映画『風の谷のナウシカ』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『風の谷のナウシカ』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『風の谷のナウシカ』
(1984年製作/116分/日本)
【監督・脚本・原作】
宮崎駿
【製作】
徳間康快 近藤道生
【プロデューサー】
高畑勲
【企画】
山下辰巳 奥本篤志 尾形英夫 森江宏
【作画監督】
小松原一男
【出演】
島本須美
辻村真人 京田尚子 納谷悟朗 永井一郎
宮内幸平 八奈見乗児 矢田稔 松田洋治
冨永みーな 榊原良子 家弓家正
【HPサイト】
映画『風の谷のナウシカ』IMDbサイト
【予告映像】
映画『風の谷のナウシカ』トレーラー
- 映画『風の谷のナウシカ』日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』2020.12.25 よる9時~11時24分放送
- 映画『風の谷のナウシカ』のオススメ度は?
- 映画『風の谷のナウシカ』の作品情報・概要
- 映画『風の谷のナウシカ』のあらすじ・ネタバレ
- 映画『風の谷のナウシカ』の感想・内容
- 【夢に向かって頑張っている映画】
- 映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』
- 映画『行き止まりの世界に生まれて』
- 映画『ファヒム パリが見た奇跡』
- 映画『カセットテープ・ダイアリーズ』
- 映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
- 映画『ルース・エドガー』
- 映画『ハリエット』
- 映画『チアダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』
- 映画『マディソン郡の橋』
- 映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』
- 映画『キングダム』
- 映画『リメンバー・ミー』
- 映画『風をつかまえた少年』
- 映画『パリに見出されたピアニスト』
- 映画『レディ・マエストロ』
- 映画『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』
- 映画『さよなら くちびる』
- 映画『王様になれ』
- 映画『ブレス あの波の向こうへ』
- 映画『ガラスの城の約束』
- 映画『リアム16歳、はじめての学校』
- 映画『ビリーブ 未来への大逆転』
- 映画『旅のおわり世界のはじまり』
- 映画『トールキン 旅のはじまり』
- 映画『チワワちゃん』
- 映画『芳華-Youth-』
- 映画『翔んだカップル』
- 映画『WAVES ウェイブス』
映画『風の谷のナウシカ』日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』2020.12.25 よる9時~11時24分放送
2020.12.25 よる9時~11時24分放送
宮崎駿監督が自然と人間の共存を描いた名作
今こそ観て欲しい映画
「マスクをしないと生きられない世界」
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映画『もののけ姫』ネタバレ・あらすじ「宮崎駿監督の最高傑作!」感想「年齢・経験・技量が最盛期」結末「日本映画興行記録達成!」
映画『風の谷のナウシカ』のオススメ度は?
星4つです
「マスク着用の時代」を予言?
観るたびに新しい発見があります
女性の在り方・生き方を尊重しています
「多様性」が大事です
映画『風の谷のナウシカ』の作品情報・概要
『風の谷のナウシカ』宮崎駿脚本・監督の長編アニメーション映画第2作品目。1984年に公開。製作はジブリでは無くトップクラフト。本作以後にスタジオジブリ設立。1982年に『アニメージュ』に連載していた宮崎の同名漫画『風の谷のナウシカ』が原作である。漫画と映画の内容は異なることがさらにファンを獲得している理由となっている。高畑勲がプロデューサーとして参加している。音楽は久石譲。当時アニメージュの副編集長であった鈴木敏夫が本格的に宮崎作品に加わる。
映画『風の谷のナウシカ』のあらすじ・ネタバレ
「火の七日間」と呼ばれる大戦争から1000年が経過した世界で、人間は辛うじて生き残っていた。しかしその地は有毒な「瘴気」を吐き出す木々が生い茂る「腐海」と、そこに棲む「蟲」たちにおびえながら暮らしていた。人間は「マスク無し」では生きていけない。
映画『風の谷のナウシカ』の感想・内容
本映画『風の谷のナウシカ』は1984年に製作されたアニメーション映画です。今改めて鑑賞すると「宮崎駿は預言者!」なのかと思わずには要られないのです。第一に世界中の人々は「マスクを着用」の日々を過ごしています。映画の中のナウシカたちと同じです。ナウシカの生きている世界はわたしたちより遥か彼方の未来なのです。ナウシカたちはコロナウイルスに支配されてはいません。“瘴気”から身を守るためにマスクを着用しています。
