映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』
(2008年製作/119分/アメリカ)
原題『Revolutionary Road』
【監督】
サム・メンデス
【製作】サム・メンデス ジョン・ハート スコット・ルーディン ボビー・コーエン【製作総指揮】マリオン・ローゼンバーグ デビッド・M・トンプソン ヘンリー・ファーマイン【原作】リチャード・イエーツ【脚本】ジャスティン・ヘイス【撮影】ロジャー・ディーキンス【音楽】トーマス・ニューマン
【出演】
レオナルド・ディカプリオ ケイト・ウィンスレット
キャスリン・ハーン マイケル・シャノン デビッド・ハーバー キャシー・ベイツ
【HPサイト】
映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』IMDbサイト
【予告映像】
映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』トレーラー
- 映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』テレビ放送は未定
- 映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』のオススメ度は?
- 映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』の作品情報・概要
- 映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』のあらすじ・ネタバレ
- 映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』の感想・内容
- 映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』の考察・評価
- 映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』の結末
- 映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』のキャストについて
- まとめ 映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』一言で言うと!
- 『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
- 合わせて観たい映画
- 【家族がテーマの映画】
- 映画『朝が来る』
- 映画『罪の声』
- 映画『めぐり逢えたら』
- 映画『空に住む』
- 映画『ミッドナイトスワン』
- 映画『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』
- 映画『オン・ザ・ロック』
- 映画『浅田家!』
- 映画『望み』
- 映画『となりのトトロ』
- 映画『WAVES ウェイブス』
- 映画『ゴッドファーザーPARTIII』
- 映画『リメンバー・ミー』
- 映画『家族にサルーテ!イスキア島は大騒動』
- 映画『ポルトガル、夏の終わり』
- 映画『フェアウェル』
- 映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』
- 映画『借りぐらしのアリエッティ』
- 映画『この世界の片隅に』
- 映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
- 映画『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』
- 映画『黒い司法 0%からの奇跡』
- 映画『ファイティング・ファミリー』
- 映画『人生の特等席』
- 【家族がテーマの映画】
- 映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』の作品情報
映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』テレビ放送は未定
『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』をテレビで放映するのは難しいと感じています。民放では「絶対に放映されない」と思います。理由は視聴率がとれないからです。
映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』のオススメ度は?
星3つ半
凄まじい「夫婦喧嘩」です
背景にあるのは?
レオナルド・ディカプリオの「マウント」
ケイト・ウィンスレットが「壊れる」
映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』の作品情報・概要
『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』原題『Revolutionary Road』は、2008年のイギリス・アメリカ合衆国のドラマ映画。タイトルはアメリカ・コネチカット州の「レボリューショナリー・ロード」に由来する。監督はサム・メンデス(映画『1917 命をかけた伝令』)、出演はレオナルド・ディカプリオ(映画『タイタニック(1997)』や映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』や映画『仮面の男』)とケイト・ウィンスレット(映画『タイタニック(1997)』)など。原作はリチャード・イェーツが1961年出版の小説『家族の終わりに(英語版)』から。キャスリン・ハーン(『スパイダーマン:スパイダーバース』)、マイケル・シャノン、デビッド・ハーバー、キャシー・ベイツ(映画『ミッドナイト・イン・パリ』や映画『リチャード・ジュエル』や映画『ビリーブ 未来への大逆転』)らが出演。
映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』のあらすじ・ネタバレ
1950年代のアメリカ・コネチカット州。フランク・ウィーラー(レオナルド・ディカプリオ) とエイプリル・ウィーラー(ケイト・ウィンスレット) は二人の子供にも恵まれ幸せに暮らしている。「レボリューショナリー・ロード」と呼ばれる通りに面した庭付きの一軒家も購入した。フランクは父と同じ会社に就職して生活も安定している。週末には家族で小旅行も楽しんでいる。時代はまさにアメリカの黄金期。しかし妻・エイプリルは若き頃に夢見た女優への渇望を捨てていなかった。フランクは日々、浮気を繰り返していた。ある日、エイプリルがフランクに「パリへ引っ越そう」と提案する。フランクも同意して退職の準備を始めるが、エイプリルが妊娠したことで計画が白紙になる。そして、、、、。
映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』の感想・内容
