映画『翔んで埼玉』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『翔んで埼玉』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『翔んで埼玉』(107分/G/2019/日本)
【監督】
武内英樹
【製作】
石原隆 村松秀信 遠藤圭介
【出演】
二階堂ふみ
GACKT
伊勢谷友介
ブラザートム
麻生久美子
島崎遥香
- 埼玉愛!?いや関東愛が爆発!!映画『翔んで埼玉』のオススメ度は?
- 映画『翔んで埼玉』見所!ここだけは絶対おさえて!!
- 映画『翔んで埼玉』地上波放送!完全ノーカット
- 映画『翔んで埼玉』の作品概要
- うまい!うますぎる!映画『翔んで埼玉』のあらすじ・ネタバレ
- 映画『翔んで埼玉』の詳細なあらすじ・ネタバレ完全版。まだ観ていない人は要注意。
- 映画『翔んで埼玉』の感想・評価・内容・結末
- 映画『翔んで埼玉』で紹介された商品・企業
- 映画「翔んで埼玉」撮影ロケ地について
- 映画『翔んで埼玉』のキャストについて
- まとめ 映画『翔んで埼玉』一言で言うと!
- 『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
- 合わせて観たい映画
- 映画『翔んで埼玉』の作品情報
埼玉愛!?いや関東愛が爆発!!映画『翔んで埼玉』のオススメ度は?
これは面白いです
バカバカしさが良いのです
真剣に演じているガクトさんが最高です
ディスれば宣伝になるのです
大ヒットした理由もわかります
埼玉愛、いや関東愛に溢れています。
映画『翔んで埼玉』見所!ここだけは絶対おさえて!!
- GACKT様のかくずけチェックの恒例の強さ。
- GACKT様の穴という穴に千葉県の魔の手が・・・。
- 特に回想シーンとはいえガッツり◯○様の唇が奪われております!!糸は引いていません!
- クライマックスの関東の秘境!群馬県。
- 千葉県の「エンペラー千葉」はやっぱりあの人!!
映画『翔んで埼玉』地上波放送!完全ノーカット
2月8日(土)21時~23時20分(一部地域を除く)にフジテレビ系・土曜プレミアムにて放送されます。
2019年、公開と当時に全国的に大ヒットした『翔んで埼玉』が地上波で放映されます。GACKTさんと二階堂ふみさんの圧倒的な存在感と埼玉県の魅力を余すところなく紹介しています。単なる“おバカさん映画”と侮るなかれ。オープニングからエンドまでまったく飽きることなく魅せてくれます。
繰り返します。
2月8日(土曜日)21時~23時20分(一部地域を除く)
フジテレビ系・土曜プレミアムにて放送されます。
映画『翔んで埼玉』の作品概要
『翔んで埼玉』は、魔夜峰央による日本の漫画作品を映画化した物。二階堂ふみGACKTが主演。2019年に公開され空前の大ヒットになる。埼玉をディスることでヒットい繋がった。監督は『テルマエ・ロマエ』シリーズの武内英樹。
うまい!うますぎる!映画『翔んで埼玉』のあらすじ・ネタバレ
埼玉県人の菅原愛海(島崎遥香) は間も無く結婚し、東京に移り住むことを楽しみにしている。父・菅原好海(ブラザートム)と母・ 菅原真紀(麻生久美子)と共に婚約者の家へ挨拶(結納)に向かっている。車中のラジオから“埼玉の都市伝説”を懸命に喋るDJの声が聴こえてくる。それは埼玉県人の先達者が懸命に戦い、知名度を上げた功績を称える物語であった。三人は過去の偉人たちに思いを馳せる、、、。
映画『翔んで埼玉』の詳細なあらすじ・ネタバレ完全版。まだ観ていない人は要注意。
かつては武蔵国(川越県、忍県、岩槻県、浦和県、小菅県、東京府、品川県、神奈川県、六浦県)という大国がありました。明治時代になると廃藩置県制度が導入され、東京都と神奈川県上部が独立することになりました。残された県が埼玉県と名付けられました。海がなくなりました。このことは埼玉県民のコンプレックスになっていきます。それ以降、埼玉県民は東京都民から蔑まれ、罵詈雑言を浴びせられ生きてきました。
