映画『居酒屋兆治』ネタバレ・あらすじ・結末。昭和とは「過去を背負って生きる美学」の時代だった。損得勘定すると損である。

映画『居酒屋兆治』ネタバレ・あらすじ・結末。昭和とは「過去を背負って生きる美学」の時代だった。損得勘定すると損である。お茶の間映画館

映画『居酒屋兆治』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。

居酒屋兆治 : 作品情報 - 映画.com
居酒屋兆治の作品情報。上映スケジュール、映画レビュー、予告動画。函館の街を舞台に小さな居酒屋を営む男と初恋の女とのすれちがう想い、その店に集まる人々の人生模様を描く。山口瞳原作の...

 

『居酒屋兆治』(125分/日本/1983
原題『Love

【監督】
降旗康男
【製作】
田中壽一
【出演】
高倉健
加藤登紀子
大原麗子
田中邦衛

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映画『居酒屋兆治』のオススメ度は?

3

3つです。

男の美学でしょうか。

黙っている男が持て囃された時代です。

昭和ですね。

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映画『居酒屋兆治』の作品概要

映画『居酒屋兆治』(いざかやちょうじ)は、山口瞳の小説をもとに製作された日本映画。高倉健主演。加藤登紀子、大原麗子、田中邦衛出演。

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映画『居酒屋兆治』のあらすじ・ネタバレ

居酒屋を営む兆治はかつて甲子園を目指したこともある有望な投手だった。しかし肩を壊しプロ入りを断念。その後、就職しサラリーマンになる。しかしオイルショック際、自身の出世と引き換えに総務部で人員整理(首切り)の仕事に反発して退職し、その後、居酒屋を開業した。謙虚な彼の性格で店は繁盛している。妻子も幸せだ。しかし昔付き合った女が事件を起こし、兆治は巻き込まれていく、、、、。

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映画『居酒屋兆治』の感想・評価・内容・結末

この映画『居酒屋兆治』は正に“THE SHOUWA”と言える映画だと思います。映像はとても懐かしいです。北海道の田舎町でロケされています。兆治演じる高倉健さんの朴訥さが良いです。妻の茂子は加藤登紀子さんですが、夫の秘密を知っているのにじっと耐えている様に共感を覚え応援したくなります。そしてさよ演じる大原麗子さんが本当に綺麗なんです、幸なき女で、薄命な運命を予感させますが、そのダメっぷり女が見事です。

この『居酒屋兆治』そ観ていると男は黙っている方がかっこいいとか、賢者は貝になるとか考えさせれれますが、今では通用しない気もします。一言でいうなら「過去を背負って生きる美学」を押し付けられる気もします。兆治はかつて甲子園を目指すほどの実力のある投手でした。しかし肩を痛めて野球選手の夢を断念します。その後、サラリーマンになり順調に出世するが、総務部に移され、人員整理の職の担当に嫌気がさし退職します。その後、居酒屋を始めます。

兆治は地元も戻りますが、かつての仲間たちの間ではいまだにヒーローです。その夢を持った40、50代の連中が店の常連です。仲間と楽しく暮らしています。妻子もいます。でもここに過去付き合ったさよの存在が兆治に災難をもたらします。さよは兆治と恋人関係でしたが、別れて地元のお金持ちと結婚して子供もいます。でも兆治のことが忘れられません。精神的にも追い詰めれて蒸発を繰り返します。そして放火騒ぎを起こして行方不明になります。

ここで兆治が疑われます。警察はかつての恋人であった兆治と共犯しているといいます。街の人々は兆治とさよのことは知っていますが、妻の茂子は知らない設定になっています。でも実際は茂子は知っていますが、さよの件について兆治に尋ねたりしません。兆治も言いません。この黙っていることが良いことかわかりません。わたしでしたらはっきりと聞くと思います。その方が夫婦としての信頼関係が築けます。この映画のこの夫婦関係がいいという人もいますが、わたしは何だか逆に希薄な気がするのです。

さて、冒頭にこの映画は“THE SHOUWA”と書きましたが、風景や雰囲気だけのことではありあません。高倉健さんそのものもそうですが、みんなが過去を背負っている感が半端ないのです。まるで戦争で負けた罪を背負っているようにも見えます。1983年ですから終戦後、38年です。あの戦争以後、日本人は心のどこかに「俺が悪いんだ」とか「わたしが我慢すれば良いのだ」という生き方を美化するようになった気がします。人間は最初に自身の非を認めると楽になる生き物です。また弱点をさらしておくことで、みんなが真綿を扱うように優しく接してくれます。

よく「俺はダメな奴なんですよ」「わたし、クズなんです」などと言われたら「そうだね」とは言えません。逆に「そんなことないよ」「大丈夫だよ」って励ますじゃあないですか。あれって一種の自己防衛です。ですからこの『居酒屋兆治』を観ているとか「過去を背負って生きる美学」を押し付けられるような気がするのです。でもこの映画が悪いと言っているのではありません。この映画から戦後、日本人に植え付けられた戦争敗者の劣等感が見えてくるのです。そう言った意味でこの『居酒屋兆治』を観ると面白いと思います。

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映画『居酒屋兆治』(125分/日本/1983) NHK BSプレミアム

12月2日(月)午後9時00分〜11時08分

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まとめ 映画『居酒屋兆治』一言で言うと!

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【】

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映画『居酒屋兆治』の作品情報

映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
降旗康男
脚本
大野靖子
原作
山口瞳
製作
田中壽一
制作補
佐々木健一
撮影
木村大作
美術
村木与四郎
音楽
井上尭之
録音
紅谷愃一
照明
安河内央之
編集
鈴木晄
助監督
桃沢裕幸
スチール
橋山直己
藤野伝吉(兆治)(高倉健)
藤野茂子(加藤登紀子)
神谷さよ(大原麗子)
岩下義治(田中邦衛)
河原(伊丹十三)
神谷久太郎(左とん平)
井上美里(英二)
吉野耕造(佐藤慶)
有田(山谷初男)
小寺(河原さぶ)
越智(平田満)
堀江(池部良)
秋本(小松政夫)
沢井(石山雄大)
佐野(細野晴臣)
松川(東野英治郎)
相場先生(大滝秀治)
相場多佳(石野真子)
小関警部(小林稔侍)
中村巡査部長(三谷昇)
桐山少年(佐野秀太郎)
峰子(ちあきなおみ)
ミーコ(好井ひとみ)
エミリー(水木薫)
河原洋子(中島唱子)
秋本鈴子(立石涼子)
岩下靖子片(山満由美)
モツ屋(あき竹城)
アベックの男(武田鉄矢)
アベックの女(伊佐山ひろ子)
1983年製作/125分/日本
原題:Love
配給:東宝