映画『あの頃。』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
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『あの頃。』
(2020年製作/117分/G/日本)
【監督】
今泉力哉
【原作】
劔樹人
【脚本】冨永昌敬【製作】鳥羽乾二郎 小西啓介 藤本款 吉田尚子 鈴木仁行 光岡太郎 嶺脇育夫【企画プロデュース】紀高久【プロデューサー】杉本雄介 高根順次 田坂公章【ラインプロデューサー】和田大輔【撮影監督】岩永洋【照明】加藤大輝【録音】根本飛鳥【整音】根本飛鳥【美術】禪洲幸久【装飾】中澤正英 龍田哲児【衣装】神田百実【ヘアメイク】寺沢ルミ編集】佐藤崇【音楽】長谷川白紙【音楽ディレクター】山崎ごう【VFXディレクター】呉岳【サウンドミキサー】浜田洋輔【キャスティング】田端利江【助監督】窪田祐介【制作担当】狩野修吾 原田耕治
【出演】
松坂桃李 仲野太賀
山中崇 若葉竜也 芹澤興人 コカドケンタロウ 大下ヒロト 木口健太 中田青渚 片山友希 山崎夢羽 西田尚美
【HPサイト】
映画『あの頃。』公式サイト
【予告映像】
映画『あの頃。』トレーラー
- 映画『あの頃。』のオススメ度は?
- 映画『あの頃。』の作品情報・概要
- 映画『あの頃。』のあらすじ・ネタバレ
- 映画『あの頃。』の感想・内容
- 映画『あの頃。』の考察・評価
- 映画『あの頃。』の結末
- 映画『あの頃。』のキャストについて
- まとめ 映画『あの頃。』一言で言うと!
- 『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
- 合わせて観たい映画
- 【夢に向かって頑張っている映画】
- 映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』
- 映画『行き止まりの世界に生まれて』
- 映画『ファヒム パリが見た奇跡』
- 映画『カセットテープ・ダイアリーズ』
- 映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
- 映画『ルース・エドガー』
- 映画『ハリエット』
- 映画『チアダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』
- 映画『マディソン郡の橋』
- 映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』
- 映画『キングダム』
- 映画『リメンバー・ミー』
- 映画『風をつかまえた少年』
- 映画『パリに見出されたピアニスト』
- 映画『レディ・マエストロ』
- 映画『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』
- 映画『さよなら くちびる』
- 映画『王様になれ』
- 映画『ブレス あの波の向こうへ』
- 映画『ガラスの城の約束』
- 映画『リアム16歳、はじめての学校』
- 映画『ビリーブ 未来への大逆転』
- 映画『旅のおわり世界のはじまり』
- 映画『トールキン 旅のはじまり』
- 映画『チワワちゃん』
- 映画『芳華-Youth-』
- 映画『翔んだカップル』
- 映画『WAVES ウェイブス』
- 【夢に向かって頑張っている映画】
- 映画『あの頃。』の作品情報
映画『あの頃。』のオススメ度は?
星4つです
面白いです
泣けます
キモいけどこんな男子いました
仲野太賀くん「めっちゃ良い」です
映画『あの頃。』の作品情報・概要
映画『あの頃。』はベーシスト、漫画家の劔樹人が書いたエッセイ『あの頃。男子かしまし物語をベースにして映画『愛がなんだ』の今泉力哉監督が映画化。物語は劔樹人が過ごした2000年代前半、大阪市阿倍野区での日々から、東京へ出てくるまでの数年間を描いた自伝的なもの。アイドルグループに夢中になり、愉快な仲間と青春を謳歌し、少しずつ成長していく過程を等身大な若者として描いている。映画『新聞記者』や映画『蜜蜂と遠雷』の松坂桃李、映画『タロウのバカ』の仲野太賀、映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』や映画『君が世界のはじまり』の山中崇、映画『罪の声』や映画『朝が来る』の若葉竜也、芹澤興人、コカドケンタロウらが出演。
映画『あの頃。』のあらすじ・ネタバレ
