ヴィム・ヴェンダース監督作品 映画『世界の涯ての鼓動』作品情報・あらすじ・ネタバレ・感想・評価。世界の果てと涯ての絶望的な二人の愛は共鳴する。大人の純愛映画。

2019年製作
スポンサーリンク
2020年2月5日(水) DVD発売!映画『世界の涯ての鼓動』公式サイト
2020年2月5日(水) DVD発売!映画『世界の涯ての鼓動』公式サイト | 2019年8月2日全国順次ロードショー

『世界の涯ての鼓動』
(112
/ドイツ・フランス・スペイン・アメリカ合作/2017
原題『Submergence

スポンサーリンク
  1. 映画『世界の涯ての鼓動』のオススメ度は?
  2. 映画『世界の涯ての鼓動』の作品概要
  3. 映画『世界の涯ての鼓動』のあらすじ・ネタバレ
  4. 映画『世界の涯ての鼓動』の感想・評価・内容・結末
    1. ヴィム・ヴェンダースからの贈り物は珠玉の恋愛物語
    2. 死が迫る絶望的なシチュエーションが醸し出すロードムービー
    3. ヴィム・ヴェンダースの次作は宇宙モノと勝手に期待させる作品
    4. 命がけの仕事の前の束の間の愛の日々
    5. 二人の出会い方と知性的な会話の演出が素晴らしい
    6. たった5日の日々が二人に希望を与えるほどの強い愛を生んだ
    7. ジェームズ・マカボイとアリシア・ヴィキャンデルの演技
    8. ヴィム・ヴェンダース監督はなぜ南ソマリアを舞台にした理由
    9. 本映画『世界の涯ての鼓動』は家に持ち帰って答えを作る物語
  5. 映画『世界の涯ての鼓動』まとめ 一言で言うと!
  6. 『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
  7. 合わせて観たい映画
    1. 【大人の純愛映画】
      1. 映画『あなたの名前を呼べたなら』
      2. 映画『ゴッズ・オウン・カントリー』
      3. 映画『マーウェン』
      4. 映画『COLD WAR あの歌、2つの心』
      5. 映画『さよなら くちびる』
      6. 映画『芳華-Youth-』
      7. 映画『魂のゆくえ』
      8. 映画『リヴァプール、最後の恋』
      9. 映画『ソローキンの見た桜』
      10. 映画『ビール・ストリートの恋人たち』
      11. 映画『ヒア アフター』
  8. 映画『世界の涯ての鼓動』の作品情報

映画『世界の涯ての鼓動』のオススメ度は?

5.0

5つです。

間違いなく素晴らしい愛の物語です。

胸が軋みます。

張り裂けそうな気持ちになります。

絶望的な恋愛の行方にドキドキしっぱなしです。

是非とも恋人と観に行ってください。

スポンサーリンク

映画『世界の涯ての鼓動』の作品概要

『アメリカの友人』『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ 』と常に異彩を放ち、世界の映画作家に衝撃を与えてきたヴィム・ヴェンダース監督の最新作。原題は『水没』。出会う運命にあった二人は離れ離れになるが、互いに魂では共鳴し合っている。絶望的な状況の中でも愛は強いのだとメッセージを感じる。

スポンサーリンク

映画『世界の涯ての鼓動』のあらすじ・ネタバレ

イギリスMI6の諜報員ジェームス(ジェームズ・マカボイ )と生命の起源について研究する生物数学者ダニー(アリシア・ヴィキャンデル )とが休暇中に出会います。その場所はかつて第二次世界大戦の激戦地ノルマンディ。二人は互いの素性を探りながら恋に落ちます。そして5日間、熱烈に愛し合います。しかし二人にはそれぞれ重要な仕事があり、別れます。もちろん再会を誓って。それぞれの仕事は命がけ。二人は危機的状況の中、二人で過ごした日々を思い出し、さらに再会を夢見ることで生き延びます。

スポンサーリンク

映画『世界の涯ての鼓動』の感想・評価・内容・結末

ヴィム・ヴェンダースからの贈り物は珠玉の恋愛物語

ヴィム・ヴェンダースの凄さを改めて見せつけられた映画です。これほど素晴らしい恋物語はありません。胸が軋み張り裂けそうな物語です。純愛以外の何物でもありません。

恋とは本当に儚いものです。熱く太く短かいほど強く燃え盛ります。その二人の愛のエネルギーは悲恋を表していますが、ハッピーエンドを望んでしまうのです。

この映画は大人になった男女が出会い、時間と距離と空間を越えて愛を、いや愛だけを支えに生きたいと呼び合う珠玉の恋愛物語です。深海の果て、南ソマリアの涯てでも二人の魂は呼び合って共鳴しています。子どもにはわからないかもしれません。

