映画『ホテルローヤル』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『ホテルローヤル』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『ホテルローヤル』
(104分/PG12/日本/2020)
【監督】
武正晴
【原作】
桜木紫乃
【脚本】
清水友佳子
【製作】
狩野隆也 小西啓介 松井智 瓶子吉久 宮崎伸夫 佐竹一美 寺内達郎 本丸勝也 広瀬兼三
【企画プロデュース】
福嶋更一郎 小西啓介 瀬川秀利 宇田川寧
【プロデューサー】
新村裕 杉本雄介 柴原祐一
【撮影】
西村博光
【出演】
波瑠
松山ケンイチ
余貴美子
原扶貴子
伊藤沙莉
岡山天音
【HPサイト】
映画『ホテルローヤル』公式サイト
【予告映像】
映画『ホテルローヤル』トレーラー
- 映画『ホテルローヤル』のオススメ度は?
- 祝!「第63回ブルーリボン賞」助演女優賞:伊藤沙莉(『劇場』『十二単衣を着た悪魔』『ホテルローヤル』)
- 映画『ホテルローヤル』の作品情報・概要
- 映画『ホテルローヤル』のあらすじ・ネタバレ
- 映画『ホテルローヤル』の感想・内容
- 【夢に向かって頑張っている映画】
- 映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』
- 映画『行き止まりの世界に生まれて』
- 映画『ファヒム パリが見た奇跡』
- 映画『カセットテープ・ダイアリーズ』
- 映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
- 映画『ルース・エドガー』
- 映画『ハリエット』
- 映画『チアダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』
- 映画『マディソン郡の橋』
- 映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』
- 映画『キングダム』
- 映画『リメンバー・ミー』
- 映画『風をつかまえた少年』
- 映画『パリに見出されたピアニスト』
- 映画『レディ・マエストロ』
- 映画『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』
- 映画『さよなら くちびる』
- 映画『王様になれ』
- 映画『ブレス あの波の向こうへ』
- 映画『ガラスの城の約束』
- 映画『リアム16歳、はじめての学校』
- 映画『ビリーブ 未来への大逆転』
- 映画『旅のおわり世界のはじまり』
- 映画『トールキン 旅のはじまり』
- 映画『チワワちゃん』
- 映画『芳華-Youth-』
- 映画『翔んだカップル』
- 映画『WAVES ウェイブス』
映画『ホテルローヤル』のオススメ度は?
星一つです
期待していましたが、、、
雰囲気だけの映画
「人間成長」が描けていない
波瑠さんの演技の幅が狭すぎる
祝!「第63回ブルーリボン賞」助演女優賞:伊藤沙莉(『劇場』『十二単衣を着た悪魔』『ホテルローヤル』)
伊藤沙莉さん、おめでとうございます!
在京スポーツ紙7社の映画担当記者で構成する東京映画記者会が主催する「第63回ブルーリボン賞」で助演女優賞を伊藤沙莉さんが受賞しました。
主演女優賞は『MOTHER マザー』の長澤まさみさん
主演男優賞は『ミッドナイトスワン』草なぎ剛さんです。
映画『ホテルローヤル』の作品情報・概要
第149回直木賞を受賞した桜木紫乃の自伝的小説である連作短編集をモチーフに武正晴監督が映画化。桜木さんの実家がラブホテルを経営している経験を基に小説を書いたそうだ。ホテルに訪れる人々が織りなす人間模様を、ユーモアたっぷりに描いている。主演は波瑠。共演は松山ケンイチ、余貴美子、原扶貴子、伊藤沙莉、『新聞記者』『青くて痛くて脆い』岡山天音。主題歌はLeola「白いページの中に」。ロケ地は釧路。
映画『ホテルローヤル』のあらすじ・ネタバレ
