映画『道』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
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『道』(104分/イタリア/1954)
原題『La Strada』
【監督】
フェデリコ・フェリーニ
【製作】
ディノ・デ・ラウレンティス カルロ・ポンティ
【撮影】
オテッロ・マルテッリ
【音楽】
ニーノ・ロータ
【出演】
アンソニー・クイン
ジュリエッタ・マシーナ
リチャード・ベースハート
アルド・シルバーニ
【HPサイト】
映画『道』IMDbサイト
【予告映像】
映画『道』トレーラー
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映画『道』NHK BSプレミアム放送 9月17日(木)午後1時00分〜2時49分
9月17日(木)午後1時00分〜2時49分
間違いなく名作です。イタリア映画史上ナンバーワンであることは間違いなし!
もちろん世界の映画作家たちが目標とする映画です。
人間とは?道とは?を考えさせます。
ニーノ・ロータのメロディーはフィギュアスケーターの鉄板です
映画『道』のオススメ度は?
星5つです。
イタリア映画最高傑作です。
ニーノ・ロータの音楽が最高。
アンソニー・クインが本当に憎たらしい。
友だち、恋人、子供と全員で観てください。
映画『道』の作品概要
『道』原題『 La Strada』1954年製作・公開のイタリア映画。イタリア映画界の巨匠フェデリコ・フェリーニ監督作品。1956年のアカデミー外国語映画賞を受賞した。アンソニー・クインとジュリエッタ・マシーナが主演。イタリア映画の代表作品。ニーノ・ロータ作曲のメロディーが心に残る。
石原裕次郎と歩いた「道」がありました
映画『道』のあらすじ・ネタバレ
貧しいイタリアの沿岸部で暮らすジェルソミーナは少し頭が弱い。母は口減らしもあって旅芸人のザンパーノにジェルソミーナと売る。ジェルソミーナはザンパーノに怒鳴られながらも芸人の仕事を覚えていく。粗野で乱暴で大酒呑みで女好きで礼儀も優しさもないザンパーノに尽くす。しかしザンパーノが人を殺したことをきっかけにジェルソミーナは心を壊していく。
映画『道』の感想・内容
映画『道』を観ることで明日が見えてくる
わたしにとってこの映画『道』はとても大切な作品です。
年に一度は観ます。どんな時に観るかというと、まず季節は冬、そしてなんだか人肌恋しくなる時です。
一人、夜中に観るのです。
少し前は過去のことを思い出して、自分の歩んできた人生を後悔することが多かったですが、最近は変わりました。
この『道』を観ることで「また明日から頑張ろう!」という前向きな気持ちになっきました。
我らが黒澤明監督も「侍」という生き方を世界に伝えています
フィギュアスケートでお馴染みのニーノ・ロータ
この映画のファンは多いです。
またこの映画のメインテーマはニーノ・ロータが作曲しています。誰でも知っているメロディーです。とても切ないです。
この季節の日本では必ずと言って良いほどテレビから流れてきます。
フィギュアスケートです。特に日本の選手はこの『道』のテーマで演技をする人が多いです。
高橋大輔選手、紀平梨花選手などは好んで用いています。
スケートという氷上芸術においてこのメロディアスな曲は飛ぶ、踊る、表現をするに於いて最上の一曲だそうです。
イタリア人は陽気だと言われていますが、実は、、、
さて、物語はそんなに明るいものではありません。
イタリア映画のイメージはイタリア人同様、陽気な作品と思う人がいますが、決してそうではないです。
本当に人間の生き様からエゴ、嫉妬、憎悪などの醜悪なる心をエグるような作品が多いです。
今年観た『ドッグマン 』はまさに伝統的なイタリア映画の精神を継承した作品でした。
兎にも角にも『道』というタイトル自体がストレートなのです。観終わってから意味がわかるのです。
平成という「道」がありました
映画『道』の結末・評価
どんな道を選択しても後悔しない生き方を!
