映画『そして、バトンは渡された』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『そして、バトンは渡された』公式サイト・IMDbサイト・ Rotten Tomatoesサイトにて作品情報・キャスト情報ならびにレビューをご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『そして、バトンは渡された』
2021年製作/137分/G/日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
【監督】
前田哲
【原作】瀬尾まいこ【脚本】橋本裕志【製作】高橋雅美 池田宏之 沢桂一 堀義貴 中部嘉人 高津英泰 弓矢政法 渡辺章仁 細野義朗【工グゼクティブプロデューサー】下枝奨 伊藤響 菅井敦【プロデューサー】田口生己 飯沼伸之 白石裕菜【アソシ工イトプロデューサー】古林茉莉【撮影】山本英夫【照明】小野晃【音響】白取貢【美術】倉本愛子【装飾】西尾共未【衣装】宮本茉莉【へアメイク】百瀬広美【音響効果】北田雅也【編集】高橋幸一【音楽】富貴晴美【音楽プロデューサー】千陽崇之【インスパイアソング】SHE’S【助監督】山下久義【記録】井手希美VFXスーパーバイザー【製作】諸星勲【キャスティング】田端利江 山下葉子【ラインプロデューサー】伊藤学【制作担当】白石治
【出演】
永野芽郁 田中圭 岡田健史 稲垣来泉 朝比奈彩 安藤裕子 戸田菜穂 木野花 石原さとみ 大森南朋
市村正親
- 映画『そして、バトンは渡された』外部リンク
- 映画『そして、バトンは渡された』のオススメ度は?
- 映画『そして、バトンは渡された』の作品情報・概要
- 映画『そして、バトンは渡された』のあらすじ・ネタバレ
- 映画『そして、バトンは渡された』の感想・内容
- 映画『そして、バトンは渡された』の考察・評価
- 映画『そして、バトンは渡された』の結末
- 映画『そして、バトンは渡された』のキャストについて
- まとめ 映画『そして、バトンは渡された』一言で言うと!
- 『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
- 合わせて観たい映画
- 【家族がテーマの映画】
- 映画『朝が来る』
- 映画『罪の声』
- 映画『めぐり逢えたら』
- 映画『空に住む』
- 映画『ミッドナイトスワン』
- 映画『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』
- 映画『オン・ザ・ロック』
- 映画『浅田家!』
- 映画『望み』
- 映画『となりのトトロ』
- 映画『WAVES ウェイブス』
- 映画『ゴッドファーザーPARTIII』
- 映画『リメンバー・ミー』
- 映画『家族にサルーテ!イスキア島は大騒動』
- 映画『ポルトガル、夏の終わり』
- 映画『フェアウェル』
- 映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』
- 映画『借りぐらしのアリエッティ』
- 映画『この世界の片隅に』
- 映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
- 映画『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』
- 映画『黒い司法 0%からの奇跡』
- 映画『ファイティング・ファミリー』
- 映画『人生の特等席』
- 【家族がテーマの映画】
- 映画『そして、バトンは渡された』の作品情報
映画『そして、バトンは渡された』外部リンク
【HPサイト】
映画『そして、バトンは渡された』公式サイト
映画『そして、バトンは渡された』公式Twitter
【予告映像】
映画『そして、バトンは渡された』トレーラー
映画『そして、バトンは渡された』IMDbサイト
映画『そして、バトンは渡された』 Rotten Tomatoesサイト
映画『そして、バトンは渡された』のオススメ度は?
