映画『ザ・スイッチ』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『ザ・スイッチ』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『ザ・スイッチ』
(2020年製作/102分/R15+/アメリカ)
原題『Freaky』
【監督】
クリストファー・ランドン
【製作】ジェイソン・ブラム【製作総指揮】クーパー・サミュエルソン ジャネット・ボルトゥルノ【脚本】マイケル・ケネディ クリストファー・ランドン【撮影】ローリー・ローズ【衣装】ホイットニー・アン・アダムス【編集】ベン・ボーデュアン【音楽】ベアー・マクレアリー
【出演】
ビンス・ボーン
キャスリン・ニュートン
アラン・ラック ケイティ・フィナーラン セレステ・オコナー ミーシャ・オシェロヴィッチ
【HPサイト】
映画『ザ・スイッチ』公式サイト
【予告映像】
映画『ザ・スイッチ』トレーラー
映画『ザ・スイッチ』のオススメ度は?
星4つです
ストレス発散になります
痛快です
爆笑です
映画『ザ・スイッチ』の作品情報・概要
『ザ・スイッチ』原題『Freaky』は2020年に公開されたアメリカ合衆国のホラー&コメディ映画。クリストファー・B・ランドン監督作品。主演はヴィンス・ヴォーン(映画『ファイティング・ファミリー』)とキャスリン・ニュートン(映画『名探偵ピカチュウ』や映画『ベン・イズ・バック』)女子高校生と連続殺人鬼が入れ替わる“ボディスイッチ”映画として大ヒットした。アラン・ラック ケイティ・フィナーラン セレステ・オコナー ミーシャ・オシェロヴィッチ出演。
LGBTQにテーマをおいた映画
映画『ザ・スイッチ』のあらすじ・ネタバレ
アメリカの高校生の間で、都市伝説的な存在となっている”連続殺人鬼ブッチャー”は話題に事欠かない。大人気な悪役。高校生4人がおやんお留守を良いことに酒を飲んでいる。服に酒をこぼしてしまい、倉庫へ炭酸を取りに行くが、間違って高価なワインを割ってしまう。倉庫は祖父が集めた珍品から名品までの遺品が所狭しと並んでいた。”ラ・ドーラ”と書かれた短剣に目が止まります。すると、突然殺人鬼ブッチャーが現れて男子生徒を殺害します。殺害方法は残虐でワインの瓶を口に押し込んで引き裂きます。そしてブッチャーは他の三人も次々と殺していく。一方、ミリー(キャスリン・ニュートン) は父に亡くなりアルコール依存症に陥りそうな母を励ましている。姉は警察官で、真面目。ソリも合わない。ミリーの高校生活は“イジメ”に合っている。
映画『ザ・スイッチ』の感想・内容
「とても面白い映画」「抱腹絶倒で痛快な映画」です。これは是非とも観て欲しい一作品です。
入れ替わり映画、つまり“ボディスイッチ”映画は古今東西有り余るほど存在します。邦画では新海誠監督の『君の名は。』が最も有名です。
過去には大林宣彦監督の『転校生』もあります。入れ替わりとではありませんが、山口百恵主演の映画『古都(1980)』』は一人二役を演じていますが、一見するとボディスイッチを彷彿させます。
洋画では『フェイス/オフ』や映画『ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル』、一風変わったところで『メン・イン・キャット』などがあります。
大抵のボディスイッチ映画は「爆笑」できます。
薬師丸ひろ子演じる“女子高生”がヤクザの組長になる!
本映画『ザ・スイッチ』も同様でコメディ要素を主軸にホラー&サスペンスを盛り込んでいます。
全体的なまとめとして家族愛とLGBTQへの敬意を示した作品になっているところが秀逸と言っていいでしょう。
オープニングから笑えます。これから絶対に「何かやばいこと」が起きるとわかる演出なんです。
これはホラー映画の常道です。
カップルがイチャイチャしています。
完全にこの二人は殺されると予想できるから、観ている方は「安心できる」のです。案の定、殺されます。
結構な残虐性を持って殺されます。ホラー&コメディ映画の良いところはこういった残虐性の表現の後に、必ず笑いの要素を倍にして盛り込んでくるので、先ほど絶叫したイメージを払拭させてくれる点になります。
ですから絶対的に凶悪犯罪を美化していないと言い切れます。
アメリカの“女子高生”は超積極的!
映画『ザ・スイッチ』の考察・評価
さて、本映画『ザ・スイッチ』は劇場予告から注目していました。
わたし的に“推している”キャスリン・ニュートンが出演しているからです。とっても可愛い女優さんです。
映画『名探偵ピカチュウ』も良かったですが、ジュリア・ロバーツ、ルーカス・ヘッジズと共演した映画『ベン・イズ・バック』での演技が心に残ったからです。
そして本映画『ザ・スイッチ』ではなんと女子高校生と連続殺人鬼の二役をこなすわけですから、期待で胸が膨らみます。
結果的にはキャスリン・ニュートンの演技は本当に素晴らしかったです。可愛いだけじゃあないですね。
チアダンに青春を賭けた“女子高生”の勇姿を見よ!