大学生の劔樹人(松坂桃李) はバンドをやっている。しかし腕前は超下手くそ。バンドメンバーから、いつも怒鳴られてばかり。自分の才能の無さに落ち込んでいる。唯一の友だちが「これ見て、元気だしなよ」と言って一枚のDVDをくれた。バンドマンの劔には全く無縁で興味のなアイドルの松浦亜弥のDVDだった。手持ち無沙汰もあり、再生してみる。松浦亜弥の元気で明るくて、頑張っている姿に目が釘付けになる。そして涙が溢れてくる。それは劔が一気に松浦亜弥に恋をした瞬間だった。それから劔は松浦亜弥の熱烈なファンとなっていく。大阪阿倍野地区にある「ハロプロ」を応援するファンクラブに入る。そこはバンドとは違って、とても「居心地の良い場所」であった。個性的なメンバーと共にハロプロ活動に邁進していく。しかしメンバーのコズミン(仲野太賀))が肺ガンにかかる、、、。
映画『あの頃。』の感想・内容
「仲野太賀くんに打ちのめされた映画」です。これは良かったです。本当に良かったです。鑑賞する前はちょっと「バカにしていた」というのも事実です。映画『新聞記者』の演技が絶賛された松坂桃李くんが「新たな境地に挑戦する」から、どんなんだろうと思って観に行きました。当然、わたしは“ハロプロ”など興味はありませんでした。予告でコメディに挑戦する松坂桃李くんの演技だけが目的でした。「桃李くんの演技、良かったです」でも、それ以上に存在感を出していたのが仲野太賀くんなんです。現在、公開中の映画『すばらしき世界』でも役所広司さんに負けない名演をしていますから、本年度は仲野太賀くんが邦画界を席巻すると思います。
さて、本映画『あの頃。』はアイドル大好きなオタク男子たちの楽しくも悲しい青春物語です。6人の男子が登場しますが、全員“キモい”“ダサい”そして“ウザい”と思わざる得ない若者です。大学生もいますが、多くは何の仕事をしているのか不明です。フリーターないし、無職、あるいは親の脛がじりといったところでしょうか。そして気持ちは「永遠の中学生」なのです。
映画『あの頃。』の考察・評価
主人公・劔樹人(松坂桃李) は大学生です。バンドでベースを担当しています。でも他のメンバーに怒鳴られてばかりです。人間で怒られたり、否定されるとやる気がなくなります。落ち込んで元気がないところに友人が松浦亜弥のDVDを持ってきました。アイドルには全く興味がありませんでした。でもいざ再生してみると「松浦亜弥の可愛さ」に陥落したのです。それからはもう松浦亜弥が大好きになり、「ハロープロジェクト」に積極的に参加するようになります。そして、出会った仲間と青春を謳歌し始めるのです。
劔樹人の目が輝き始めます。バンド活動では見られなかった姿がそこにはあります。多分「居心地が良かった」のだと思います。メンバーはみんな癖がありますが、自分を否定しないし、包容力がありました。彼らはハロープロジェクトの応援団として、大阪での活動を積極的に行います。ここまで来ると「単なるおバカ男子のB級」映画になりそうなところですが、そうは問屋が卸さないとばかりに今泉力哉監督が素晴らしい演出で導いてくれるのです。劔樹人(松坂桃李) 、コズミン(仲野太賀))、ロビ(山中崇) 、西野(若葉竜也) 、ナカウチ(芹澤興人) 、イトウ(コカドケンタロウ) 、そして途中加入のアール(大下ヒロト) たちはみんな癖が強いのですが、一番は何と言ってもコズミンです。彼はとても強がりで、自己顕示力も強いです。絶対に人に弱いところを見せません。でもみんなはそれをわかっていて、コズミンの強引な展開を許しています。このコズミンが病気になります。肺がんです。
コズミンは肺がんになったこともネタにして、みんなを笑わせるのです。みんなの遠慮していません。コズミンの肺がんをネタにして楽しんでいます。コズミンは手術、抗がん剤などで奇跡的に復活します。メンバーはコズミンの生前葬を行います。もうこの場面は涙が止まらない演技を見せてくれるのが仲野太賀なのです。しかし完治までは行きませんでした。
映画『あの頃。』の結末
本映画『あの頃。』の素晴らしいところは、映画を転調させた今泉監督の手腕にあります。前半は単なるおバカ男子というイメージで展開していたのに、途中から一気に「思いやり男子」へと転調させました。同時に最初は劔樹人(松坂桃李) の恋愛テイストを含んだものから、後半は一気にコズミン(仲野太賀)の人間性と「人生美学」をテイストに転調させたところが、わたしたちの胸を熱く売ったと思うのです。
それにしても仲野太賀くんの演技は素晴らしかったです。「この人のコメディは泣ける」と認識しました。最後の方はほとんど病院のベッドで寝たきりで、喋りもしないのですが、「生きたい、生きたい」とか「もう一度、アイドルに会いたい」「お前たちと遊びたい」という叫びが聞こえてきました。仲野太賀くんは辛うじて、目を開けているだけなんです。でもしっかりと「人生について」真剣に生きたと訴えていました。素晴らしい映画でした。
映画『あの頃。』のキャストについて
劔樹人(松坂桃李)
コズミン(仲野太賀))
ロビ(山中崇)
西野(若葉竜也)
ナカウチ(芹澤興人)
イトウ(コカドケンタロウ)
アール(大下ヒロト)
佐伯(木口健太)
靖子(中田青渚)
奈緒(片山友希)
松浦亜弥(山崎夢羽)
馬場(西田尚美)
まとめ 映画『あの頃。』一言で言うと!
