映画『エイリアン』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『エイリアン』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『エイリアン』
(116分/G/アメリカ/1979)
原題『Alien』
【監督】
リドリー・スコット
【製作】
ゴードン・キャロル デビッド・ガイラー ウォルター・ヒル
【製作総指揮】
ロナルド・シャセット
【原案】
ロナルド・シャセット ダン・オバノン
【脚本】
ダン・オバノン
【撮影】
デレク・バンリント
【音楽】
ジェリー・ゴールドスミス
エイリアンデザイン
H・R・ギーガー
【出演】
シガニー・ウィーバー
ベロニカ・カートライト
トム・スケリット
イアン・ホルム
ハリー・ディーン・スタントン
ジョン・ハート
ヤフェット・コットー
【HPサイト】
映画『エイリアン』IMDbサイト
【予告映像】
映画『エイリアン』トレーラー
映画『エイリアン』NHK BSプレミアム放送 2021年8月9日(月)午後1時00分〜2時58分
8月9日(月)午後1時00分〜2時58分
秋めいてきました。
文化の日が近いです
宇宙文化が到来するのでしょうか
リドリー・スコット監督は「SFホラー」という文化を作りました
シガニー・ウィーバーは宇宙で最初の「ヒロイン女優」です
映画『エイリアン』のオススメ度は?
星3つです
単純に面白いです
飽きません
惹きつける魅力は「シガニー・ウィーバー」
そして気持ち悪い「エイリアン」です
魚か爬虫類か?
映画『エイリアン』の作品情報・概要
巨匠リドリー・スコット監督がSFホラーを世界に見せしめた不朽の名作。本映画の経験が『ブレードランナー』に活かされたと言われている。宇宙空間でいかに恐怖を演出するかの手法を編み出した映画。「気持ち悪いエイリアン」を狭い船内ストレスを頂点に達することで恐怖を助長させている。主演のシガニー・ウィーバーは本作で女性のアクションヒロインの系譜を作った。
映画『エイリアン』のあらすじ・ネタバレ
時は西暦2122年。宇宙貨物船ノストロモ号は搭乗員7名を乗せて、地球への帰還の途にあった。任務は他の惑星で採掘した鉱石を持ち帰ることであった。乗組員達はハイパースリープという眠りから目覚めた。「間も無く地球か」と思われたが、マザーコンピュータが知的生命体からのものと思われる信号を受信したのことがわかる。そしてノストロモ号は発信源である天体に針路を変更していた。搭乗員7名の契約書には「知的生命体からと思しき信号を傍受した場合は調査するように」の一文があり、調査せざる得ない、、、。
映画『エイリアン』の感想・内容
“SFホラー”映画の先駆けを作ったリドリー・スコット監督
いま観ても「とても衝撃的」です。SF映画史上最も素晴らしい作品に上がられる逸品だと思います。
まず設定がいいと思います。“SFホラー”映画の先駆けなのです。
コンピュータの暴走の恐怖を描いたスタンリー・キューブリック『2001年宇宙の旅』も大変恐ろしい話でしたが、本映画『エイリアン』は気持ち悪い“宇宙人”との戦いをホラーテイストで描いています。
あの生ぬるい感じにゾッとします。魚のような、獣のような、そして爬虫類のような風貌はとてもショッキングでした。
SF映画の金字塔と言ったら『スター・ウォーズ』ですね!
『エイリアン』シリーズは本作と『エイリアン2』が絶品
映画『エイリアン』はその後シリーズ化されますが、この第1作と第2作目の『エイリアン2』が絶品です。
第1作はリドリー・スコットが監督、そして第2作は若きジェームズ・キャメロンです。物語の繋がりもバッチリですから是非とも連続してみて欲しいです。
さて、映画『エイリアン』の冒頭は『2001年宇宙の旅』や『猿の惑星』同様、“眠り”状態から始まります。
宇宙へ調査に出かけた船の帰還途中です。
SF映画では時間と空間の関係性を前面に出して、脚本を書かれていた時期があり、本映画を観ると懐かしく思います。『スターウオーズ 』シリーズなどはもう、時間も空間も“一瞬”で処理されています。宇宙の端っこから端っこまでひとっ飛びです。
主演のリプリー演じるシガニー・ウィーバーが強烈な存在感
まず主演のリプリー演じるシガニー・ウィーバーが強烈な存在感を発揮しています。「強い女性」「負けない女性」を印象付けてきます。そして頭が良いのです。
本映画 『エイリアン』で女性を主演にしたのは大正解だと思います。
おそらく1979年以前までの映画作品の多くは男性がヒーローを貼っていたと思います。
『スーパーマン』『ロッキー』『ジョーズ』その他たくさんありますが、女性のアクションヒロインは思う浮かびません。
その後の『ターミネーター』のサラ・コナーや、『ワンダーウーマン』『ブラック・ウィドウ』にも繋がる女性アクションヒロインの系譜になったことは間違い無いでしょう。
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閉鎖空間の映画を観るとわたしたちは“抜け出したい”気分に拍車がかかる
映画はほぼ宇宙船ノストロモ号の船内で展開して行きます。この構成は今はSF宇宙映画では鉄板です。
閉鎖空間の映画を観るとわたしたちは“抜け出したい”気分に拍車がかかり、強いストレスに見舞われるのです。
そのストレスを逆手にとって描くのがSFホラーの演出の賜物なのです。
逆に『スターウォーズ』シリーズは船内だけではなく、あちこちの惑星に着陸してユニークな異星人から土や水、あるいは植物も登場させることでエンタメ要素を取り入れています。
こちらは実話の宇宙映画です
映画『エイリアン』の結末・評価
本映画『エイリアン』の“エイリアン”を観て「ギョッとした」人は多いはず
さて本映画『エイリアン』の“エイリアン”を観て「ギョッとした」人は多いのではないでしょうか。本当に気持ち悪いです。
死んだエイリアンを解剖する場面もショックです。一時期、カニが食べられなくなったほどです。
そしてエイリアンが鮮明に姿を現したのはクルー・ケイン(ジョン・ハート) のお腹を突き破った時のショックも大きかったです。
蛇なのか魚なのかわかりませんが、鋭い牙をむき出して「シャー」と声を出した時は体が後ろへ吹っ飛びました。本当にびっくりしました。
ただその後のエイリアンは成長して大きくなっていきますが、それほど気持ち悪くなかったのです。というのはあまり全体像を明るく見せていないのも一因があると思うのです。
もちろん、宇宙空間ですから仕方がないと思うのですが、やはり当時の技術では限界だったのではないでしょうか。
その代わり、素早く動かしたり、時折、奇声を上げさせることでより一層恐怖感を煽ることに成功しています。
抱腹絶倒間違いなし「SFコメディー」最高傑作!