死が迫る絶望的なシチュエーションが醸し出すロードムービー

ヴィム・ヴェンダースの映画はロードムービーというイメージがありますが、実際はSF『夢の涯までも』(91)や音楽ドキュメンタリー『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』やホテルを舞台劇にした『ミリオンダラー・ホテル』など多彩で、ひとつに括ることができません。

他の映画作家が嫉妬してしまうほど表現の懐が深いのです。そして今作『世界の涯ての鼓動』を観て感じたのはロードムービー的要素もドキュメンタリー要素もふんだんにみられることです。

前者は二人とも漂流している様、そして後者は世界のの叫びを表しています。二人は深海と南ソマリアで遠い距離にいますが、その間に入る空間と時間が絶望的なほど再会を阻んでいます

距離的にはひとっ飛びですが、海の果てとテロリストに拉致された空間には途轍もない距離と時間が立ちはだかります。二人の置かれた場所では過ぎ去る時間の感覚も違うでしょう。だから互いに思い出すことで心の愛した人を身近に置くのです。

ヴィム・ヴェンダースの次作は宇宙モノと勝手に期待させる作品

ひょっとしたらヴェンダースの次期作は宇宙モノになるのではと勝手に期待してしまいました

何故ならば、本作では生命の起源を深海調査へ行く女性生物数学者とテロリストに立ち向かうMI6の諜報員の生き様を通して生きることの意味を提起しており、この生命の起源をたどるなら宇宙になるからです。

あらゆる生命は宇宙から来たからです。次作は宇宙モノ映画を謹呈してくれると勝手に思っています。

命がけの仕事の前の束の間の愛の日々

さてさて、映画の二人は出会うべくして出会いました。場所がノルマンディーというのも意味深いです。第二次世界大戦終盤の激戦地です。多くの映画の題材となっています。

あの忌まわしい、醜く残酷な戦争があったことなど嘘のように海は青く、空は晴れ渡っています。これから起こる悲劇と悲恋など嘘のようです。

生命の起源について研究する女性生物数学者ダニー(アリシア・ビカンダー )とイギリスMI6の諜報員ジェームス(ジェームズ・マカボイ )が休暇中に出会います。

必然的な出会いです。彼らはこの後、人生をかけた大仕事が待っています。この出会い方が実にスマートでした。こんなに自然なら誰しも恋に落ちてしまうのではと感じる素敵でした。

二人の出会い方と知性的な会話の演出が素晴らしい

二人の交わす言葉が実に知的で、それでいて相手の素養を探り合うところが良かったです。

この演出はお互いが特殊な任務を持っているため、相手の知性教養がどれだけ高いか、そして信用できるかを図っているのだと感じました。

つまり安易なリゾートラブなどは最初からお断りというメッセージのやりとりだと思います。そりゃ、そうでしょう。

この二人は人類にとってこの後、とても貴重な任務があるわけですから、危険人物との接触は気をつけなければいけません。ですからこういった演出に「さすがヴィム・ヴェンダース監督」と手を打ちました。

たった5日の日々が二人に希望を与えるほどの強い愛を生んだ

二人はたった5日間で互いが人生のパートナーと認識して別れる(別れる場面の最後のキスがたまりません。もう会えないことを予感させています)

ダニーは海底調査へ、ジェームスは南ソマリアのテロリスト撲滅のために。互いに命がけの仕事です。

そしてこの5日間で育んだ愛を生きがいにするのです。ダニーは初めての本当の恋のため仕事に熱が入りません。

ジェームスへ電話、メールを送りますが、一切返信がなくてイライラしてしまいます。しかも目前に超深海調査の期日が迫ってきます。そして潜ります。

しかし海底で探査船が操縦不能となり、命の危険にさらされてしまうのです。一方、ジェームスは南ソマリアへ水道技師と偽り、入国すしますが拘束され拷問、監禁されてしまいます

不衛生な真っ暗な穴倉に閉じ込められ絶望の日々を過ごします。いつ殺されるかわかりません。そんな絶望的な状況の中で二人が希望を見出したのは、あの素晴らしい5日間の日々でした。

そして二人はもう一度再会したいと強く願うことで生き延びていくのです。愛は強いのです。

ジェームズ・マカボイとアリシア・ヴィキャンデルの演技

もちろんハンサムでタフガイ、しかもヒーロー物もやってのけるジェームズ・マカボイはヴィム・ヴェンダースとのミーティングでかなり出演を売り込んだそうです。

ヴェンダースはひたすら黙って聞いて何も言わなかったそうで、「あ、ダメかも」と思ってた翌日、オファーをもらい天に昇る気分だったそうです。本作では実に複雑な役を演じている。

