映画『夜の訪問者』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『夜の訪問者』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『夜の訪問者』
(1970年製作/フランス)
原題『Cold Sweat』
【監督】
テレンス・ヤング
【脚色】
アルベール・シモナン シモン・ウィンセルベルグ
【原作】
リチャード・マシスン
【製作】
ロベール・ドルフマン
【撮影】
ジャン・ラビエ
【美術】
トニー・ローマン
【音楽】
ミシェル・マーニュ
【出演】
チャールズ・ブロンソン
リブ・ウルマン ジェームズ・メイソン ジル・アイアランド ジャン・トパール ミシェル・コンスタンタン ルイジ・ピスティッリ ヤニック・ドリュール
【HPサイト】
映画『夜の訪問者』IMDbサイト
【予告映像】
映画『夜の訪問者』トレーラー
- 映画『夜の訪問者』NHK BSプレミアム放送 2021年2月16日(火)午後1時00分~2時35分
- 映画『夜の訪問者』のオススメ度は?
- 映画『夜の訪問者』の作品情報・概要
- 映画『夜の訪問者』のあらすじ・ネタバレ
- 映画『夜の訪問者』の感想・内容
- 映画『夜の訪問者』の考察・評価
- 映画『夜の訪問者』の結末
- 映画『夜の訪問者』のキャストについて
- まとめ 映画『夜の訪問者』一言で言うと!
- 【オススメ人気映画】
- 合わせて観たい映画
- 【家族がテーマの映画】
- 映画『朝が来る』
- 映画『罪の声』
- 映画『めぐり逢えたら』
- 映画『空に住む』
- 映画『ミッドナイトスワン』
- 映画『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』
- 映画『オン・ザ・ロック』
- 映画『浅田家!』
- 映画『望み』
- 映画『となりのトトロ』
- 映画『WAVES ウェイブス』
- 映画『ゴッドファーザーPARTIII』
- 映画『リメンバー・ミー』
- 映画『家族にサルーテ!イスキア島は大騒動』
- 映画『ポルトガル、夏の終わり』
- 映画『フェアウェル』
- 映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』
- 映画『借りぐらしのアリエッティ』
- 映画『この世界の片隅に』
- 映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
- 映画『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』
- 映画『黒い司法 0%からの奇跡』
- 映画『ファイティング・ファミリー』
- 映画『人生の特等席』
- 【ホラー&サスペンス映画オススメ】
- 【家族がテーマの映画】
- 映画『夜の訪問者』の作品情報
映画『夜の訪問者』NHK BSプレミアム放送 2021年2月16日(火)午後1時00分~2時35分
2021年2月16日(火)午後1時00分~2時35分
とても面白いです
頭を空っぽにして鑑賞できます
「男臭い」「渋い男」のチャールズ・ブロンソン
確かに魅力的な俳優です
映画『夜の訪問者』のオススメ度は?
星3つです
楽しめます
チャールズ・ブロンソンの“腕”に注目です
動きが俊敏です
「走ります」「飛びます」
映画『夜の訪問者』の作品情報・概要
『夜の訪問者』原題:『De la part des copains,』米題『Cold Sweat』1970年のイタリア・フランスのサスペンス映画。 テレンス・ヤング監督作品。チャールズ・ブロンソン主演。リヴ・ウルマン ジェームズ・メイソン ジル・アイアランド ジャン・トパール ミシェル・コンスタンタン ルイジ・ピスティッリ ヤニック・ドリュールらが共演。かつての戦友だった者が裏切り者を探して復讐を果たそうと暗躍する物語。 原作はリチャード・マシスンが発表した小説『夜の訪問者』(Ride the Nightmare)から。
映画『夜の訪問者』のあらすじ・ネタバレ
南仏のリゾート地・ヴィルフランシュで、観光客相手の貸し舟商売で、生計を立てているジョー・マーティン(チャールズ・ブロンソン) は美しい妻ファビアンヌ(L・ウルマン)と娘ミシェール(Y・ドリュール)と三人で、静かな生活を送っていた。ある夜、自宅へ帰ると不審な電話が鳴る。そして何者かが侵入して、ジョーを殴打して気絶させる。驚いたファビアンヌはジョーの過去を知ることに。目覚めたジョーは不審者のホワイティ(ミシェル・コンスタンタン)と7年ぶりの会話をする。実はジョーはかつての朝鮮戦争時代、仲間4人と脱走を企てたが、思わぬ殺人事件に巻き込まれて、一人だけで脱出したのだった。残り3人は刑務所にぶち込まれて、やっと釈放された。彼らは裏切り者のジョーを殺しにやってきたのだ。ジョーは隙をついてホワイティーを殺害して、崖から捨てる。その後、かつての残兵である ロス(ジェームズ・メイソン)、ファウスト(ルイジ・ピスティッリ)、カタンガ(ジャン・トパール) らに執拗に狙われることに、、、。
映画『夜の訪問者』の感想・内容
