映画『E.T.』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『E.T.』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『E.T.』
(115分/G/アメリカ/1982)
原題『E.T. the Extra-Terrestrial』
【監督】
スティーブン・スピルバーグ
【製作】
スティーブン・スピルバーグ キャスリーン・ケネディ
【脚本】
メリッサ・マシソン
【撮影】
アレン・ダビュー
【音楽】
ジョン・ウィリアムズ
【出演】
ディー・ウォーレス
ヘンリー・トーマス
ロバート・マクノートン
ドリュー・バリモア
ピーター・コヨーテ
K・C・マーテル
ショーン・フライ
C・トーマス・ハウエル
【HPサイト】
映画『E.T.』IMDbサイト
【予告映像】
映画『E.T.』トレーラー
- 【スター・ウォーズシリーズ】
- 【夢に向かって頑張っている映画】
- 映画『カセットテープ・ダイアリーズ』
- 映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
- 映画『ルース・エドガー』
- 映画『ハリエット』
- 映画『チアダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』
- 映画『マディソン郡の橋』
- 映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』
- 映画『キングダム』
- 映画『リメンバー・ミー』
- 映画『風をつかまえた少年』
- 映画『パリに見出されたピアニスト』
- 映画『レディ・マエストロ』
- 映画『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』
- 映画『さよなら くちびる』
- 映画『王様になれ』
- 映画『ブレス あの波の向こうへ』
- 映画『ガラスの城の約束』
- 映画『リアム16歳、はじめての学校』
- 映画『ビリーブ 未来への大逆転』
- 映画『旅のおわり世界のはじまり』
- 映画『トールキン 旅のはじまり』
- 映画『チワワちゃん』
- 映画『芳華-Youth-』
- 映画『翔んだカップル』
- 映画『WAVES ウェイブス』
- 中学生が出てくる映画
映画『E.T.』日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』 2020.10.2 よる9時~10時54分放送
2020.10.2 よる9時~10時54分放送
巨匠スティーブン・スピルバーグ登場です
E.T. はthe Extra-Terrestrialの略です
架空の地球外生命体の名称を指します
自転車が空を飛びます
音楽のジョン・ウィリアムズが素晴らしい
子どもと宇宙人の友情物語です
映画『E.T.』のオススメ度は?
星4つ半です
面白いです
泣けます
笑えます
「頑張る子ども」を応援したくなります
ジョン・ウィリアムズの音楽が涙腺決壊を招きます
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映画『E.T.』の作品情報・概要
『E.T.』原題『E.T. the Extra-Terrestrial』1982年公開のアメリカ合衆国のSF映画。the E.T.とはExtra-Terrestrial(架空の地球外生命体の名称)のことを指す。スティーブン・スピルバーグ監督作品。本映画は世界中で大ヒットして世界一のヒットメーカーとなる。製作は『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』/スカイウォーカーの夜明け』のキャスリーン・ケネディ。地球に置いてけぼりになった宇宙人を子どもたちが力を合わせて宇宙へ帰してあげる友情物語。
映画『E.T.』のあらすじ・ネタバレ
町外れの深夜の森。数人が植物採集をしている。しかし容姿は人間とは異なる。宇宙人だ。とても臆病そうだ。人間が異変に気がつき、彼らに近寄ると急いで宇宙船に乗り込みとび、立ってしまった。しかし一人だけ取り残された宇宙人は逃げるように森を出て、エリオットの家の小屋に隠れる。ピザのデリバリーを取りに出たエリオットは小屋の異変に気付き近寄ると、そこには、、、、。
映画『E.T.』の感想・内容
スピルバーグはどう演出すればみんなが涙を流すのかを「知り尽くしています」
とても面白いです。「泣けます」本当にわかっていても泣いてしまう映画です。日本人の多くの方は一度は観たことがあるのではないでしょうか。
SF映画といえばもう『E.T.』と真っ先に手を挙げる人も多いと思います。
スピルバーグです。「知っています」どう演出すればみんなが涙を流すのかを「知り尽くしています」とにかく研究熱心なのです。
本映画『E.T.』は1982年製作です。もう40年近く前の映画です。
いま改めて鑑賞しても感動してしまうのはやはりスピルバーグたちフィルムメーカーが日々、心理学、哲学、宗教、感性、その他の学問を研究した努力の結果だと思います。
映画の序破急が成されています。
スピルバーグはプロデュサーとしての手腕も高い!