時は流れ東京。埼玉県民が東京へ入る際は通行手形が必要となっています。手形を不所持だと有無を言わせず強制送還となります。埼玉県民はこのような理不尽で不自由な生活から逃れたいとずっと願っていました。そして「いつか救世主が現れる」ことを信じていました。
白鵬堂学院という日本いや東京都民も憧れる高校があります。この学院を卒業することは将来、国のリーダーになることが約束されます。生徒会長は東京都知事の息子・壇ノ浦百美(二階堂ふみ)彼が絶対的な力で学院を支配しています。そこに麻実麗(GACKT)という少年が転校してきます。ニューヨークに留学しており、語学も堪能、頭脳明晰、容姿端麗の超エリートです。
白鵬堂学院は身分(東京都内の区)によりクラス分けがされています。麗が編入したクラスはもちろん最上位のA組です。最下位のZ組は元埼玉県民で、教室がありません。校舎の外に設置された掘っ建て小屋が彼らの教室という酷い有様です。劣悪な環境で健康状態にも害を与えかねません。壇之浦百美はZ組を酷く差別しています。人間扱いしません。体調不良で苦しむ元埼玉県民の生徒に薬も与えません。「雑草を食って治せ」と平気で云い放つ冷酷な男です。一見クールな麗は百美の態度に嫌悪感を抱きます。しかもZ組の連中は抵抗するどころか自らの出身地である埼玉県を蔑んでいる姿を見て、麗は胸を痛めます。
百美は都知事である父親・壇ノ浦建造(中尾彬)に麗を学院から追い出すよう頼みます。しかし父親は断ります。理由は麻美家は大企業の家柄であり、白鵬堂学院に10億円の献金をしているからだと言います。
麗にはれっきとした目的がありました。いつか東京都知事になって、悪しき慣習である通行手形制度を撤廃するという目的です。そのために白鵬堂学院に転入してきたのです。全て埼玉県民を救うための崇高な計画です。実は麗は麻美家へと養子に出されていたのでした。埼玉県民の身分を隠し米国への留学することで、東京都民の目をごまかそうとしていたのです。そして10年かけてようやく白鵬堂学院への転入を果たしたのです。つまり埼玉、埼玉県民の未来は麗の手腕に掛かっていることは間違いありません。
百美は、あらゆる手を使って麗を退学させようと勝負します。しかしことごとく負けます。そして逆に麗の魅力に取り憑かれてしまうのです。恋です。
そんな麗の行動を観察していた壇ノ浦家執事の阿久津翔(伊勢谷友介) は麗が隠れ埼玉県民であることを見破っていました。
麗と百美と遊園地へ遊びに行きます。さながらデート気分の百美です。その時、不法侵入者発見の警報が鳴り響きます。埼玉県民発見の警報です。そこには麗の家政婦が子供を連れて遊びに来ていました。彼らは埼玉県民です。麗は2人を助けます。しかし埼玉県民であると疑われます。自身が埼玉県民ではないことを証明する必要に迫られます。隠れ埼玉県民に対する“踏み絵”が行われます。麗は踏めませんでした。そして逃走します。
壇ノ浦家では百美が麗と一緒に消えたという知らせが入ります。しかも百美が麗へ恋愛感情を持っていることが明らかになり、都知事である父親は激怒し追跡を命じます。
逃げる麗と百美は、茨城を経由して埼玉へ入る計画を立てます。汽車の貨物車に身を潜めていた2人でしたが、突如ヌーの群れが線路を横切り、千葉県内で汽車が立ち往生してしまいます。2人は汽車を降りて歩いて埼玉を目指すことにします。しかし、阿久津率いる千葉解放戦線という戦士に捕まってしまいます。ここで埼玉と千葉の底辺で繰り広げられる過去の因縁が明らかにされ、百美は愕然します。
実はしかも千葉県民である阿久津も東京から課せられた通行手形制度の撤廃を目的としていたことがわかるのです。