「映画史に残る夫婦喧嘩が観られる映画」です。個人的に本映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』のような罵詈雑言を浴びせ合う映画は得意ではありません。観ていて、いや聞いていて「逃げ出したくなる」からです。主演は『タイタニック』のレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットの二人です。 『タイタニック』の奇跡的なロマンスとは打って変わって、あまりにも激しすぎる夫婦を演じています。もちろん、『タイタニック』のヒットを受けて二人をキャスティングしているのですが、大きなヒットには繋がりませんでした。しかも本映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』を監督したのはサム・メンデスです。そうです、当時のケイト・ウィンスレットの夫です。サム・メンデス監督はひょっとしたらレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットが背負う『タイタニック』の呪縛からの開放を目指してのキャスティングだったのかもしれません。ちなみにケイト・ウィンスレットとサム・メンデスはその後、離婚します。
さて、本映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』の夫婦喧嘩の激しさは近年観た映画『マリッジ・ストーリー』のスカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーの二人を軽く超えちゃってます。相手の人格攻撃がとにかくすごいのです。「ボケ、カス、アホ」とは言いませんが、結果的にはそう聞こえて来ます。相手を攻撃する理由の多くは「支配できない」からに通じます。
本映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』から見えてくることは、人間は二人以上のコミュニティーが作られると「支配願望」が突き出してくることがわかります。妻のエイプリル・ウィーラー(ケイト・ウィンスレット) は女優を夢いています。小さな劇団で主役を演じましたが、まったく評価されずに涙を流します。夫のフランク・ウィーラー(レオナルド・ディカプリオ) は特に大きな夢や目標など持たず、父が務めた会社で働いています。二人には息子と娘がいます。一見、アメリカにある幸せな家族です。
映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』の考察・評価
ここで、本映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』の時代背景に注目してみます。1950年代中盤となっています。この時代のアメリカって最も繁栄を迎えていた時代です。好景気で、国民の大多数が中流階級になっています。大型家具・家電と大型自動車を持っています。まだロックンロールが誕生する前です。この時代のアメリカって、とても幸せだったと思うのです。人間て、幸せな時ほど「満たされたい」と思ってしまう生き物なのです。妻エイプリル・ウィーラー(ケイト・ウィンスレット) は正にその典型的な女性だったのではないでしょうか。
真面目に働く夫。二人の子どももいます。そして、庭付きの一軒家。この一軒家が建つ場所はニューヨーク郊外のコネチカット州にある「レボリューショナリー・ロード」と呼ばれる通りなのです。もう何も不自由がありません。ただひとつ、エイプリルは若き日に夢見た女優へ未練だけが残っています。でも、もうそれは叶いません。女優になれなかった原因を夫のフランク・ウィーラー(レオナルド・ディカプリオ) と結婚したからだと思い込んでいる節もあります。自分の非力を認めたくないのです。
もし、この時代が第二次世界大戦後の混迷期であれば、その日の生活に精一杯で、余計なことは考えないでしょう。つまりエイプリルが「満たされない理由」は「暇」だったからです。逆に言えば、暇な時に思いついたことって、何も役に立つことはないと言えます。例えば国家の繁栄って戦争後に始まることが証明されています。荒廃された大地から立ち上げるために国民が一丸となって発展へと矛先を向けます。ようやく手に入れた発展と平和が歩みを遅くさせます。我らの日本も同様で「平和ボケ」なる言葉も生まれました。そういう時の世の中って何だか、退屈なんです。惰性的な気持ちにもなります。さらに「何かしなければ」的な承認欲求願望も強くなりがちです。
本映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』のフランクとエイプリルも第二次世界大戦を乗り越えて安堵しています。結婚、出産して絵に描いたような幸せですが、心にポッカリと穴が空いてしまったと言えます。とりわけエイプリルの心の穴は大きかったです。問題は第三子ができた時の「堕ろすか否か」問題には観ているわたしは胸が痛みました。アメリカでは人工中絶は政権を左右させるほど大問題です。でも1950年代中盤ではまだ、それほど深刻ではなかった様子を見事に描いています。
エイプリルはアメリカを引き払って「パリで暮らそう」と場当たり的な提案をして、フランクもそれに乗ります。ここは誰もがツッコミを入れます。「安易だ」とか「もっと考えろ」です。二人とも幼稚すぎると考えがちですが、天下泰平的な平和な日々ですから「なんとかなるさ」思考から逃れることは出来ません。
映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』の結末
結果的に本映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』はバッドエンド、つまり悲劇で幕を閉じます。きついです。妻・エイプリル・ウィーラー(ケイト・ウィンスレット) が第三子を自分で堕ろして、自らの命の炎も消し去るのです。その決断を迎える朝食の場面がとても美しいのです。そしてエイプリルの表情には確実に「死相」が浮かんでいるのです。ここはケイト・ウィンスレットの演技の賜物です。
『タイタニック』で若き二人の悲恋物語で世界中を感動させたレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレット。成熟した大人になっての本映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』は間違いなく「夫婦喧嘩」映画の名作と言っていいのではないでしょうか。また人間とは「満たされないこと」に気がつかないほど、多忙であった方が幸せなのかもしれないと思った映画でした。
映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』のキャストについて
フランク・ウィーラー(レオナルド・ディカプリオ)
エイプリル・ウィーラー(ケイト・ウィンスレット)
ミリー・キャンベル(キャスリン・ハーン)
ジョン・ギヴィングス(マイケル・シャノン)
シェップ・キャンベル(デビッド・ハーバー)
ヘレン・ギヴィングス夫人(キャシー・ベイツ)
まとめ 映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』一言で言うと!
