映画『ローマの休日』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『ローマの休日』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。
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『ローマの休日』
(1953年製作/118分/G/アメリカ)
原題『Roman Holiday』
【監督】
ウィリアム・ワイラー
【製作】ウィリアム・ワイラー【原案】ダルトン・トランボ【脚本】イアン・マクラレン・ハンター ジョン・ダイトン【撮影】フランツ・プラナー アンリ・アルカン【美術】ハル・ペレイラ ウォルター・タイラー【衣装】エディス・ヘッド【編集】ロバート・スウィンク【音楽】ジョルジュ・オーリック
【出演】
オードリー・ヘプバーン グレゴリー・ペック エディ・アルバート
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『ローマの休日』外部リンク
【HPサイト】
『ローマの休日』公式サイト
【予告映像】
映画『ローマの休日』トレーラー
【公式Twitter】
『ローマの休日』
【HPサイト】
映画『ローマの休日』IMDbサイト
【 Rotten Tomatoesサイト】
『ローマの休日』
映画『ローマの休日』日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』2022.5.13 よる9時〜10時54分放送
2022.5.13 よる9時〜10時54分放送
映画『ローマの休日』のオススメ度は?
星4つ半です
オードリー・ヘプバーンだけを観てください
品性があります
知性・教養があります
細いです
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映画『ローマの休日』の作品情報・概要
『ローマの休日』原題『Roman Holiday』1953年製作のアメリカ映画。ウィリアム・ワイラー製作・監督(映画『西部の男』)。主演はグレゴリー・ペックとオードリー・ヘプバーン(映画『マイ・フェア・レディ』や映画『ティファニーで朝食を』)。某国の王女としてヨーロッパを表敬訪問しているアン王女。イタリアのローマで癇癪を起こして夜中に脱走する。背の高い新聞記者と出会って、たった1日だけ恋に落ちる。世界的な観光スポットであるトレヴィの泉や真実の口などでロケを敢行。オードリー・ヘプバーン1953年のアカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した。その他、イーディス・ヘッドが「最優秀衣裳デザイン賞」を、イアン・マクレラン・ハンターが「最優秀原案賞」受賞。数年後、赤狩りでハリウッドを通報されたダルトン・トランボが脚本を書いていたと明かされた。
映画『ローマの休日』のあらすじ・ネタバレ(簡易版)
某国の王女であるアン(オードリー・ヘプバーン)はヨーロッパ各地を表敬訪問をしている。ロンドン、アムス、パリ、そしてイタリアのローマ。しかしながらスケジュールがタイトであること、しかも興味のない式典への出席に「辟易」している。自身は自由のない身分であることも知っている。時々、癇癪を起こしては御付きの人たちを困らせている。アンは真夜中、ホテルを脱走してローマを徘徊する。お酒を飲み路上で酔いつぶれているところをジョー・ブラッドレー(グレゴリー・ペック)に拾われる。そしてジョーのアパートに泊まることになる。ジョーは新聞記者で、酔い潰れているアンをおいて出社する。デスクに怒鳴られて、言い訳をする。そして新聞を見るとアン王女の写真がデカデカと掲載されており、昨夜泊めた酔っ払い女性にそっくりであった。
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映画『ローマの休日』の感想・内容
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「何度見てもオードリー・ヘプバーンに魅了される映画」となります。製作年が1953年というのも忘れてはいけません。舞台はイタリアのローマです。戦争から8年後にロケを行なっています。街中には戦争の傷痕が見られません。街ゆくイタリア人も顔もとても明るいですし、スペイン広場には観光客の姿も見られます。本映画『ローマの休日』を鑑賞したらフェリーニの映画『道』と比較してみましょう。こちらは1954年製作です。にも関わらず、イタリア人の描き方まったく異なるからです。それがかえって映画の面白さを倍加させてくれます。