翌日、百美だけが東京へ強制送還されそうになります。その時、白馬に乗った何者かが颯爽と現れ麗と百美の逃走を手助けします。
2人は助けてくれた人が埼玉解放戦線の伝説の埼玉県人と言われる埼玉デューク(京本政樹) だと知ります。伝説の戦士です。デュークは潜伏活動をしており、ある重大な情報を持っていました。歴代の東京都知事たちが通行手形制度を利用し、闇手形を発行しているという不正です。そして不正に売りさばいたお金を金塊に変えてどこかに隠しているというのです。
百美は愕然としました。「まさか父が、、、」百美は虐げられた人々のためにも父親の金塊を見つけ出すと誓います。しかし百美は東京育ち、他県の免疫がないため高熱を出して倒れてしまいます。体に「さ」の斑点ができる“サイタマラリア”という奇病です。一刻を争う病です。
春日部では百美を治療することが出来ません。秘密経路で東京へ運ぶことになります。道を知っているのはデュークしかいません。
東京では埼玉デュークの生存を知った都知事が、千葉の通行手形制度を撤廃することを餌に阿久津にデューク暗殺の命令を出します。阿久津はデュークの暗殺を見事に成功させます。自信満々で百美を都知事の元へ連れ戻して手柄をあげます。
百美の無事を聞いて安心する麗ですが、同時にデューク死亡を聞いて愕然とします。しかも千葉解放戦線が埼玉への侵攻を開始したことを知り、動揺します。麗の父親の使いがビデオレターを持ってやって来てビデオを再生します。父親が告白します「お前の本当の父親は埼玉デュークである」と。実はデュークは埼玉解放戦線のリーダーとなって危険な任務を行うため、幼い息子の麗を兄へと託していたのでした。真実を知った麗は感涙し、亡き父の代わりに埼玉解放戦線のリーダーとなって千葉解放戦線と戦うことを誓います。
一方、東京で療養していた百美は父親の秘密の部屋で群馬、赤城山の地図を発見します。そして地図を持って自力で群馬へと向かいます。しかし群馬では未知の生物(群馬県民)に捕獲され丸焼きにされ食われそうになります。なんとか逃げ切ります。
埼玉解放戦線と千葉解放戦線が川を挟み睨み合っています。「有名人じゃんけん」と称して出身タレントや俳優の写真を出し合いって勝負を繰り広げています。勝負はつきません。
埼玉解放戦線と千葉解放戦線の戦いを生中継で見ていた東京都知事の元に百美が命からがら舞い戻って来ます。百美は群馬県知事から東京都知事との密約を聞き出し、金塊の隠し場所も掴んだと告げます。父はまったく意に関しません。しかし埼玉解放戦線と千葉解放戦線が手を結び“連合軍”として都庁を目指しているとの一報を聞き慌てふためきます。
百美が父の不正を千葉解放戦線と埼玉解放戦線に伝えたいたのです。それで両者は連合軍となったのです。力を合わせた彼らを止める者はいません。マスコミも味方につけて快進撃で都庁へ向かいます。
東京との“県境”には警察が配備されています。簡単には入れません。麗と阿久津はありとあらゆる手段で包囲を突破します。しかし残念ながら阿久津だけが警察に捕まってしまいます。麗は阿久津の想いを背負って都庁へと真っ直ぐ向かって行きます。
百美の前で土下座して許しを乞う都知事の父親がいます。百美は父を横目に不正の事実を記したビラを都庁の窓から地上へと投げ下ろします。父親の政治生命が絶たれることになります。
父親は逮捕されます。罵声土星が飛び交っています。死んだと思われていたデュークが姿を現します。実はこの計画の全ては百美が立案したものだったのです。まず仲の悪い埼玉と千葉の連合させて都庁へ攻め入ること、さらに父親の不正を暴露して逮捕させること。そして最終目的であった埼玉と千葉の通行手形制度の撤廃も果たすこと、です。全てうまく行きました。
デュークは次なる計画を百美に託しています。彼らは「日本埼玉化計画」さらに数年後は「世界埼玉化計画」を目論んでいます。
映画『翔んで埼玉』の感想・評価・内容・結末
「おバカさん映画」のヒットの法則を勉強すべし!
