映画『シンクロ・ダンディーズ!』ネタバレ・あらすじ・感想・評価。中年男がシンクロで人生の生き甲斐をつかんだ!妻よ、振り返れ!

2019年製作
スポンサーリンク

映画『シンクロ・ダンディーズ!』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。

YouTubeで予告映像もご覧ください。

映画『シンクロ・ダンディーズ!』公式サイト
2020年3月11日(水) DVD発売!2019年版『フル・モンティ』が誕生!実在の中年男性シンクロチームの映画化!さえない日々に二度目の青春を輝かす、抱腹絶倒のスポ根ブリティッシュ・コメディ!

『シンクロ・ダンディーズ!』96/イギリス/2018
原題『Swimming with Men

【監督】
オリバー・パーカー
【製作】
スチュワート・ル・マレシャル
【出演】
ロブ・ブライドン
ルパート・グレイブス
ジム・カーター

スポンサーリンク

映画『シンクロ・ダンディーズ!』のオススメ度は?

3.0

星3つです。

男がシンクロします。

うだつの上がらない男たちです。

次第にシンクロの魅力にハマります。

世界大会に出場します。

人生の目的を取り戻します。

恋人と観に行ってください。

スポンサーリンク

映画『シンクロ・ダンディーズ!』の作品概要

スウェーデンの男子シンクロチームが世界選手権で成功を収めるまでの実話をベースに描いたイギリス映画。先のフランス版『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』と比較されるが人物設定が異なる。フランス版はちょっと重たい悩みを持つ人が多いがこちらは割と豊かな人たちを設定している。

スポンサーリンク

映画『シンクロ・ダンディーズ!』のあらすじ・ネタバレ

人生も半ばを過ぎて仕事にも私生活にも何もやりがいのない中年男たち。エリックは大手企業の会計士だが単調な仕事と政治家である妻との暮らしに嫌気がさしている。些細なことで妻と喧嘩しホテル暮らしになる。たまたまプールへ行くと男子専門のシンクロチームに出会う。そして入会することに。生活に張りが出て世界大会を目指すことになる。

スポンサーリンク

映画『シンクロ・ダンディーズ!』の感想・評価・内容・結末

フランス版と比較しても面白い

シンクロをテーマに、そして中年おじさんたちを主役にした映画は今年2本目です。

先の『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』はフランス版です。こちらの方が面白かったという評価が多いです。

それはフランス版の方がより庶民に近く、悩み事に共有できたからだと思います。

うつ病で無職、破産寸前の男、モテない男、精神異常の母を持つ者、ミュージシャンの夢を捨てられぬ者など、それぞれの日常をうまく盛り込んで物語にエッセンスを加えているからだと思います。

こちらは割と上流の人たちを描いています

一方、こちらのイギリスの作品はそれほど個人の背景に触れていませんし、彼らの暮らしは割と豊かであることもわたしたちが心を寄せるのにいまひとつだったのかもしれません。

やはり人間というのは幸せな人の人生を見るより、貧しかったり、弱かったり、いじめられてりしている人の人生を見たいのでしょう。

心理的には応援したい気持ちと自分がそんな境遇でなくて良かった、と確信して安心感を得たいからだと思います。

偶然足を運んだプールで出会った男たち

さて、映画は大手企業の会計士であるエリック(ロブ・ブライドン)は毎日会社と家での往復で何も目的もなくボーッと過ごしています。

妻は政治家で多忙。おまけに政治家仲間と良からぬ関係では?と疑いを持っています。

息子にもバカにされ、結局家を出てホテル暮らしを始めます。

そんな時、プールへ行くと男たちが何やら必死になって泳いでいるではありませんか?