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もちろん、こういう“コロナ禍”の世界になったことは偶然であり、宮崎駿監督の描いた世界ではありませんが、いずれ同じような世界が来ることを予見しての物語と考えると宮崎駿監督の創造性に驚嘆せざる得ないのです。本映画『風の谷のナウシカ』はとても哲学的であり、小さい頃に観た人の多くは理解はできなかったと思います。わたしも同じです。「ナウシカがカッコいい」とか「女の子がヒロインの映画」とか「とても強くて、しかも心優しい憧れの女の子」っていうイメージでした。小さい頃の感想はそれだけで十分だと思います。でも、成長するにつれて何度も本映画『風の谷のナウシカ』を観るととても大きなテーマが内包されていることに気がつきます。何度も観てしまう映画を作る宮崎駿監督の見事な作戦だと思います。
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小さい頃は人間が行う醜い争いや戦争のことなどあまり知りませんでした。ましてやわたしたち人間がどれだけ「地球」に負荷をかけて生活していることなど知る由もありませんでした。植物、動物、虫、空気、水、土の存在にも敬意を払うこともありませんでした。でも少しずつ歳を重ねて本映画『風の谷のナウシカ』を繰り返し鑑賞するとナウシカがただ「カッコイイだけの女の子」ではないことがわかってくるのです。差別も貧困も争いも無い「自由で平和な世界」を求めているのですね。さらに虫も植物も動物も土も水も風も光まですべてが共存された世界を目指しているということを、、、。まさに「多様性」の時代を予見した物語ではないでしょうか。
映画『風の谷のナウシカ』の結末・評価
宮崎アニメの特徴はやはり「女の子」の活躍を忘れてはいけません。ディズニーより早く女性の生き方をきっちりと表していることは明確です。これは本当に素晴らしいことだと思います。今でこそ、ディズニー映画に登場する女性たちは自由を謳歌しています。『アナと雪の女王』のエルザは国のため、人々のために活躍し、自由な生き方を選択しています。恋愛の対象もジェンダーレスで、結婚を目的としていません。しかしながら従来のディズニー映画のプリンセスは「王子様と結婚」を夢見る「働かない、待っている、権威が欲しい」というダメダメな女の子ばかりでした。1991年の『美女と野獣』のベルの描き方で女性人権団体からのバッシング事件もあり、ディズニーは女性の描き方に注力するようになりました。でも、宮崎駿監督はもっと以前から「女性の存在」を自由であり、平等であるべきと、丁寧に描いていることを忘れてはいけません。
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その点、宮崎駿監督が描く女性たちは本当に自由な生き方をしています。『魔女の宅急便』のキキなんかとても活発だし、『もののけ姫』のサンなんか革命戦士みたいだし、『コクリコ坂から』のメルなんか将来的に社会で活躍する女性を想像させます。宮崎作品の女性たちには「結婚を夢見る」ような人はあまりいないと思います。変わってディズニー映画のヒロインはどうでしょうか。『白雪姫』は森で小人たちと暮らしており、王子様が来て結婚してハッピーエンドです。特に働いていないです。『シンデレラ』は貧乏ですが、王子様が開いた舞踊会で靴を忘れてきたことがきっかけで王子様と結婚します。そして『眠れる森の美女』に至ってはずっと「寝ているだけ」です。でも最後になぜか王子様と結婚するという有り様です。
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こういう女性の描き方に人権団体が抗議するのは当たり前です。「女はいつも待っている生き物」「結婚こそが幸せ」「女はお金、名誉、権威が欲しい」とか「男の都合によって人生が決められるのが女か」などと批判が起きるのも当然のことです。ですから近年のディズニー映画における女性の地位は非常に高くなっています。改めて書きますが、我らが宮崎駿監督はずっと前から「女性の存在」を丁寧に描いてきた心優しい人だと思うのです。さて本映画『風の谷のナウシカ』のナウシカはどうでしょうか。とても元気で明るく、知性教養もあり、聡明で、勇気もある女性です。誰からも好かれています。また映画の中でクシャナも丁寧に描かれています。本映画『風の谷のナウシカ』には女性を馬鹿にするような発言や描写は一切ありません。それが素晴らしいと思いました。
本映画『風の谷のナウシカ』は観る年齢によって様々な感想と発見がある作品だと思います。
映画『風の谷のナウシカ』のキャストについて
ナウシカ(島本須美)
ジル(辻村真人)
大ババ(京田尚子)
ユパ(納谷悟朗)
ミト(永井一郎)
ゴル(宮内幸平)
ギックリ(八奈見乗児)
ニガ(矢田稔)
アスベル(松田洋治)
ラステル(冨永みーな)
クシャナ(榊原良子)
クロトワ(家弓家正)
まとめ 映画『風の谷のナウシカ』一言で言うと!
