらい。吉永小百合さんのセリフは本当に少しでした。おそらくデビューしてまだ一年くらいだと思います。

浅田金吾(清水将夫)
浅田まさ子(高野由美)
おばあちゃん(細川ちか子)
野溝あさ子(中原早苗)
磯村由里子(高田敏江)
加山さと子(笹森礼子)
金森あや子(伊藤幸子)
日高健伍(伊藤孝雄)
桑原一郎(武藤章生)

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まとめ 映画『あいつと私(1961)』一言で言うと!

「確かに社会問題は大事ですが、やっぱり自分が大事でしょう」

本映画『あいつと私(1961)』はよくある若者が一生懸命に何かに向かって頑張っている映画ではありません。特に夢や希望を持っている若者でもありません。それが良いと思うのです。人や社会のことに一生懸命やるのも良いのですが、やっぱり「自分のために」生きるのが一番ではないでしょうか。もちろん家族のためにも。社会や人のためにやったことって報われないことが多いと思います。

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山口百恵と三浦友和、、、素晴らしい

映画『風立ちぬ(1976)』ネタバレ・あらすじ・感想・結末。山口百恵さんほど「薄明」と「悲劇」が似合うスターはいない。
映画『風立ちぬ(1976)』ネタバレ・あらすじ・感想・結末。山口百恵さんほど「薄明」と「悲劇」が似合うスターはいない。映画『風立ちぬ(1976)』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。映画『風立ちぬ(1976)』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。映画『風立ちぬ(1976)』の作品情報・概要『風立ちぬ』1976年製作の日本映画。山口百恵主演文芸作品第5弾。ホリプロの堀威夫社長が率先して映画化。東宝配給。前作『エデンの海』でコンビを解消したかのように思われた山口百恵と三浦友和コンビが復活して大ヒット。『絶唱』と同様、悲恋映画である。山口百恵は当時の不治の病である結核で亡くなる役を熱演。若杉光夫監督作品。往年のスター芦田伸介、河津清三郎、宇野重吉らが出演。若き日の森次晃嗣と松平健が初々しい。

映画『太陽の季節』

石原裕次郎衝撃のデビュー作

映画『太陽の季節』ネタバレ・あらすじ・結末。石原慎太郎衝撃のデビュー作で芥川賞受賞作品。若者のエネルギーの爆発と新時代の生き方を表現。
石原慎太郎の短編小説を映画化。(湘南あたりの)裕福な家庭に育った若者の無軌道な生活を通して、暴走化する感情が物質化する新世代・新時代を描いた作品。文學界新人賞を受賞。翌年1956年(昭和31年)1月23日には、第34回(1955年下半期)芥川賞を受賞。その後フランスのヌーヴェルバーグのゴダール、トリフォーに影響を与えたと言われている。

映画『嵐を呼ぶ男』

暴れん坊ドラマーの裕次郎です

映画『嵐を呼ぶ男』ネタバレ・あらすじ・結末。時代が石原裕次郎だった。昔から芸能界は恐ろしかった。
映画『嵐を呼ぶ男』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。 映画『嵐を呼ぶ男』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。 YouTubeで予告映...

映画『夜霧よ今夜も有難う』

男は背中で泣いている

映画『夜霧よ今夜も有難う』ネタバレ・あらすじ・感想。裕次郎も良いが浅丘ルリ子さんがめっちゃチャーミング。
映画『夜霧よ今夜も有難う』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。 映画『夜霧よ今夜も有難う』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。 You...

映画『七人の侍』

日本を代表する映画と言ったらこれ!

映画『七人の侍』あらすじ・ネタバレ・感想。黒澤明監督が日本を元気にした。映画史上最高傑作。閉塞感が漂う今こそ観るべし!
映画『七人の侍』あらすじ・ネタバレ・感想。黒澤明監督が日本を元気にした。映画史上最高傑作。閉塞感が漂う今こそ観るべし! 映画『七人の侍』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。 映画『七人の侍』IMDbサイトもご紹介し、作品・キャスト情報等もご確認頂けます。 映画『七人の侍』の作品概要 『七人の侍』(しちにんのさむらい)は、1954年(昭和29年)4月26日に公開された日本映画。黒澤明監督作品。主演は三船敏郎と志村喬。モノクロ、スタンダード・サイズ、207分。東宝製作・配給。1954年ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞し日本国民を歓喜の渦に巻き込み希望をもたらした。