「とても楽しめる映画」です。内容はかなりハードなものですが、お昼に観る映画としては最適なのではないでしょうか。まず主演のチャールズ・ブロンソンの魅力わかると思います。ブロンソンの顔は決してハンサムではないかもしれません。でも味があります。雰囲気がいいのです。よく「男臭い」とか「渋い」という表現で語られる通り、本当に男らしい風貌なんです。こんな雰囲気を出す俳優はあまりいません。ちなみに身長は174センチとなっており、アメリカ映画界では小さな方だったと思います。でもスタイルが良いです。足が長く、上半身に無駄な贅肉がついていません。顔がとても小さいです。そして何よりブロンソンの「腕が太い」ところが人々を惹きつける要因になっているのではないでしょうか。幼少時はとても貧しく、そして父が早くに死んでしまったことから、炭鉱で働いたとのことです。その時の肉体労働が太い腕と強い体幹を作ったのではないでしょうか。
本映画『夜の訪問者』でも始まりからエンディングまで、ずっとTシャツ姿で、二の腕を見せています。背は低いけれど、上半身がしまっている、そして顔が小さく、腕が太いというのが絶妙の雰囲気を醸し出していると言えます。そしてですね、本映画『夜の訪問者』の製作は1970年なんですよ。ブロンソンは1921年生まれですから、当時49歳なんですよ。映画を観ていただければわかりますが、「走ってます」「飛んでます」を繰り返しています。身のこなしが本当に軽いのがわかります。お腹は全く出ていません。おそらく普段から心身共の鍛錬を怠らなかったことが伺い知れます。
映画『夜の訪問者』の考察・評価
さて、映画『夜の訪問者』はフランス製作となっています。ブロンソンのフィルモグラフィーを確認しますと、1968年の『さらば友よ』以降はフランス、イタリアなどへ活路を求めています。おそらくですが、クリント・イーストウッド同様、アメリカ国内のベトナム戦争反対運動や不況、さらにアメリカンニューシネマの台頭もあって、海外へ活動の場を移したのではないかと思います。もちろん、ブロンソンはアメリカ国内ではある程度の地位は確立していましたから、新たな挑戦だったと思います。
本映画『夜の訪問者』ではフランス語を喋っています。と言ってもアフレコになっています。映画を観ていると出演者全員のリップと映像のズレに若干、違和感を覚えます。構成も単純なので観やすいでしょう。映画の物語を端的にいうと「朝鮮戦争で脱走を試みた兵士たち。一人は脱走したが残りの3人は捕らえられた。7年後、釈放された3人は脱走した奴に復讐を企てる。しかし腕っ節が強くて、、、」となります。こういった簡単なシノプシスに人物の現在の状況を照らし合わせて製作されています。作り方としては「とても上手い」と思います。
ただ映画としては肉付けがもっと必要となってきます。俗にいう勧善懲悪が必要です。「良い者と悪者」の存在です。マーティン(チャールズ・ブロンソン)を良い者にして、残り3人のロス(ジェームズ・メイソン) 、モイラ(ジル・アイアランド) 、カタンガ(ジャン・トパール) 、ファウスト(ルイジ・ピスティッリ)が悪者です。 もうこれでキャラクター設定はオッケーです。多勢に無勢という汚い人間が悪者です。観ているわたしたちは自ずとマーティン(チャールズ・ブロンソン)一家を応援したくなります。マーティンは確かに過去において、何かきな臭いことを行なっていると想像できます。しかもホワイティ(ミシェル・コンスタンタン) を殺します。いくらかつての仲間であり、悪党でも殺してはいけないという心理が働きますが、そこはなぜかスルーして観てしまう自分もいます。
本映画『夜の訪問者』を観て、思い出すのはオードリー・ヘプバーンの『シャレード(1963)』です。同じようにかつての戦友が復讐に来る物語です。こちらの結末はなぜかサスペンスからラブロロマンスでハッピーエンドという不可解な終わり方でした。本映画『夜の訪問者』も同様です。最後は悪党が全員死んで、ジョー・マーティン(チャールズ・ブロンソン) と妻ファビエンヌ・マーティン(リブ・ウルマン) と娘ミシェール・マーティン(ヤニック・ドリュール)がとても幸せな笑顔を見せて終わります。「うーん」て感じですが、これが映画ですから納得しましょう。
映画『夜の訪問者』の結末
映画『夜の訪問者』の一番の見所はやっぱりチャールズ・ブロンソンの仕草とか身のこなしになるのではないでしょうか。船を操縦するハンドルさばきも決まっています。そしてカーアクションも良いと思います。これはブロンソンが全部やっていないと思いますが、じっと観ていると「あ、ここはブロンソンが運転している」とわかる箇所があります。ロスの愛人モイラ(ジル・アイアランド) を山小屋へ連れて行く際です。カメラがボンネットに装着されています。演者の乗る車両を牽引しながら撮影すると思いますが、あの山道では牽引者は縦横無尽に走行できないから、ブロンソンに運転してもらっているのではないかと思います。
本映画『夜の訪問者』を観て、かつて日本のマンダムのCMで一世風靡したブロンソンに久しぶりに会えたことを嬉しく思います。「うーん、マンダム」ってやつです。ブロンソンの俳優人生について知りたくなってきました。1974年の『マジェスティック』から再びアメリカ映画を中心に活動を始めます。チャールズ・ブロンソンは大きな映画祭や映画賞には無縁でしたが、世界に「男の生き様」を強烈に投影した稀有な俳優であったことは間違いありません。
映画『夜の訪問者』のキャストについて
ジョー・マーティン(チャールズ・ブロンソン)
ファビエンヌ・マーティン(リブ・ウルマン)
ロス(ジェームズ・メイソン)
モイラ(ジル・アイアランド)
カタンガ(ジャン・トパール)
ホワイティ(ミシェル・コンスタンタン)
ファウスト(ルイジ・ピスティッリ)
ミシェール・マーティン(ヤニック・ドリュール)
まとめ 映画『夜の訪問者』一言で言うと!