この映画は頭を空っぽにして観ると本当に楽しめます。映画ではありますがどちらかと言うと“テレビ映画”です。
でも劇場で公開したことで全国的なヒットになりました。興行としては大成功です。
正直「おバカさん映画でしょ!」ってバカにしていました。
でもあなどるなかれです。確かにおバカさん映画です。でも最後まで観てしまうのです。
いえ、最後まで思いっきり引っ張っていきます。その吸引力は半端ないのです。
正直「面白かったです」なんというのでしょうか、「笑わせてなんぼ」のハカリにかければエンタメ映画としては合格です。
関東一円の世界観に注目 安定の秘境群馬県、東京ブランドに依存する千葉県、唯一東京に認められる神奈川県、そして埼玉県は?
体長18mのUMA (未確認生物)が出没するという秘境、群馬県など東京以外の世界観の作り込みにも注目です。
埼玉県は、「サイタマラリア」という恐ろしい伝染病がはびこる未開の地です。
埼玉県人には自虐魂が降臨している
2019年2月、映画『翔んで埼玉』が全国公開されました。当初、映画関係者は「絶対にヒットしない」と一笑していました。
それはフジテレビというテレビ局主導の映画であることもありますが、やはり“埼玉”という地域映画だからです。
地域映画といっても埼玉は全国的には恵まれた県であることはいうまでもありません。もやは自虐的に埼玉を語ることが埼玉県人の“生き様”であるかのようです。
その生き様を語ることで自然と埼玉の宣伝につながっている辺りは姑息な戦略なのではないかと感じてしまいます。
この映画はテレビ局ならびに官公庁、さらに一般県民を巻き込んだ大プロパガンダ映画です。すごいことです。
今後、この映画のように地域映画が大挙製作されたら面白いかと思いますが、二匹目のドジョウはあり得ないでしょう。埼玉県人のやったもん勝ちです。
究極の自虐魂が降臨している埼玉県人、恐るべし!です。
このメディアミックスは大成功と言えます。
ディスればディスるほど埼玉県人は官能的になる
さて、映画ですが終始、埼玉をディスっています。ずっとです。そのディスり方が笑えるのです。
ちなみに本記事もディスってます。埼玉の適当な写真がありませんので、動物の「サイ」とガラスの「玉」の写真を用意しました。以下、もう適当に選んでます。
小鳩(せんべい)とか(下仁田)ネギとかシジミチョウ(県の蝶)とか、、、。県の花のサクラソウありませんでした。
GACKTさんが真剣にディスる演技は映画史に残る
主演のGACKTさんが言い放ちます。埼玉の各市町村から集まった人たちを前で
・くさいたま
・うさんくさいたま
・うるさいたま
・あおくさいたま
・いなかくさいたま
・ふるくさいたま
・アホくさいたま
・バカくさいたま
・ケチくさいたま
・きなくさいたま
・どんくさいたま
・びんぼくさいたま
・いんきくさいたま
・しんきくさいたま
・しょんべんくさいたま
・いかくさいたま
・ジジくさいたま
これらをガクトさんが真剣な顔でいうのです。
最初は笑ってしまうのですが、最後の方はちょっとしんみりしてしまうのです。その場面は埼玉県人が集まって一致団結させる場面です。
なんか意味がわからないうちにあれだけバラバラだった人たちが気勢を揚げて東京へ向かっていくのです。このバカらしさがとても新鮮に映るのです。
いや、わたしは大感動してウルウルと涙を流しました。
さらに劇中はこんな風にディスってます。
・「そこらへんの草でも食わせておけ!埼玉県民ならそれでも治る!」
・「埼玉県民特有のコヤシの匂い」
・「犬以下の埼玉県民をかばいだてするつもりか!」
