映画『ちょっと思い出しただけ』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『ちょっと思い出しただけ』公式サイト・IMDbサイト・ Rotten Tomatoesサイトにて作品情報・キャスト情報ならびにレビューをご確認ください。
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『ちょっと思い出しただけ』
(2022年製作/115分/G/日本)
配給:東京テアトル
【監督】
松居大悟
【脚本】松居大悟【製作】太田和宏【プロデューサー】和田大輔 沢村敏【ラインプロデューサー】原田耕治【撮影】塩谷大樹【照明】藤井勇【録音】竹内久史【美術】相馬直樹【装飾】中村三五【ヘアメイク】酒井夢月【スタイリスト】神田百実【音響効果】松浦大樹【編集】瀧田隆一【劇伴】森優太【主題歌】クリープハイプ【振付】皆川まゆむ【キャスティング】門田治子【助監督】相良健一【スチール】E-WAX【タイトル】大島依提亜【宣伝デザイン】大島依提亜【メイキング】エリザベス宮地 タートル今田【制作担当】尾形龍一
【出演】
池松壮亮 伊藤沙莉 河合優実 大関れいか 屋敷裕政 尾崎世界観 渋川清彦 松浦祐也 篠原篤 安斉かれん 郭智博 広瀬斗史輝 山崎将平 細井鼓太 成田凌 市川実和子 高岡早紀 神野三鈴 菅田俊 鈴木慶一 國村隼 永瀬正敏
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- 映画『追憶(1973)』
映画『ちょっと思い出しただけ』外部リンク
【HPサイト】
映画『ちょっと思い出しただけ』公式サイト
【予告映像】
映画『ちょっと思い出しただけ』トレーラー
【公式Twitter】
映画『ちょっと思い出しただけ』
【IMDbサイト】
映画『ちょっと思い出しただけ』
【 Rotten Tomatoesサイト】
映画『ちょっと思い出しただけ』
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映画『ちょっと思い出しただけ』のオススメ度は?
星3つです
「雰囲気」を楽しむ映画
「ジム・ジャームッシュへの尊敬の念」
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映画『ちょっと思い出しただけ』の作品情報・概要
『ちょっと思い出しただけ』2022年2月11日に公開された日本映画。松居大悟監督作品。主演は池松壮亮(映画『カツベン!』)と伊藤沙莉(映画『ホテルローヤル』や映画『ブルーアワーにぶっ飛ばす』)。怪我で夢を諦めた元ダンサーの男とタクシードライバーの女の6年間に及ぶ恋愛模様を、7月26日の1日を通して描く。第34回東京国際映画祭で観客賞を受賞した。河合優実(映画『サマーフィルムにのって』)、大関れいか、屋敷裕政、尾崎世界観 、渋川清彦(映画『ばるぼら』や映画『孤狼の血 LEVEL2』や映画『閉鎖病棟 それぞれの朝』) 、松浦祐也(映画『人数の町』や映画『さよなら くちびる』)、篠原篤、安斉かれん、郭智博、広瀬斗史輝、山崎将平、細井鼓太、成田凌、市川実和子、高岡早紀、神野三、菅田俊、鈴木慶一、國村隼、永瀬正敏(映画『ノイズ』や映画『さくら』や映画『空に住む』)らが出演。
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映画『ちょっと思い出しただけ』の受賞歴
第34回東京国際映画祭
観客賞を受賞
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映画『ちょっと思い出しただけ』のあらすじ・ネタバレ
かつてダンサーを夢見ていた照生(池松壮亮)とタクシードライバーの葉(伊藤沙莉)は今や別れて別々に暮らしている。二人にとって7月26日は特別の日だった。別れてしまった二人は毎年7月26日になると「ちょっと思い出す」本映画『ちょっと思い出しただけ』は時系列を現在から過去へ遡りながら展開していく。
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映画『ちょっと思い出しただけ』の感想・内容