ミリー(キャスリン・ニュートン) は母と姉の三人暮らしの女子高校生です。
父は亡くなっており、デパート勤めの母はアルコール依存症に陥っています。
姉は地元の警察官です。
ミリーの高校生活はハッピーなものではありません。イジメられています。
他の女子生徒からも、教員からもイジメられています。
アメリカ映画のこういう設定はもはやお決まりですね。しかも大抵のイジメられる場面は廊下にあるロッカー前です。
このロッカー場面を観て、アメリカの高校生活に憧れた人も多いのではないでしょうか。わたしもその一人です。
ロッカーは二人で共有している場合が多いようです。映画『ルース・エドガー』では、このロッカーのプライバシー問題もさりげなく扱っています。
山口百恵さん演じる“女子高生”が「オシッコ漏らしちゃいます」
ただ、ミリーがなぜイジメられているかの背景は描かれていません。
父がいない家庭環境でしょうか?いえ、そういう家庭環境の子どもはたくさんいますから、理由にならないでしょう。
顔がブサイクだから?それも当てはまりません。服がダサいから?これは当てはまります。
でも、ミリーにはちゃんと友だちがいますので、安心できます。
黒人のナイラ(セレステ・オコナー)とLGBTQのジョシュ(ミーシャ・オシェロヴィッチ)です。
このトリオは実に良いバランスだと感じました。ナイラもジョシュも大活躍です。
“女子高生”という若さで死んでしまうとは、、、、
一方、連続殺人鬼のブッチャー(ビンス・ボーン) には、どこか憎めない雰囲気があります。
大きな巨体をクネクネさせる仕草が実に可愛いのです。
いわゆる「オネエ系」の演技を行ったのですが、最初こそ「こんな巨体で女性的な演技ができるのか」と疑問視していましたが、それを払拭する見事な演技でした。
ギャップって大切だと思いました。
ちょっと女性的な男性がオネエを演じるより、ビンス・ボーンのような巨体の男性が演じるギャップの方が観客にとっては親近感が湧くと思いました。
ドラァグクイーンなんかも巨体な人が多いのはそういう理由からでしょうか。映画『ステージ・マザー』でも表現されていました。
吉永小百合さんは“女子高生”が似合う
映画『ザ・スイッチ』の結末
さてさて、本映画『ザ・スイッチ』は予定調和で進展していきます。
このお決まりの展開は観ている方に安心感を与えてくれるのです。しかもしっかりとどんでん返しも盛り込まれています。
一度、死んだはずのブッチャーが蘇るパターンです。でも一度目で、ブッチャー退治にあれだけ苦労したのに、二度目はあっさりと仕留めて終わるあたりも良いと思います。
長澤まさみさんのとっても生き生きとした“女子高生”に好感を覚えます
結末的にミリー(キャスリン・ニュートン) は父を亡くした母の気持ちを理解し、姉とも絆を深めました。
ナイラ(セレステ・オコナー)とジョシュ(ミーシャ・オシェロヴィッチ)とも友情も継続です。
そして、想いを寄せているブッカーとの恋愛がスタートして幕が降ります。ハッピーエンドですね。
ホラー&コメディ映画ってやっぱりスッキリして終わるのが一番です。とても気持ちの良い映画でした。
“女子高生”と同棲するってどういう感じだろう?
映画『ザ・スイッチ』のキャストについて
ブッチャー(ビンス・ボーン)
ミリー(キャスリン・ニュートン)
ベルナルディ(アラン・ラック)
ケイティ・フィナーラン
ナイラ(セレステ・オコナー)
ジョシュ(ミーシャ・オシェロヴィッチ)
ライラー(メリッサ・コラーゾ)
シャーリー(ダナ・ドロリ)
まとめ 映画『ザ・スイッチ』一言で言うと!
「一度で良いから誰かと入れ替わってみたい」
誰もが一度くらいは「他の人になりたい」と願ったことってありませんか?わたしも同様で小さい頃から返信願望がありました。あまり裕福ではなかったので、やはり裕福な家の子と入れ替わりたいと願ったものです。でもそんなことってありえません。大きくなってからはスポーツ選手や歌手、俳優に入れ替わりたいと妄想したものです。でも、この妄想って感性を磨くにはとても役に立ったと思うこの頃です。
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映画『ザ・スイッチ』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
クリストファー・ランドン
製作
ジェイソン・ブラム
製作総指揮
クーパー・サミュエルソン ジャネット・ボルトゥルノ
脚本
マイケル・ケネディ クリストファー・ランドン
撮影
ローリー・ローズ
衣装
ホイットニー・アン・アダムス
編集
ベン・ボーデュアン
音楽
ベアー・マクレアリー
ブッチャー(ビンス・ボーン)
ミリー(キャスリン・ニュートン)
ベルナルディ(アラン・ラック)
ケイティ・フィナーラン
ナイラ(セレステ・オコナー)
ジョシュ(ミーシャ・オシェロヴィッチ)
ライラー(メリッサ・コラーゾ)
シャーリー(ダナ・ドロリ)
2020年製作/102分/R15+/アメリカ
原題:Freaky
配給:東宝東和