映画『サマーフィルムにのって』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『サマーフィルムにのって』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。
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『サマーフィルムにのって』
(2020年製作/97分/G/日本)
【監督】
松本壮史
【脚本】三浦直之 松本壮史【製作】今野義雄 小西啓介 多湖慎一 川瀬賢二 篠田学【プロデューサー】静陽子 若林雄介【アソシエイトプロデューサー】杉山剛 小林亜理【撮影】岩永洋 山崎裕典【照明】谷本幸治【録音】久連石由文【美術】飯森則裕【衣装】神田百実【ヘアメイク】板垣実和【音響効果】松浦大樹【編集】平井健一【音楽プロデューサー】剣持学人【主題歌】Cody・Lee(李)【キャスティング】塩崎遵【監督補】塩崎遵【写真家】ヤスダ彩【タイトルデザイン】Iyo Yamaura【ラインプロデューサー】大熊敏之【制作担当】後藤一郎
【出演】
伊藤万理華 金子大地 河合優実 祷キララ 小日向星一 池田永吉 篠田諒 甲田まひる ゆうたろう 篠原悠伸 板橋駿谷
【HPサイト】
映画『サマーフィルムにのって』公式サイト
【予告映像】
映画『サマーフィルムにのって』トレーラー
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- 映画『カセットテープ・ダイアリーズ』
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- 映画『マディソン郡の橋』
- 映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』
- 映画『キングダム』
- 映画『リメンバー・ミー』
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- 映画『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』
- 映画『さよなら くちびる』
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- 映画『ガラスの城の約束』
- 映画『リアム16歳、はじめての学校』
- 映画『ビリーブ 未来への大逆転』
- 映画『旅のおわり世界のはじまり』
- 映画『トールキン 旅のはじまり』
- 映画『チワワちゃん』
- 映画『芳華-Youth-』
- 映画『翔んだカップル』
- 映画『WAVES ウェイブス』
映画『サマーフィルムにのって』のオススメ度は?
星4つ半です
これは面白い
脚本が良い
「胸が熱くなる」
「応援」したくなります
映画って素晴らしい
映画『サマーフィルムにのって』の作品情報・概要
『サマーフィルムにのって』2021年8月6日に公開された日本映画。松本壮史監督作品。主演は伊藤万理華(元乃木坂46)。出演は金子大地(『猿楽町で会いましょう』や『君が世界のはじまり』)、河合優実、祷キララ、小日向星一、池田永吉、篠田諒、甲田まひる、ゆうたろう、篠原悠伸 、板橋駿谷ら。時代劇映画オタクの女子高生が、タイムリープで未来からやってきた武士役のイメージにぴったりの少年に出会って、『武士の青春』という傑作時代劇を作ろうと奔走する姿を描く。友情、恋愛、夢、挑戦など若者の等身大の姿を描いた秀作。
映画『サマーフィルムにのって』のあらすじ・ネタバレ
高校生のハダシ(伊藤万理華) は大の映画好き。しかもハダシは時代劇オタク。一番は好きな俳優が勝新太郎である。高校に映画研究会に属しているが、ハダシの映画企画は通らない。通ったのは花鈴(甲田まひる) のキラキラ青春映画だった。若干、不貞腐れて時代劇を観に映画館へ行く。すると、ハダシが脚本を書いていた『武士の青春』の主役ぴったりの青年・凛太郎(金子大地) に出会う、逃げる凛太郎を捕まえて、強引に映画出演を決める。後日、撮影スタッフを集めてミーティングを開くが凛太郎は映画出演を固辞する。その理由は彼は未来からやってきたハダシのファンだと判明する。
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映画『サマーフィルムにのって』の感想・内容
「とても面白かった映画」です。この夏一番の映画なのではないでしょうか。物語の主軸となるのは高校生です。高校生たちが映画を作るお話です。主人公が女子高生というのも良いです。映画オタクなんです。ただの映画オタクではなく時代劇が好きな女の子なんです。この設定がとても良いと思うのです。それは時代劇が今はもう衰退への道をたどっていると言うこと、そして女の子がトレンディドラマではなく時代劇に興味を持っていると言う点がとても好感をそそるのです。「奇を衒う」ようなキャラクター設定が見事に結実します。素晴らしい脚本です。
映画が好きで好きでたまらないハダシ(伊藤万理華) は、自分の作りたい映画が作れず悶々としていました。映画研究会に属していますが、彼女の映画企画は通りません。かわって高校生のラブコメディー映画が企画として通るのです。監督は花鈴(甲田まひる)です。内容はキラキラ青春映画です。 映画製作の予算は数万円しかなく、年間1本しか撮れません。どうしても諦められないハダシは自己企画で映画を作ろうと決意します。しかも時代劇です。時代劇はお金がかかります。初監督にして時代劇は敷居が高すぎます。