エンタメと作家性の高い両方の映画を作るスピルバーグに世界は驚愕する
本映画『E.T.』をひと言で言ってしまうと「置いてけぼりになった宇宙人を子どもたちが守り、宇宙へ帰してあげる話」となります。
本当にこれだけなのです。発表された当時、映画評論家の多くは「子ども騙しの馬鹿げた映画だ」と言い放ちました。でも、世界中で大ヒットしました。
「勝てば官軍」の世界が映画なのです。スピルバーグをバカにした映画評論家はその後も彼の作品を酷評します。
しかしエンタメと作家性の高い両方の映画を作るスピルバーグに驚愕します。
そして『シンドラーのリスト』以降、映画評論家は口を閉ざします。もう子ども騙しの映画監督ではないと世界に証明したからです。
スピルバーグは自身の両親の離婚の物語であると公言している
さて、わたしも本映画『E.T.』を若い頃に観ています。記憶的には少年たちが自転車で空を飛ぶ場面が強く、号泣しています。ジョン・ウィリアムズの音楽が涙を止めさせませんでした。
そして、改めて観ましたが、決して子ども騙しの映画ではないことがわかりました。もちろん号泣しました。
ただ単に宇宙から来たE.T.を返す物語ではないことがわかったのです。
まず、エリオット(ヘンリー・トーマス)の両親の問題が明確に描かれています。
母・メアリー(ディー・ウォレス)はエリオットを含めマイケル(ロバート・マクノートン)とガーティ (ドリュー・バリモア)の三人の子どもと暮らしています。
夫はメキシコに出張中とのことですが、実際は他の女と一緒です。つまり「間も無く離婚」を迎えようとしています。
子どもたちは全て知っています。実際、スピルバーグは本作は自身の両親の離婚の物語であると公言している。
スピルバーグ&クリント・イーストウッドコンビの名作!
計算された脚本「崩壊しそうな家族を描く」ことで共感を得る
アメリカ映画ではこういった離婚、あるいは崩壊しそうな家族が頻繁に描かる傾向があります。これは実に計算された脚本だと言えるのです。
何故ならば「離婚寸前家族」や「シングルマザー」を描くことで、現在、同じシチュエーションである人々から共感を得ることができるからです。
もちろん、健全で幸せな家族にとっても効果的なのです。「わたしたちは幸せなのだ」と思わせるからです。
しかも映画が始まった冒頭でエリオットの家がちょっとおかしいというニュアンスを与えてくるところも秀逸なのです。
観ているわたしたちは「これは酷い」とか「うちはまだマシだ」と感じるからです。人の不幸は時として自分を幸せな気分にさせてくれます。
スピルバーグはやっぱり「宇宙」が大好き
良い脚本は最初の11分で決まる
良い脚本は最初の11分で決まると言われており、スピルバーグはそれをきっちりと演出してきました。
端的にいうと最初の11分で登場人物が置かれた状況に問題があること、そして応援したくなること、となります。
「父親不在、特に裕福ではない、母はノイローゼ気味、悪ガキの溜まり場」等です。
若い時に観た時は特に気にしていませんでしたが、スピルバーグと脚本家のメリッサ・マシソンはちゃんと仕込んでいたことに驚きました。
ただこれ以上複雑にすると感動が損なわれるのでサイドストーリーは用意されていません。
現在の多くの映画は本ストーリーの他にサイドストーリーをきっちりと入れてきます。例えば映画『ITイット THE END “それ”が見えたら、終わり。』はその典型です。
自身のトラウマを解決していきます。
でも『E.T.』ではエリオット家族の問題解決は成されていません。
父親が戻るというプロットを入れることより、「宇宙人と友だち」という結末の方が安心と感動を与えるからです。お見事です!
