映画『ONODA 一万夜を越えて』ネタバレ・あらすじ「真実の小野田さんを観たい!」感想「負けず嫌いの性格で“29年”」結末「人生サバイバル!」

映画『ONODA 一万夜を越えて』ネタバレ・あらすじ「真実の小野田さんを観たい!」感想「負けず嫌いの性格で“29年”」結末「人生サバイバル!」 2021年製作
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映画『ONODA 一万夜を越えて』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。

映画『ONODA 一万夜を越えて』IMDbサイト・ Rotten Tomatoesサイトにて作品情報・キャスト情報ならびにレビューをご確認ください。

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『ONODA 一万夜を越えて』
(2021年製作/174分/G/フランス・ドイツ・ベルギー・イタリア・日本合作)
原題『Onoda, 10 000 nuits dans la jungle』
配給:エレファントハウス
【監督】
アルチュール・アラリ
【製作】ニコラ・アントメ【脚本】アルチュール・アラリ バンサン・ポワミロ【撮影】トム・アラリ【美術】ブリジット・ブラサール【衣装】カトリーヌ・マルシャン パトリシア・サイーブ【編集】ロラン・セネシャル【音楽】セバスティアーノ・デ・ジェンナーロ エンリコ・ガブリエッリ アンドレア・ポッジョ ガク・サトウ オリビエ・マリゲリ
【出演】
遠藤雄弥 津田寛治 仲野太賀 松浦祐也 千葉哲也 カトウシンスケ 井之脇海 足立智充 吉岡睦雄 嶋田久作 伊島空 森岡龍 諏訪敦彦 イッセー尾形

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映画『ONODA 一万夜を越えて』外部リンク

HPサイト】
映画『ONODA 一万夜を越えて』公式サイト
【予告映像】
映画『ONODA 一万夜を越えて』トレーラー

映画『ONODA 一万夜を越えて』IMDbサイト

映画『ONODA 一万夜を越えて』 Rotten Tomatoesサイト

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映画『ONODA 一万夜を越えて』のオススメ度は?

3.0

星3つです

かなり創作しています

真実の小野田さんが観たい

「負けず嫌い」の小野田さんを観たい

「強い」小野田さんを観たい

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映画『ONODA 一万夜を越えて』の作品情報・概要

ONODA 一万夜を越えて』原題『Onoda, 10 000 nuits dans la jungle2021年、フランス、ドイツ、ベルギー、イタリア、日本による国際共同製作作品。アルチュール・アラリ監督作品。原作はベルナール・サンドロン、、主演は遠藤雄弥(映画『空母いぶき』)と津田寛治(『この道』)。第74回カンヌ国際映画祭・ある視点部門オープニング作品。太平洋戦争終戦後、29年間フィリピン・ルバング島で過ごし、1974年に日本に帰還した小野田寛郎旧陸軍少尉と部下三人とジャングルでの壮絶な日々を描いている。フィクションの色が濃い。仲野太賀(映画『MOTHER マザー』や映画『タロウのバカ』や映画『すばらしき世界』)、松浦祐也(映画『人数の町』や映画『さよなら くちびる』)、千葉哲也(映画『空母いぶき』)、カトウシンスケ、井之脇海、足立智充、吉岡睦雄、嶋田久作(映画『カイジ2 人生奪回ゲーム』)、伊島空、森岡龍、諏訪敦彦、イッセー尾形(『ソローキンの見た桜』)らが出演。

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映画『ONODA 一万夜を越えて』のあらすじ・ネタバレ

飛行機乗りになりたい小野田(青年期)遠藤雄弥 は高所恐怖症が原因で試験に落ちて、故郷・和歌山で酒浸りの日々を過ごしていた。ある日、谷口義美(イッセー尾形)が小野田をスカウト。陸軍中野学校二俣分校に入学して、秘密戦の特殊訓練を受ける。主に残置諜者となるため。194412月、フィリピンへ派遣される。戦況が思わしくない中、小野田はジャングルへ逃げ込み、小塚金七(松浦祐也)、島田庄一(カトウシンスケ)、赤津勇一(井之脇海))らとゲリラ戦を展開。日本が敗北したことを知らないまま29年間過ごすことになる。

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映画『ONODA 一万夜を越えて』の感想・内容

「反戦映画」として観る作品となります。本映画『ONODA 一万夜を越えて』を鑑賞して数日経ちますが、「違和感がとれない」というのが本音です。映画ですから、多少の創作や脚色があって当然なのですが、釈然としないのです。本映画『ONODA 一万夜を越えて』の出演者はほとんど日本人俳優です。彼らの演技は良かったと思うです。監督はフランス人のアルチュール・アラリ氏になります。脚本はバンサン・ポワミロと手がけています。彼らが小野田さんを通して「何を描こうとしたのか」が明確にわからないのです。

一番気になったのは、赤津勇一(井之脇海) が小野田さんたちから離れた場面の描き方です。島田庄一(カトウシンスケ) が、腰を痛めた赤津にマッサージを施すのですが、あたかも同性愛的な描写をしています。もちろん、当時も同性愛はあったかと思いますが、実際に小野田さんたちの中で行われていたかは不明です。創作上の演出として必要と判断したのであれば、ちゃんと描くべくだと感じました。はっきりと描かないので、逆に「LGBTQ」が悪いという印象を与えてしまいます。