「女性活躍社会を牽引!」
宮崎駿監督は1941年生まれですから、戦争を知っている世代です。昭和を生きてきた人ですから、男性優位社会を過ごしたイメージがあります。でも彼の映画に登場する女性たちはみんな自由で楽しく生きています。男性の都合によって人生を左右されるイメージがありません。宮崎駿監督という人間の優しさが伝わってきます。
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映画『ファヒム パリが見た奇跡』
移民の僕でもチャンスがある国フランス
映画『カセットテープ・ダイアリーズ』
大学へ行って「絶対に作家になるんだ!」夢と勇気がもらえる映画
映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
男女差別があった時代の女流作家の生き方が描かている
映画『ルース・エドガー』
両親には感謝しているけど「良い子」でいるのもキツイ
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夢見た人とひと時の恋
映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』
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映画『レディ・マエストロ』
女性指揮者のパイオニアが困難を乗り越えて夢を実現する物語
映画『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』
ソ連から亡命してまで自身の夢を掴んだ
映画『さよなら くちびる』
音楽をやりたい!その夢を果たすために何が必要か?
映画『王様になれ』
カメラマンになりたいんだ!と叫びが聞こえる映画
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どんな時も頭の中はサーフィンの事ばかり
映画『ガラスの城の約束』
毒親の妨害を振り切って夢はまっしぐら
映画『リアム16歳、はじめての学校』
名門大学目指して母と息子で目指す受験
映画『ビリーブ 未来への大逆転』
女という事で笑われようがやりたいことがあるから気にしない
映画『旅のおわり世界のはじまり』
異国の地で歌手になることを決意した女の子
映画『トールキン 旅のはじまり』
仲間と未来の夢を語り合う青年たち
映画『チワワちゃん』
青春の儚いエネルギーが大爆発しています
映画『芳華-Youth-』
戦争に青春を取られてしまう悲劇
映画『翔んだカップル』
薬師丸ひろ子が時代を築いた理由がわかります
映画『WAVES ウェイブス』
アメリカの高校生の青春は残酷な運命に、、、
映画『風の谷のナウシカ』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
宮崎駿
原作
宮崎駿
脚本
宮崎駿
製作
徳間康快 近藤道生
プロデューサー
高畑勲
企画
山下辰巳 奥本篤志 尾形英夫 森江宏
作画監督
小松原一男
原画
金田伊功 吉田忠義 福田忠 丹内司 鍋島修 賀川愛 なかむらたかし 小林一幸 高坂希太郎 羽根章悦 小原秀一 庵野秀明 小田部羊一 才田俊次 高野登 池田淳子 渡部高志 富山正治 林貴則
撮影
白神孝治 首藤行朝 清水泰弘 杉浦守
美術監督
中村光毅
編集
木田伴子 金子尚樹 酒井正次
音楽
久石譲
音響監督
斯波重治
テーマソング
安田成美
アニメーション制作
トップクラフト
ナウシカ(島本須美)
ジル(辻村真人)
大ババ(京田尚子)
ユパ(納谷悟朗)
ミト(永井一郎)
ゴル(宮内幸平)
ギックリ(八奈見乗児)
ニガ(矢田稔)
吉田理保子
菅谷政子
貴家堂子
坂本千夏
TARAKO
アスベル(松田洋治)
ラステル(冨永みーな)
寺田誠
坪井章子
クシャナ(榊原良子)
クロトワ(家弓家正)
水鳥鉄夫
中村武己
太田貴子
島田敏
野村信次
鮎原久子
大塚芳忠
1984年製作/116分/日本
配給:東映