映画『キューポラのある街』

吉永小百合さんって本当に永遠のアイドル

映画『キューポラのある街』ネタバレ・あらすじ・結末。吉永小百合さん勇気ある出演。当時の日本と北朝鮮の関係も見えてくる。
映画『キューポラのある街』ネタバレ・あらすじ・結末。吉永小百合さん勇気ある出演。当時の日本と北朝鮮の関係も見えてくる。映画『キューポラのある街』ネタバレ・あらすじ・感想・結末。 映画『キューポラのある街』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。 映画『キューポラのある街』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。映画『キューポラのある街』の作品概要。原作は早船ちよの小説。1962年(昭和37年)4月8日に公開された浦山桐郎監督デビューd作の日本映画である。上映時間は99分。脚本は浦山の師匠である今村昌平と共同執筆。吉永小百合主演に日活作品。
映画『愛と死の記録』ネタバレ・あらすじ・感想・結末。渡哲也&吉永小百合「悲恋を通して核兵器反対」を描く名作。広島と長崎を忘れてはいけない。
映画『愛と死の記録』ネタバレ・あらすじ・感想・結末。渡哲也&吉永小百合「悲恋を通して核兵器反対」を描く名作。広島と長崎を忘れてはいけない。映画『愛と死の記録』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。映画『愛と死の記録』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。 映画『愛と死の記録』の作品情報・概要『愛と死の記録』1966年製作の日本映画。吉永小百合、渡哲也主演。中尾彬、芦川いづみ、浜川智子共演。蔵原惟繕監督作品。原作は大江健三郎の「ヒロシマ・ノート」の中で紹介された実話をベースにしている。当初は浜田光夫だったが右目を負傷し、渡哲也が代役となった。本映画で共演した吉永小百合と渡哲也は私生活でも恋愛に発展したことで話題となる。

『男はつらいよ お帰り 寅さん』

山田洋次監督はずっと昭和にこだわっています

映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』ネタバレ・あらすじ・結末。山田洋次版『ニュー・シネマ・パラダイス』横尾忠則さん激怒はなぜ?昭和回顧。
映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』公式サイトにて作品情報・キャスト情報も紹介しています。映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』の作品概要 山田洋次監督による国民的人情喜劇「男はつらいよ」シリーズの50周年記念作品。97年の『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』以来、22年ぶりに製作。過去の映像アーカイブから渥美清さんを鮮明に蘇らせている。吉岡秀隆と後藤久美子が主演。倍賞千恵子、前田吟、浅丘ルリ子、夏木マリ、池脇千鶴、桜田ひより出演。

映画『居酒屋兆治』

高倉健さんの顔って本当に「芸術的」にハンサム

映画『居酒屋兆治』ネタバレ・あらすじ・結末。昭和とは「過去を背負って生きる美学」の時代だった。損得勘定すると損である。
映画『居酒屋兆治』ネタバレ・あらすじ・結末。昭和とは「過去を背負って生きる美学」の時代だった。損得勘定すると損である。映画『居酒屋兆治』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。映画『居酒屋兆治』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。居酒屋兆治』(いざかやちょうじ)は、山口瞳の連作的長編小説です。『兆治』(ちょうじ)と題し『波』(1979年10月号から1980年11月号に連載、改題して新潮社より1982年6月に刊行されました)

映画『探偵物語(1983)』

薬師丸ひろ子と松田優作の恋愛映画

映画『探偵物語(1983)』ネタバレ・あらすじ・感想・結末。薬師丸ひろ子&松田優作主演。主題歌「あんなに激しい潮騒」が切ない昭和の恋物語。
映画『探偵物語(1983)』ネタバレ・あらすじ・感想・結末。薬師丸ひろ子&松田優作主演。主題歌「あんなに激しい潮騒」が切ない昭和の恋物語。 映画『探偵物語(1983)』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。映画『探偵物語(1983)』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。映画『探偵物語(1983)』の作品情報・概要赤川次郎原作の同名小説の映画化。薬師丸ひろ子が大学進学のため休業していたが、進学が決まり復帰作として出演。相手役はハードボイルド路線で売っていた松田優作。年齢差と身長差30センチが話題となる。清純派アイドル女優として売り出していた薬師丸は体当たりのラブシーンに挑戦している。かなり濃厚なキスで話題をさらった。薬師丸ひろ子が門柱を乗り越えたりする様は痛快であるし、運動神経の良さがわかる映画。

