映画『アメリカン・ユートピア』ネタバレ・あらすじ「映画館で観るべし!」感想「アメリカに理想郷はない」結末「アメリカの終焉」

映画『アメリカン・ユートピア』ネタバレ・あらすじ「映画館で観るべし!」感想「アメリカに理想郷はない」結末「アメリカの終焉」 2020年製作
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映画『アメリカン・ユートピア』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。

映画『アメリカン・ユートピア』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。

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『アメリカン・ユートピア』
(2020年製作/107分/G/アメリカ
原題『David Byrne’s American Utopia』

【監督】
スパイク・リー
【製作】デビッド・バーン スパイク・リー【製作総指揮】ジェフ・スコール デビッド・リンド ダイアン・ワイアーマン レン・ブラバトニック デビッド・バイザー チャーリー・コーエン カート・ドイチェ ビル・ポーラッド クリスタ・ゾフシン・ワークマン ジョン・カーメン メレディス・ベネット クリスティン・カスケイ マイク・アイザックソン【撮影エレン・クラス【編集】アダム・ガフ【振付】アニー・B・パーソン【字幕監修】ピーター・バラカン
【出演】
デビッド・バーン ジャクリーン・アセベド グスタボ・ディ・ダルバ ダニエル・フリードマン クリス・ジャルモ ティム・ケイパー テンダイ・クンバ カール・マンスフィールド マウロ・レフォスコ ステファン・サンフアン アンジー・スワン ボビー・ウーテン3世
【HPサイト】
映画『アメリカン・ユートピア』公式サイト
【予告映像】
映画『アメリカン・ユートピア』トレーラー

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  1. 映画『アメリカン・ユートピア』のオススメ度は?
  2. 映画『アメリカン・ユートピア』の作品情報・概要
  3. 映画『アメリカン・ユートピア』のあらすじ・ネタバレ
  4. 映画『アメリカン・ユートピア』の感想・内容
  5. 映画『アメリカン・ユートピア』の考察・評価
  6. 映画『アメリカン・ユートピア』の結末
  7. 映画『アメリカン・ユートピア』のキャストについて
  8. まとめ 映画『アメリカン・ユートピア』一言で言うと!
  9. 『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
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  11. 映画『アメリカン・ユートピア』の作品情報

映画『アメリカン・ユートピア』のオススメ度は?

4.0

星4つです

「映画館」で観るべし!

コロナを吹っ飛ばせ!

アメリカという国の現実

アメリカは「理想郷」ではない

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映画『アメリカン・ユートピア』の作品情報・概要

アメリカの伝説的なパンクグループ「トーキング・ヘッズ」のボーカルだったデビッド・バーンが2018年に発表したアルバム「アメリカン・ユートピア」を原案に作られたブロードウェイ舞台を映像化。監督は『マルコムX』や「ブラック・クランズマン」のスパイク・リー監督。舞台ではあらゆる国籍の人間が「歌って、踊って、演奏」を繰り広げて構成されている。一切のケーブルを排除して、生演奏、生歌唱で行われている。照明の美しさも秀逸。スパイク・リーの撮影と編集テクニックに惚れ惚れする。

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映画『アメリカン・ユートピア』のあらすじ・ネタバレ

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映画『アメリカン・ユートピア』の感想・内容

「絶対に映画館で観て欲しい映画」となります。本映画『アメリカン・ユートピア』を今このご時世で、鑑賞することを強くオススメします。映画館へ足を運んでください。このコロナ渦に包まれた暗澹たる日々の中、これほど「楽しく、明るく、ハッピー」な気持ちにさせてくれる映画はそれほどないでしょう。奇しくも製作国のアメリカでの劇場公開は難しくネット配信となりましたが、日本では奇跡的に劇場公開の運びとなっています。製作はコロナ以前で、公開がコロナの真っ只中というのも意味があります。油断してはいけませんが、本映画『アメリカン・ユートピア』のように再び舞台を鑑賞するための希望も与えてくれます。

さて、本映画『アメリカン・ユートピア』は音楽・演劇ドキュメンタリー映画となっています。トーキングヘッズというアメリカの伝説的なパンクバンドがありました。リーダーのデビッド・バーンは音楽以外にもマルチな活動を続けてきました。彼の映像表現は政治経済から世界情勢に対するメッセージ性が高い作品が多いです。本作も同様です。まずはアメリカ政府への苦言が見受けられます。製作時はまだトランプ政権でした。バーンは「選挙へ行こう!」と促しています。さらに「人種差別」「分断」「格差社会」「環境問題」などを随所に埋め込んで歌って、踊って、演奏しています。