・「三越は東京都民の行くところ。埼玉県民は西友へ行け!」
・サイタマラリアとは「さ」の斑点が体に出来る奇病
現代劇と時代劇を“適当”にミックスさせている
映画の設定は二重構造になっています。現代版と過去に起こった出来事をコラージュさせながら展開します。この設定が本当に適当なのです。
辻褄が合わない箇所が多すぎます。でも気にしてはいけません。それが埼玉なのです。
これも飽きない見せ方として成功しています。
現代版は埼玉から東京へお嫁に行く菅原愛海(島崎遥香) と父、菅原好海(ブラザートム) 母、菅原真紀(麻生久美子) の車の中から聞こえてきたラジオから始まります。
かつて埼玉は東京、神奈川と一緒であったが、東京、神奈川が独自に独立してしまった、そこから埼玉の苦悩が始まるというもの、、、。
筆舌しがたい辛酸を舐めながらも埼玉は頑張ってきた、、、など続きます。
いっそのこと埼玉と千葉は合体したら良いのに
愛海は東京へ行けることを楽しみにしています。
人一倍埼玉愛が深い父、好海は気が乗りません。母は千葉県人です。
ラジオから過去の物語が語られます。東京は埼玉、千葉、神奈川からの侵入者を取り締まっています。県境封鎖です。
それを行なっているのが都知事です。壇ノ浦建造(中尾彬)です。娘は壇ノ浦百美(二階堂ふみ) です、白鵬堂学院の生徒会長です。
東京都民以外は“人間に非ず”的な思想です。この学園に転校生がきます。麻実麗(GACKT) です。
ニューヨーク帰りの裕福な少年です(一応、高校生なので18歳という設定です。GACKTさんには年齢という概念はなさそうですからオッケーでしょう)
ここはアメリカンコンプレックスの日本人の心境をうまく描いています。
麻実に一目置きます。GACKTさん、英語もフランス語も中国語もかなり発音が良かったです。
さすが、芸能人格付けランキング一位に君臨するだけあります。相当、練習したのではないでしょうか。(でもアフレコ感がしました)
実はLGBTQ問題も内包したメッセージ性の高い作品
それから事件が起きます。麻実が埼玉出身とバレるのです。
今まであれだけ差別・偏見、毛嫌いしていた百美が麻実麗に心を寄せていきます。笑えます。しかもこの映画の良いところは“ボーイズラブ”なのです。
これには共感を覚えます。物語は東京に埼玉人が自由に行き来できるように埼玉県人が力を結集させて戦うという物語です。
千葉県人との底辺同士のディスりあいと不毛な戦いも笑えます。
その歴史?の全てがラジオから流れて、結納に向かう菅原一家が埼玉の魅力を再認識するという物語を被せてきます。
一見、時代が飛び交いますが、とてもわかりやすい構成となっています。
GACKTさんと二階堂ふみさんを“色物”にしたのが良かった
やはりこの映画がヒットしたのは主演の麻実麗(GACKT) と壇ノ浦百美(二階堂ふみさんの渾身の演技でしょう。
キャラ的にめっちゃ無理感があります。
ベルサイユのバラか、宝塚か、というような衣装を着こなしながらの演技です。
GACKTさん、キザなのですが、ちゃんと三枚目感を出しています。
服、いやマントをサッと振りほどく仕草とか最高ですね。
あと、顔半分が髪の毛で隠れているのも良いです。二階堂さんも良い味を出しています。びっくりしました。
イメージ的にはコメディーな役は想像できませんでしたから、本作を観て本当に驚きました。
出来る事ならふたりでYouTubeの番組をやって欲しいです。
日本史を改めて勉強したくなった作品
それからこの映画は日本の歴史の勉強にもなるかもしれません。都道府県ができる前は藩でした。