「何かに夢中になれる青春の輝きは美しい」
ひとつでも良いから「夢中になれる何か」を持っていると永遠に青春を感じられるのではないでしょうか。年齢は単なる数字です。人間は何歳になっても、情熱がある限り、輝くことでできるのです。輝くことはすなわち自由を手にしている姿なのです。
『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
合わせて観たい映画
【夢に向かって頑張っている映画】
映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』
大学生活は思いっきり遊んで勉強もするぞ!
映画『行き止まりの世界に生まれて』
苦しかった日々を乗り越えて「挑戦」するのだ!
映画『ファヒム パリが見た奇跡』
移民の僕でもチャンスがある国フランス
映画『カセットテープ・ダイアリーズ』
大学へ行って「絶対に作家になるんだ!」夢と勇気がもらえる映画
映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
男女差別があった時代の女流作家の生き方が描かている
映画『ルース・エドガー』
両親には感謝しているけど「良い子」でいるのもキツイ
映画『ハリエット』
人を助けるのがわたしの使命
映画『チアダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』
目指すは全米制覇!
映画『マディソン郡の橋』
夢見た人とひと時の恋
映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』
この国の行方をタクシーに乗せて
映画『キングダム』
目指すは天下の大将軍
映画『リメンバー・ミー』
父の夢は僕の夢
映画『風をつかまえた少年』
貧しくても夢があれば生きていける
映画『パリに見出されたピアニスト』
夢の叶え方がわからない少年に手を差し伸べる人
映画『レディ・マエストロ』
女性指揮者のパイオニアが困難を乗り越えて夢を実現する物語
映画『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』
ソ連から亡命してまで自身の夢を掴んだ
映画『さよなら くちびる』
音楽をやりたい!その夢を果たすために何が必要か?
映画『王様になれ』
カメラマンになりたいんだ!と叫びが聞こえる映画
映画『ブレス あの波の向こうへ』
どんな時も頭の中はサーフィンの事ばかり
映画『ガラスの城の約束』
毒親の妨害を振り切って夢はまっしぐら
映画『リアム16歳、はじめての学校』
名門大学目指して母と息子で目指す受験
映画『ビリーブ 未来への大逆転』
女という事で笑われようがやりたいことがあるから気にしない
映画『旅のおわり世界のはじまり』
異国の地で歌手になることを決意した女の子
映画『トールキン 旅のはじまり』
仲間と未来の夢を語り合う青年たち
映画『チワワちゃん』
青春の儚いエネルギーが大爆発しています
映画『芳華-Youth-』
戦争に青春を取られてしまう悲劇
映画『翔んだカップル』
薬師丸ひろ子が時代を築いた理由がわかります
映画『WAVES ウェイブス』
アメリカの高校生の青春は残酷な運命に、、、
映画『あの頃。』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
今泉力哉
原作
劔樹人
脚本
冨永昌敬
製作
鳥羽乾二郎 小西啓介 藤本款 吉田尚子 鈴木仁行 光岡太郎 嶺脇育夫
企画プロデュース
紀高久
プロデューサー
杉本雄介 高根順次 田坂公章
ラインプロデューサー
和田大輔
撮影監督
岩永洋
照明
加藤大輝
録音
根本飛鳥
整音
根本飛鳥
美術
禪洲幸久
装飾
中澤正英 龍田哲児
衣装
神田百実
ヘアメイク
寺沢ルミ
編集
佐藤崇
音楽
長谷川白紙
音楽ディレクター
山崎ごう
VFXディレクター
呉岳
サウンドミキサー
浜田洋輔
キャスティング
田端利江
助監督
窪田祐介
制作担当
狩野修吾 原田耕治
劔樹人(松坂桃李)
コズミン(仲野太賀)
ロビ(山中崇)
西野(若葉竜也)
ナカウチ(芹澤興人)
イトウ(コカドケンタロウ)
アール(大下ヒロト)
佐伯(木口健太)
靖子(中田青渚)
奈緒(片山友希)
松浦亜弥(山崎夢羽)
馬場(西田尚美)
2020年製作/117分/G/日本
配給:ファントム・フィルム