エリックは簡単なアドバイスをしたことがきっかけでシンクロのチームに入ることになりました。

当初は「無理無理」と言っていましたが、シンクロの面白さに目覚め毎日が充実していきます。新しい生きがいができました。

そしてシンクロの世界大会に出場することになるのです。しかしメンバーの中には問題を抱える人がいます。

極度の緊張症の人間、警察の保護観察を受けている者、、、。そして世界大会が行われるイタリアへ行きます。果たして、、、、。というお話です。

矢口史靖監督を思い出してしまう

この映画を観ながらやっぱり思い出してしまうのは矢口史靖監督の『ウオーター・ボーイズ』です。

彼の作品が先の『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』と本作に与えた影響は計り知れないです。

いまや世界大会が開催されるほどの人気種目になったのです。一本の映画がこれほど社会に役に立つなんて本当に素晴らしいことだと思います。

微妙なブラックユーモアと政治問題

この映画はイギリス製作らしく所々にブラックユーモアが散りばめれれています。

そしてやっぱり政治的なメッセージもあります。『フルモンティ』も『リトル・ダンサー』もイギリスの失業問題とかを盛り込んでいます。

本作でも政治家の妻が奔走するある問題について提起しています。それがフランス版と少し違います。

映画は主人公のエリックが会社を辞めてまで世界大会に出場したこと、そして妻と息子との関係を取り戻す場面で終わっています。

最後は市庁舎の前でメンバーが踊ります。そしてはハッピーエンドとなります。

スポンサーリンク

まとめ 映画『シンクロ・ダンディーズ!』一言で言うと!

「妻よ、俺は頑張ってる。振り向いてくれ!」

この映画は愛する妻は政治家の仕事で生きがいを見つけているが、自分はうだつの上がらない年齢になっています。妻は輝いていて他の男からも言い寄られている。だからこそカッコいいところを見せなければ、と思った男の愛の強さを訴える物語である。

スポンサーリンク

『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング

映画『ミリオンダラー・ベイビー』ネタバレ・あらすじ・感想。アカデミー賞四冠。クリント・イーストウッド最高作品。「死ぬ自由もある」
映画『スケアクロウ』ネタバレ・あらすじ・結末・感想。ジーン・ハックマンvsアル・パチーノでカンヌでパルム・ドール獲得。アメリカン・ニューシネマ代表作。
金曜ロードSHOW!映画『カイジ 人生逆転ゲーム』ネタバレ・あらすじ。藤原竜也vs香川照之vs天海祐希の“狂演”。他人事ではない物語。
映画『私の知らないわたしの素顔』ネタバレ・あらすじ・感想。ジュリエット・ビノシュに恋したらダメ男になる。フランス最高女優。ラブシーンが美しい。
映画『うみべの女の子』ネタバレ・あらすじ「石川瑠華さんを観る映画」感想「セックスしてもしても何かが足りない気がするのはなぜ」」結末「中二病ってある」
映画『映画 おそ松さん』ネタバレ・あらすじ「アイドルの顔は綺麗すぎる」感想「クズ兄弟でも許せる」結末「ジャニーズ最強「Snow Man」」
映画『流浪の月』ネタバレ・あらすじ「事実と真実は異なる」感想「15年後再会した加害者と被害者の恋愛」結末「障害を乗り越えて成就」
映画『夕陽のガンマン』ネタバレ・あらすじ・感想。クリント・イーストウッドもカッコいいが、いぶし銀リー・ヴァン・クリーフには痺れてしまう
ドル箱三部作『続・夕陽のガンマン 地獄の決斗』ネタバレ・あらすじ・感想。南北戦争の中「善と悪と醜」なる人間という生き物の化けの皮を剥がす名作。
映画『ハイ・ライフ』ネタバレ・あらすじ・ジュリエット・ビノシュの狂気ぶりが最高!ロバート・パティンソンもカッコいい

スポンサーリンク

合わせて観たい映画

【頑張るオジサンたちが出る映画】

映画『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』

中年おじさんたち頑張って泳ぎます

映画『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』マチュー・アマルリック最高演技。中年男が人生を再始動させる感動作。作品情報・ネタバレ・あらすじ・感想・評価・内容
映画『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』公式サイトとYouTubeを参照ください。 『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』(122分/フランス/2018) 原題『Le grand bain』 映画『シンク・オア・スイム...