美大の受験に失敗した田中雅代(波瑠) は故郷へ帰って家業を手伝うことになる。『ホテルローヤル』というラブホテルの経営だ。母・田中るり子(夏川結衣) と父・田中大吉(安田顕)の関係はほぼ破綻している。幼い頃からラブホテルの娘ということでイジメられた経験から、人とのコミュニケーションが苦手な雅代。しかも母親は若い男を作って出て行く。父親は経営者の才能もなく、体を壊すありさま。ホテルには高校教師と女生徒、中年の夫婦など、自称カメラマン、アダルトグッズ販売員、訳あり従業員など様々な人が訪れる人間交差点。しかしある日、ホテルで心中事件が起きる。押し寄せるマスコミ、そして悪評が立ちホテルを閉業することになる。
映画『ホテルローヤル』の感想・内容
「一体何が言いたいのかわからない」映画です。「ラブホテルの娘ってそんなに肩身狭いの?」「だったらすぐさま町から出ろよ!」原作者の桜木紫乃さんの自伝的小説を映画化した作品とのこと。確かNHKのラジオで桜木さんが出演していて、とても素敵な雰囲気の方だったので、本映画『ホテルローヤル』に興味を持っていました。そして監督がアダルト業界の伝説である村西とおるさんの半生描いた『全裸監督』の武正晴というのも俄然と興味を駆り立てました。残念ながらネットフリックスと契約していないので未鑑賞ですが、高評価との声を多く聞いていますので、本映画『ホテルローヤル』が劇場公開ということがとても嬉しかったのです。しかも波瑠さんと松山ケンイチというNHK御用達の二人です。
二階堂ふみさんの女優として「女性」としての活躍は素晴らしい
しかしながらわたしのとっては本映画『ホテルローヤル』は駄作以外の何物でもありません。端的に評価すると「人間成長がみられない」のです。結局、この田中雅代(波瑠) って女の子は自分では何も出来ない子なんですよ。いつも誰かに寄っかかっている子なんですよ。もちろん原作者の桜木さんを指しているわけではありません。失礼ながら原作本は未読なので、機会があったら読みます。
「女性活躍」映画として小松菜奈さんは最高演技!
映画は数組のカップルのオムニバス形式で進んでいきます。彼らの舞台がラブホテルであり、タイトルの『ホテルローヤル』なのです。ラブホテルって色んな人間模様が展開されることは想像すればわかります。本映画『ホテルローヤル』では高校教師と女生徒カップル、中年夫婦の安らぎの場所、カメラマンを目指すと息巻くダメ男とその女など。さらに従業員の息子が殺人事件を起こして、みんなで彼女をかばう人情物語への発展するのかなと期待が高鳴りますが、そうなりません。そして田中雅代(波瑠) はそのラブホテル経営者である母・田中るり子(夏川結衣) 父・田中大吉(安田顕) の娘です。
杉咲花さんが女子大生として「大活躍」する映画
雅代はどこか挙動がおかしいです。街へ出てスーパーへ行っても人目を忍んで歩いています。同級生と会っても気付かれないようなそぶりをします。それは彼女がラブホテル経営者の娘であることで、学校ではいじめの絶好のネタとなっていたからです。確かに女の子にとってラブホテル経営者の娘であることは辛いです。しかも父と母は不倫の末、結ばれて結婚しています。出来ちゃった結婚ですが、母による「略奪結婚」でもあります。しかも母親は若い男と出て行くという始末です。確かに負い目を持ってしまうかもしれません。
ある意味犠牲者ですが、北朝鮮からみれば「大活躍」した女性たちです
でも、雅代はやりたいことがあったのです。美大へ行って画家になりたかったのです。大学受験で失敗して故郷へ戻ってきますが、なぜもう一度挑戦しなかったのかが疑問です。それが本映画『ホテルローヤル』で描かれていないのです。「あっさりラブホテル継いだ」なんですよ。あんなに嫌いだったラブホテルをどうして継ぐことになったのかを画家を諦めた背景とともに描いて欲しいのです。冒頭で何も出来ない子と書いたのは挑戦しなかった理由は「ラブホテルやらなきゃ」って言い訳を作っているからなんです。これって罪ですよ。親の気持ちになったらとても辛いですよ。「娘は本当は画家になりたかってけど、家業のラブホテル経営が芳しくないから呼び寄せた」のです。親のために子どもの夢を奪うことほど罪なことはありません。
