映画『人生はビギナーズ』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『人生はビギナーズ』公式サイト・IMDbサイト・ Rotten Tomatoesサイトにて作品情報・キャスト情報ならびにレビューをご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『人生はビギナーズ』
(2010年製作/105分/G/アメリカ)
原題:Beginners
配給:ファントム・フィルム、クロックワークス
【監督】
マイク・ミルズ
【製作】レスリー・アーダング ディーン・ベネック ミランダ・ドゥ・ペンシエ ジェイ・バン・ホイ ラース・ヌードセン【脚本】マイク・ミルズ【撮影】カスパー・トゥクセン【美術】シェーン・バレンティーノ【衣装】ジェニファー・ジョンソン【音楽】ロジャー・ネイル デビッド・プラマー ブライアン・レイツェル
【出演】
ユアン・マクレガー クリストファー・プラマー メラニー・ロラン ゴラン・ビシュニック
(C)2010 Beginners Movie, LLC. All Rights Reserved.
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- 映画『人生はビギナーズ』のオススメ度は?
- 映画『人生はビギナーズ』の作品情報・概要
- 映画『人生はビギナーズ』の受賞歴
- 映画『人生はビギナーズ』のあらすじ・ネタバレ
- 映画『人生はビギナーズ』の感想・内容
- 映画『人生はビギナーズ』の考察・評価
- 映画『人生はビギナーズ』の結末
- 映画『人生はビギナーズ』のキャストについて
- まとめ 映画『人生はビギナーズ』一言で言うと!
- 『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
- 合わせて観たい映画
- 【人生について考えさせられる映画】
- 【家族がテーマの映画】
- 映画『朝が来る』
- 映画『罪の声』
- 映画『めぐり逢えたら』
- 映画『空に住む』
- 映画『ミッドナイトスワン』
- 映画『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』
- 映画『オン・ザ・ロック』
- 映画『浅田家!』
- 映画『望み』
- 映画『となりのトトロ』
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- 映画『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』
- 映画『黒い司法 0%からの奇跡』
- 映画『ファイティング・ファミリー』
- 映画『人生の特等席』
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映画『人生はビギナーズ』外部リンク
【HPサイト】
映画『人生はビギナーズ』公式サイト
【予告映像】
映画『人生はビギナーズ』トレーラー
【公式Twitter】
映画『人生はビギナーズ』
【IMDbサイト】
映画『人生はビギナーズ』
【 Rotten Tomatoesサイト】
映画『人生はビギナーズ』
映画『人生はビギナーズ』のオススメ度は?
星3つ半です
「心の隙間」
「終活する父から勇気もらう」
「恋愛」が人を成長させる
映画『人生はビギナーズ』の作品情報・概要
『人生はビギナーズ』原題『Beginners』2010年に製作されたマイク・ミルズ監督・脚本作品(映画『カモン カモン』)。アメリカ合衆国の映画。ユアン・マクレガー主演(映画『ドクター・スリープ』や映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』や映画『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』)。クリストファー・プラマー、メラニー・ロラン、ゴラン・ビシュニックらが出演。クリストファー・プラマーは第84回 アカデミー賞(2012年)に於いて、助演男優賞獲得。38歳のイラストレーターが母の死と余命わずかな父のカミングアウト「ゲイである」と聞いて、自らの人生を歩き出す物語。
映画『人生はビギナーズ』の受賞歴
第84回 アカデミー賞(2012年)
受賞:助演男優賞 クリストファー・プラマー
第69回 ゴールデングローブ賞(2012年)
受賞:最優秀助演男優賞 クリストファー・プラマー
映画『人生はビギナーズ』のあらすじ・ネタバレ
イラストレーターのオリヴァー(ユアン・マクレガー)は5年前に母を亡くして、落ち込んでいる。ある日、父ハル(クリストファー・プラマー)が「ゲイとして生きる」とカミングアウトしてさらに困惑している。オリヴァーは38歳で、恋人がいない。性格的に奥手であることも要因だが、両親との関係が影響を及ぼしている。母はユダヤ教徒であり、父親はゲイであることを隠して結婚したことがわかる。余命をゲイとして生きる父親に感化される。そして、あるパーティーで女優・アナ(メラニー・ロラン)と出会ったことから人生を前向きに歩こうと決意するが、、、。
映画『人生はビギナーズ』の感想・内容