冒頭に「反戦映画」と書きましたが、小野田さんを描くなら、もっと心の深い闇の部分にスポットライトを当ててほしいと思いました。フィリピンのジャングルで約30年余り潜伏していたのは事実です。そりゃ辛かったでしょう。気が狂いそうになったでしょう。孤独だったでしょう。でも、小野田さんの精神は破綻することなく過ごせた「人間力」みたいなものを描いてほしいと思いました。普通の人間であるなら、あの状況下で生き延びることは出来ません。いくら上官の命令があるまで、投降しないと決めていても、心は朽ち果てると思うのです。どのように精神性を保っていたのかを知りたいのです。

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映画『ONODA 一万夜を越えて』の考察・評価

小野田さんはとても知性教養の高い人でした。英語、北京語も流暢だったそうです。映画の中では、高所恐怖症のため飛行機乗りになれず、酒浸りの日々を送っていた時に谷口義美氏にスカウトされたとなっていましたが、本当のところは違うと思います。また、逃亡中も日記や日誌を欠かさず書いていた描写もありましたが、実際は一切のメモは残していません。それは敵軍に捕まった時、「日本国の証拠」として没収されるからです。実際、小野田さんが帰国した際の映像を拝見しますと、「本当のサムライ」のような佇まいです。危険な空気がまとわりついています。

おそらく自分に厳しい人だったと思うのです。人間にとって一番の敵は孤独だと思うのです。ひとりぼっちになると様々な事柄が心を通り過ぎていきます。考える時間が多くなるのです。そして人恋しくなるのです。でも小野田さんは耐えたのです。「なぜ、耐えれたのか」また「どうやって孤独と対峙したのか」についてを知りたいのです。孤独を乗り切る方法として、習慣を作ることが大事と言われています。英語にするとルーティンです。毎日毎日、同じことを繰り返すことは修行僧と重なり、無心に近づき、やがて「悟りを拓く」までになるそうです。

小野田さんは何らかの習慣を持っていたと思います。起床時間、労働、学習、偵察、散策、修理修繕、訓練等々。それらを毎日繰り返すことで、精神性を保っていたと思うのです。もちろん、何度かは失敗も経験したことでしょう。凡人のわたしは三日坊主で終わることに何ら、後悔もありませんが、小野田さんという人間は「一度決めたことを最後までやり遂げる」タイプの人なので、三日坊主で終わる自分が許せなかったと思うのです。その積み重ねが30年になったと思うのです。

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映画『ONODA 一万夜を越えて』の結末

これほどまでに強靭な人間はそんなにいないと思うのです。尊敬の念という言葉ですら、軽く感じてしまいます。神の領域に達していたのではないでしょうか。本映画『ONODA 一万夜を越えて』は単に「フィリピンに潜伏29年」あるいは「軍人の鑑」また「最後の兵士への哀れみ」などが色濃く描かれています。そこに違和感を覚えるのです。もう少し「人間・小野田寛郎」を深く描いてほしいと思いました。

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映画『ONODA 一万夜を越えて』のキャストについて

小野田(青年期)遠藤雄弥
小野田(成年期)津田寛治
鈴木紀夫仲野太賀
小塚金七(青年期)松浦祐也
小塚金七(成年期)千葉哲也
島田庄一(カトウシンスケ)
赤津勇一(井之脇海)
黒田(足立智充)
早川少尉(吉岡睦雄)
末廣少尉(嶋田久作)
病気の兵士(伊島空)
二俣分校の生徒(森岡龍)
小野田種次郎(諏訪敦彦)
谷口義美(イッセー尾形)

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まとめ 映画『ONODA 一万夜を越えて』一言で言うと!

「戦争反対です」

戦争映画はたくさんあります。本映画『ONODA 一万夜を越えて』もそのカテゴリーに入りますが、ちょっと違う気がします。「生き様映画」となるのでしょうか。

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映画『芳華-Youth-』

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映画『記者たち 衝撃と畏怖の真実』

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イラク戦争とはなんだったのか?この映画は9.11を機にイラク戦争へと向かうアメリカ合衆国と国民、そして世界を翻弄する情報を流す人々を描く映画である。多勢に無勢となると人間は多勢の方に流れてしまう。嘘、デマがまかり通り、罪のない多くの人の命が消え、国家自体も消滅の危機に陥ることもある。情報を信じるのも自己責任である。

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映画『ONODA 一万夜を越えて』の作品情報

映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
アルチュール・アラリ
製作
ニコラ・アントメ
脚本
アルチュール・アラリ バンサン・ポワミロ
撮影
トム・アラリ
美術
ブリジット・ブラサール
衣装
カトリーヌ・マルシャン パトリシア・サイーブ
編集
ロラン・セネシャル
音楽
セバスティアーノ・デ・ジェンナーロ エンリコ・ガブリエッリ アンドレア・ポッジョ ガク・サトウ オリビエ・マリゲリ
小野田(青年期)遠藤雄弥
小野田(成年期)津田寛治
鈴木紀夫仲野太賀
小塚金七(青年期)松浦祐也
小塚金七(成年期)千葉哲也
島田庄一(カトウシンスケ)
赤津勇一(井之脇海)
黒田(足立智充)
早川少尉(吉岡睦雄)
末廣少尉(嶋田久作)
病気の兵士(伊島空)
二俣分校の生徒(森岡龍)
小野田種次郎(諏訪敦彦)
谷口義美(イッセー尾形)
2021年製作/174分/G/フランス・ドイツ・ベルギー・イタリア・日本合作
原題:Onoda, 10 000 nuits dans la jungle
配給:エレファントハウス

 

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