映画『前科者』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『前科者』公式サイト・IMDbサイト・ Rotten Tomatoesサイトにて作品情報・キャスト情報ならびにレビューをご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『前科者』
(2022年製作/133分/PG12/日本)
配給:日活、WOWOW
【監督】
岸善幸
【原作】香川まさひと 月島冬二【脚本】岸善幸【製作】石垣裕之 鳥羽乾二郎 藤本鈴子 富田朋子 久保雅一 鈴木貴幸【エグゼクティブプロデューサー】白戸洋行 福家康孝
【プロデューサー】加茂義隆 西村信次郎 杉田浩光 菅原康洋 渡辺誠【共同プロデューサー】岡本順哉 井口正俊【ラインプロデューサー】塚村悦郎【撮影】夏海光造【照明】高坂俊秀【DIT】鈴木裕【録音】森英司【美術】林チナ【衣装】宮本まさ江 村田野恵 加藤愛美【装飾】佐原敦史【小道具】守塚美穂【ヘアメイク】楮山理恵【特殊メイク】百武朋【ヘアメイクアドバイザー】小沼みどり【音響効果】大塚智子【編集】岸善幸【製音楽】岩代太郎【助監督】松尾崇【キャスティング】おおずさわこ【制作担当】宮森隆介
【出演】
有村架純
磯村勇斗 葉竜也 マキタスポーツ 石橋静河 北村有起哉 宇野祥平 リリー・フランキー 木村多江
森田剛
- 【オススメ女性活躍映画】
- 映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
- 映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』
- 映画『エデンの海(1976)』
- 映画『風の谷のナウシカ』
- 映画『空に住む』
- 映画『プラダを着た悪魔』
- 映画『鵞鳥湖の夜』
- 映画『ばるぼら』
- 映画『新聞記者』
- 映画『私をくいとめて』
- 映画『ノッティングヒルの恋人』
- 映画『ボディガード(1992)』
- 映画『オフィシャル・シークレット』
- 映画『フェアウェル』
- 映画『となりのトトロ』
- 映画『透明人間』
- 映画『スキャンダル』
- 映画『ミリオンダラー・ベイビー』
- 映画『キューポラのある街』
- 映画『コレット』
- 映画『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』
- 『天才作家の妻 40年目の真実』
- 映画『マリッジ・ストーリー』
- 映画『プライベート・ウォー』
- 映画『マイ・フェア・レディ』
- 映画『追憶(1973)』
映画『前科者』外部リンク
【HPサイト】
映画『前科者』公式サイト
【予告映像】
映画『前科者』トレーラー
【公式Twitter】
映画『前科者』
【IMDbサイト】
映画『前科者』
【 Rotten Tomatoesサイト】
映画『前科者』
映画『前科者』のオススメ度は?
星3つです
「若者の善意」を利用していないか
ボランティア・無報酬って、、、、
わたしにはできないお仕事
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映画『前科者』の作品情報・概要
『前科者』は2022年日本製作の映画。岸善幸監督作品。原作・香川まさひと/作画・月島冬二の同名漫画を映画化。有村架純と森田剛の共演。罪を犯した前科者たちの更生、社会復帰を目指して奮闘する保護司の姿を描く。磯村勇斗、葉竜也、マキタスポーツ、石橋静河(映画『人数の町』)、北村有起哉、宇野祥平、リリー・フランキー、木村多江らが出演。WOWOWで放送され好評を得て劇場公開となった。
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映画『前科者』の受賞歴
無し(2022年1月現在)
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映画『前科者』のあらすじ・ネタバレ
阿川佳代(有村架純) は保護司として充実した日々を送っている。
しかし無報酬のためコンビニでアルバイトをして生計を立てている。
周囲からは「やめたら」と言われるが佳代は耳を傾けない。
元受刑者たちの社会復帰のために自らを犠牲にするかのように働いている。
保護司になって三年経つ。
今回、殺人を犯し出所した工藤誠(森田剛)を担当することになる。
耳が不自由な青年だ。工藤は罪を償うかのように真面目に働く。
そんな姿を見て佳代は必死に応援する。
そして保護観察終了目前、工藤は姿を消す。同時期に連続札事件が発生し工藤が疑われる。
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映画『前科者』の感想・内容