それがどうやって分割されたのかもさりげなく説明されていました。埼玉の特産品や名所も紹介されていますが、それらもディスってます。
下仁田ネギなんか決してマイナーではないと思いますが。映画の後半にはしっかりと埼玉県発祥の企業の紹介がきっちりされています。
ガリガリ君は知っていました。でもまさかファミリーマートとしまむらが埼玉発祥だとは知りませんでした。失礼ながら小鳩せんべいとか知りません。
映像技術も埼玉スタイルってことでオッケー
映像技術としては正直言ってあまり良いとは言えません。照明もドンピシャばかりですし、ボケ感を活かすようなショットもありません。
でもこれくらいの美意識が埼玉県人なのでオッケーでしょう。細かいことにこだわりません玉です
映像的に気に入ったのはやはり流行りのドローン撮影でしょうか。広大な埼玉の田園風景の中、まっすぐに走る菅原一家の車を上空から撮っているのは良かったです。
埼玉って良いなあって思いました。それとエキストラの人数がハンパないですね。
もちろんCGで重ねての処理をしていると思いますが、この映画に参加した人は数千人規模ではないでしょうか。
ですから参加したエキストラは自然と劇場へ向かいます。そしてディスります。だからそろばん勘定もできます。
あと、忘れてはいけないことがあります。繰り返しますが、基本的に“ボーイズラブ”です。麻実麗(GACKT) と阿久津翔(伊勢谷友介)が濃厚なキスをします。
これが結構びっくりするくらいのシーンです。 麻実麗と壇ノ浦百美もキスをしますが、こちらより数倍凄まじいのです。
この演出は日本映画もLGBT時代の到来を予感させるには十二分でした。
これは朗報です。
「東武動物公園」にはホワイトタイガーを間近で見ることが出来るそうです。
映画『翔んで埼玉』で紹介された商品・企業
UNIMO
ガリガリくん
小鳩せんべい
下仁田ネギ
安楽亭
ファッションセンターしまむら
栄光ゼミナール
ファミリーマート(全国17000店舗)
こんだけ?
映画「翔んで埼玉」撮影ロケ地について
本映画のロケ地ですが、映画の影響で多少の名所になっているようです。以下のサイトがGoogleマップ付きで詳細に紹介しています。
映画『翔んで埼玉』のキャストについて
壇ノ浦百美(二階堂ふみ)
意地悪な高校生です。東京都知事の息子で学院の生徒会長。埼玉県人を嫌っています。二階堂さんの演技はとても良かったです。あの目つきが良いですね。大袈裟ですがこういった映画ではキャラ勝ちであるのが必須条件ですから飽きは来ませんでした。
麻実麗(GACKT)
ニューヨーク帰りの隠れ埼玉県人です。頭脳明晰です。一見、冷酷そうに見えますがとても優しい心の持ち主です。この映画の全てはGACKTにかかっていました。これが素の演技かわかりませんが、とても面白かったです。この役はGACKTさんしかできないでしょう。圧巻でした。
阿久津翔(伊勢谷友介)
千葉県人です。東京都知事のご機嫌取りです。伊勢谷さんはかっこいいですね。顔がとにかく良い。それでいて三枚目を演じるのですから共感が持てます。演技もいいと思います。存在感がGACKTさんと潰しあいになるのかと思いましたが、二人とも全く霞むことなく互いの存在感を高めていた感じがしました。
菅原好海(ブラザートム)
父です。埼玉愛が深いです。いい演技だったと思います。
菅原真紀(麻生久美子)
母です。麻生さんは幅が広いですね。もうお母さん役を演じるようになったので時の経つの早さを感じいます。千葉弁には笑いました。
菅原愛海(島崎遥香)
娘。車の後部席にずっと座っていました。演技的には可もなく不可もなくでした。
まとめ 映画『翔んで埼玉』一言で言うと!