脚本に若干無理感あるのは否めません。まず第一にオリヴァー演じるユアンマグレガーがカッコ良いのです。これほどカッコいい男が38歳まで恋愛経験少ないというのがまず無理があります。ですから映画のプロット上、幼少期の体験が影響していると結びつけることが必然となってきます。
オリヴァーは一人っ子です。ユダヤ系の母親とゲイであることを隠し続けた父親春の間に生まれ育っています。母親がユダヤ系であると言う事は幼い頃から知っています。しかしながら父親がゲイであるという事はつい数年前までは知る由もありませんでした。父親がオリヴァーに「ゲイである」とカミングアウトするきっかけは、母親が死んだことにつながります。
父親は自身の死期が近づいたことで息子オリヴァーにカミングアウトして、余生を自分の生きたいように、つまり「本当の自分として」過ごしたいと決意したのです。日本人的にいうと“終活”になります。
こういった背景から深く考えみると、オリヴァーが恋愛に対して消極的だった理由も説明がつきます。まずユダヤ系の母親を持って、差別偏見に苦しみ、自身も4分の1のユダヤ系であるため恋愛は難しいと判断したことです。次に幼少期から「もしかして父親はゲイなのかも」という疑問に包まれながら生活していたことです。
現在のようにLGBTQへの理解が深くない時代ですから、もし父親がゲイであると恋人に知られたのであれば、差別偏見のまなざしを受けるかもしれません。そういったコンプレックスを抱えていたから38歳まで恋愛経験が少なかったと読み解けます。
しかしながら父親・ハルのカミングアウトによってオリヴァーは少しずつ恋愛の扉を開き始めます。それは父親に若い恋人ができて、実に楽しそうに人生を謳歌している様子に感化されたことは間違いありません。
オリヴァーの恋愛相手はアナ(メラニー・ロラン )という女優でした。アナと親密になっていきますが、オリヴァーはどうしても最後の一歩が出ません。アナも父親のことで問題を抱えていました。オリヴァーに助けて欲しかったのですが、助けてくれず、二人の関係は気まずくなっていきます。
映画『人生はビギナーズ』の考察・評価
本映画『人生はビギナーズ』のテーマは「人生はいつからでもやり直せる」に行き着くと思います。まずは父親ハルの余生に勇気が湧いてきます。死期が近いのですが、決して悲観的ではありません。寧ろ余命を「楽しく、自由に、後悔しない」と決めて生きています。ハルを支えているのは息子のオリヴァーではなくゲイの友人たちというのも注目点です。彼らはとても心優しい人たちばかりなのです。オリヴァーの中で、大切な父親を奪われてしまうという危機感もあったのかもしれません。でも、ハルがゲイ仲間と楽しそうにしている姿を見て、自身の人生を前へ進めようと歩き出します。
もうひとつ、オリヴァーは母の死を受け入れられず過ごしています。これは男によくあることです。「親不孝ばかりしてきた」とか「感謝の気持ちを伝えなかった」など、自己否定を繰り返す心象光景から抜け出せないのです。つまり母の死を理由にして恋愛から逃げいているのです。端的にいうと「自分は女性を幸せにできない」と言っているようなものです。そして「母親想いの心優しい男」を演じることで、「良い人アピール」という自己承認を達成しているのです。個人的な感想ですが、こういう男はズルイですね。
本映画『人生はビギナーズ』の人間成長物語を支えているのはやっぱり女性なのです。アナの抱える問題をオリヴァーがちゃんと向き合えるかです。オリヴァーとアナが親密な関係になっていく過程で、オリヴァーは過去の恋愛と同様に「逃げます」が、戻ってくるところに光明が差し込みます。アナを通して、ユダヤ教徒であった母、そしてゲイであった父親の人生を許容していくのです。
映画『人生はビギナーズ』の結末
人間は誰しも心に隙間を持っています。それは自分だけの空間であり、他者に踏み入れて欲しくない場所です。その隙間があるからこそ、自分で居られるのです。オリヴァーの場合は「恋愛は苦手」というレッテルを自ら貼っており、最初から結婚を回避しているところが否めません。恋愛が苦手な理由を両親のせいにしている点もズルイです。でも自身の存在意義を問う“心の隙間”を無くしてしまうことが恐ろしいのです。わたしたちにも誰にも踏み入れて欲しくない心の隙間ってあると思うのです。例えば、平日は真面目に働く女性が週末の夜、街娼として過ごすって聞いたことがあります。彼女の心にとって、週末の街娼って人生にとても有意義な姿なのです。でも絶対に他者に知られたくないし、踏み込んで欲しくない領域なのです。それが壊れてしまうと彼女のこれからの人生が見えなくなってしまう不安があるからです。
最終的にオリヴァーはアナに再度想いを伝えて、人生を歩いていくことを決意します。オリヴァーの心の隙間は埋まったのかどうかはわかりません。わたしの見解では「小さくなった」と思っています。完全に埋めてしまってはダメな気がします。まったく秘密がない人間って魅力がありません。オリヴァーの父と母も同様に秘密を抱えて、お互い良い距離感を持って、人生を過ごして来たのです。人生って何が起こるのかわかりません。長く生きたから“ベテラン”ではありません。いつも“ビギナー”な気持ちでいることが大事なのです。
映画『人生はビギナーズ』のキャストについて
ユアン・マクレガー
クリストファー・プラマー
メラニー・ロラン
ゴラン・ビシュニック
まとめ 映画『人生はビギナーズ』一言で言うと!