「ボランティア魂ってなんだろうと感じた映画」となります。
本映画『前科者』はWOWOWで数本のドラマとして放映されています。各エピソードが短いので、集中して観ることが可能です。
何シリーズかを観てから、映画版を観るもよし、事前知識がなくて観るのもオッケーでしょう。
有村架純さん演じる阿川佳代は保護司という職業です。
一応、国家公務員ですが報酬はありません。ボランティアで刑務所から出所した人たちの社会復帰等に協力するという女神のような存在です。
しかも佳代はコンビニでアルバイトをして生計を立ているという設定になっています。何となく違和感を覚えます。
もし前科者の社会復帰を促すのであれば、自身もちゃんとした職業に就けば良いのにと感じてしまうのです。
自分を大事にできない人って「人を大事にできない」とわたしは思ってしまうのです。
ただ、本映画『前科者』を観ていくと「なぜ佳代が保護司になったのか?」「なぜ定職に就かないのか?」について分かってきます。
背景には佳代の育った環境も大きな一因があります。元々、祖父が保護司であったこともあります。
そして最大の事件は中学生の時、出所したばかりの男に襲われそうなり、その時助けてくれた人が保護司でした。
もう“運命”としか言いようがありません。
またドラマでは学校を卒業して就職はしたものの、毎日残業三昧のブラック企業にうんざりして退職して、目標を見失っていたとも語っていました。
佳代の母親は亡くなっています。父親は健在です。父には愛情がありません。
母親が死んだ要因も父にあるようです。
ですから佳代は父親を恨んでいます。それも保護司になる理由の一つに加味されています。
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映画『前科者』の考察・評価
さて、本映画『前科者』に見所はやはり元殺人者・工藤誠(森田剛)の存在です。
耳が不自由のためイジメられて、カッとなって同僚を刺殺して服役したのです。
元々、おとなしい青年ですが、限度を超えたイジメに対しての自己防衛策としての犯行は同情の余地がありますが、一生背負っていく罪となってしまいました。
阿川佳代(有村架純) は工藤誠(森田剛)の社会復帰のために尽力しますが、ある日突然、工藤が消えます。
そこへ警察がやってきます。周辺できな臭い事件が起きています。前科者の工藤の犯行を疑っています。佳代は工藤を信じて懸命に探します。
この佳代の純粋な気落ちと警察の前科者というレッテルと貼っての心理的な攻防が面白いと思います。
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映画『前科者』の結末
さて、本映画『前科者』を鑑賞して、保護司について調べてみました。
非常勤の国家公務員となっています。
その意味合いがいまひとつわかりませんが、報酬はないとのこと。
しかも実際の現場では保護観察官より保護司の方が仕事をしていると指摘もあり、少々問題視されているようです。
ボランティアって言葉って、とても「善良な人」とか「なんて優しい人」とイメージ付けられますが、現代においては是正しないといけない気がします。
この仕事は本当に大変だと感じています。
「報酬を与えるべき」という考えがあるのも当然です。わたしなどは絶対にできません。
なぜ保護司になるのかは人によって様々です。会社員生活を退職して保護司をやっている人も多いそうです。
彼らが保護司をやることは大賛成です。長い会社員人生で得た教訓もありますし、人生の終盤に差し掛かった人間は「社会に恩返ししたい」と考えるからです。
でも、本映画『前科者』の阿川佳代(有村架純) はまだ20代です。こういう若い女性が無報酬で行うというのは賛成できません。
完全なる「ブラックな職種」と映っていますのです。もちろん、自分から進んで選んだ仕事ですから本人が「ブラック」と言わなければ問題になりません。
保護司の活躍を映画にすると、感動します。
下手すれば「感動ポルノ」になってしまうのです。
良い映画であることは間違いないのですが、「無償の愛を施すと人は成長する」あるいは「若い人の善意を使い回す」ことで自己満足を与える国家の策略に疑問を呈してしまいます。
そういった意味では若い阿川佳代(有村架純) の仕事ぶりに胸が痛み、応援し、さらに保護司というお仕事に興味を持つことができたので良かったと思います。
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映画『前科者』のキャストについて
阿川佳代(有村架純)
滝本真司(磯村勇斗)
実若(葉竜也)
鈴木充(マキタスポーツ)
斉藤みどり(石橋静河)
高松直治(北村有起哉)
松山(宇野祥平)
遠山史雄(リリー・フランキー)
宮口エマ(木村多江)
工藤誠(森田剛)
まとめ 映画『前科者』一言で言うと!