「男臭いには理由がある」
チャールズ・ブロンソンがこれほどまでに「男臭い」「渋い」には幼少の頃の貧乏を乗り越えての反骨精神から生まれたものだったのでしょう。
【オススメ人気映画】
合わせて観たい映画
【家族がテーマの映画】
映画『朝が来る』
河瀬直美は徹底的に「家族」のあり方にこだわっています
映画『罪の声』
あの声を録音した母には恨みはない
映画『めぐり逢えたら』
パパに「新しい奥さんを!」と願う息子が健気です
映画『空に住む』
ネコだけが家族?
映画『ミッドナイトスワン』
「わたしがあなたの母親になってみせる」
映画『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』
「生まれ育った家を取り戻したい」だけ、、、
映画『オン・ザ・ロック』
「娘が離婚の危機だって?」張り切る父親をビル・マーレイが好演
映画『浅田家!』
写真を通して「家族愛」を深める映画
映画『望み』
少年犯罪に巻き込まれた息子の安否を巡って、、、
映画『となりのトトロ』
やっぱり家族みんなで暮らしたい
映画『WAVES ウェイブス』
高校生の息子が殺人犯になってしまった、、、
映画『ゴッドファーザーPARTIII』
イタリア人の家族愛は深すぎる
映画『リメンバー・ミー』
死んでしまった父を呼び戻すのだ!
映画『家族にサルーテ!イスキア島は大騒動』
てんやわんやの家族物語
映画『ポルトガル、夏の終わり』
終活のためにみんなを集めたが、、、
映画『フェアウェル』
生まれは中国で育ちはアメリカ「わたしはわたし」
映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』
ほんわか家族に癒される映画です
映画『借りぐらしのアリエッティ』
小人家族の小さな幸せ物語
映画『この世界の片隅に』
優しい家族と乗り越える
映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
アメリカ人好きな家族映画の決定版
映画『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』
家族で農場経営って本当に理想的です
映画『黒い司法 0%からの奇跡』
絶対に「無実」だと信じる強い家族
映画『ファイティング・ファミリー』
家族の夢を実現するために「わたしは戦う!」
映画『人生の特等席』
頑固オヤジが愛娘と仲直り、、、
【ホラー&サスペンス映画オススメ】
映画『事故物件 恐い間取り』
中田監督新作は事故物件芸人ホラー
映画『ラ・ヨローナ 彷徨う女』
グアテマラという国の怨念物語
映画『ミッドサマー』
新しいジャンル“フェスティバル・スリラー”誕生です
映画『透明人間』
姿も形も見えない恐ろしさってどんな感じだろうか?
映画『ルース・エドガー』
なんとも言えない「あと味」が残る映画です
映画『サイコ (1960年の映画)』
サスペンスの神様と言ったらヒッチコックです
映画『ナイチンゲール』
人種・女性差別を楽しむゲスな人間がいました
映画『ダーティーハリー』
「サイコパスって?」を世界に広めた映画
映画『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』
レイプと殺人を楽しむクソ野郎です
映画『テッド・バンディ』
テッド・バンディ無くしてサイコパスは語れません
映画『私の知らないわたしの素顔』
ビノシュの妖艶さが恐ろしさを増長させます
映画『夜の訪問者』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
テレンス・ヤング
脚色
アルベール・シモナン シモン・ウィンセルベルグ
原作
リチャード・マシスン
製作
ロベール・ドルフマン
撮影
ジャン・ラビエ
美術
トニー・ローマン
音楽
ミシェル・マーニュ
ジョー・マーティン(チャールズ・ブロンソン)
ファビエンヌ・マーティン(リブ・ウルマン)
ロス(ジェームズ・メイソン)
モイラ(ジル・アイアランド)
カタンガ(ジャン・トパール)
ホワイティ(ミシェル・コンスタンタン)
ファウスト(ルイジ・ピスティッリ)
ミシェール・マーティン(ヤニック・ドリュール)
1970年製作/フランス
原題:Cold Sweat
配給:東和