映画『Wの悲劇』

「ああ、薬師丸ひろ子、ああ、薬師丸ひろ子」ため息が出ます

映画『Wの悲劇』ネタバレ・あらすじ「薬師丸ひろ子最高!」感想「三田佳子vs世良公則&高木美保共演」結末「蜷川幸雄絶好調」その後『バブルの悲劇』が日本を襲う
映画『Wの悲劇』ネタバレ・あらすじ・感想・結末。薬師丸ひろ子最高!vs三田佳子vs世良公則&高木美保共演。蜷川幸雄絶好調。その後『バブルの悲劇』が日本を襲う。 映画『Wの悲劇』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。 映画『Wの悲劇』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。 映画『Wの悲劇』の作品情報・概要 『Wの悲劇』(ダブリューのひげき)は、1984年12月15日に公開された日本の青春映画。澤井信一郎監督作品。薬師丸ひろ子主演。カラー・108分。三田佳子、世良公則、三田村邦彦、高木美保共演。夏樹静子原作小説をモチーフにしている。舞台劇を構成を取りながらスターを目指す女優の恋愛、成功、失敗物語を内包した秀逸の脚本となっている。芸能界のタブー的な要素も盛り込んで話題となった。

映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』

寅さんは帰ってきたのでしょうか?

映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』ネタバレ・あらすじ・結末。山田洋次版『ニュー・シネマ・パラダイス』横尾忠則さん激怒はなぜ?昭和回顧。
映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』公式サイトにて作品情報・キャスト情報も紹介しています。映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』の作品概要 山田洋次監督による国民的人情喜劇「男はつらいよ」シリーズの50周年記念作品。97年の『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』以来、22年ぶりに製作。過去の映像アーカイブから渥美清さんを鮮明に蘇らせている。吉岡秀隆と後藤久美子が主演。倍賞千恵子、前田吟、浅丘ルリ子、夏木マリ、池脇千鶴、桜田ひより出演。

映画『炎の舞』

戦争が二人を引き裂いたのか、、、

映画『炎の舞』ネタバレ・あらすじ・感想・結末。山口百恵最高演技!「妖艶・狂愛・絶望・発狂」の末の自死に「絶句する」
映画『炎の舞』ネタバレ・あらすじ・感想・結末。山口百恵最高演技!「妖艶・狂愛・絶望・発狂」の末の自死に「絶句する」映画『炎の舞』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。映画『炎の舞』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。映画『炎の舞』の作品情報・概要『炎の舞』1978年製作の日本映画。原作は加茂菖子の小説『執炎』監督は河崎義祐。山口百恵・三浦友和ゴールデンカップルの9作目。平家の落人の末裔を演じる山口百恵の神秘性と激しい情愛に恐怖を感じるほどの演技と言える。能の舞もあり芸術性の高い映画である。反戦映画の部類に入る。

映画『ホワイト・ラブ』

山口百恵&三浦友和がスペインで親になる

映画『ホワイト・ラブ』ネタバレ・あらすじ・感想・結末。山口百恵&三浦友和スペインで「子ども」の親になる映画!
映画『ホワイト・ラブ』ネタバレ・あらすじ・感想・結末。山口百恵&三浦友和スペインで「子ども」の親になる映画!映画『ホワイト・ラブ』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。映画『ホワイト・ラブ』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。映画『ホワイト・ラブ』の作品情報・概要『ホワイト・ラブ -White Love-』1979年製作の日本映画。東宝配給。山口百恵・三浦友和の主演コンビ10作目。原案は一般からの公募で中川美知子さん作品。監督は小谷承靖。サンフランシスコロケをした『ふりむけば愛』以来の2度目の海外ロケはスペイン。マドリードやサラゴサ、さらにパンプローナの「サン・フェルミン祭(牛追い祭り)」の映像は必見。出演に若き日の田中邦衛、岩城滉一ら。文芸シリーズと打って変わって爽やかなハッピーエンドを迎える物語。

映画『若い人(1962)』

石原裕次郎と吉永小百合のまさかの共演

映画『若い人(1962)』ネタバレ・あらすじ・感想。教師の石原裕次郎に「狂愛」で迫る吉永小百合と「超絶美人」の浅丘ルリ子との三角関係。
映画『若い人(1962)』ネタバレ・あらすじ・感想。教師の石原裕次郎に「狂愛」で迫る吉永小百合と「超絶美人」の浅丘ルリ子との三角関係。 映画『若い人(1962)』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。 映画『若い人(1962)』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。 映画『若い人(1962)』の作品情報・概要 『若い人』は、石坂洋次郎の長編小説を映画化。映画化は本作を含めて4作品。テレビドラマにおいても数本ある人気作。ミッションスクールの男性教員と女子生徒と同僚の教員との三角関係を交えて映像化。監督は『伊豆の踊子(1974)』『潮騒 しおさい(1975)』 『絶唱(1975)』の西河克己。主演は『あいつと私(1961)』などの石原裕次郎と『キューポラのある街』の吉永小百合。共演は『夜霧よ今夜も有難う』などの浅丘ルリ子。