人の人生はいくつかの道を選択して今に至っています。
道を間違えた者も正しく歩んだ者の違いはなんでしょうか?
お金儲けで成功したのか、それとも心許せる友を得たのか、はたまた国家や社会のために貢献したのか、、、。
もちろん歩んできた道によって答えは異なりますが、本作のザンパーノが最後の自身の道を立ち止まって気がついたのはやはり最愛の人のことだったのです。
あれだけジェルソミーナを虐めてバカにして、捨てた人間が失くしたモノの大きさに気がついて自身の愚かさに懺悔しているのです。
時すでに遅しですが、道半ばで気がついたことが救いの映画です。
人生にはファミリーを守る「道」があります
ザンパーノの野蛮さとジェルソミーナの純粋のギャップが良い
物語を今一度簡単に説明します。
頭の少し弱い女の子ジェルソミーナは4姉妹の長女です。
母親にとってジェルソミーナは悩みの種です。ザンパーノという大道芸人が訪れます。
彼は以前、従姉妹のローザを引き取りますが死んでしまい、新しい助手を探しています。
母親はジェルソミーナを1万リラで売ります。
それからジェルソミーナはザンパーノに馬鹿にされ、虐められ、性的な相手もさせられながら旅芸人の仕事を覚えようと懸命です。
でも根っから粗野で大酒呑みで暴力的で礼儀もない、教養もないザンパーノはジェルソミーナに優しい言葉のひとつもかけません。
しかもあちこちで女を引っ掛けて移動手段である三輪車の中で女と寝ます。
その間はジェルソミーナは外で待機しています。それでもジェルソミーナはついていきます。
団塊の世代ってひとつの「道」だったのではないでしょうか
あの粗野で心無いザンパーノが嗚咽するのは成長した証
でもある日、旅に途中で合流したサーカスの一団の男とザンパーノがもめて、ザンパーノがその男を殺してしまいます。
それからジェルソミーナは完全に壊れていきます。
頭が完全におかしくなっていきます。
ジェルソミーナは頭は弱いですが、善悪の区別はちゃんとつきます。
日ごとおかしくなっていくジェルソミーナをザンパーノはあっさり捨てるのです。
そして数年の月日が流れてザンパーノは海辺の街に興行でやってきます。
通りかかったビーチから「ラー、ララララ」というメロディを口ずさむ女がいました。
我に返って女に聞きます。「その歌はどこで?」
すると女「数年前にここらへんをうろついていた頭のおかしい女が口ずさんでいたメロディ。でもその女は死んだ」と言いました。
ザンパーノはあまりのショックでフラフラになります。
そしてその夜はいつもより酒を飲みまくり暴れます。
そしてビーチへ行き「ジェルソミーナ」と嗚咽するのです。
この場面は本当に秀逸です。真夜中の海、波の音とザンパーノの嗚咽、、、。もうこれ以上の映画はないです。
自給自足できる「道」を歩んでる彼らに憧れます
まとめ 映画『道』一言で言うと!
「人生という道はどこへ続く?」
この答えはわかりません。人は何も知らないで生まれて、何を知りたくて生きて、何かを知ったような顔で死んでいく、という言葉を聞いたことがあります。結局「知らないまま」の人生だということです。しかし長い人生の中で、人との関わりの中で喜怒哀楽の感情に包まれることは確かです。その時にどういう思考で、どう選択するかでその後が変わることはわかってきました。
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映画『道』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
フェデリコ・フェリーニ
脚本
トゥリオ・ピネッリ フェデリコ・フェリーニ
原案
トゥリオ・ピネッリ フェデリコ・フェリーニ
製作
ディノ・デ・ラウレンティス カルロ・ポンティ
撮影
オテッロ・マルテッリ
音楽
ニーノ・ロータ
Zampanoアンソニー・クイン
Gelsominaジュリエッタ・マシーナ
Il Mattoリチャード・ベースハート
Colombaioniアルド・シルバーニ
1954年製作/イタリア
原題:La Strada
配給:イタリフィルム=NCC