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映画『サマーフィルムにのって』の考察・評価
時代劇は設定が昔なのでロケ場所にも気を使うでしょう。しかも剣術さばきが難しいので稽古する時間もかかります。そして何より時代劇にぴったりの役者探しが難しいのです。ハダシが偶然訪れた映画館で時代劇を観ていた時にイメージする理想の男性が見つかりました。とっても凛々しい顔つきの青年です。凛太郎(金子大地) と言います。何とか彼を口説き落とし映画に出演させようとしますが、彼は固辞します。理由は後日判明します。凛太郎はなんと未来からやってきたハダシのファンだったのです。ハダシは未来では有名な映画監督になっていたのです。凛太郎はハダシの大ファンで、彼女の作品のすべてを観ていました。しかしながら、ハダシのデビュー作だけが未鑑賞だったのです。それを探しに来たのです。このシチュエーションが後々、効いてきます。
ハダシは何とか凛太郎を口説き落として撮影スタッフを集めます。この集め方も面白いです。音声は野球部で補欠の駒田(小日向星一) と増山(池田永吉) です。二人はキャッチャーミットに入った音を聞いただけでピッチャーがわかるという耳の持ち主です。照明は小栗(篠田諒) 。彼は改造自転車にたくさんのライトをつけて登校する問題児ですが、ライトについて詳しいのです。ちょっと笑ってしまうのですが、ハダシの勢いが素晴らしく観客を映画の中へ引き込んでいく演技が素晴らしいと感じました。
さて、本映画『サマーフィルムにのって』観ていると、もうひとつの映画班である花鈴組と何やら「もめるのではないか」とか、映画製作の「邪魔をするのではないか」と言うような期待を持ってしまいますが、本映画『サマーフィルムにのって』にはそのような争い事はありません。おそらく映画作りと言うものはとても素晴らしいことを前面に出しているため、映画制作の邪魔をしたり、足を引っ張ったりするような演出を入れなかったと思います。ここに監督の映画愛を感じます。
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映画『サマーフィルムにのって』の結末
そしてこの映画はハダシの初恋を含んでいます。これは青春映画では必要不可欠な要素です。やはり女子高生ですし、恋のひとつやふたつ盛り込んで、トキメキ感を一緒に味わいたいものです。しかしこの恋はとても複雑なものでした。ハダシの恋が成就するか否かは映画のエンディング見事に表されています。泣けるんです。本当に胸を打つんです。未来へ帰らなければいけない凛太郎と現代のハダシは絶対に恋に落ちる事はできません。二人は共に映画を守りたいと言う気持ちがあります。実は未来では映画がなくなっていると言う設定なのです。映画を守りたい凛太郎は未来へ帰らなければ行けません。ここで恋に落ちる完全に未来が狂ってしまい舞います。時代劇のエンディングはまさにそこへ向かっていきます。そして最後の最後に完結するのです。本当に素晴らしい映画でした。
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映画『サマーフィルムにのって』のキャストについて
ハダシ(伊藤万理華)
凛太郎(金子大地)
ビート板(河合優実)
ブルーハワイ(祷キララ)
駒田(小日向星一)
増山(池田永吉)
小栗(篠田諒)
花鈴(甲田まひる)
隼人(ゆうたろう)
篠原悠伸
ダディボーイ(板橋駿谷)
まとめ 映画『サマーフィルムにのって』一言で言うと!
「こんな青春時代を過ごしたかった」
本当に胸が熱くなる映画でした。そして嫉妬してしまった映画とも言えます。わたしの高校生の頃って、何かに情熱を燃やすってなかったのです。そう考えるとちょっと嫉妬してしまいました。
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映画『サマーフィルムにのって』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
松本壮史
脚本
三浦直之 松本壮史
製作
今野義雄 小西啓介 多湖慎一 川瀬賢二 篠田学
プロデューサー
静陽子 若林雄介
アソシエイトプロデューサー
杉山剛 小林亜理
撮影
岩永洋 山崎裕典
照明
谷本幸治
録音
久連石由文
美術
飯森則裕
衣装
神田百実
ヘアメイク
板垣実和
音響効果
松浦大樹
編集
平井健一
音楽プロデューサー
剣持学人
主題歌
Cody・Lee(李)
キャスティング
塩崎遵
監督補
塩崎遵
写真家
ヤスダ彩
タイトルデザイン
Iyo Yamaura
ラインプロデューサー
大熊敏之
制作担当
後藤一郎
ハダシ(伊藤万理華)
凛太郎(金子大地)
ビート板(河合優実)
ブルーハワイ(祷キララ)
駒田(小日向星一)
増山(池田永吉)
小栗(篠田諒)
花鈴(甲田まひる)
隼人(ゆうたろう)
篠原悠伸
ダディボーイ(板橋駿谷)
2020年製作/97分/G/日本
配給:ハピネットファントム・スタジオ