アンドロイドのアッシュ(イアン・ホルム )の出来栄えが素晴らしい
もうひとつアンドロイドのアッシュ(イアン・ホルム )の出来栄えが素晴らしい点を忘れてはいけません。
シリコンやら、ゴムやら、チューブなどがむき出しになって、頭がゴロンと転がっていますが、こちらは特に気持ち悪さがありません。それは血液の赤色がないからです。
人間は本能的に“血”に対しての恐怖反応があるからだと思いますが、もし、このアンドロイドの体液を赤色にしていたら、逆に覚めてしまったかもしれません。その点では体液を白っぽくしたのは大正解だったと思います。
シガニー・ウィーバーくらいの美人度だったからヒットした
それにしてもシガニー・ウィーバーの演技は素晴らしかったです。髪の毛がライオンのようにボサボサなのも良いです。
そしてとてもスリムな体です。バストはそれほどありません。それがとても好感を持ちます。
筋骨隆々ではありませんが、二の腕や太ももなどの真っ直ぐに走っている筋をみると、しっかりとトレーニングしているのがわかります。
身長が180センチありますからスクリーン映えします。
宇宙船の中なのでロング映像、いわゆる引きの映像は多用できませんから、顔のアップも重要になったと思います。
そう考えるとシガニーの顔は嫌味がありません。これが超絶美人女優であったのなら116分は辛かったかもしれません。
美人は三日で飽きるという言葉がありますが、それってわかるのです。
美人はずっと美人が続けば良いのですが、ある瞬間というかある角度から見て幻滅する時があるのです。
わたしの知っている美人に幻滅したのは「アホ面の寝顔」です。口を開けて眠っている美人には幻滅しました。
それと最悪なのは「鼻毛美人」です。こちらもダメです。もう見たくありません。
そう考えると引きの絵が少なくなる、狭い宇宙船内で展開される映画の女優はそれほどの美人ではない方が無難かもしれません。
*ほとんど記憶になかったのですが、ウディ・アレンの『アニー・ホール』の端役でデビューしているとのことで確認してみると良いでしょう。
*ヴィム・ヴェンダース監督の『パリ、テキサス』に出演した名優ハリー・ディーン・スタントンにも注目してみたい。
ブラッド・ピット最高演技と言われています
映画『エイリアン』のキャストについて
シガニー・ウィーバー
ベロニカ・カートライト
トム・スケリット
イアン・ホルム
ハリー・ディーン・スタントン
ジョン・ハート
ヤフェット・コットー
まとめ 映画『エイリアン』一言で言うと!
「閉所恐怖症の人は宇宙旅行できない」
小さい頃、かくれんぼで車のトランクに入ったことがあります。バカでした。本の少しの時間でしたが、とても怖かったです。それ以来、わたしは暗くて狭いところが苦手になりました。飛行機も苦手です。まして宇宙など、、、。宇宙旅行の時代がきますが、そもそものそんなお金がないので余計な心配はしなくても良いです。
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映画『私の知らないわたしの素顔』
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映画『エイリアン』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
リドリー・スコット
製作
ゴードン・キャロル デビッド・ガイラー ウォルター・ヒル
製作総指揮
ロナルド・シャセット
原案
ロナルド・シャセット ダン・オバノン
脚本
ダン・オバノン
撮影
デレク・バンリント
音楽
ジェリー・ゴールドスミス
エイリアンデザイン
H・R・ギーガー
リプリー(シガニー・ウィーバー)
ランバート(ベロニカ・カートライト)
ダラス船長(トム・スケリット)
アッシュ(イアン・ホルム )
ブレット(ハリー・ディーン・スタントン)
ケイン(ジョン・ハート)
パーカー(ヤフェット・コットー)
1979年製作/116分/G/アメリカ
原題:Alien
配給:20世紀フォックス映画