映画『運び屋』

クリント・イーストウッドはまだまだ輝き続けます

404 NOT FOUND | 運だぜ!アート
映画・サウンド・デザイン・写真などのアート全般を独自目線で甘口評価

映画『ラスト・ムービースター』

バート・レイノルズよ、永遠なれ!

映画『ラスト・ムービースター』ネタバレ・あらすじ・感想・評価・考察。ハリウッドNo.1セクシー俳優バート・レイノルズの最後の主演作。
映画『ラスト・ムービースター』公式サイトにて作品情報・上映館の紹介、ネタバレ・あらすじ・感想・評価を検証。ハリウッドの黄金期を飾ったバート・レイノルズの最後の主演作。自身の俳優人生を投影しているかのような物語。年老いた映画俳優は孤独に暮らしていた。ある日、映画祭に招待状が届き行ってみると映画オタクの映画祭で憤慨する。そして自らの生家、アルツハイマーになった最初の妻を訪問し、自身の人生に懺悔し郷愁的な思いにふける。老いても映画スターのプライドは持ち続ける気高さが見られる。

映画『引っ越し大名!』

殿のために頑張ったら、嫁ができた

映画『引っ越し大名!』ネタバレ・あらすじ。星野源vs高橋一生vs高畑充希のキャスト最高・作品情報。姫路城に残りたかった侍。
映画『引っ越し大名!』公式サイトにて作品情報・上映館とキャスト紹介。作品情報・ネタバレ・あらすじまで網羅してます。ひきこもり侍(星野源)がまさかの引っ越し奉行に任命され奮闘する物語。江戸幕府は大名に対して国替え命じる。姫路から大分へ。費用は現在の価格で15億円。人足、荷造り、資金調達、そしてリストラも担う。果たして全うできるか?

映画『グラン・トリノ』

ジジイになっても気概だけは負けないぞ!

映画『グラン・トリノ』ネタバレ・あらすじ・感想・考察。クリント・イーストウッド「新保守主義時代到来を予見した物語」
映画『グラン・トリノ』ネタバレ・あらすじ・感想・考察。クリント・イーストウッド「新保守主義時代到来を予見した物語」映画『グラン・トリノ』公式サイト記載。作品情報・ネタバレ・あらすじ・感想・考察を中心に記述。クリント・イーストウッド監督主演作品。東欧移民の子孫であるコワルスキーはアメリカに忠誠を誓い尽力してきた。朝鮮戦争帰還後、フォード自動車で真面目に働き引退。しかし自動車産業は今や斜陽。近隣にはモン族というアジア人が増えている。ある日、コワルスキーの家に泥棒が入る。犯人はモン族の少年。しかしコワルスキーは初年の境遇を知り緊密になっていく。やがて友情が生まれ、コワルスキーの差別・偏見の気持ちに変化が訪れる。

映画『ドッグマン』

いじめられても、いじめられても、、、、。最後は、、、。

不条理すぎる映画『ドッグマン』実話の解説・感想・ネタバレ・あらすじ・評価。マッテオ・ガローネ監督の描く人間の本質は闇だ。
映画『ドッグマン』公式サイトにて作品情報・上映館も紹介とネタバレ・あらすじ・感想・評価・結末について記述。マッテオ・ガローネ監督の描く人間の不条理という感情はとても厳しい。胸が痛くなる。正直者は損をするのか。でも本作のマルチェロも立派な悪人だ。犬をモチーフに描いている。最後の最後でマルチェロは犬のように勝ち誇ったように叫ぶが、なぜか負け犬の遠吠えに聞こえた。生きるって難しい。

映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』

こんな強くてカッコいいオジサンたちいるのかなあ

映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』ドウェイン・ジョンソンの肉体美を観に行こう。ネタバレ・あらすじ・感想・結末
『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(136分/アメリカ/2019) 原題『Fast & Furious: Hobbs & Shaw』 映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』のオススメ度は? 星4つ 何も考えずに観るならこの夏一番の映...