「人生はいつでも初心者」
「夢や目標がある」「やりたいことがある」「自分らしく生きたい」などのポジティブな感情を持つことは人生を明るくさせるのでしょう。
『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
合わせて観たい映画
【人生について考えさせられる映画】
映画『ペイン・アンド・グローリー』
愛し合った日々は「尊い」決して色褪せない
映画『マディソン郡の橋』
いくつになっても恋愛は人生の活力だ
映画『人生の特等席』
老いても人生は良いものだ
映画『男と女 人生最良の日々』
青春時代に愛した人はやっぱり「素敵」だった?
映画『道』
人はいつか本当に大切なことに気がつくのか、、、
映画『サウナのあるところ』
ゆったりと優しい時間で過ごす人生に憧れます
映画『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』
まだまだ人生は終わっちゃいないよ!
映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』
わたしの人生には一点のサビはない!
映画『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』
自給自足は確かに夢の人生です
映画『七人の侍』
「生きる」勇気をもらえる映画です!
映画『ミリオンダラー・ベイビー』
「悲しすぎる」「報われない」「理不尽だ」この人生は辛い
映画『シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢』
ただ愛する娘のために作り続けた情熱に涙します
映画『明日に向かって撃て!』
やりたいことやり抜いて死んでやるぜ!
映画『運び屋』
彼が運んだのは家族との「人生」だった
映画『ともしび』
人生に終焉にむ訪れた悲劇をどう受け止める?
映画『さらば愛しきアウトロー』
いつまでも現役で「カッコよく」死にたい
映画『家族にサルーテ!イスキア島は大騒動』
イタリア人「人生楽しんでます」
映画『ある船頭の話』
オダギリジョー監督の人生観がわかる名作
映画『フリーソロ』
いつも死と背中合わせの人生に「存在理由」がある
【家族がテーマの映画】
映画『朝が来る』
河瀬直美は徹底的に「家族」のあり方にこだわっています
映画『罪の声』
あの声を録音した母には恨みはない
映画『めぐり逢えたら』
パパに「新しい奥さんを!」と願う息子が健気です
映画『空に住む』
ネコだけが家族?
映画『ミッドナイトスワン』
「わたしがあなたの母親になってみせる」
映画『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』
「生まれ育った家を取り戻したい」だけ、、、
映画『オン・ザ・ロック』
「娘が離婚の危機だって?」張り切る父親をビル・マーレイが好演
映画『浅田家!』
写真を通して「家族愛」を深める映画
映画『望み』
少年犯罪に巻き込まれた息子の安否を巡って、、、
映画『となりのトトロ』
やっぱり家族みんなで暮らしたい
映画『WAVES ウェイブス』
高校生の息子が殺人犯になってしまった、、、
映画『ゴッドファーザーPARTIII』
イタリア人の家族愛は深すぎる
映画『リメンバー・ミー』
死んでしまった父を呼び戻すのだ!
映画『家族にサルーテ!イスキア島は大騒動』
てんやわんやの家族物語
映画『ポルトガル、夏の終わり』
終活のためにみんなを集めたが、、、
映画『フェアウェル』
生まれは中国で育ちはアメリカ「わたしはわたし」
映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』
ほんわか家族に癒される映画です
映画『借りぐらしのアリエッティ』
小人家族の小さな幸せ物語
映画『この世界の片隅に』
優しい家族と乗り越える
映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
アメリカ人好きな家族映画の決定版
映画『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』
家族で農場経営って本当に理想的です
映画『黒い司法 0%からの奇跡』
絶対に「無実」だと信じる強い家族
映画『ファイティング・ファミリー』
家族の夢を実現するために「わたしは戦う!」
映画『人生の特等席』
頑固オヤジが愛娘と仲直り、、、
映画『人生はビギナーズ』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
マイク・ミルズ
製作
レスリー・アーダング ディーン・ベネック ミランダ・ドゥ・ペンシエ ジェイ・バン・ホイ ラース・ヌードセン
脚本
マイク・ミルズ
撮影
カスパー・トゥクセン
美術
シェーン・バレンティーノ
衣装
ジェニファー・ジョンソン
音楽
ロジャー・ネイル デビッド・プラマー ブライアン・レイツェル
ユアン・マクレガー
クリストファー・プラマー
メラニー・ロラン
ゴラン・ビシュニック
2010年製作/105分/G/アメリカ
原題:Beginners
配給:ファントム・フィルム、クロックワークス