バリバリ?と仕事も恋愛もする「女性の活躍」が見えます
映画『ホテルローヤル』の結末・評価
でも雅代はこうなることが「願ったり叶ったり」だったのだと思います。言い訳、つまり責任転嫁が成立しますので、周りは真綿を扱うように接してくれます。卑怯といえば卑怯です。実際、こういう人間ています。失敗した時の言い訳を作っておくタイプ。原作者の桜木さんはそうでないと思いますが、本映画『ホテルローヤル』の雅代は“ジメジメ”して気持ち悪いのです。全ての若者に元気出せとか、覇気を持て!などとは言いたくありませんが、映画にするのであれば、もっと「人間成長物語」として展開しないと人の心に響きません。雰囲気だけの映画とオッケーという人もいますが、いまのこの時代においてマスターベーション的な映画は不要だと思うのです。
妹を救出したいと願う石橋静河さんの「活躍」は綺麗すぎる
コロナ禍で世界は真っ暗なトンネルを歩いています。行き先もわかりませんし、光も見えません。私小説的な映画も良いのですが、真のフィルメーカーは時代を読み取って物語を描いて欲しいのです。実際、アメリカのフィルムメーカーの多くは「楽しい映画」「明るくなれる映画」製作へと舵を切っています。そういう感性が世界の人々の心に大きく貢献すると思うのです。本映画『ホテルローヤル』はずっとジメジメ感とネチャネチャ感に包まれていました。観終わってからも嫌な気持ちがまとわりついたというのが本音です。寝起きが悪かった日曜日みたいな気分です。せっかくの休みなのに台無し状態になりました。
妹の復讐のために殺人をするなんて「活躍」と言っても良いのでしょうか。
主演の波瑠さんて演技の振り幅が狭いのでしょうか。まったく面白みがない演技でした。喜怒哀楽を大げさに出さない役柄なのはわかりますが、観ていて「まったく楽しくない」のです。同世代の女優の二階堂ふみさんと比べると雲泥の差を感じました。二階堂さんの演技は本当に心を弾ませます。もちろん、事務所の方針もありますが「才能」って今さら養えないものかもしれません。映画畑が始まりの二階堂ふみさんには「女優として生き抜く」って強い信念が感じられるのです。でも波瑠さんにはまったく感じません。「ただなんとなくお仕事をこなしている」だけにしか見えないのです。そこが残念です。大スクリーンの映画より、テレビ女優での活動が合っている思います。
間違いなくアナとエルザの二人の「活躍」で地球は守られました
*オープニングに名古屋テレビのクレジットが出た瞬間「やばい」と思っていたのが当たりました。テレビ局製作の映画ってダメなんです。彼らってあんまり映画観ないから。しかも地方都市の名古屋テレビっていうのがもうダメです。ガンダムを安く売り飛ばして後悔している会社ですから、、、、。
オークワフィナの「存在力」と「活躍」が目覚ましい
映画『ホテルローヤル』のキャストについて
田中雅代(波瑠)
宮川聡史(松山ケンイチ)
能代ミコ(余貴美子)
太田和歌子(原扶貴子)
佐倉まりあ(伊藤沙莉)
野島亮介(岡山天音)
本間真一(正名僕蔵)
本間恵(内田慈)
美幸(冨手麻妙)
まとめ 映画『ホテルローヤル』一言で言うと!
「親が恥ずかしいと思うのは支配されてる証拠」
親のことを恥ずかしいと思うのは支配されているからです。俗にいう“毒親”です。恥ずかしいのであれば、親元からとっとと離れて一人で生きていけば良いのです。「そんなことできない」という人もいますが、親のための人生ではありません。自分を生きるのが人生です。
『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
合わせて観たい映画
【夢に向かって頑張っている映画】
映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』
大学生活は思いっきり遊んで勉強もするぞ!
