映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
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『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(2021年製作/107分/G/アメリカ)
原題:The French Dispatch of the Liberty, Kansas Evening Sun
配給:ディズニー
【監督】
ウェス・アンダーソン
【製作】
ウェス・アンダーソン ジェレミー・ドーソン【製作総指揮】ロマン・コッポラ ヘニング・モルフェンター クリストフ・フィッサー チャーリー・ウォーケン【原案】ウェス・アンダーソン ロマン・コッポラ ヒューゴ・ギネス ジェイソン・シュワルツマン【脚本】ウェス・アンダーソン【撮影】ロバート・イェーマン【美術】アダム・ストックハウゼン【衣装】ミレナ・カノネロ【編集】アンドリュー・ワイスブラム【音楽】アレクサンドル・デスプラ【音楽監修】ランドール・ポスター
【出演】
ビル・マーレイ ティルダ・スウィントン
フランシス・マクドーマンド ジェフリー・ライト オーウェン・ウィルソン
ベニチオ・デル・トロ エイドリアン・ブロディ レア・セドゥー ティモシー・シャラメ
リナ・クードリ マチュー・アマルリック スティーブン・パーク リーブ・シュレイバー エリザベス・モス ギョーム・ガリエンヌ エドワード・ノートン ジェイソン・シュワルツマン ウィレム・デフォー トニー・レボロリ ロイス・スミス ルパート・フレンド シアーシャ・ローナン ボブ・バラバン セシル・ドゥ・フランス イポリット・ジラルド アンジェリカ・ヒューストン
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映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』外部リンク
【HPサイト】
映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』公式サイト
【予告映像】
映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』トレーラー
映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』
【IMDbサイト】
映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』
【 Rotten Tomatoesサイト】
映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』
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映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』のオススメ度は?
星4つ半です
芸術映画です
ウェス・アンダーソン監督の「ラブレター」
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映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』の作品情報・概要
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』原題『The French Dispatch of the Liberty, Kansas Evening Sun』2021年のアメリカ合衆国のコメディ映画。ウェス・アンダーソン監督作品。出演はビル・マーレイ(映画『オン・ザ・ロック』)、ティルダ・スウィントン(映画『デッド・ドント・ダイ』や『サスペリア』)、フランシス・マクドーマンド(映画『ノマドランド』)、ジェフリー・ライト(映画『パブリック 図書館の奇跡』)、オーウェン・ウィルソン(映画『ミッドナイト・イン・パリ』)、ベニチオ・デル・トロ(映画『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』)、エイドリアン・ブロディ、レア・セドゥー、ティモシー・シャラメ(映画『DUNE デューン 砂の惑星』や映画『ビューティフル・ボーイ』)、リナ・クードリ、マチュー・アマルリック(映画『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』)、スティーブン・パーク、リーブ・シュレイバー 、エリザベス・モス(映画『透明人間』) 、ギョーム・ガリエンヌ 、エドワード・ノートン。20世紀のフランスの架空の都市で発行されたアメリカの雑誌「ザ・フレンチ・ディスパッチ」の最終号に掲載された3つのストーリーを描く。2021年7月に開催された第74回カンヌ国際映画祭で初上映された。
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映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』の受賞歴
受賞歴
第79回 ゴールデングローブ賞(2022年)ノミネート
- 最優秀作曲賞 アレクサンドル・デスプラ
第74回 カンヌ国際映画祭(2021年)出品
- コンペティション部門出品作品
第73回 カンヌ国際映画祭(2020年)出品
- カンヌレーベル「常連(もしくは過去に一回でも選出されたことがある制作陣)」出品作品
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映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』のあらすじ・ネタバレ
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映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』の感想・内容
「芸術映画の最高傑作」と言えます。来ました。待ってました。「ウェス・アンダーソン監督作品」です。もう彼の作品を一度観たら虜になるのは間違いなしでしょう。わたし自身は『ダージリン急行』で嵌って以来のファンです。フィルモグラフィーを拝見しますと、本映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』は10作目なのですね。あまりにもインパクトが強い作品で、「完璧な映画」を思わせるので、もっと多い思っていました。本映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』はフランスと、昔ながらの活字ジャーナリズム、特に旅行記へのラブレターであると言われています。脚本、物語、撮影、美術、演技、音楽、編集などは、今現在の映画において「最高芸術作品」と言わしめるには十分な一本です。
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映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』の考察・評価