MI6の諜報員、水道技師、そして恋する男。共通しているのはほとんど感情を前面に出していないことです。落ち着いているです。それが諜報員の資質なのだろうと感じました。

アリシア・ヴィキャンデルは言わずと知れたオスカー女優です。とにかく美しい。しかも知的です。あの微笑みから切り替わる真剣な顔が良いのです。一点を見つめるというか、灯されたロウソクの光の中に入っていくような雰囲気を持っています。

彼女もヴィム・ヴェンダース監督の大ファンであり、オファーをもらった時「夢が叶った」と喜んだそうです。さて、この二人実は知り合いでもあ、たそうです。

アリシア・ヴィキャンデルの夫のマイケル・ファスベンダーとジェームズ・マカボイと友人同士。だから何となくラブシーンはやりにくかったそうです。

ヴィム・ヴェンダース監督はなぜ南ソマリアを舞台にした理由

映画には現在の世界情勢もしっかりと描かれています。2001年以降、台頭するイスラム原理主義に対する危機感です。

しかしイスラム原理主義がこれほど巨大になったのはいうまでもなく欧米諸国の責任で大きいのは周知の事実です。

では何故、本映画『世界の涯ての鼓動』の舞台は南ソマリアにしたのでしょうか。それはかつて南ソマリアはイギリスの植民地であったこと、そして国連が派兵した軍はなす術もなく敗走したこと、さらにこの南ソマリアが面するインド洋、アデル海は今後の世界情勢の貴重な要衝であることがあげられるでしょう。

本来ならこういう諜報員映画はアメリカのCIAお決まりですが、諸般の事情からイギリスのMI6がお出ましとなったのだと思います。

本映画『世界の涯ての鼓動』は家に持ち帰って答えを作る物語

しかも南ソマリアは無政府状態です。イスラム原理主義が制圧しており、テロリスト養成の地となっています。一刻も早く撲滅しなければいけません。

しかしながら先にも書来ましたが、このような現状を作ったのは欧米諸国の人たちです。その責務についてはヴィム・ヴェンダース監督は明言していません。

それは我々が持ち帰って精査すれば良いと思います。ヴィム・ヴェンダース監督は世界の果てと涯てでも愛し合う美しき愛を描いています。

エンディングには賛否両論あります。私は二人は再会して幸せになったと思います。

*映画の原題『Submergence』は水没となります。互いの心に水没するほどの恋愛をしてみたいものです。

スポンサーリンク

映画『世界の涯ての鼓動』まとめ 一言で言うと!

人生に必要なのはたった一人の愛だけで良い。

本当に愛とは生きる希望をくれます。真の愛とは何かは人によって異なります。本作『世界の涯ての鼓動』の主人公はとても知的教養の高い二人です。彼らが愛の条件に求めたのはインテリジェンス寛容だったような気がします。若き日の恋は盲目的な要素もありますが、魂から共鳴し合う様が大人の恋だと感じました。

スポンサーリンク

『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング

【ネタバレ考察】映画『愛と青春の旅だち』あらすじ「ラストの主題歌で感涙」感想「フォーリー軍曹はアカデミー賞受賞」結末
映画『ホタル』ネタバレ・あらすじ「高倉健さん悲痛」「反日メディア製作の虚飾映画」感想「特攻の母も泣いている」結末
映画『鉄道員(ぽっぽや)』ネタバレ・あらすじ「高倉健さんと小林稔侍さんの“友情”」感想「昭和の男の生き様あり!」結末。
映画『エリカ38』実話・ネタバレ・あらすじ・感想 浅田美代子の詐欺師が最高!
映画『閉鎖病棟 それぞれの朝』ネタバレ・あらすじ・結末。正義の男「鶴瓶に乾杯」に涙する綾野剛と小松菜奈。
映画『ペイルライダー』ネタバレ・あらすじ・感想。『シェーン』と『荒野のストレンジャー』の合わせ技であるが、名作『許されざる者』への重要な映画である。
映画『真昼の死闘』ネタバレ・あらすじ・感想。「絶好調」クリント・イーストウッド&「世界的大女優」シャーリー・マクレーンとの珍道恋愛映画。
映画『ボディガード(1992)』ネタバレ・あらすじ。ホイットニー・ヒューストンの「歌を聴く映画」感想「ケビン・コスナー役得」結末は「オールウェイズ・ラヴ・ユー」です。
映画『エデンの海(1976)』ネタバレ・あらすじ山口百恵「オシッコ出てる」樹木希林「パンツ売ってください」感想「LGBTQには苦痛な作品」結末
映画『荒野のストレンジャー』あらすじ・ネタバレ・感想。クリント・イーストウッド最初の西部劇映画は謎解き満載