映画『さらば愛しきアウトロー』

70過ぎのオジサンは銀行強盗が生き甲斐です

映画『さらば愛しきアウトロー』ロバート・レッドフォード引退作品。実話の銀行強盗フォレスト・タッカーは脱獄王だった。ネタバレ・あらすじ・感想・評価
ハリウッドきってのハンサムスターの引退作品。実在した銀行強盗を演じている。武器は拳銃だが銀行に押し入るさい、一度も引き金を引いたことがない。そして刑務所へいくが、17回収容されて17回、脱獄している。「楽して生きるより、楽しく生きたい」が信条だ。レッドフォードの笑顔が良い。最後の最後まで皺くちゃな顔で笑っている。

映画『マーウェン』

バカにされても好きなことを貫くぞ!

映画『マーウェン』ロバート・ゼメキスvsスティーブ・カレルが描くトラウマを乗り越える人間成長物語に感動。ネタバレ・あらすじ・感想・評価
些細な発言により暴行され、過去の記憶を失ったマーク・ホーガンキャンプ。トラウマを抱え、救いを人形アニメの撮影に向けた。町の人の助けによってトラウマを克服。監督はロバート・ゼメキス。主演にスティーブ・カレル。アメリカに根付くヘイトクライムをテーマに、困難を乗り越えて戦う人間成長物語を実写と人形アニメを用いて描く。

『嘘はフィクサーのはじまり』

オジサン、敢えて忖度して役にたちます

『嘘はフィクサーのはじまり』(117分/米イスラエル/2016)
原題 Norman: The Moderate Rise and Tragic Fall of a New York Fixer リチャード・ギアはやっぱり映画俳優である。映画館の大スクリーンで観る俳優である。カッコいい歳の取り方をしている...

『バジュランギおじさんと、小さな迷子』

インドとパキスタン友好のためにがんばります。

笑いと涙『バジュランギおじさんと、小さな迷子』サルマン・カーンが贈るインドとパキスタンの和平への道 ネタバレ、感想
インドとパキスタンはかつては一緒の国だった。それがイギリス没落と共に双方が独立することになった。これが悲劇を生み出したと言われている。確かに宗教の違いは大きい。ヒンズーとイスラム。しかし両者は数百年も平和に共存していたのだ。それがなぜ争うことになったのかをこの機会で考えてほしい。争いの原点を知れば世界の仕組みもわかってくる。

映画『ドント・ウォーリー』

体が不自由でも頑張って生きなきゃ!

映画『ドント・ウォーリー』はアルコール依存症を克服する物語。ネタバレ、感想
映画『ドント・ウォーリー』は身体障害者になった人があらゆる困難に立ち向かい成功への階段を駆け上がる物語ではない。アルコール依存症というアメリカ社会が抱える社会問題を取り上げ、断酒することで人生を豊かにすることができるメッセージを送っている。勇気と力をもらえる映画である。また憎悪からは何も生まれない。許すことの大切さも
スポンサーリンク

映画『シンクロ・ダンディーズ!』の作品情報

映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
オリバー・パーカー
製作
スチュワート・ル・マレシャル アナ・モア=ピーチュ マギー・モンティース
製作総指揮
アル・モロウ ジョニー・パーシー ポール・ウェブスター ガイ・ヒーリー ディラン・ウィリアムズ エリク・ポーザー クリス・リード マリー=ガブリエル・スチュワート ピーター・ワトソン ノーマン・ハンフリー ベン・フリードマン バスティン・シロド エイドリアン・ポリトウスキー
脚本
アシュリン・ディッタ
撮影
デビッド・レイデッカー
美術
アマンダ・マッカーサー
衣装
ジョー・トンプソン
編集
リアーナ・デル・ジューディチェ
音楽
チャーリー・モール
音楽監修
サラ・ブリッジ
エリック(ロブ・ブライドン)
ルーク(ルパート・グレイブス)
テッド(ジム・カーター)
コリン(ダニエル・メイズ)
トム(トーマス・ターグーズ)
スーザン(シャーロット・ライリー)
ヘザー(ジェーン・ホロックス)
アディール・アクタル
ナサニエル・パーカー
2018年製作/96分/G/イギリス
原題:Swimming with Men
配給:キノフィルムズ

タイトルとURLをコピーしました