さて、本映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ですが、ウェス・アンダーソンは“アンソロジー”“ニューヨーカー”“フレンチムービー”の三つがテーマとなっているそうです。アンソロジーとは、異なる作者による作品を集めたものと定義すれば、本映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』の全体像が見えてきます。
まずはアンダーソン自身が映画、フランス、活字カルチャーに愛を捧げて作り上げていること。そして登場するライターが一癖も二癖もある人たちが集まって、雑誌を作り上げることに繋がります。
まず私生活に秘密を抱えた高潔なジャーナッリストとしてルシンダ・クレメンツ(フランシス・マクドーマンド) 、食を愛する祖国を追われた孤独な記者をローバック・ライト(ジェフリー・ライト) が演じています。そして編集長お気に入りの無鉄砲な記者としてエルブサン・サゼラック(オーウェン・ウィルソン) などの個性豊かなキャラクターで展開していきます。そして彼らを束ねるのが編集長・アーサー・ハウイッツァー・Jr.(ビル・マーレイ) です。しかしこの編集長が序盤で、、、、。
本映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』はアンダーソン監督自身が影響を受けた雑誌『ニューヨーカー』の創設と文化的側面とアメリカンカルチャーへの功績を称えています。だた、舞台はニューヨークではなくフランスというところも大いに意味があります。「なぜフランスなのか」についても考えさせられました。アンダーソン監督はアメリカ人ですが、彼の作品の舞台はインド、ハンガリー、日本などで撮られています。国籍や人種を越えてというイメージがありますが、実際はアメリカ人が主人公であると言えます。アメリカ人を異国で描くことで、「アメリカ人とは」を言及しているように感じます。
さて、アーサー・ハウイッツァー・Jr.(ビル・マーレイ)を頂点に曲者の記者たちに、三つの物語が待っています。「確固たる名作」「宣誓書の改定」「警察署長の食事室」です。これらが組み合わさって、結末へと向かっていくのです。頭を整理しないとわからなくなります。あと、アンダーソン監督の独特のテンポに慣れていないと、映画のついていけないかもしれません。さらに映像が白黒、カラー、アニメーションとやりたい放題なのです。そこにアンダーソンお得意の“ユーモア”が加わってくるのです。これらの変化に乗り遅れてしまうと楽しめなくなります。
ただですね、出演している俳優たちの面々が素晴らしいのです。物語についていけなくなってら、俳優たちを観ましょう!まずはビル・マーレイ。近年は「人生を終えた感」の役柄が多いです。ちょっとくたびれている雰囲気の役をやらせたら天下一品です。次にフランシス・マクドーマンド。彼女はもうオスカーを三回も獲っていますから、文句なしの演技です。ティルダ・スウィントンもティモシー・シャラメも良いのですが、わたしの一押しはベニチオ・デル・トロです。「男臭い」役者です。今現在、これほど男臭い雰囲気を出せる人はいませんね。
映画『グランド・ブダペスト・ホテル』もそうでしが、これだけ癖のある俳優を演出するのってとてつもない労力だと感じます。さらに美術セット。ここまで「やりたい放題」できる監督ってそんなにはいないでしょう。
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映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』の結末
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映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』のキャストについて
アーサー・ハウイッツァー・Jr.(ビル・マーレイ)
J・K・L・ベレンセン(ティルダ・スウィントン)
ルシンダ・クレメンツ(フランシス・マクドーマンド)
ローバック・ライト(ジェフリー・ライト)
エルブサン・サゼラック(オーウェン・ウィルソン)
モーゼス・ローゼンターラー(ベニチオ・デル・トロ)
ジュリアン・カダージオ(エイドリアン・ブロディ)
シモーヌ(レア・セドゥー)
ゼフィレッリ・B(ティモシー・シャラメ)
ジュリエット(リナ・クードリ)
アンニュイ警察署長(マチュー・アマルリック)
ネスカフィエ(スティーブン・パーク)
リーブ・シュレイバー
エリザベス・モス
ギョーム・ガリエンヌ
エドワード・ノートン
ジェイソン・シュワルツマン
ウィレム・デフォー
トニー・レボロリ
ロイス・スミス
ルパート・フレンド
シアーシャ・ローナン
ボブ・バラバン
セシル・ドゥ・フランス
イポリット・ジラルド
アンジェリカ・ヒューストン
まとめ 映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』一言で言うと!
「映画って本当に素晴らしい」
この言葉は映画評論家の水野晴郎さんの名言です。心底そう思った映画でした。
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映画『家族にサルーテ!イスキア島は大騒動』
イタリア人て本当に「家族愛」が強い!
映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
ウェス・アンダーソン
製作
ウェス・アンダーソン ジェレミー・ドーソン
製作総指揮
ロマン・コッポラ ヘニング・モルフェンター クリストフ・フィッサー チャーリー・ウォーケン
原案
ウェス・アンダーソン ロマン・コッポラ ヒューゴ・ギネス ジェイソン・シュワルツマン
脚本
ウェス・アンダーソン
撮影
ロバート・イェーマン
美術
アダム・ストックハウゼン
衣装
ミレナ・カノネロ
編集
アンドリュー・ワイスブラム
音楽
アレクサンドル・デスプラ
音楽監修
ランドール・ポスター
アーサー・ハウイッツァー・Jr.(ビル・マーレイ)
J・K・L・ベレンセン(ティルダ・スウィントン)
ルシンダ・クレメンツ(フランシス・マクドーマンド)
ローバック・ライト(ジェフリー・ライト)
エルブサン・サゼラック(オーウェン・ウィルソン)
モーゼス・ローゼンターラー(ベニチオ・デル・トロ)
ジュリアン・カダージオ(エイドリアン・ブロディ)
シモーヌ(レア・セドゥー)
ゼフィレッリ・B(ティモシー・シャラメ)
ジュリエット(リナ・クードリ)
アンニュイ警察署長(マチュー・アマルリック)
ネスカフィエ(スティーブン・パーク)
リーブ・シュレイバー
エリザベス・モス
ギョーム・ガリエンヌ
エドワード・ノートン
ジェイソン・シュワルツマン
ウィレム・デフォー
トニー・レボロリ
ロイス・スミス
ルパート・フレンド
シアーシャ・ローナン
ボブ・バラバン
セシル・ドゥ・フランス
イポリット・ジラルド
アンジェリカ・ヒューストン
2021年製作/107分/G/アメリカ
原題:The French Dispatch of the Liberty, Kansas Evening Sun
配給:ディズニー