映画『めぐり逢えたら』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
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『めぐり逢えたら』
(105分/アメリカ/1993)
原題『Sleepless in Seattle』
【監督】
ノーラ・エフロン
【製作】ゲイリー・フォスター【製作総指揮】パトリック・クローリー リンダ・オブスト【原作】ジェフ・アーチ【脚本】ノーラ・エフロン デビッド・S・ウォード【撮影】スベン・ニクビスト【美術】ジェフリー・タウンセンド【衣装】ジュディ・L・ラスキン【編集】ロバート・ライターノ【音楽】マーク・シャイマン
【出演】
トム・ハンクス メグ・ライアン ビル・プルマン ロス・マリンジャー ロージー・オドネル ロブ・ライナー バーバラ・ギャリック ギャビー・ホフマン
【HPサイト】
映画『めぐり逢えたら』IMDbサイト
【予告映像】
映画『めぐり逢えたら』トレーラー
映画『めぐり逢えたら』NHK BSプレミアム放送 2021年10月19日(火)午後1時00分〜2時46分
2021年10月19日(火)午後1時00分〜2時46分
メグ・ライアン可愛かったです
トム・ハンクスもあどけないです
「運命の人」を探すライアン
「パパに新しい奥さん」を探す息子
「シアトルの眠れぬ男」は立ち直れるか
映画『めぐり逢えたら』のオススメ度は?
星3つです
まあまあです
メグ・ライアンは可愛いです
トム・ハンクスも登り坂
「運命の人」って?
みんなそうなりたい
映画『めぐり逢えたら』の作品情報・概要
『めぐり逢えたら』原題『Sleepless in Seattle』1993年のアメリカ合衆国のロマンティック・コメディ映画。ノーラ・エフロン監督、トム・ハンクス(映画『ハドソン川の奇跡』や映画『ようこそ映画音響の世界へ』)、メグ・ライアン主演(映画『ノッティングヒルの恋人』)。本作は1957年のケーリー・グラントとデボラ・カー出演映画『めぐり逢い』にヒントを得ている。1998年に脚本・監督ノーラ・エフロン、主演のトム・ハンクスとメグ・ライアンの同じ顔合わせで、『ユー・ガット・メール』が公開された。原題を直訳すると「シアトルの眠れぬ男」になる。映画の主軸はどちらかというとボルチモアに住むアニーの結婚前の心模様の方が強く描かれている。
映画『めぐり逢えたら』のあらすじ・ネタバレ
ジャーナリストのアニー・リード(メグ・ライアン) は同僚のウォルター(ビル・プルマン) を婚約し、結婚式の準備を始めている。ある夜、帰宅途中のカーラジオから聴こえてきた男性の声に心を奪われた。シアトルに住むサム・ボールドウィン(トム・ハンクス) の息子・ジョナ(ロス・マリンジャー) がラジオのディスクジョッキーに「妻を亡くしたパパに新しい奥さんを探して」とお願いしていた。そしてサムがラジオを通して妻への想いを切々と語り「僕と妻の出会いは運命だった」という。その言葉を聴いたアニーの心は「サムに逢いたい」という抑えきれない感情が芽生えることになる。
映画『めぐり逢えたら』の感想・内容
本映画『めぐり逢えたら』はメグ・ライアンをロマンティックコメディーの女王と決定つけた作品と言って良いです。しかしこの称号が後々彼女を苦しめることになるとは本人も気が付かなかったでしょう。それは特に女優は年齢を重ねるごとに、ステップアップしていかなければいけない宿命だからです。メグ・ライアンはその対応にうまく順応できませんでした。
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さて本映画『めぐり逢えたら』はとても良く出来ています。しっかりと涙が“ウルウル”流れる脚本になっています。これはやっぱりライアンとトム・ハンクスという名優ならでは演技から来るものです。そして子どもの存在も涙を誘う大きなアイテムとなっています。正直、物語はこれと言って真新しいものではありません。「妻に先立たれた父親のために新しい奥さんを息子が探そう」する物語です。“めぐり逢う”までの過程に紆余曲折ありますが、葛藤、失敗、挫折、挑戦、復活、獲得と言った人間の生きる姿はそんなに描かれていません。