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映画『ローマの休日』の考察・評価
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さて、本映画『ローマの休日』は単なるオードリー・ヘプバーンを世界に売り出すためのアイドル映画ではありません。世間知らずの王女さまの「人間成長物語」と言えます。ローマに滞在したたった二日間で、頭の悪い芋虫から知性教養を備えた美しい女性へと変身するのです。“メタモルフォーゼ”が達成されるのです。多くの人はアン王女(オードリー・ヘプバーン)の美しさばかりに心を囚われます。さらに、ジョー・ブラッドレー(グレゴリー・ペック) との「叶わぬ恋」を応援しがちです。 でも違うのです。ヨーロッパの一国の王女が外遊に行く理由は「国際親善」以外にないのです。つまり8年前に世界全土を焦土と化した戦争を2度と繰り返していけないことを各国を周りながら陳情するのがアン王女の役目なのです。「恋している場合じゃない」のです。
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本映画『ローマの休日』の冒頭と結末近くのアン王女を見比べてください。冒頭ではまったくやる気のないギャルです。晩餐会も退屈そうです。ヒールを脱いだりしています。宿泊先の部屋でもわがまま放題です。侍女が明日の予定を延々と告げるのですが「嫌だ嫌だ」を繰り返す「ポンコツ王女」なんです。そして子どもなんです。眠れないからミルクとクッキーを食べます。さらに睡眠薬を注射されます。
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でもですね。夜中に街へ抜け出して、ジョー・ブラッドレー(グレゴリー・ペック)と知り合ってから「大人へと変身」していくのです。ローマの街を歩いたり、オートバイに乗ったり、はたまた庶民のパーティーに繰り出すことで、アン王女の中で何かが変わっていくのです。それは貧しい人たちを見てからです。劇中に戦争で生き残った人の逸話が出てきますが、それを聞いて初めてアン王女は戦争の悲惨さに気がついたのです。
ジョーと別れて元のアン王女に戻った時の顔は実に凛としていて、強い王女さまになるだろうと予感させてくれます。ミルクもクッキーも食べませんし、外交も自ら行くという態度が見受けられます。
面白いのは冒頭で侍女がスケジュールを伝える場面で、「戦災孤児訪問」のことを伝えますが、アンは面倒臭い顔をします。でも実生活のヘプバーンは生涯に渡って貧しい子どもたちのために尽力しています。ひょっとしたら本映画『ローマの休日』がきっかけになっているのかもしれません。
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映画『ローマの休日』のキャストについて
アン王女(オードリー・ヘプバーン)
ジョー・ブラッドレー(グレゴリー・ペック)
アーヴィング・ラドビッチ(エディ・アルバート)
まとめ 映画『ローマの休日』一言で言うと!
「オードリー・ヘプバーンほど世界を魅了した女優はいない」
映画史、いや世界の芸能史において、これほど多くの人々の心を魅了した女性はいないのではないでしょうか。老若男女に渡って「愛された」人ではないでしょうか。ヘプバーンを嫌いという人はあまりいないように感じます。日本人は得に好きなタイプだったと思います。上品で知性教養を感じさせますし、嫌味がありません。それとやっぱり「笑顔」の大切さを教えてくれた存在です。
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映画『ローマの休日』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
ウィリアム・ワイラー
製作
ウィリアム・ワイラー
原案
ダルトン・トランボ
脚本
イアン・マクラレン・ハンター ジョン・ダイトン
撮影
フランツ・プラナー アンリ・アルカン
美術
ハル・ペレイラ ウォルター・タイラー
衣装
エディス・ヘッド
編集
ロバート・スウィンク
音楽
ジョルジュ・オーリック
アン王女(オードリー・ヘプバーン)
ジョー・ブラッドレー(グレゴリー・ペック)
アーヴィング・ラドビッチ(エディ・アルバート)
1953年製作/118分/G/アメリカ
原題:Roman Holiday
配給:モービー・ディック
日本初公開:1954年4月27日