「うーん、わたしにはできない」
正直、わたしにはできません。これほど純粋になれません。人や社会のためになることはわかっていますが、やっぱり労働に対する対価がないと「虚しい」気持ちになりそうだからです。
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映画『エデンの海(1976)』
女子高生の時から「女性としての意識」が高いです
映画『風の谷のナウシカ』
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映画『空に住む』
一人になっても強く生きてやる!
映画『プラダを着た悪魔』
今では絶対に「パワハラ」間違いなしの女上司です
映画『鵞鳥湖の夜』
男の言いなりにならない「お金ゲット」してみせる
映画『ばるぼら』
こんな魅惑的な女性が実在して欲しくなる
映画『新聞記者』
腐りきった政府にメスを入れてやる!
映画『私をくいとめて』
本当は一人が好き「自分の世界で暮らしたい」
映画『ノッティングヒルの恋人』
女優を続けるのって大変
映画『ボディガード(1992)』
本当は「淋しくてたまらない」歌姫
映画『オフィシャル・シークレット』
「暴露」やっぱり真実から目を背くことはできない
映画『フェアウェル』
これがわたしの生きる道!
映画『となりのトトロ』
お母さん「早く帰ってきて!」
映画『透明人間』
「このストーキング野郎!」退治してやる
映画『スキャンダル』
ニューヨーク野郎から「お金巻き上げてやる!」
映画『ミリオンダラー・ベイビー』
貧しいけれど「世界チャンプの夢」は捨てられない
映画『キューポラのある街』
わたしの未来は絶対に明るい!
映画『コレット』
フランスの女流作家の先駆け的存在
映画『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』
ローラ・アルバートの才能をもっと評価したい
『天才作家の妻 40年目の真実』
夫のゴーストライターでは終われない
映画『マリッジ・ストーリー』
もう一度女優として活躍したい
映画『プライベート・ウォー』
戦争がわたしを呼んでいる
映画『マイ・フェア・レディ』
レディになることが果たして「正しいのか」
映画『追憶(1973)』
バーブラ・ストライサンド「キレッキレッ」の演技です
映画『前科者』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
岸善幸
原作
香川まさひと 月島冬二
脚本
岸善幸
製作
石垣裕之 鳥羽乾二郎 藤本鈴子 富田朋子 久保雅一 鈴木貴幸
エグゼクティブプロデューサー
白戸洋行 福家康孝
プロデューサー
加茂義隆 西村信次郎 杉田浩光 菅原康洋 渡辺誠
共同プロデューサー
岡本順哉 井口正俊
ラインプロデューサー
塚村悦郎
撮影
夏海光造
照明
高坂俊秀
DIT
鈴木裕
録音
森英司
美術
林チナ
衣装
宮本まさ江 村田野恵 加藤愛美
装飾
佐原敦史
小道具
守塚美穂
ヘアメイク
楮山理恵
特殊メイク
百武朋
ヘアメイクアドバイザー
小沼みどり
音響効果
大塚智子
編集
岸善幸
音楽
岩代太郎
助監督
松尾崇
キャスティング
おおずさわこ
制作担当
宮森隆介
阿川佳代(有村架純)
滝本真司(磯村勇斗)
実若(葉竜也)
鈴木充(マキタスポーツ)
斉藤みどり(石橋静河)
高松直治(北村有起哉)
松山(宇野祥平)
遠山史雄(リリー・フランキー)
宮口エマ(木村多江)
工藤誠(森田剛)
2022年製作/133分/PG12/日本
配給:日活、WOWOW