星1つです
うーん「中身がない」
テーマがさっぱりわからない
永野芽郁さんは「可愛い」
映画『そして、バトンは渡された』の作品情報・概要
『そして、バトンは渡された』2021年製作の日本映画。前田哲監督作品。第16回本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの同名ベストセラー小説を映画化。永野芽郁、田中圭(映画『哀愁しんでれら』や映画『美人が婚活してみたら』)、岡田健史(映画『望み』や映画『奥様は、取り扱い注意』)、稲垣来泉(映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』)、朝比奈彩、安藤裕子 、戸田菜穂(映画『思い、思われ、ふり、ふられ』) 、木野花(映画『MOTHER マザー』や映画『閉鎖病棟 それぞれの朝』)、石原さとみ(映画『胸が鳴るのは君のせい』)、大森南朋(映画『空に住む』や映画『コクリコ坂から』や映画『この道』)市村正親(映画『燃えよ剣』)らが出演。血のつながらない親の間をリレーされ、これまで4回も名字が変わった優子を主軸に「家族とは?」「親とは?」について掘り下げている。原作小説とは大きく異なる結末となっている。
映画『そして、バトンは渡された』のあらすじ・ネタバレ
水戸さん(大森南朋) とみぃたん(稲垣来泉) はどこにでもいるような普通の親娘。ただみぃたんの母親は事故死している。ある日、父が新しい女性を連れてきた。梨花(石原さとみ) という。彼女はみぃたんを溺愛する。そして新しい母親になった。三人が幸せに暮らしていたが、水戸が突然会社を辞めて、ブラジル行きを提案する。梨花はみぃたんの将来を理由に固辞。みぃたんも梨花側に付く。水戸だけがブラジルへ渡る。梨花とみぃたんの二人の生活は苦しい。ピアノをやりたいみぃたんにためにかつて恋人関係だった泉ヶ原さん(市村正親)を訪ねて結婚。自由奔放な梨花は新しい恋人・森宮さん(田中圭) を見つけて、泉ヶ原と離婚。そして再婚する。三人で暮らしていたある日、梨花が蒸発する。成長したみぃたんこと優子は高校生になっていた。
映画『そして、バトンは渡された』の感想・内容
「1ミリも感動しなかった映画」となります。今年一番の酷い作品だと感じています。観ている途中、何度も席を立とうとしましたが、永野芽郁さんの笑顔が引き戻してくれました。彼女だけは良かったです。本映画『そして、バトンは渡された』は瀬尾まいこさんの小説を元に映画化されています。わたしは未読ですが、2019年に同作は本屋大賞を受賞した小説なので、良作なのは間違いないでしょう。しかしんがら、映画になって「クソ化」してしまわないかが心配です。
映画のレビューを拝読しますと、多くの人は「原作とまったく違う」とのコメントを残しています。原作では「不幸ではない」ことを主軸に展開されているようです。母親が死んで、継母が来て、実の父親と別れて、、、、。さらに継母が次々と男を結婚、離婚を繰り返して蒸発する、というとんでも物語ですが、少女はずっと幸せだったという物語。そして映画になると、“お涙頂戴”要素を「これでもか!」と入れ込みすぎるという停滞楽。映画通からみると「こりゃあ、酷い」と眉をひそめたくなる有様です。脚本も演出も学生レベルではないでしょうか。
ではどこが酷いのかを順番に説明して行きます。父親・水戸(大森南朋) とみぃたん(稲垣来泉) 母親は仲良く暮らしていましたが、母親が死にます。事故死とのこと。この設定がもう「アウト」です。簡単に母親を殺してしまう映画で思い出すのは映画『竜とそばかすの姫』です。こういう脚本を書く狙いは悲劇を乗り越えてたくましく成長していく、子どもの姿を連想させます。そして後半の幸せの振り幅が大きいと涙腺が決壊するのです。ただ、この「母親殺し」設定はいまや時代に合っていませんし、リアリティーがありません。もし母親を早期に殺すのであれば、もっと悲惨な死に方の方が良いと思います。
次に父親が新しい母親として梨花(石原さとみ) を連れてきます。みぃたんとすぐに打ち解けますが、ここはもう少し丁寧に描くべきでしょう。みぃたんにとって実の母親への想いもあるでしょうし、子ども心としては生みの親への愛情は中々捨てられません。本映画『そして、バトンは渡された』では実にあっさりと受け入れていました。そして父親が突然会社を辞めて「ブラジルへ行く」という件に気絶しそうなくらいショックを受けました。「あんたブラジル移民かい!」です。いまどき「人肌あげたい」はないでしょう。それにもし独立するならもっと戦術・戦略を練っているでしょう。日本サッカーのキング・三浦知良さんですら、中学を出てブラジルへ行く際はそれなりの「戦略があった」と聞きます。