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シカゴからシアトルに引っ越してきた住むサム・ボールドウィン(トム・ハンクス) は妻をガンで亡くしたばかりで塞ぎこんでいます。息子のジョナ(ロス・マリンジャー) はそんな父が心配でラジオ番組に電話して「パパに新しい奥さんを見つけたい」と相談します。そのやりとりは全国に流れます。最初、サムはラジオ放送と知らずに電話で話します。しかし途中でそれが生放送であると聞いて驚きます。しかし落ち着いて亡くなった妻への気持ちを真摯に語ります。「僕たちの出会いは運命だった」と。それを遠く東海岸のボルチモアでジャーナリストのアニー・リード(メグ・ライアン)が偶然聴いていた。そしてサムの妻への想いに涙します。翌日、そのラジオの話題は全国に広がります。
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サムは建築家です。仕事の現場へ行くと同僚もラジオを聴いたと騒いでいます。しかも自宅に全国の女性からラブレターが届くありさま。ジョナは一通の手紙に心惹かれます。ジョナは勝手に返事を書きます「「バレンタインデーにニューヨークのエンパイア・ステート・ビルの展望台で会おう」」と。父サムに進言しますが、サムは相手にしません。そのうちサムに新しい恋人候補の女性が現れます。ヴィクトリア(バーバラ・ギャリック)です。二人はデート重ねて親密になりますが、ジョナはヴィクトリアのことが嫌いです。
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一方、アニーには婚約者のウォルター(ビル・プルマン)がいました。しかし彼との出会いが“運命的ではない”ことがずっと気がかりでした。ですから心のどこかで「運命の人はサムかも」と思い始めていたのです。そして意を決してシアトルへ飛びサムに会いに行きます。そして二人は道路を挟んで対面しますが「こんにちは」というやりとりをするだけで別れます。ボルチモアへ帰ったアニーはウォルターとの結婚準備に入ります。2月14日ニューヨークのマンハッタンでウォルターから指輪をもらいますが、エンパイアーステートビルが気になって仕方ありません。
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その頃、サムはヴィクトリアに求婚する準備をしていました。出かけようとジョナを探しますが、いません。ジョナのガールフレンド・ジェシカ(ギャビー・ホフマン)に聞くと「ニューヨークへ行った」と言います。サムは急いでチケットを買いニューヨークへ飛びます。そしてエンパイアーステートでジョナを見つけてホッとします。事の真相をジョナから聞いたサムは待っているはずの女性を探しますが、いません。そして二人はエレベーターに乗って降ります。
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アニーはウォルターとのデートも上の空で「やっぱりあなたとは結婚できない。ごめんなさい」と言ってエンパイアーステートへ向かいます。しかしながら展望エレベーターは終わっています。係員に頼んであげてもらいます。これはケーリー・グラントとデボラ・カー出演の映画『めぐり逢い』を知っていた係員の配慮です。展望台に着いたアニーはサムを探しますがいません。ふと足元を見ると子ども用にリュックサックがあります。手にとって中にあるぬいぐるみを見ていると、サムとジョナがエレベーターから降りきます。リュックサックを忘れたはジョナでした。そして三人が対面します。もう言葉はありません。アニーもサムもジョナも「これが運命の出会い」を確信しました。そして三人でエレベーターを降りていきます。アニーが言います「お会いしたかったです」
映画『めぐり逢えたら』の結末・評価