映画『行き止まりの世界に生まれて』
苦しかった日々を乗り越えて「挑戦」するのだ!
映画『ファヒム パリが見た奇跡』
移民の僕でもチャンスがある国フランス
映画『カセットテープ・ダイアリーズ』
大学へ行って「絶対に作家になるんだ!」夢と勇気がもらえる映画
映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
男女差別があった時代の女流作家の生き方が描かている
映画『ルース・エドガー』
両親には感謝しているけど「良い子」でいるのもキツイ
映画『ハリエット』
人を助けるのがわたしの使命
映画『チアダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』
目指すは全米制覇!
映画『マディソン郡の橋』
夢見た人とひと時の恋
映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』
この国の行方をタクシーに乗せて
映画『キングダム』
目指すは天下の大将軍
映画『リメンバー・ミー』
父の夢は僕の夢
映画『風をつかまえた少年』
貧しくても夢があれば生きていける
映画『パリに見出されたピアニスト』
夢の叶え方がわからない少年に手を差し伸べる人
映画『レディ・マエストロ』
女性指揮者のパイオニアが困難を乗り越えて夢を実現する物語
映画『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』
ソ連から亡命してまで自身の夢を掴んだ
映画『さよなら くちびる』
音楽をやりたい!その夢を果たすために何が必要か?
映画『王様になれ』
カメラマンになりたいんだ!と叫びが聞こえる映画
映画『ブレス あの波の向こうへ』
どんな時も頭の中はサーフィンの事ばかり
映画『ガラスの城の約束』
毒親の妨害を振り切って夢はまっしぐら
映画『リアム16歳、はじめての学校』
名門大学目指して母と息子で目指す受験
映画『ビリーブ 未来への大逆転』
女という事で笑われようがやりたいことがあるから気にしない
映画『旅のおわり世界のはじまり』
異国の地で歌手になることを決意した女の子
映画『トールキン 旅のはじまり』
仲間と未来の夢を語り合う青年たち
映画『チワワちゃん』
青春の儚いエネルギーが大爆発しています
映画『芳華-Youth-』
戦争に青春を取られてしまう悲劇
映画『翔んだカップル』
薬師丸ひろ子が時代を築いた理由がわかります
映画『WAVES ウェイブス』
アメリカの高校生の青春は残酷な運命に、、、
映画『ホテルローヤル』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
武正晴
原作
桜木紫乃
脚本
清水友佳子
製作
狩野隆也 小西啓介 松井智 瓶子吉久 宮崎伸夫 佐竹一美 寺内達郎 本丸勝也 広瀬兼三
企画プロデュース
福嶋更一郎 小西啓介 瀬川秀利 宇田川寧
プロデューサー
新村裕 杉本雄介 柴原祐一
撮影
西村博光
照明
金子康博
美術
黒瀧きみえ
装飾
山田好男
衣装
浜井貴子
ヘアメイク
小沼みどり 宮本奈々
特殊メイクデザイン
藤原カクセイ
音響
白取貢
音響効果
赤澤勇二
編集
相良直一郎
音楽
富貴晴美
主題歌
Leola
助監督
齊藤勇起
VFXスーパーバイザー
オダイッセイ
ラインプロデューサー
本島章雄
制作担当
今井尚道
田中雅代(波瑠)
宮川聡史(松山ケンイチ)
能代ミコ(余貴美子)
太田和歌子(原扶貴子)
佐倉まりあ(伊藤沙莉)
野島亮介(岡山天音)
本間真一(正名僕蔵)
本間恵(内田慈)
美幸(冨手麻妙)
貴史(丞威)
坂上朝人(稲葉友)
能代正太郎(斎藤歩)
能代ミコの母(友近)
田中るり子(夏川結衣)
田中大吉(安田顕)
若き日の大吉(和知龍範)
若き日のるり子(玉田志織)
長谷川葉生
2020年製作/104分/PG12/日本
配給:ファントム・フィルム