「ディスって同情を得ればビジネスになるって?」
SNSで良いねをもらうと人間は気分が良くなります。承認欲求が満たされるからです。でも時折、炎上するとかなりの精神的ダメージを受けます。ならば最初から自分を下げてディスれば人は攻撃して来ません。この映画の狙いはそこにあったと思います。埼玉県人が自虐的になればなるほど、宣伝になり、同情を煽り、イメージアップに繋がるという素晴らしいビジネス展開をみせてくれました。
『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
合わせて観たい映画
【若手の活躍が目覚ましい日本映画】
映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』
二階堂ふみさん妖艶です
映画『タロウのバカ』
菅田将暉くんの危ない輝きが、、、
映画『さよなら くちびる』
成田凌くん、門脇麦ちゃん、小松菜奈ちゃん共演
映画『チワワちゃん』
突如現れた吉田志織ちゃん
映画『王様になれ』
岡山天音くんも注目俳優です
映画『楽園』
杉咲花さんの演技が最高です
映画『翔んで埼玉』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
武内英樹
原作
魔夜峰央
脚本
徳永友一
製作
石原隆 村松秀信 遠藤圭介
プロデューサー
若松央樹 古郡真也
撮影
谷川創平
照明
李家俊理
録音
加藤大和
美術
あべ木陽次
美術プロデューサー
三竹寛典 古川重人
美術進行
森田誠之
装飾
竹原丈二
人物デザイン監修
柘植伊佐夫
衣装デザイン
柘植伊佐夫
衣装
田中まゆみ
ヘアメイク
塚原ひろの 千葉友子 タナベコウタ
VFXプロデューサー
赤羽智史
編集
河村信二
音楽
Face 2 fAKE
主題歌
はなわ
ミュージックエディター
小西善行
サウンドエディター
伊東晃
フォーリーアーティスト
伊東晃
記録
渡辺美恵
監督補
森脇智延
助監督
楢木野礼
制作担当
碓井祐介
アソシエイトプロデューサー
片山令子 高木由佳
ラインプロデューサー
関口周平
壇ノ浦百美(二階堂ふみ)
麻実麗(GACKT)
阿久津翔(伊勢谷友介)
菅原好海(ブラザートム)
菅原真紀(麻生久美子)
菅原愛海(島崎遥香)
埼玉県人の青年(間宮祥太朗)
五十嵐春翔(成田凌)
下川信男(加藤諒)
おかよ(益若つばさ)
鈴木勝大
福山翔大
岡山天音
高月彩良
秋月三佳
宮澤竹美
田中明
搗宮姫奈
荒井レイラ
つじかりん
山田菜子
MISAKI
矢柴俊博
勝矢
水野智則
江戸川じゅん兵
竹森千人
廻飛呂男
沖田裕樹
市川刺身
佐野泰臣
西岡ゆん
川口直人
小沢真珠
神戸浩
菅登未男
中原翔子
井上依吏子
松田リマ
(声の出演)パックン
(声の出演)佐々木もよこ
ふなっしー
チーバくん
ふっかちゃん
壇ノ浦建造(中尾彬)
壇ノ浦恵子(武田久美子)
西園寺宗十郎(麿赤兒)
神奈川県知事(竹中直人)
埼玉デューク(京本政樹)
(写真出演)YOSHIKI
(写真出演)高見沢俊彦
(写真出演)真木よう子
(写真出演)桐谷美玲
(写真出演)反町隆史
(写真出演)竹野内豊
(写真出演)小倉優子
(写真出演)小島よしお
写真出演)市原悦子
阿久津学/エンペラー千葉JAGUAR
2019年製作/107分/G/日本
配給:東映