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映画『アメリカン・ユートピア』の考察・評価

一見、華やかに歌い踊る演者を観ていると、とても楽しいのですが、実はかなりシリアスなメッセージが内包していることに気がつきます。わたし的には「アメリカの終焉」と「カムバックを目指そう」という最後の悪あがきにも見えてきました。ちょっと侘しい気持ちになったのです。アメリカという国は確かに偉大です。まだまだ若い国です。多くの移民を受け入れて発展と成長を遂げてきました。アメリカが世界の全盛だったのは1950年代でしょう。その後はベトナム戦争、公民権運動などの影響もあって、国民は失望の時代を迎えます。でも「腐っても鯛」のごとく、世界の政治、経済の中心で居続けていたのは間違いありません。

しかし、自由を標榜する国でありながら「自由を阻害する自由」もあるのです。それを最も表しているのは人種差別です。昨年起きたジョージ・フロイト殺人事件が顕著な例でしょう。アメリカは決して自由が尊重された国ではないことが明らかにされました。やっぱり白人至上主義国家なのかと思わざるを得ません。この事件はコロナ禍で全世界が自粛を余儀なくされている中、アメリカ人はデモ運動を展開するという異常事態になったのも記憶に新しいです。

でも、こういう人種差別への反対運動は過去において何度も繰り返されています。わたしの記憶ではキング牧師、モハメド・アリ、ロサンゼルス暴動その他を上げれば数えきれまえん。その都度、全米で大きな反対運動、あるいは暴動が起きています。もう対岸の火事として見ていると、「ガス抜き」効果として国民も慣れ親しんでいるのはないかと疑問を持ってしまうのです。なぜならばいつまでたっても「差別はなくならない」からです。何なのでしょうか?わからなくなります。建国以来ずっとですよ。ずっと人種差別反対と唱えているのに、数年ごとに必ずこういった大事件が起きて、暴動が展開されるのです。

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映画『アメリカン・ユートピア』の結末

ですから、アメリカ国民は差別と分断、さらには貧富の格差が増大する現状に「この国はダメかも」と感じながらも「いや、再建するのだ」と虚しい希望の叫びにも聞こえるのです。本映画『アメリカン・ユートピア』で展開される華やかさの裏にある失意希望を足し算すると「虚飾のアメリカ」という答えに行き着くのです。

みんなが劇場へ詰め掛けてバーンの舞台に酔いしれるのは、現実逃避であるのです。麻薬大国アメリカのその姿そのまんまなのです。薬物を摂って逃避して恍惚感を味わう理由は辛い現実があるからです。辛い現実とは自由を標榜して起きながら「自由を奪う自由の存在」から逃げるためでしょう。とっても厳しい現実がアメリカにはあるのでしょう。

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映画『アメリカン・ユートピア』のキャストについて

デビッド・バーン
ジャクリーン・アセベド
グスタボ・ディ・ダルバ
ダニエル・フリードマン
クリス・ジャルモ
ティム・ケイパー
テンダイ・クンバ
カール・マンスフィールド
マウロ・レフォスコ
ステファン・サンフアン
アンジー・スワン
ボビー・ウーテン3世

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まとめ 映画『アメリカン・ユートピア』一言で言うと!

「アメリカは世界のリーダーでいられるのか?」

わたし的には何となく「さびしい」気持ちならびに「虚しさ」を覚える映画でした。かつて憧れたアメリカの強さや偉大さが、崩壊してしまっています。もう一度、再生を目指そうと腕を振り上げていますが、空振りのような感じが見て取れます。

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映画『アメリカン・ユートピア』の作品情報

映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
スパイク・リー
製作
デビッド・バーン スパイク・リー
製作総指揮
ジェフ・スコール デビッド・リンド ダイアン・ワイアーマン レン・ブラバトニック デビッド・バイザー チャーリー・コーエン カート・ドイチェ ビル・ポーラッド クリスタ・ゾフシン・ワークマン ジョン・カーメン メレディス・ベネット クリスティン・カスケイ マイク・アイザックソン
撮影
エレン・クラス
編集
アダム・ガフ
振付
アニー・B・パーソン
字幕監修
ピーター・バラカン
デビッド・バーン
ジャクリーン・アセベド
グスタボ・ディ・ダルバ
ダニエル・フリードマン
クリス・ジャルモ
ティム・ケイパー
テンダイ・クンバ
カール・マンスフィールド
マウロ・レフォスコ
ステファン・サンフアン
アンジー・スワン
ボビー・ウーテン3世
2020年製作/107分/G/アメリカ
原題:David Byrne’s American Utopia
配給:パルコ

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