「平和ボケがもたらす夫婦の悲劇」
毎日、一生懸命、一心不乱になって生きている時って実は幸せなのかもしれないです。多忙から開放されると、気が緩んでしまって、痴呆が始まったり、身体の病気になってしまう人もいます。「何か満たされない」状況下って平和のバロメーターかもしれません。
『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
合わせて観たい映画
【家族がテーマの映画】
映画『朝が来る』
河瀬直美は徹底的に「家族」のあり方にこだわっています
映画『罪の声』
あの声を録音した母には恨みはない
映画『めぐり逢えたら』
パパに「新しい奥さんを!」と願う息子が健気です
映画『空に住む』
ネコだけが家族?
映画『ミッドナイトスワン』
「わたしがあなたの母親になってみせる」
映画『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』
「生まれ育った家を取り戻したい」だけ、、、
映画『オン・ザ・ロック』
「娘が離婚の危機だって?」張り切る父親をビル・マーレイが好演
映画『浅田家!』
写真を通して「家族愛」を深める映画
映画『望み』
少年犯罪に巻き込まれた息子の安否を巡って、、、
映画『となりのトトロ』
やっぱり家族みんなで暮らしたい
映画『WAVES ウェイブス』
高校生の息子が殺人犯になってしまった、、、
映画『ゴッドファーザーPARTIII』
イタリア人の家族愛は深すぎる
映画『リメンバー・ミー』
死んでしまった父を呼び戻すのだ!
映画『家族にサルーテ!イスキア島は大騒動』
てんやわんやの家族物語
映画『ポルトガル、夏の終わり』
終活のためにみんなを集めたが、、、
映画『フェアウェル』
生まれは中国で育ちはアメリカ「わたしはわたし」
映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』
ほんわか家族に癒される映画です
映画『借りぐらしのアリエッティ』
小人家族の小さな幸せ物語
映画『この世界の片隅に』
優しい家族と乗り越える
映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
アメリカ人好きな家族映画の決定版
映画『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』
家族で農場経営って本当に理想的です
映画『黒い司法 0%からの奇跡』
絶対に「無実」だと信じる強い家族
映画『ファイティング・ファミリー』
家族の夢を実現するために「わたしは戦う!」
映画『人生の特等席』
頑固オヤジが愛娘と仲直り、、、
映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
サム・メンデス
製作
サム・メンデス ジョン・ハート スコット・ルーディン ボビー・コーエン
製作総指揮
マリオン・ローゼンバーグ デビッド・M・トンプソン ヘンリー・ファーマイン
原作
リチャード・イエーツ
脚本
ジャスティン・ヘイス
撮影
ロジャー・ディーキンス
音楽
トーマス・ニューマン
フランク・ウィーラー(レオナルド・ディカプリオ)
エイプリル・ウィーラー(ケイト・ウィンスレット)
ミリー・キャンベル(キャスリン・ハーン)
ジョン・ギヴィングス(マイケル・シャノン)
シェップ・キャンベル(デビッド・ハーバー)
ヘレン・ギヴィングス夫人(キャシー・ベイツ)
2008年製作/119分/アメリカ
原題:Revolutionary Road
配給:パラマウント