ですから良い歳のおっさんが思いつく話ではありません。ただ、ここで梨花(石原さとみ)とみぃたん(稲垣来泉) が一緒に行くようであれば、本映画『そして、バトンは渡された』は俄然面白くなったと思うのです。非常識と思われる父親に反対する常識よりも、非常識に同乗する二人であれば「ファンタジー映画なんだ」と期待に胸が広がるからです。元々、梨花自身がとんでもない女という設定なのに、「なぜ、お前はブラジルへ行かないのだ!」とツッコミをいれてしまったのです。まあ、梨花が病気だったから行かなかったと後から理由が明らかになりますが、、、。でもやっぱり親娘って三人でいる方が幸せだと思うのです。だったら「ブラジルへ行っちゃえよ」となるのです。
次に梨花ですが、性格が移り気すぎます。年老いた泉ヶ原さん(市村正親)のところは突撃して結婚します。結婚する泉ヶ原さんもあっさり了解するところも意味不明です。しかも結婚早々、どこかへ消えます。さらに次の男を見つけて離婚・結婚です。森宮さん(田中圭) です。同窓会で見つけて結婚ですが、式の当日まで子どもがいることを隠し通します。もう怒りを乗り越えて笑えてきます。森宮の家族はどう思ったのでしょうか?こういう脚本がわからないです。おそらくプロットだけを組み合わせている継ぎはぎ脚本なので、心情移入ができないのです。
映画『そして、バトンは渡された』の考察・評価
そして梨花はみぃたん(稲垣来泉) を森宮に任せて蒸発します。みぃたん(稲垣来泉) は優子(永野芽郁) となって高校生に成長しています。森宮が一生懸命に育てているのです。優子は高校でイジメられています。でも途中からイジメっ子たちと仲良くなります。理由は優子の境遇を知っての同情心からです。ここも短絡的です。イジメっ子というのは対象人物の弱点をもっと狙ってくるからです。ですからイジメっ子と仲良くなる場面は不要です。登場人物全員が善人になる必要はありません。むしろ悪人を置いておくことがいいエッセンスとなります。
さて、優子(永野芽郁)の恋愛対象の早瀬くん(岡田健史)にも違和感があります。ピアノ才能があるのにも関わらず料理人を目指すという設定ですが、「やめとけ!」とツッコミを入れてしまいます。母親の言いなりでピアノをやっており、その反抗心からの進路変更ですが、あまりにも幼稚すぎるのです。“遅すぎた反抗期”を貫いくと、「こいつはマザコンか!」と気色悪くなるのです。小さい時からピアノをやらせてくれた母親に感謝して、音楽家の道を邁進すべきです。しかも結局のところ最後はピアノに戻るのですから、、、、。
本映画『そして、バトンは渡された』には優子と水戸とのコミュニケーションが断絶した理由も示されています。双方は手紙を送りあっていたのに、梨花がそれを隠し通してた設定にも呆れました。理由はどうあれ、普通の心を持った人間であれば、実の娘と父親との良好な関係を応援するでしょう。しかも、数年後にその手紙の所在を明らかにします。そのタイミングは梨花自身の余命が尽きる時です。いわゆる「わたしを許して」とか「わたしは良い人よ」という自己満足な“終活”という名の承認欲求なのです。もし、優子のことを思っていたのなら、蒸発しません。逆に自分が“不治の病”であったのなら、「なんで結婚したの?」になります。しかも余命わずかという印象を与えながら、みぃたんこと優子が高校生になっても生きています。さらに大学を卒業して、レストランでアルバイトをしている優子のことも見守っています。別に“不治の病”でなくても生きるでしょ!となるのです。
映画『そして、バトンは渡された』の結末
ツッコミどころ、というか違和感はまだまだあります。実父・水戸さん(大森南朋) はブラジルで夢破れ、日本に帰国してリンゴ農家の養子に収まっています。彼はずっと娘のことを想いやっているという設定です。だったら帰国した際に「探しに行けよ」となるのです。普通そうでしょ。本当にわからない脚本です。
その他、ツッコミどころは満載です。但し、原作はとても評判が良いので、読んでみようと思います。原作を映画化するって本当に難しいと思います。原作者の多くは「物語が変わっても良い」と言います。でも、あまりにもテーマがブレてしまうと忸怩たる思いがするのではないでしょうか。
本映画『そして、バトンは渡された』は原作が映画化されたことで起きる、メリットとデメリットを垣間見ることができるという点では「勉強になる」映画だったと思います。
映画『そして、バトンは渡された』のキャストについて
優子(永野芽郁)
森宮さん(田中圭)
早瀬くん(岡田健史)
みぃたん(稲垣来泉)
朝比奈彩
安藤裕子
戸田菜穂
木野花
梨花(石原さとみ)
水戸さん(大森南朋)
泉ヶ原さん(市村正親)
まとめ 映画『そして、バトンは渡された』一言で言うと!