スポンサーリンク

合わせて観たい映画

【大人の純愛映画】

映画『あなたの名前を呼べたなら』

身分の違いを乗り越えて恋に向かうインド人の男女

インド映画『あなたの名前を呼べたなら』身分を越えた恋物語の行方は?差別、貧困とカースト制度について考えてみる。ネタバレ・あらすじ・感想・結末・評価
カースト制度が色濃く残るインドで身分の差を越えた恋愛物語を女性映画監督ロヘナ・ゲラが描いた。監督曰く、現在では絶対に起こりえない恋物語だそうだ。監督は絶望的な差別、貧困に悩む庶民がいつか自由を手に入れ、幸せに暮らせる日を願って作ったのだろう。インド映画にしては歌、踊りの演出が抑えられ、おしゃれな作りになっている。

映画『ゴッズ・オウン・カントリー』

恋愛に性別は関係なし。最高の純愛物語。

美しきゲイ映画『ゴッズ・オウン・カントリー』LGBTの差別・偏見なき世界を願う名作。作品情報・ネタバレ・あらすじ・感想・評価・内容
イギリス、ヨークシャーで家業の牧場で日々働く青年ジョニーは毎日鬱屈した日々を過ごしている。時折街出て、男を買う。ある日、ルーマニアから来た青年と出会い、恋に落ちる。彼との出会いで鬱屈した生活から抜け出し、仕事にも人生にも前向きに生きていくことを決意する。愛があれば恋愛は異性であろうと同姓であろうと関係ない。

映画『マーウェン』

最後の最後に不器用な片思いが実る恋愛物語

映画『マーウェン』ロバート・ゼメキスvsスティーブ・カレルが描くトラウマを乗り越える人間成長物語に感動。ネタバレ・あらすじ・感想・評価
些細な発言により暴行され、過去の記憶を失ったマーク・ホーガンキャンプ。トラウマを抱え、救いを人形アニメの撮影に向けた。町の人の助けによってトラウマを克服。監督はロバート・ゼメキス。主演にスティーブ・カレル。アメリカに根付くヘイトクライムをテーマに、困難を乗り越えて戦う人間成長物語を実写と人形アニメを用いて描く。

映画『COLD WAR あの歌、2つの心』

国境を越えて命がけの恋とは何かを貫く二人

映画『COLD WAR あの歌、2つの心』悪女が目指す究極の愛のゴール 男は悲劇 ネタバレ・あらすじ・感想
本作は第71回カンヌ国際映画祭最優秀監督賞を受賞。さらに第91回アカデミー賞では外国語映画賞・監督賞・撮影賞の3部門にノミネートされた。とても素晴らしい映画だ。社会主義時代のポーランドを舞台にピアニストと歌手の恋愛逃避劇。ワルシャワ、ベルリン、パリで展開。究極の恋愛とは命をかけること。破滅的な女、悪女だが可愛い。

映画『さよなら くちびる』

一途な思いを寄せた相手にはいつも恋人がいた

映画『さよなら くちびる』青春エネルギー濃厚 ネタバレ・あらすじ・評価・成田凌 門脇麦 小松菜奈の演技が最高潮 音楽映画
ハルとレオ。二人はアルバイト先で出会い、音楽ユニットを結成する。ハルはレオにギターを教えて路上で歌う。評判となり全国へライブ活動に出かける。マネージャーとしてシマが加わる。しかし二人の関係は悪化し、解散の決意をする。3人は最後のツアーをするが、ハルレオの人気が火がついてしまう。解散するか継続か、3人は悩む。青春音楽物語。

映画『芳華-Youth-』

激動の文化大革命前後、引き裂かれた二人が再会し燃え盛る

映画『芳華-Youth-』には激動の70年代を生きた若者の青春、恋愛、苦悩と戦争の悲劇を描いた作品である。ネタバレ、あらすじ、評価
1970年代の中国は決して豊かな国ではなかった。文化大革命の影響で多くの知識人が投獄されたり、強制労働へと駆り出された。若者たちにとって人民軍に入ることが生き残る術の一つであった。その人民軍を慰問するの歌劇団にこの映画のテーマは置かれている。若き団員は青春を謳歌し、恋い焦がれ、泣き、そして戦争へと歩を進める。哀しき時代の物語。