「雰囲気を楽しむ映画」となります。まったく予備知識を持たずに鑑賞しました。冒頭でタクシードライバーの葉(伊藤沙莉) を観て「あれ、ジム・ジャームッシュの真似かな」と怪訝な気持ちになりました。するとすぐ葉(伊藤沙莉)と彼氏の照生(池松壮亮) の二人が一緒に『ナイト・オン・ザ・プラネット』のDVDを観ていたので、「ジャームッシュに敬意を持っているのだあ」と胸を撫ぜ下ろしました。さらにジム・ジャームッシュ作品に出演した経験がある永瀬正敏さん出演でなんとなく嬉しい気持ちがしました。
本映画『ちょっと思い出しただけ』は初日に鑑賞したのですが、夕方にも関わらず多くの若者がいて驚きました。年齢的は30歳前後の方が多いのように感じました。
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本映画『ちょっと思い出しただけ』はスクリーンへの吸引力が強い一品と言えます。冒頭から結末まで、集中して観ることができました。第一の理由は演じる伊藤沙莉さんと池松壮亮の二人の存在が大きいと言えます。二人とも淡々とセリフを話し、大仰な演技も一切ないところが良かったです。ですから「静謐」で「思慮深い」印象が最後まで残りました。音楽もさりげなく流れているだけです。でも、勿体無いのがエンディングです。最後の最後が本当に勿体無いと感じました。「音楽は要りません」
ひとりぼっちの照生(池松壮亮)が朝日が登る東京の街を見ている場面なのですが、せっかく、しっとりとした雰囲気で終わりたいのに「音楽がぶち壊し」にしたのです。ここは言葉のある音楽は必要ありません。もし、この場面に「音を付ける」のであれば、環境音か自然音ではないでしょうか。環境音なのであれば、時計の秒針、あるいは葉の運転するタクシーの方向指示器の音、もしくは東京という街の喧騒音などです。自然音であるのであれば、風や鳥、あるいは蛇口から流れる水の音などといった感じでしょう。
でも、松居大悟監督の気持ちもわかります。本映画『ちょっと思い出しただけ』の発案のきっかけは音楽を担当した尾崎世界観 が愛するジム・ジャームッシュ監督の『ナイト・オン・ザ・プラネット』からです。ということは流れとして音楽は尾崎世界観に依頼しなけっればいけません。劇中、尾崎世界観は何度となく姿を表していましたし、歌も歌ってたいたので、最後に「まさか?」と思ってしまいました。ちょっと忖度したのでしょうね。
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映画『ちょっと思い出しただけ』の考察・評価
さて、本映画『ちょっと思い出しただけ』ですが、先にも書きましたが、『ナイト・オン・ザ・プラネット』でウィノナ・ライダーが演じたコーギーと葉はキャラクター設定は「大パクリじゃん」と感じてしまいます。夢は整備工だし、タバコをスパスパ吸います。ジム・ジャームッシュファンが観たら、「激怒する」可能性があります。でも、それ以外はパクっていないと思います。『ナイト・オン・ザ・プラネット』は時系列は同じで、場所、つまり地理的に異なる場所で展開されるタクシードライバーの物語です。でも本映画『ちょっと思い出しただけ』は東京という地理的要素は固定で、時系列が6年に渡って繰り広げられうところです。設定を逆転させることでパクリ疑惑をうまく回避したと思います。
さて、本映画『ちょっと思い出しただけ』の物語は特に真新しいものではありません。若い男女の6年間を現在から過去へ遡って見せていくだけです。ダンサーを夢見る男を支えた女はタクシードライバーになりますが、男を捨てます。男は怪我を理由にダンサーの夢を諦め照明のアルバイトをしていますが、はっきり言うと「ダメ男」になっています。女は新しい愛を見つけ、子どもを授かりそれなりの幸せを手にしています。タクシーの仕事はしています。途中休憩で立ち寄った劇場で、照生(池松壮亮) を見かけ「ちょっと思い出した」のです。たったそれだけです。