映画『となりのトトロ』

わたしもとなりに「トトロ」が欲しい

映画『となりのトトロ』ネタバレ・あらすじ・感想。「都市伝説」を生む名作ファンタジーは“家族愛”が一番大切と教えてくれる。
映画『となりのトトロ』ネタバレ・あらすじ・感想。「都市伝説」を生む名作ファンタジーは“家族愛”が一番大切と教えてくれる。映画『となりのトトロ』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。映画『となりのトトロ』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。映画『となりのトトロ』の作品情報・概要『となりのトトロ』英題『My Neighbor Totoro』1984年スタジオジブリ製作による長編アニメーション映画。宮崎駿監督作品。音楽は久石譲。昭和30年代前半の埼玉県所沢市を舞台にしたファンタジー映画。肺を病んだ母親のために田舎へ引っ越した草壁一家。12歳のサツキと4歳のメイは不思議な生き物に出会う。子どもにしか見えないトトロとの交流を通じて「母への想い」を噛み締めながら少しずつ成長していく物語。

映画『父と暮せば』

宮沢りえちゃんと応援したくなる映画です

映画『父と暮せば』ネタバレ・あらすじ・感想・結末。好演・宮沢りえvs圧巻・原田芳雄 が描く黒木和雄監督「反戦映画」8月6、9日は絶対に忘れない。
映画『父と暮せば』ネタバレ・あらすじ・感想・結末。好演・宮沢りえvs圧巻・原田芳雄 が描く黒木和雄監督「反戦映画」8月6、9日は絶対に忘れない。映画『父と暮せば』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。映画『父と暮せば』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。映画『父と暮せば』の作品情報・概要。『父と暮せば』作家・井上ひさしによる戯曲を黒木和雄監督が映画化。主演・宮沢りえ。共演は原田芳雄と浅野忠信。原爆投下後の1948年の広島を舞台に被爆した父の亡霊と娘を描いた二人芝居。舞台劇の構成で展開していく。原爆で破壊された広島の街はCGで再現。撮影箇所は父娘の家と図書館くらいである。宮沢りえと原田芳雄の演技が素晴らしい。

映画『絶唱(1975)』

あまりにも悲劇すぎる映画です

映画『絶唱(1975)』ネタバレ・あらすじ・感想・結末。山口百恵と三浦友和が“駆け落ち”して描く「反戦映画」の代表作。
映画『絶唱(1975)』ネタバレ・あらすじ・感想・結末。山口百恵と三浦友和が“駆け落ち”して描く「反戦映画」の代表作。映画『絶唱(1975)』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。映画『絶唱(1975)』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。映画『絶唱(1975)』の作品情報・概要。『絶唱』(ぜっしょう)1975年12月20日に公開された日本映画。西河克己監督作品。製作ホリ企画。配給は東宝。作家・大江賢次の同名作品を映画化。山口百恵文芸作品第三弾。恋人役は三浦友和。山陰の大地主の息子と貧しい山番の娘が愛を成就する物語。しかし戦争という悲劇に翻弄されてしまう。封建制度、地主制、さらには家父長制度への提言が込められている。

映画『潮騒 しおさい(1975)』

三浦友和の「男気」に山口百恵が惚れます

映画『潮騒 しおさい(1975)』ネタバレ・あらすじ・感想。「その火を飛び越して来い!」山口百恵&三浦友和が三島由紀夫文学で紡ぐ“リアル愛”。
映画『潮騒 しおさい(1975)』ネタバレ・あらすじ・感想。「その火を飛び越して来い!」山口百恵&三浦友和が三島由紀夫文学で紡ぐ“リアル愛”。映画『潮騒 しおさい(1975)』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。映画『潮騒 しおさい(1975)』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。 映画『潮騒 しおさい(1975)』の作品情報・概要。『潮騒』(しおさい)1975年制作の日本映画。ホリ企画製作、東宝配給。三島由紀夫の同名小説を映画化。西河克己監督。山口百恵文芸作品第2弾。三浦友和共演。前作『伊豆の踊子』の大ヒットを受けての第二弾。前作と違い山口百恵が裕福な娘で三浦友和が貧乏な漁師役を務めている。若い二人の恋の炎が激しく燃え盛る。名言「その火を飛び越して来い」が有名。