映画『魂のゆくえ』

聖職者の地位に悩みつつも最後に愛を選んだ

イーサン・ホーク主演『魂のゆくえ』はポール・シュレイダー監督最高傑作。『地球のゆくえ』とも言える作品である。ネタバレ・あらすじ・評価
ポール・シュレイダー監督作品。50年の構想を得て書き上げた脚本を自ら監督した映画。教会の牧師があバリーコーガンつ夫婦との出会いによって自らのアイデンティティーについて深く考える。また自分のせいで戦死した息子への悔恨の思いが強く、自身も死へと向かう刹那的な物語だ。人間のせいで地球は破壊へと向かう。それを止めるべく取った行動とは、、、。

映画『リヴァプール、最後の恋』

有名女優が最後に恋した相手は年下の無名俳優だった

女優グロリア・グレアムの最後の恋『リヴァプール、最後の恋』あらすじ・ネタバレ・感想・評価。年齢差を超えた悲哀。
かつてアカデミ助演女優賞をとった名女優の最後の恋を映画いた作品。今や落ち目となったグロリア・グレアムは渡英しチャンスを伺っていた。そんな時、若き無名の俳優ピーターと出会い激しく恋に落ちる。二人はニューヨークに移り生活を共にするが、グロリアに悲劇が訪れる。二人は別れる事になるが、グロリアはピーターを追って再びイギリスへ向かう

映画『ソローキンの見た桜』

100年前の日本でこんな恋物語がありました

100年前の日本人女性とロシア人将校の秘められた恋物語『ソローキンの見た桜』ネタバレ、感想、評価
ロシア革命直前、日本の松山で繰り広げられた恋物語。公開前の触れ込みは日本女性とロシア将校の『ロミオとジュリエット』とあったからとても楽しみにしていた。戦争に翻弄された二人とあるが、そんなに翻弄されていないと思う。もっと翻弄された人は多いはず。しかも日本人女性をチープに描いているところに違和感を覚える。

映画『ビール・ストリートの恋人たち』

不当な差別によって離れ離れになってしまったが強く愛し合う

映画『ビール・ストリートの恋人たち』は差別が運命を狂わす物語。若い二人の美しさに潜む悲劇に胸が痛む。感想と評価。ネタバレ。
ニューヨークの美しい街並みで繰り広げらる二人の恋物語。黒人であるがゆえに無実の罪を着せられ、刑務所に送り込まれた青年。彼を助けたい少女と家族。しかし黒人と言う理由だけで差別と偏見がたち隔たる。やがて新しい命が誕生するが、時は残酷に現実を刻んでいく。この二人、いや家族には、希望があるのか。いつか救世主が現れるのだろうか。

映画『ヒア アフター』

時間、空間、距離を越える、心が呼び合っている。

映画『ヒア アフター』の津波はCG。クリント・イーストウッドは来世を描く。来世への入り口で彷徨う人。感想、ネタバレ、感想。
死後の世界はあるのだろうか。いわゆる来世である。人間は死んでからの世界を想像している。つまりいつまでも“生きていたい”のだ。永遠の命が欲しいと言う想いから生まれた想念だが、実際に臨死体験をすると死後の世界があるように思えてくる。この作品は三人の青年、少年、女性が死についての想いを巡らせることで自らの人生を考えるものだ

 

スポンサーリンク

映画『世界の涯ての鼓動』の作品情報

映画.comより一部引用

スタッフ・キャスト
監督
ヴィム・ヴェンダース
製作
キャメロン・ラム
製作総指揮
スティーブン・ボーウェン ジェフ・カリジェリ ピラール・ベニト サラ・ジョンソン デビッド・ビール アンドリュー・バンクス マイケル・ジャイルズ バディ・パトリック ロバート・オグデン・バーナム ケビン・スコット・フレイクス リサ・ウォロフスキー ジェームズ・ギブ フィリップ・モロス
原作
J・M・レッドガード
脚本
エリン・ディグナム
撮影
ブノワ・デビエ
美術
ティエリー・フラマン
衣装
ビナ・ダイヘレル
編集
トニ・フロッシュハマー
音楽
フェルナンド・ベラスケス
ジェームズ・モアジェームズ・マカボイ
ダニー・フリンダーズアリシア・ヴィキャンデル
ドクター・シャディッドアレクサンダー・シディグ
サイーフレダ・カティブ
アミール・ユスフ・アル=アフガニアキームシェイディ・モハメド
ケリン・ジョーンズ
2017年製作/112分/G/ドイツ・フランス・スペイン・アメリカ合作
原題:Submergence
配給:キノフィルムズ

タイトルとURLをコピーしました