もし本映画『ちょっと思い出しただけ』を時系列のまま展開していたのであれば、面白くもおかしくもない作品になっていたと思います。7月26日を過去に遡ることで、独特の雰囲気が生まれて来たのです。だたですね、過去を遡るのでしたら、映像の明度、彩度、コントラストなどの質感をもっと変えれば、さらに雰囲気の良い作風になったのではないでしょうか。多くの映像作家は映像をいじることを嫌がります。それはお客が映像美ばかりに気をとられて、肝心の物語に入り込めないからです。
近年で記憶に残る映像美だけの映画はテレンス・マリック監督作品の映画『ソング・トゥ・ソング』です。これはこれで良かったと思います。特筆した物語はありませんでした。それと同様に本映画『ちょっと思い出しただけ』もそれほど深い物語性はないので、思い切って時系列の変化に伴って「映像美」を追求すればもっと良くなったと思いました。
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映画『ちょっと思い出しただけ』の結末
さて、わたし的に松居大悟監督作品は2本目となります。先の映画『バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら』は目も当てられないほど酷い作品だったので、本映画『ちょっと思い出しただけ』を観て、少し胸を撫でおろしました。先の作品は大杉漣さんに捧げる鎮魂映画として、友情出演の俳優たちのお祭り騒ぎで終わった感がありました。わたしとしては最後の最後に大杉漣さんが世界に出るきっかけとなった北野武で締めるのかと期待しましたが、それは見事に空振りになって不思議だと感じてしまったのです。北野武が出演しなかった理由を知りたいところです。
と言うわけで、本映画『ちょっと思い出しただけ』は90年代に脚光を浴びたジム・ジャームッシュの映像表現ならびに雰囲気を踏襲させたことで、新しい客層の発掘に成功させた作品としてはとても評価できます。これを機にジム・ジャームッシュ作品を観る人が増えてくれれば良いなあと思っています。
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映画『ちょっと思い出しただけ』のキャストについて
照生(池松壮亮)
葉(伊藤沙莉)
泉美(河合優実)
さつき(大関れいか)
康太(屋敷裕政)
尾崎世界観
渋川清彦
松浦祐也
篠原篤
安斉かれん
郭智博
広瀬斗史輝
山崎将平
細井鼓太
フミオ(成田凌)
牧田(市川実和子)
高岡早紀
ジュンの妻(神野三鈴)
菅田俊
ナグラ(鈴木慶一)
中井戸(國村隼)
ジュン(永瀬正敏)
まとめ 映画『ちょっと思い出しただけ』一言で言うと!
「雰囲気を楽しむ映画」
映画館へ行く人が増えることは良いことではないでしょうか。物語を追うよりも映像の雰囲気を味わうのもオッケーでしょう。
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映画『マイ・フェア・レディ』
レディになることが果たして「正しいのか」
映画『追憶(1973)』
バーブラ・ストライサンド「キレッキレッ」の演技です
映画『ちょっと思い出しただけ』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
松居大悟
脚本
松居大悟
製作
太田和宏
プロデューサー
和田大輔 沢村敏
ラインプロデューサー
原田耕治
撮影
塩谷大樹
照明
藤井勇
録音
竹内久史
美術
相馬直樹
装飾
中村三五
ヘアメイク
酒井夢月
スタイリスト
神田百実
音響効果
松浦大樹
編集
瀧田隆一
劇伴
森優太
主題歌
クリープハイプ
振付
皆川まゆむ
キャスティング
門田治子
助監督
相良健一
スチール
E-WAX
タイトル
大島依提亜
宣伝デザイン
大島依提亜
メイキング
エリザベス宮地 タートル今田
制作担当
尾形龍一
照生(池松壮亮)
葉(伊藤沙莉)
泉美(河合優実)
さつき(大関れいか)
康太(屋敷裕政)
尾崎世界観
渋川清彦
松浦祐也
篠原篤
安斉かれん
郭智博
広瀬斗史輝
山崎将平
細井鼓太
フミオ(成田凌)
牧田(市川実和子)
高岡早紀
ジュンの妻(神野三鈴)
菅田俊
ナグラ(鈴木慶一)
中井戸(國村隼)
ジュン(永瀬正敏)
2022年製作/115分/G/日本
配給:東京テアトル