本映画『めぐり逢えたら』の原題は『Sleepless in Seattle』で「シアトルの眠れぬ男」となります。妻の死を乗り越えられず思い悩むあまり、眠れなくなった男から来るのでしょうが、映画の中のサムはそんなに深刻に見えないところが残念です。できるのであればセラピーへ通っている場面も入れて欲しかったです。もしくは夜中に何度も妻の夢を見て涙にくれるとか、、、。タイトル的にはサムの物語ですが、イメージ的にはアニーの物語になっています。アニーの理想というか思い込みというか、“不思議ちゃん”に憧れる良い大人の迷走劇です。
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アニーはジャーナリストいう知性教養の高い職業ですが、彼女が「運命の出会い」にこだわる理由がちょっと稚拙です。それは両親が「わたしたちは運命の出会いだった」と散々聞かされたことに起因しますが、両親の出会いもそれほどロマンティックではありません。となるとアニーはウォルターに何か物足りなさがあったので、別れる理由探しにサムに運命の出会いを求めたのでしょう。それか余程、子どもが好きであったことも理由になります。初婚の女性にとって妻を亡くして息子持ちの男性ってなかなか一歩踏み出せません。結婚後の生活負担が大きいです。それを知ってのアプローチですから、やはり相当な子ども好きな女性となります。
昭和中盤の「家族」物語、、、ではありません
本映画『めぐり逢えたら』を分析すると以上のようになります。でも最後は本当に涙が出そうになる作りはさすがアメリカ映画です。本映画『めぐり逢えたら』の特徴はアメリカ東西を別々に描いており、サムとアニーが初対面するのは70分くらい経ってからです。そして最後の5分くらいで再び会うだけです。二人が会話をする尺(時間)は5分もないのではないでしょうか。でも劇中はずっと二人が恋愛しているような雰囲気を醸し出している演出は素晴らしいと思います。編集もいいと思います。西と東をバランスよく、テンポも絶妙に繋げられています。恋愛映画としては「新しくない映画」ですが、やはりトム・ハンクスとメグ・ライアンという売れっ子の俳優が出ると良い映画と思えてくるのです。
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本映画『めぐり逢えたら』の5年後、『ユー・ガット・メール』が製作されます。脚本・監督ノーラ・エフロン、主演のトム・ハンクスとメグ・ライアンと同じ顔ぶれです。
映画『めぐり逢えたら』のキャストについて
サム・ボールドウィン(トム・ハンクス)
アニー・リード(メグ・ライアン)
ウォルター(ビル・プルマン)
ジョナ(ロス・マリンジャー)
ベッキー(ロージー・オドネル)
ジェイ(ロブ・ライナー)
ヴィクトリア(バーバラ・ギャリック)
ジェシカ(ギャビー・ホフマン)
まとめ 映画『めぐり逢えたら』一言で言うと!
「運命的な出会いは短命か?」
運命的な出会いをしたことがありませんが、そういく恋愛の多くは短命に終わることが多いのではないでしょうか。でも一体、とういうシチュエーションが運命的なのかわかりません。例えば昨日「東京で出会って、今日、大阪で再会した」とかでしょうか。でもそれで恋に発展するかといったらわかりません。一瞬燃え上がって終わるような気がします。
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映画『めぐり逢えたら』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
ノーラ・エフロン
製作
ゲイリー・フォスター
製作総指揮
パトリック・クローリー リンダ・オブスト
原作
ジェフ・アーチ
脚本
ノーラ・エフロン デビッド・S・ウォード
撮影
スベン・ニクビスト
美術
ジェフリー・タウンセンド
衣装
ジュディ・L・ラスキン
編集
ロバート・ライターノ
音楽
マーク・シャイマン
サム・ボールドウィン(トム・ハンクス)
アニー・リード(メグ・ライアン)
ウォルター(ビル・プルマン)
ジョナ(ロス・マリンジャー)
ベッキー(ロージー・オドネル)
ジェイ(ロブ・ライナー)
ヴィクトリア(バーバラ・ギャリック)
ジェシカ(ギャビー・ホフマン)
映画.comより一部引用
1993年製作/105分/アメリカ
原題:Sleepless in Seattle