映画『七人の侍』

黒澤明という「昭和の怪物」がいました

映画『七人の侍』あらすじ・ネタバレ・感想。黒澤明監督が日本を元気にした。映画史上最高傑作。閉塞感が漂う今こそ観るべし!
映画『七人の侍』あらすじ・ネタバレ・感想。黒澤明監督が日本を元気にした。映画史上最高傑作。閉塞感が漂う今こそ観るべし! 映画『七人の侍』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。 映画『七人の侍』IMDbサイトもご紹介し、作品・キャスト情報等もご確認頂けます。 映画『七人の侍』の作品概要 『七人の侍』(しちにんのさむらい)は、1954年(昭和29年)4月26日に公開された日本映画。黒澤明監督作品。主演は三船敏郎と志村喬。モノクロ、スタンダード・サイズ、207分。東宝製作・配給。1954年ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞し日本国民を歓喜の渦に巻き込み希望をもたらした。

映画『カツベン!』

成田凌くんの最高演技かも!

映画『カツベン!』ネタバレ・あらすじ・結末。周防正行&成田凌主演。活動弁士へ愛を込めて。大正時代へGO。日本映画の原点。
映画『カツベン!』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。映画『カツベン!』の作品概要『カツベン!』は、2019年12月13日公開の日本映画[。周防正行監督作品。主演は成田凌。大正時代、映画は活動写真と呼ばれていた。映画の上映に合わせて解説を入れる弁士たちの腕によって興業の成否が問われていた。周防監督が当時の世相、風俗を再現して挑んだ作品。

映画『エリカ38』

エリカは間違いなく昭和の女です

映画『エリカ38』実話・ネタバレ・あらすじ・感想 浅田美代子の詐欺師が最高!
映画『エリカ38』は実際にあった詐欺事件をモチーフにドラマとドキュメンタリー仕立ての構成で作られている。実年齢が60歳でありながら38歳と偽り男たちを色仕掛けで取り込み大金をせしめていく。見事!とい言いたくなるが、エリカ自身も男に騙されて身を滅ばせてしまった被害者と言える。本作では詐欺に引っかからない方法も学ぶことができる

映画『ホタル』

高倉健さん自身が“昭和の男”の代表でした

映画『ホタル』ネタバレ・あらすじ「高倉健さん悲痛」「反日メディア製作の虚飾映画」感想「特攻の母も泣いている」結末
映画『ホタル』ネタバレ・あらすじ「高倉健さん悲痛」「反日メディア製作の虚飾映画」感想「特攻の母も泣いている」結末映画『ホタル』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。映画『ホタル』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。映画『ホタル』の作品情報・概要『ホタル』2001年公開の降旗康男監督作品。主演は高倉健。共演は田中裕子、水橋貴己奈良岡朋子、小林稔侍、井川比佐志ら。東映創立50周年記念作品。第25回日本アカデミー賞で13部門ノミネートされたが、主演男優賞にノミネートされたが高倉健は「後輩の俳優に道を譲りたい」として辞退した。製作に朝日新聞とテレビ朝日が加わっており、左派的あるいは“反日感情”が強いと批判されている。物語は雑である。撮影監督の木村大作だけが素晴らしいという評価がある。
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映画『あいつと私(1961)』の作品情報

映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
中平康
脚色
池田一朗 中平康
原作
石坂洋次郎
企画
坂上静翁
撮影
山崎善弘
美術
松山崇
音楽
黛敏郎
録音
片桐登司美
照明
藤林甲
編集
辻井正則
スチル
斎藤耕一
黒川三郎(石原裕次郎)
黒川甲吉(宮口精二)
モトコ・桜井(轟夕起子)
浅田けい子(芦川いづみ)
浅田金吾(清水将夫)
浅田まさ子(高野由美)
浅田ゆみ子(吉永小百合)
おばあちゃん(細川ちか子)
野溝あさ子(中原早苗)
磯村由里子(高田敏江)
元村貞子(吉行和子)
加山さと子(笹森礼子)
金森あや子(伊藤幸子)
金沢正太(小沢昭一)
日高健伍(伊藤孝雄)
桑原一郎(武藤章生)
園城寺(庄司永建 )
阿川正男(滝沢修 )
松本みち子(渡辺美佐子)
高野教授(浜村純)
1961年製作/104分/日本
原題:That Guy and I
配給:日活

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