映画『E.T.』の結末・評価
植物採集をしているE.T.たちは武力を好まない平和的な人たち
さて、わたし的に本映画『E.T.』で注目したいのは冒頭でたくさんのE.T.が地球で船外活動をしている場面です。
地球で植物採集をしているのす。研究のためもあるのでしょうが、植物を採っている理由はやはり彼らの星ではもう食料不足になっているからでしょうか。
持ち帰って自分たちの食料にするつもりなのでしょうか。ここの場面でわかるのはこのE.T.たちは武力を好まない平和的な人たちだということです。
もし地球を侵略に来たのであれば人間狩りをしているでしょう。ここでもスピルバーグ「狙っています」確実に仕込んでいます。
宇宙人は怖くないという映画の最初でしょう。
ただですね、ここに生えている植物がハリボテなのですよ。もう少し予算をかけてしっかりと作って欲しかったですね。キノコなんてポワンポワンしています。
あ、ここで気がついたのですが、キノコを入れたのはひょっとして世界最初のSF映画監督ジョルジュ・メリエスへのオマージュなのでしょうか。メリエスの『月世界旅行』にはキノコが出てきます。
スピルバーグがプロデュースすると確実にヒットします
『E.T.』を注意深く観ると新たな発見に出会えます
このように本映画『E.T.』を注意深く観ると新たな発見に出会います。
スピルバーグの親友であるジョージ・ルーカスの映画『スター・ウォーズ』のキャラクター、ランド・カルジリアンやボバ・フェットも登場しますし、サメ(おそらく『ジョーズ』を意識)も登場します。
そしてきわめつけはヨーダですね。遊びココロがあります。自転車が空を飛ぶ場面は後のプロデュース映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のスケボーを彷彿させます。
絶対にスピルバーグの影響を受けているでしょう
有色人種がほとんど出ていないのが残念
本映画『E.T.』で一点だけ残念なところがあります。それは出演者のほとんどが「白人」だというところです。
黒人は出ていますが、子どもたちを追いかける役です。もし今現在作られるのでしたら、子どもの中に確実に有色人種をキャスティングしないと問題になるでしょう。
若き日のスピルバーグ映画ではあまり有色人種の扱いに重きを置いていません。ですから1985年には黒人奴隷の映画『カラー・パープル』を作るのは、過去作への贖罪でしょうか。
さて、話を戻します。本映画『E.T.』は子どもから大人まで間違いなく楽しめます。40年の時を経ても全く色褪せません。「子どもが頑張る映画」の代表的作品なのです。おそらく10年後観ても同じように涙を流すと思います。
映画『E.T.』のキャストについて
ディー・ウォーレス
ヘンリー・トーマス
ロバート・マクノートン
ドリュー・バリモア
ピーター・コヨーテ
K・C・マーテル
ショーン・フライ
C・トーマス・ハウエル
まとめ 映画『E.T.』一言で言うと!
「一度で良いから大空を飛んでみたい」
これは本当に思います。自由に飛びたいです。飛行機ではなく。ドローンでも良いです。自分で操縦して空を飛んでみたいです。
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映画『E.T.』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
スティーブン・スピルバーグ
製作
スティーブン・スピルバーグ キャスリーン・ケネディ
脚本
メリッサ・マシソン
撮影
アレン・ダビュー
音楽
ジョン・ウィリアムズ
ディー・ウォーレス
ヘンリー・トーマス
ロバート・マクノートン
ドリュー・バリモア
ピーター・コヨーテ
K・C・マーテル
ショーン・フライ
C・トーマス・ハウエル
1982年製作/115分/G/アメリカ
原題:E.T. the Extra-Terrestrial
配給:ユニヴァーサル=CIC