「原作を映画化するって難しい」
本当に映画って恐ろしいと感じます。わたし自身、原作は未読ですが、「クソ小説」と断定してしまうからです。映像ってそれだけ力があります。原作者の悲鳴が聞こえてきそうです。
『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
合わせて観たい映画
【家族がテーマの映画】
映画『朝が来る』
河瀬直美は徹底的に「家族」のあり方にこだわっています
映画『罪の声』
あの声を録音した母には恨みはない
映画『めぐり逢えたら』
パパに「新しい奥さんを!」と願う息子が健気です
映画『空に住む』
ネコだけが家族?
映画『ミッドナイトスワン』
「わたしがあなたの母親になってみせる」
映画『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』
「生まれ育った家を取り戻したい」だけ、、、
映画『オン・ザ・ロック』
「娘が離婚の危機だって?」張り切る父親をビル・マーレイが好演
映画『浅田家!』
写真を通して「家族愛」を深める映画
映画『望み』
少年犯罪に巻き込まれた息子の安否を巡って、、、
映画『となりのトトロ』
やっぱり家族みんなで暮らしたい
映画『WAVES ウェイブス』
高校生の息子が殺人犯になってしまった、、、
映画『ゴッドファーザーPARTIII』
イタリア人の家族愛は深すぎる
映画『リメンバー・ミー』
死んでしまった父を呼び戻すのだ!
映画『家族にサルーテ!イスキア島は大騒動』
てんやわんやの家族物語
映画『ポルトガル、夏の終わり』
終活のためにみんなを集めたが、、、
映画『フェアウェル』
生まれは中国で育ちはアメリカ「わたしはわたし」
映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』
ほんわか家族に癒される映画です
映画『借りぐらしのアリエッティ』
小人家族の小さな幸せ物語
映画『この世界の片隅に』
優しい家族と乗り越える
映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
アメリカ人好きな家族映画の決定版
映画『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』
家族で農場経営って本当に理想的です
映画『黒い司法 0%からの奇跡』
絶対に「無実」だと信じる強い家族
映画『ファイティング・ファミリー』
家族の夢を実現するために「わたしは戦う!」
映画『人生の特等席』
頑固オヤジが愛娘と仲直り、、、
映画『そして、バトンは渡された』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
前田哲
原作
瀬尾まいこ
脚本
橋本裕志
製作
高橋雅美 池田宏之 沢桂一 堀義貴 中部嘉人 高津英泰 弓矢政法 渡辺章仁 細野義朗
工グゼクティブプロデューサー
下枝奨 伊藤響 菅井敦
プロデューサー
田口生己 飯沼伸之 白石裕菜
アソシ工イトプロデューサー
古林茉莉
撮影
山本英夫
照明
小野晃
音響
白取貢
美術
倉本愛子
装飾
西尾共未
衣装
宮本茉莉
へアメイク
百瀬広美
音響効果
北田雅也
編集
高橋幸一
音楽
富貴晴美
音楽プロデューサー
千陽崇之
インスパイアソング
SHE’S
助監督
山下久義
記録
井手希美
VFXスーパーバイザー
諸星勲
キャスティング
田端利江 山下葉子
ラインプロデューサー
伊藤学
制作担当
白石治
優子(永野芽郁)
森宮さん(田中圭)
早瀬くん(岡田健史)
みぃたん(稲垣来泉)
朝比奈彩
安藤裕子
戸田菜穂
木野花
梨花石原さとみ
水戸さん(大森南朋)
泉ヶ原さん(市村正親)
2021年製作/137分/G/日本
配給:ワーナー・ブラザース映画